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┗147.ゲラフィオールスター小説 「Battle guys」(1-20/35)

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1 :黒帽子
2020/11/29(日) 23:06:18

序章

この物語は3つの時空から集まった者による戦いを描いた物語である。そして、これは3つのそれぞれの時空の物語で描かれなかったある日の話である。

交わるはずがないと思われていた3つの時空は、ディメーンという一人の男によって交わるのであった。
彼はかつて「混沌のラブパワー」というものを利用し、世界を征服しようと目論見たがマリオに倒され、その野望は打ち砕かれた。
その後彼は死んだかと思われていたのであったが、実は辛うじて異次元で生きており、再び世界を狙おうとしていた。
今度は世界征服のために彼自ら混沌を作り出すことにした。そのために3つの時空に干渉するつもりであった。

時空Aの地球、西暦2021年9月上旬某日
メンズスターとコミュニティガールズレンジャーの戦いが繰り広げられていた時空であった。
夏休み明けにメンズスターに回収された美羽は急成長し、新戦力として迎えられた。
しかし、この期間の戦いは公には示されておらず、真相は闇の中であった。
その闇の中が今、明かされるのであった。
メンズスターのアジトにて、急成長した美羽は三幹部を差し置いて一人で作戦を考えていた時のことであった。
ディメーンが急に目の前に現れ、美羽に異次元での戦いを仕掛ければいいと進言した。
怪人カタログでも時空をつかさどる時計怪人ネジフリの存在を確認し、翌日に早速作戦を実行に移した。
三幹部も美羽が勝手に出撃したとの情報を聞き、居場所を突き止めた。しかし戦闘は佳境であり、CGRも三幹部もまとめて異次元へと送ってしまった。

時空Bの地球、西暦2020年9月
海底帝国キュロサの魔の手から地上を守るべく、ローカルファイブやセンガクジャーといったヒーローが奮闘していた。
この期間に大したキュロサとの戦いは起こっていなかった。この戦いを除いては。
キュロサの船橋前線基地にディメーンはいきなり現れた。大魔女チミカは新たな地上侵攻作戦を考えるも行き詰っていた。そこに唐突にディメーンが現れて、進言した。
敵を異次元に引きずり込んで帰れなくすれば侵略は簡単に済む。アドバイス通りにチミカは生命体「フクロウグリンパ」を生み出した。鳥形生命体の戦い方を学ばせるため、ハルピュイア姉妹にそれを預けた。
数日後、ディメーンは既に前線基地にいなかった。一方フクロウグリンパは初陣にてローカルファイブと対峙していた。ハルピュイアの5人と共同で戦い、ハルピュイアがヒットアンドアウェイ戦法を取り、ダメージを受けたローカルファイブを異次元に引きずり込んでとどめを刺す予定であったが、タイミングを間違えたフクロウグリンパによりハルピュイアも含めて異次元へと道連れにした。
ローカルファイブの反応が消えたと連絡が言ったセンガクジャーは現場に駆け付けようとしたが既に誰もいなかった。センガクジャーは修復の終わったばかりのタイムマシーンで残った異次元の穴に入ったが謎の力である場所へ引きずり込まれた。

キノコ王国、キノコ歴2121年11月某日
クリ村から少し離れた山の中で、クリボージャーはクッパ七幹部のうちイギー、ウェンディ、モートンと、そして軍師ジュゲムを引き連れたクッパジュニアと死闘を繰り広げていた。
普段はくだらない茶番をしながら最後は一撃で敵を倒しまくっているというクリボーにあるまじき戦い方をしているクリボージャーであったが、今回は相手がクッパ7人衆のうち3人ということもあってか、不利な闘いを強いられていた。
クリボージャーがそれでもいつものように調子に乗り出して一転攻勢の姿勢を見せ始めた時だった。ディメーンが現れ、いきなり異次元へと引きずり込んでいった。

さて、異次元に引きずり込まれた四大戦隊だが…
実は同じ時空にたどり着いていたのであった。

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2 :黒帽子
2020/11/29(日) 23:07:18

物語はここから始まるのであった。
ディメーンは、引きずり込み役を除いた他の組織たちと話をしていた。
ディメーン「さて、君たちをここに誘い込んだわけだけど、君たちは選ばれた集団なのさ。君たちは世界征服を狙っているはず。だけどそれを邪魔するお邪魔虫がいるのが目障りなんだよね。実は僕がこっそりとテレパシーで送るように指示しただけ。 あとはキミたちの手であいつらを追い詰めてね!」
クロボー師「おいどういうことだ!俺たちは巻き添えだぞ!何をしたいんだお前は!」
アエロー「こんな話聞いてないわよ!もしかしてタイミングを間違えたつもりで」
クッパジュニア「ディメーン!いい加減帰してくれ!こんな作戦勘弁だ!」
ディメーン「お三方とも、ここではキミたちの世界じゃ楽しめない素敵なショーを楽しめるんだよ。しかもお邪魔虫も退治できる絶好のチャンスを…」

一方、四大戦隊側もそれぞれ引きずり込まれて困惑していた。
タレ「これはどういうことっちゅうねん。スマホの地図を見るんや。」
ルル「」
ルルは大変驚いた。
雪華「なんかおかしいですね。何かが足りないような…」
リンゴ「」
キー「なんか喋ったりしぐさをしても顔文字が出ません!」
koto「そんなことどうでもよくない?」
潤「キーは魅力半減だね」

そこに、先ほどのネジフリが現れた。
ネジフリ「具現化する能力はこの世界では限られた者しか使えないぜー。そしてエレメントのエネルギーもここでは減衰されるからどうなるかお楽しみに!」
ネジフリがこう言い放ち、立ち去ったと同時に、CGR全員の変身が解除された。
CGRは小説の表現として顔文字が使われていると今までは考えられていた。しかし映像化してみれば浮かび上がるに違いない。そう、あの世界では具現化できていたのだ!
ネジフリ「そうそう。これから素敵なショーに参加できるから向こうの方に行くんだよーん。」

ネジフリの誘導で大会会場へと向かうCGRであった。
一方クリボージャーは…
クリボー「いやココはどこだか分んないなー。」
パタクリ「うーん。そうだな。まるで何もないし」
その時、向こうから見慣れたような見慣れないような
カキボー「カキピーシャワー!あれ!出ない!?」
こでか「ハリセン!あれぇ?」
ガール「栗砲!」
タワー兄妹「くたばれ!クッパ軍のクソジジイクリボー!」
攻撃がヒットしたが、当たった相手は村長だった。本編では一切その場に出たこともないのにメインキャラぶっていることで有名な村長であった。
村長「こらーっ!わしじゃよ!村長!」
村長は視察に来ていたのであった。
クリ岡「これはもういけませんね。罰としてこっそり持ち込んでるだろうゲーム機のデータを遠隔操作で消しておきますね。」
クリボーたちは小学生のような声で大声で泣き叫んだ。
そこにディメーンが突然現れた。
ディメーン「君たちは最高のショーに参加できることが決まったんだ。すぐにステージまで来るように。」
マメクリ「これ優勝したらなんかもらえるかもなー!」
クリボージャーは村長を引きずりながら会場へと向かった。
ディメーン「あ、君たちが持ち込んでいただろうアイテムはぜーんぶ没収しておいたからね。栗の分際であんなもん使うんじゃないよ。あれを使えるのはムッシュヒゲヒゲ君やムッシュルイルイ君くらいだからね。あいつらはあれを使わなくても十分強かったけど。」
クリボージャーたちはちょっとだけ絶望した。

一方、ローカルファイブは異次元でもフクロウグリンパと戦いを続けていた。遅れてやってきたセンガクジャーもその場に到着した。
ダイモン「やっぱりお前らかアホウドリ共!ここであったが100年目だな!」
なんともヒーローに似合わないセリフを吐いてのご登場である。
センガクジャーの6人は、ローカルファイブに助太刀するように
そこに、フクロウグリンパも登場した。
フクロウグリンパ「おっと、さらにもう1グループ来ていたようっほね。」
バンバ「行くぞ!ニューダイレクトボール…あれ!?出てこない!」
フクロウグリンパ「この世界では具現化能力は限られた人にしかできないっほ!残念でしたー!」
アカギ「ならば俺たちの武器で…!」
サクラ「ちょっと待って!武器は修理に出してるはずよ!」
定期的なメンテナンス日に出撃していたがために、ローカルファイブ各メンバーの固有武器は使用できないという状況であった。
フクロウグリンパ「ざまあないっほ!そろそろ始まる最高のショーでまた会おうっほー!会場は向こうっほー!勝ったらいいことあるかもねー!ほいなー!」
この光線とともにローカルファイブとセンガクジャーは変身を解かれた。

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3 :黒帽子
2020/11/29(日) 23:07:39

そこから十数分後、四大戦隊+αは一気に会場に集結した。
ディメーン「レディースアンドジェントルメン!最高のショーを今から始めるよー!まずは最初のバトルは駆け込みバトル!この試合ではゴールできた人は全員合格にするよ。だけど、会場のところどころにあるモニターやこれから君たちの周りに表示するHPバーが0になったら脱落だよ。」
3、2、1、GO!

試合は突然に始まった。
それと同時に、オキュペテが急降下し、踏みつぶされた村長は真っ先にHPバーがなくなり脱落した。
村長は即座に脱落者の部屋にワープさせられた。酷い大けがを負っていた。
ネジフリ「お邪魔してくる君たちの敵と、落ちているアイテムにも注意ねー!」
ここで、ヤギルがアイテムを手にした。なんとそれは建築ゲームで最近おなじみのTNTであった。
ヤギルは、TNTをすかさず投げ飛ばした。投げ飛ばした先にはモートンがいた。

試合はどうなるのか!?

続く!

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4 :げらっち
2020/12/01(火) 00:16:58

「俺様に喧嘩を売りやがるとはいい度胸じゃねえか、」

爆撃で煤けたモートンは修羅の如く怒った。

「これでも・・・喰らえええええ!!」
モートンが掲げたのは大量のボム兵。しかも着火している。
これを受けたら変身していないヤギルなどひとたまりも無いだろう。

しかしヤギルは予想外の抵抗を見せた。

「な!」
モートンは憔悴した。

ヤギルはモートンの身体に喰らい付いていた。
ボム兵の導火線は短くなっていく。

「みんな、今のうちに扉をくぐれ!ルールはわかってるだろ!僕はこいつと相打ちになる。君たちだけでも勝ち進むんだ!!」

ディメ―ン「へえ、面白いことするんだねえ♪」
しかし。

「ドラグーンファイナル!」
ナリタの猛烈なキックにより、モートンはボム兵を持ったまま吹き飛ばされた。
「ぬ゛あ゛あ゛ー!!」

ナリタ「そういうわけにはいかないんだよね~♪」
ヤギル「い、今だ!」

ヤギルはホーンガンを強化した銃を取り出し、空中で落下しかかっているモートンを狙い撃ちする。

「フライヤーバード!!」

「わ゛あ゛!」
モートンは空中で木っ端微塵に吹き飛んだ。

ダイモンがヤギルを叱責する。

「馬鹿野郎!俺たちは仲間、いやそれ以上の“戦隊”だ!俺たちはチームを組んで戦っている。1人も欠ける事無くゴールを目指すんだ。」

「ダイモン…」

センガクジャーの6人は固く結束を誓った。

イギー「モートン兄さんやられて草」


一方、このゲームを司る時空の旅人たちは、隔絶されたスペースからこの試合の様子を愉しんでいた。

ディメ―ン「んっふっふ…面白くなってきたところでお茶でもいかがかな♪」
ネジフリ「えー。別にいらなーい。僕が興味あるのは伝説ネジフリ 侵略計画の成功だけだ。」
ディメ―ン「それは素敵だねえ…♪」
フクロウグリンパ「こいつら気持ち悪いっほ」

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5 :げらっち
2020/12/01(火) 00:21:59

「ここは…」

CGRのルルは、目の前に広がる摩訶不思議な異世界にただただ見とれてしまっていた。


現実世界とはまるで違う。
原色で色塗られた大小さまざまな図形と有り得ない動きを繰り返す絡繰りの数々。
まるでおもちゃ、いや――ゲームの中の世界みたい。

りんご「ねえ‼これさ“Fallgays”みたいジャネ❓」
潤「あっ、わかるー!」
タレ「それなそれな」

「え、」
ルルはキョトンとし訊き返す。
「フォールガイズって何です?」

潤「ほら、あのゼリーみたいなアバターたちが競い合う変なやつ!んー何て言ったらいいかわからん!とにかく変なやつ!」
タレ「そうです。」
りんご「うんうん(変換できず)」

語彙力の欠片も無い先輩たちの話からでも、何となく想像はできた。
クラスメイトの真白ちゃんがやっているのを見たような…

「つまりこれは」
CGRの副司令でありチームリーダーであるキーが概括する。

「戦隊同士の勝ち抜きバトルという事ですね、雪華さん。」

キーにバトンを渡された雪華が話を引き継ぐ。

「そうですね。では、私たちCGRの強さを見せてあげましょう。例え変身できなくとも、キズナパワーで魔法を使うことが出来るはずです。」


するとkotoが棒読みで警告を発する。
「あ、早速他の戦隊が来たみたいだね。」

「私は~♪元気~♪」
「異世界の中をぐるぐると」
「歩くの~大好き~♪」
「カツ丼天丼」
「どんどん行こう~♪」

呑気な歌を歌ってキノコの集団がピンク色のブロックの上をぽてぽてと歩いていた。

ルル「うあっ、量産型キノボー!」

「なにぃ!?」

タレ「くろぼーめこんなところまでキノコを生やしやがったな?いつも通りけちらしたる」
りんご「ウォーミングアップにはちょうどいいがな‼びりびり行くよー!」

隊列の先頭を歩いていたキノコが慌てて反応する。
「ちょっと待った!俺たちは量産型キノボーではない!雑魚敵戦隊クリボージャーだ!そして俺は、クリボー!」

ガール「まあクッパ軍団で量産されてるのはまじですけど~」
こでか「それは言うな、ガール!」

キー「どういうことですか?」

クリ岡「つまりですね。」

クリボージャー1のエリートクリ岡が話す。

「私たちはとある世界で戦隊を結成しており悪の組織と日々戦っているのです。私たちもこの勝ち抜きバトルに招待されました。最初は9人いましたが、メンバー1老齢でかつ何の役にも立たない村長が落伍しました。これはクリボージャーにとって何の損失でもありません。むしろ足手まといが減ってラッキーです。残るメンバーは雑魚敵という名にふさわしくない戦闘集団であり、懐に飛び込むのが得意なクリボー8人揃いです。あ、ちなみに私は戦闘は専門ではありません。クリ坊衛大学指導学部戦闘員管制科卒業のクリ岡です。以後よろしく、」

ルル「ほへす」
タレ「お前が言うな。」

気が緩んだ次の瞬間。

「ファイヤーランチャー!!」

突如攻撃を受けクリボーは火だるまになった。
ルル「な!」
クリボー「あちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!!」
カキ「急いで消火だ!」
マメ「でもどうやって?」
潤「スプラッシュ!」

潤の手から水が放たれクリボーの炎は鎮火する。

クリボー「危うく焼き栗になるところだったぜ。」
パタ「でも誰が?」

全員が振り向くと、緑色の大きなブロックの上に6つの人影があった。
バンバ「お前たちはザンリッカーの送り込んだ怪人とハルピュイアの妹分だな?俺たちがセンガクジャーがお前らを倒し、ここから脱出するのだ!」

クリボー「えええ」
ルル「ハルピュイアって何ー!?」

センガクジャーと名乗る6人はブロックから飛び降り、CGRとクリボージャーを襲った。

ミモミ「早く正体を現せ新人ハーピー!」
りんご「ちゃうちゃう‼それよりこのきのこたちが怪しいよー!絶対毒茸だよー‼」
クリボー「なにーっ!クッパ様を倒すより先にお前ら全員残機0にしてやるからな!」
潤「どうするの雪華司令!」

「やることは決まっています。」
雪華は落ち着いてCGRのメンバーに指示を出す。


「他の2つの戦隊を倒し、私たちがこの世界から脱出するのです。キズナパワーを駆使すれば、雑魚敵集団や地元の自警団など敵ではないんだな…(笑)」

雪華は声を立てずに笑ったが、ルルはこの光景に違和感を感じたのだった。


しかし考える間もなく更なる敵が飛翔した。

「見つけたわよ。私たちに見つかったら即GAMEOVER…」

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6 :げらっち
2020/12/01(火) 01:28:29

CGR、クリボージャー、センガクジャーは争いを続けている。

――やめて。

「もうやめて!!!」


ルルの叫びに、3つの戦隊は取っ組み合いを止め注視した。

「皆さん、何やってるんですか!!私たちはそれぞれ世界を守るために戦っている、戦隊じゃないですか!
 お互い潰し合うために戦って来たわけじゃないでしょ?思い出してください。本当の敵は他に居るはずです!」


「――そうか、すまなかった。」

真っ先に非を認めたのはセンガクジャーのリーダー、ダイモン。

「俺たちは自分勝手になり過ぎていたようだ。自分達だけでなく、他のチームも助ける。これがこのゲームの正解だ。」

ダイモンはルルに手を差し出した。
「君がこのチームのリーダーか?」

「いえ、私はリーダーではなくエースです!」

「そうか。小さいのに大した勇気だ。俺はセンガクジャーのリーダー、宝町ダイモン。よろしく頼む。」

「私はルルです。よろしくです!」

ルルはダイモンの手をぎゅっと握り返した。

クリボー「そうだな。みんなで協力だ!」
雪華「…ですね。ルルちゃんの言う通りでした。」
koto「いや雪華司令はちょっと残念そうじゃん?」


「馴れ合いとはお寒いわ!!」

そこに降り立ったのはハルピュイアの5体だった。
5体はカラフルな服装と大きな羽が特長で、鳥のような声でガァと威嚇した。

ルル「あれも新手の戦隊ですかああ!?」
ダイモン「違う。あれはクインケ・ハルピュイア。ザンリッカーの手下のハーピー姉妹で、悪の戦闘集団だ。」
潤「し、姉妹…」

オキュペテは潤、ケライノーはタレとりんご、ポダルゲはルルと同じくらいの年齢にあたる。
しかしハルピュイアのメンバーは全員高身長でスタイルが良く、容姿端麗だった。

潤「わーお!」
ルル「きききっと外人さんなんですよ!」
ポダルゲ「わーこの子コパルンイよりチビちゃんだよー!」
コパルンイ「すごーい!ようちえんちぇい?」
りんご「おこ。(変換できず)」

さらにハルピュイアのリーダー・アエローは正に猛禽類というような獰猛な目つきでダイモンたちを見据えていた。
「GAMEOVER、つまりお前らはここでお終いよ。ここで死ねば現実世界にも戻れない!チュッカー様もお喜び下さる筈よ!」

ダイモン「くっ、ニューダイレクトボールが使えないこの状況では…」

5体のハーピーは13人の人間と9体の茸のうち、まずどれを狩るか獲物の品定めを開始した。


しかし突如、その場に居た22人の誰でもない声が発された。

「ビンゴバスター・ファイヤー!!!!!」

炎が勝機をもたらした。

ケライノー「くうっ!」
コパルンイ「わーあつぃぃぃ!お姉ちゃん!!」
アエロー「仕方ない、撤退だ!覚えてらっしゃい!!」

ハーピーたちは火の子を振り払って散り散りになって逃げた。

ダイモン「お前たちは!」


「流鉄戦隊ローカルファイブ!!」

そこにはローカルファイブの5人の姿があった。
「俺は平和台アカギ!」

アカギと名乗った青年がルル達の前に躍り出る。

「そう、ルルちゃんの言う通りだ!本当の敵はハルピュイア、そしてこんなイカレたゲームを仕掛けた運営だ!みんなでこっから出ようぜ!!」


その先には9つの扉があった。ゴールにつながっているのか、それとも――

サクラ「じゃあここらで分かれて進まない?みんなの中も深めたいし♪」
カキ「あみだくじ作っといたぞー!」
シゲル「ナイスゥ!」


メンバーが決まった。
A ルル ダイモン タワークリボー兄
B ミモミ マメクリボー タワークリボー妹
C 雪華 ナガレ クリボー
D タレ バンバ パタクリボー
E りんご ヤギル ナリタ
F キー アカギ こでかクリボー
G koto タカネ シゲル
H ハナ カキボー クリ岡
I 潤 サクラ ガールクリボー

4つの戦隊は9つのチームに分かれ、9つの扉に入って行った。

つづく

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7 :超ウルトラハイパーグレートキングクリボー
2020/12/03(木) 17:33:48

ディメーン『無理無理。こっからは出れないよ。門に挟まれるなり宿敵たちにボコされるなりしてGAMEOVER!帰れる訳がない!』
ディメーンの声が校内放送のように空から聞こえている。
Dパタ「うるさいなーあいつ」
Aルル「さっさとこんなとこ出ましょう」
Cクリ「とりあえず仲間と再会しないと!」
Gkoto「こんなとこ出てやるにゃ」
I潤「みんな無事でありますように...」
Eヤギル「うし、いくかー」
Eナリタ「そうだな、早く帰ってバイトしないと」
Eリンゴ「うちは宿題やらんと。」
Bミモミ「よし、突破だ!」
Hカキ「ふんぬおおおお!」
Hハナ「うわ、何!?」
Hカキ「カキピーシャワーが、でな、でな、でなー!」
カキボーの真上から1粒だけ柿の種が降ってきた。
Hカキ「で、出たー!」
Hハナ「どーなってんの?!」
Hカキ「タネ明かししないよー、柿の種だけに」
Hクリ岡「さっさと行きましょう。」
こうしてみんなは先を急ぐ。

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8 :超ウルトラハイパーグレートキングクリボー
2020/12/03(木) 17:34:47

     こちらAチーム。
ルル「それにしても、ずーっと同じ景色ですね...」
タワー兄「ホントに出口あんのかなー」
ダイモン「でも、まだ倒してない邪魔キャラがいるはずだ。油断せずに...」
ダイモンが走りながら振り返ると、後ろにいたはずのルルが男に蹴りをくらって吹っ飛んでいた。
ダイモンタワー兄「なんだ!?」
その男は何も言わずタワークリボー兄まで蹴り飛ばした。
タワー兄「なっ...!」
男の姿を捉えたダイモンは変身の構えを取る。
ダイモン「スターターブレス!浅草ホワイト!」
男「チッ、後ろとられたか...」
ダイモン「連獅子アタック!」
炎をまとった突進により、男は突き飛ばされた。

     ダイモン「ルル、大丈夫か?」
ルル「わ、私は大丈夫です!」
クロボー師「しくじっちまったぜ...」
男は立ち上がり、スーツの汚れをパッパッとはらう。
ルル「アイツはメンズスター三幹部のクロボー師、ちょー悪いやつですう!」
クロボー師「あー!自己紹介は自分でしたかったのにー!ぶっこわーす!」
タワー兄「俺忘れてない?」
ダイモンルルクロボー師「あ。」
ダイモン「...まあ、とにかくアイツと戦いつつゴールできりゃいいんだな?」
クロボー師「そういうことだ。だがそれは無理!」
クロボー師は拳を突き出しながら猛ダッシュしてくる。
タワー兄「頭突き!カウンターしてやるぜ!」
お互いのエネルギーが相殺された。
タワー兄「頭いってえー!」
ダイモン「おい、大丈夫か?」
タワー兄「頭蓋骨割れるー!」
読者の気持ちを代弁しよう。クリボーの頭蓋骨とは。
クロボー師「おらよォ!」
クロボー師がダイモンを蹴り飛ばす。
ダイモン「しまった!」
ルル「でも隙ありです!」
クロボー師は焦ってルルの方に振り向く。しかしルルは何もしてこない。
タワー兄「ちげーよ、こっちだ!」
クロボー師の背中にタワークリボー兄が回し蹴りをする。
クロボー師「おわ!」
前に倒れ込みそうになるクロボー師を
ルルが炎をまとった蹴りでさらに追撃。そして、
ダイモン「ホーンガン・ホーミング!じゃあな。」
クロボー師は爆発、ここで脱落となった。(お邪魔キャラなんでゲームオーバーではないけどね。)

     ダイモン「お、あれゴールじゃないか?」
派手な門が姿を現した。
タワー兄「おっしゃ、ゴールー!」
ルル「ここでみんなを待ちましょう!」

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9 :超ウルトラハイパーグレートキングクリボー
2020/12/03(木) 17:35:07

     こちらBチーム。
ミモミ「な...なに?こいつら。」
マメ「さあ...」
タワー妹「なんか私達に似てるんだけど。」
「どーもー。異空間バージョンの量産型キノボーでーす。」
「特別に100人で来ましたー笑笑笑」
「てかさー、誰ー?茂みに隠れないで頭ひょっこりしてたの。見つかっちゃったじゃーん奇襲のハズなのに笑」
「クロボさんに怒られちゃうー!」
「そう言うお前だろ?頭見えてたよ笑」
「えー?マジかー!ミスったあああ」

ミモミ「全員頭見えてたし...」
タワー妹「なんかめっちゃうるさい」
マメ「えっとー...敵だよね?」
ミモミ「じゃあ、邪魔だし倒してくしかないか...」
ミモミはワイパーソードを装備、マメクリボーとタワークリボー妹はアイテムがないので体術をしかける。
ミモミ「たあー!」
剣を振る度にキノボーは破裂して消えていく。
ミモミ「え?こんな弱いの!?」
マメ「ホントだ!どんどん消える!
パックちゃんも頑張ってるよー!」
パックちゃんも四方八方に炎を吐いて奮闘している。
タワー妹「これならそんなに苦労しないかも?」
ミモミ「ストレートライナー!突っ込んじゃえ!」
タワー妹「1人でシスターショット!」
マメ「ちびちび高速ダッシュラリアット!」
3人はそれぞれの突撃型の技で切り進んでいった。

     マメ「なんとか振り切ったー」
ミモミ「もうすぐゴールかなー?」
ゴールにて
ルル「...ん?なんか後ろから来ますよ」
タワー妹「おーい!」
タワー兄「おー!来たー!」
マメ「みんなー!ここがゴールかー!」
パックちゃん「ガーガー(←鳴き声でーす)」
ダイモン「これで2チームか。あと7チームだな?」
ルル「みなさんの健闘を祈りましょう!」
キノボー「あ、みなさんここにいたのかー!やっほ、」
ルル「えいっ」
キノボーはルルに殴り飛ばされて消えた。キノボー全滅☆

                    -つづく-

[返信][編集]

10 :黒帽子
2020/12/20(日) 22:59:33

4章 「乱入者の後に」

途中のラウンドでクリボージャーのペースにかき乱され、試合は茶番まがいの展開と化していた。
ゴールと勘違いしていた門は第一関門であり、まだ先にも門がある。2チームは勘違いしていたのであった。なぜか勝手に量産型のキノボーが乱入し、時間軸的におかしい展開となったりクリボージャーがパックちゃんを隠し持っていたことが発覚した。
控室で待っていたクロボー師もこれには驚愕していた。
フォールガイズまがいのこのゲームだが、さすがにクリボージャーの世界ではプレステもパソコンゲームもないので知る由もない。

一方まだ関門を突破していないHチームの面前にオキュペテが現れた。
オキュペテ「あら?こりゃあいい武器隠し持ってたのね。クリボーのくせに生意気なのよあんた。第一クリボーがマリオのようにパワーアップアイテムつかったり次元いじって柿ピー出したりできる?場をわきまえないKYにはお仕置きしないといけないわね。」
カキボー「んだとゴルァ!喰らえ!カキピーシャ…ぐべらぁ!」
柿ピーは一つたりとも落ちてこなかった。先ほどの柿ピーはクッパクラウンに乗ったクッパジュニアが食べ散らかしていたものであった。そして、カキボーは渾身の一発を喰らい、体力ゲージを大幅に減らした。このままではカキボーは脱落寸前である。
オキュペテ「このままいたぶるのも面白くないわね。苦しみながらゲームを進めてみなさい、ろくに格闘戦のできないガキボー君。」
カキボー「俺はカキボーだ!ガキボーじゃねえ!」
オキュペテは情報をクッパ軍から仕入れていた。参謀的存在のクリ岡は戦闘力が皆無に等しく、脱落させても何の問題はないということを。
オキュペテ「あとは参謀さん、あなたの役目はないからここでリストラよ。」
オキュペテは持っていたレーザー銃でクリ岡を狙い撃ちし、脱落させた。これによりクリボージャー陣営の非戦闘員はまとめて戦闘不能になった。
オキュペテは満足したのかその場を去り、Hチームはその後難なく第一関門を通過、A,Bチームに後れを取りながらも次のドアを選ぶのであった。
その後、オキュペテはしれっとクリボージャーがこっそり持ち込んでいたパックちゃんを没収、待機場所に持っていきいたぶった。

一方こちらはCチーム。一匹狼のナガレ、クリボージャーの中ではそれなりにまともなクリボー、ほとんど非戦闘員の雪華の3人が攻略しようとしていた。
彼らは閉まりかけのドアに入ろうとしたが邪魔が入った。
他のチームが交戦していたキノボーだ。まだ7体ほど残っていたのだ。
ナガレ「ここは俺に任せろ。喧嘩ならだれにも負けはしない。」
ナガレもローカルオレンジに変身し、いきなり現れた
雪華「あれはキノボーのはず、でもなんで?」
クリボー「ヤバい俺も誤認されて殺される…!」
クリボーは早くも逃亡して先に第一関門を突破した。その間にローカルオレンジはクリボーを踏み潰す、蹴り飛ばす、ぶちのめすなどして残り一匹を除いて全滅させていた。この間10秒に満たない時間であった。
ナガレ「ボーナスステージの車の方が手ごたえあるぜ!」
最後に残ったキノボーを閉まりかけた扉に挟み、二人で第2関門を突破した。

一方女子だけで構成されたIチーム、しかしこの3人は食欲の塊、お嬢様、騒ぎたがりと大きく性格の違うチームで割とばらばらであった。
他のチームとも違わず邪魔が入った。ゲラッチだ。
ゲラッチ「JKはターゲット外だ。戻る。」
特に何もなく突破した。

さらに遅れたD,E,F,Gチームの命運はいかに!?
次回に続く!

[返信][編集]

11 :げらっち
2020/12/23(水) 15:12:58

第5章

Eチームのりんご、ナリタ、ヤギルはこんな状況でものんきに歩いていた。

ナリタ「じゃありんごちゃんはそっちの世界でヒーローとして戦ってるんだね!」
りんご「そうだよ‼こっちの世界にはニッポンジャーみたいな役に立たない戦隊しか居ないからね。センガクジャーも一緒にメンズスターと戦ってほしいよ!」
ヤギル「残念だがそれは無理だな。それこそ時空の逆説、タイムパラドックスにつながってしまう。」

このゲームの目的は生きてここから脱出することのみ。

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ゲラッチの襲撃を免れたIチーム。

クリボーなのにガーリーなガールクリボー、JKなのに色気のない潤が歩いていた。
「そうだ、潤ちゃんってお菓子好きなんだよねえ?アタシのずっ友のカキボーがよく出してる柿ピー!あげるよぉ♪」
「わーありがと!嬉しいぜ!」

潤は柿ピーをむしゃむしゃと食べるが、急にむせ込む。
「ゲホッ、ガハッ何これ!」

「激辛柿ピーだよ~ん♪まあ醤油マヨもあるんだけどね。わけてあげないよぉ」

そのやり取りを見ていた鰭ヶ崎ハナは溜息をつく。
「ちょっと!緊張感を持ってやってよ!」

「ごめんだぜ~!あ、そう言えば…」
潤は何かに気付いた様子。
「私たちって同い年だったよね?」

「そういえば…同い年!」

ハナと潤は手を取り合った。同い年なのに雰囲気がまるで違う。

「あ、あそこ!あそこからフィールド全体を見渡せるんじゃない?」
ハナが指さす先にはブロックでできた砦のような場所がある。
3人はそこに登り、ゲームの様子を確かめることにした。

「うわあ・・・」

3人は眺望に見とれてしまった。
この摩訶不思議な世界はカラフルなお菓子のようにも、複雑な絡繰りのようにも、グラデーションのかかった大自然のようにも見えた。

絶景を観ると叫びたくなる。

「アイドルになれますよーに―っ!!!」

「クッパを倒し、イケメンハーレムにになれますよーに―っ!!」

ハナ、ガールクリボーに続き潤も思いの丈を叫ぼうとする。
ちょっと言葉が詰まって、


「バカヤローーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!」

ハナとガールクリボーはずっこけた。
「潤ちゃん、何それ!」

「いや、ちょっとストレスたまってて…スッキリしたぜ!もう大丈夫。」

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一方、ルルも叫んでいた。

「お兄ちゃーーーーーん!!!」

「…いや、別に兄っつってもお前の兄じゃないから!」
ツッコミを入れるのはタワークリボー・兄。

彼は慢心していた。

このAチームにはルルと宝町ダイモンという、2つの戦隊の要が居る。
これならば落伍することはまず無い。ここは戦闘など2人に任せて自分は援護さえしていれば…

「破壊・ハッピー・白杖波!」

「あべべべべべべべべべ!!!!」

タワークリボー・兄はモーレツに痺れ、撃沈した。
前を歩いていたルルとダイモンが振り向く。

黒焦げになったクリボーの後ろ、ステッキを構えた犬又美羽の姿があった。

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12 :げらっち
2020/12/23(水) 15:40:33

「みうちゃん…!!」

ルルの旧敵、宿敵、天敵――

いじめっ子・犬又美羽。
それもヲタク怪人ミウ最推しによって高校生程の年齢に成長した姿だ。
背は高くセクシーな体型、しかしそのどこかあどけない顔つきは、ルルのトラウマを呼び起こすだけの面影があった。

「怖い。」
ルルはダイモンの背中に隠れた。

「どうした?あの年端も行かない娘がCGRの敵なのか?あんな奴は俺がコテンパンにしてやるぜ。」

ダイモンは楽勝というように美羽と顔を合わせる。
だが美羽は、げっ歯類の様な気持ちの悪い笑みを見せた後消えた。

「いじめ・いいね!・インビジブル」

「何だ?」
「いいやー!」
ダイモンとルルは見えない敵に暴力を振るわれた。
杖で殴られ、倒れたところを踏まれ、顔面を強く蹴られる。

2人の近くに表示されていたHPバーがぐんぐん減っていく。

「ルルー?あなたはここで死にました。世間には自殺したってことにしてあげるから!」
美羽は成長しても知能は低く嫌なやつである。

「ルル、一体どういうことだ!」

「ダイモンさん。これは、ま、魔法です!イタッ!きっとみうちゃんはゲラッチさんに闇の魔術を教え込まれたんです!魔法はこっちの世界じゃイッ常套手段ですから!」

「魔法か。それは厄介だな、だがこっちは。」

ダイモンは腕の変身アイテムを作動させる。


「スターターブレス!直通戦隊センガクジャー!浅草ホワイト!!」

浅草線を模した仮面の白い戦士に変身、
「こっちは鉄道だ。連獅子タックル!」

ダイモンは列車並みの速さで走り、透明の美羽を跳ね飛ばした。

「やだー!何すんの?」
美羽の姿が丸見えになる。


「やったか…?」
ルルの軽率な台詞にダイモンは焦る。

「そんなこと言うなよ、縁起でもな… 言っちゃダメなやつじゃーん!」

戦隊においてこの台詞は、次に敵側の反撃が来ることを意味するのだ。

「ルル、私に逆らう気?そしてそっちのおっさんは、ルルの味方して、私を悪だと決め込む気なの?」

「おっさんじゃねぇ!」
ルルとダイモンは美羽の塩らしい態度に怯みそうになる。

「イイコばっかりちやほやされるのってずるくない?それって、いいことなの?悪いのはどっち?ねえ…写真ばらまき!!」

美羽のグラビア写真が大量にばらまかれた。
「わーなにこれー!!」

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13 :げらっち
2020/12/23(水) 15:41:02

「甘い甘い甘いお!MIU・PUCH乱舞!!」

美羽の写真1枚1枚が自我を持っているかのようにルル達に襲い掛かった。
2人はそれを必死に振り払う。
しかしHPバーはどんどん消耗していく。このままではアウトする。

「なんだこれきもいぞ!!」

「ダイモンさん、2人の必殺技を合体させちゃいましょう!コミュニティアプリ起動、」

ルルも“変身”した。

「炎の勇者、ガールズレッド!!」

「では行くぞ!」とダイモン。

「シグナルパニッシャー!」
「スーパースパイラルフレアー!!」

ダイモンの銃砲から射出された光線はルルの生み出した炎の渦をまとい、美羽の写真を焼き尽くす。
そのまま一直線に飛び美羽の身体を貫いた。

「わああああああああん!!」

美羽は爆散した。
肉片が飛び散り無残な描写になるのかと思いきやそうでもない。ボフッと言う音、煙と共に美羽の姿は消えた。
これはゲームなのだ。

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Cチームでは更なる波乱が起きていた。

ナガレ「それはどういうことだ?」
雪華「それは、そういうことです。そのままの意味です。」
クリボー「はぁ?」

雪華は冷たくフッと笑って言った。
「今回の私は非・戦闘員なんです。つまりゲームをリタイアし、観戦する側に回ります。ブリザードハンド!!」

雪華の背中から白い二本の剛腕が伸び、何もない空中を掴み、空間をこじ開けた。
そこには試合観戦中のディメ―ンたちの姿が。

ディメ―ン「!?」

「ディメ様ファンの雪華ですヨロシク!!」


かくして雪華は観戦席に行ってしまった。


つづく

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14 :超ウルトラハイパーグレートキングクリボー
2020/12/28(月) 09:26:55

     第6章

     ここはDチーム。
パタクリボー「みんなは無事だろうか...」
タレ「大丈夫なんとちゃう?みんな生命力高いし」
バンバ「1ついいか?」
タレ「なんや」
バンバ「なんか感じねえか?」
パタ「言われてみれば...ん!後ろ!」
後ろから豪速で竜巻が迫っていた。
バンバ「よけろ!」
「チッ、よけられたか...」
木の上から女の声がこだまする。
タレ「誰かおるんやけど」
バンバ「あ、アイツ!」
ポダルゲ「どーも。クインク・ハルピュイアの4女、竜巻の化身・ポダルゲよ。」
タレ「ああ...なんかハルピュイアっていたな」
パタ「あーなんかいたねえー」
ポダルゲ「ちょっと...忘れた訳じゃないでしょうね」
タレ「ま、ともかく敵なら倒せばいいわけやん」
バンバ「アイツは風を使った攻撃がお得意だから気をつけろよ。
スターターブレス!」
タレ「コミュニティアプリ起動!」
変身モーションのある2人は素早く変身。
パタ「空中戦なら任せろ!俺は空を飛べるからな!」
一気に上昇、下降しながら攻撃をしかける。
タレ「おーやるー♪」
ポダルゲ「突風衝撃波!」
パタクリボーを回転する風が襲い、どっかに飛んでいった。
タレ「あちゃー...」
バンバ「ここは俺らでやるか。2人なら手数で勝てるだろ」
タレ「おけす。」

     ポダルゲが今度は両手から竜巻を出す。
バンバ「竜巻の軌道から反れればこっちのもんよ!カンテランチャー!」
竜巻の左によけての射撃。
タレ「地上がダメなら地下から!生えろ草!」
ポダルゲは地面から生えたでかい蔦に突き飛ばされる。
パタクリボー「ただいまあああドロップキック!」
ポダルゲ「ひいい~!覚えときなさ~い!」
夜空の星のように消えていった。
タレ「いいとこだけ持ってきやがったじょ」

     こちらはEチーム。
りんご「薄暗くてやだなー」
ナリタ「ヤギル、後ろ大丈夫か?」
ヤギル「後方異常無し!」
急に襲われないよう、ヤギルは後ろ向きで歩いていたようだ。
「まだ上があるぜー!」
ナリタヤギル「ん?」
上を見ると、クッパ7人衆のヒョロヒョロ男、イギーがステッキをかかえて飛びかかろうとしていた。
よけるなり3人は素早く変身する。
りんご「ナニコレナニコレ!?」
イギー「あ、なーんだ、クリボージャーいないのかよー!やる気でないぜー」
ナリタ「なんだお前は?先に名乗れ。」
イギー「クッパ7人衆のイギーだ!クリボージャーじゃないけどお前らを倒してあげる!感謝してよーん」
りんご「もしかしてこいつ頭逝ってる?」
イギー「魔法弾!」
ヤギル「よけろっ!」
身をかがめてギリギリかわす。
イギー「ヒャハー!まだまだいくよーん!」
魔法弾が高速で何発も飛んでくる。
ナリタ「おわっ、あっぶね!」
りんご「まかせろー致死量電圧スタン・ガーン!」
電気技でイギーを痺れさせる。
イギー「あびゃびゃびゃびゃ...ま、まぼうだだだんんん!」
四方八方に魔法を乱射。
りんご「ぴえー!」
ナリタ「のわ!」
しかし間一髪逃れたヤギルは体を反転させて大ジャンプ。
ヤギル「フライヤージャンプ!」
イギー「ぎゃー!」
りんご「おーすげー!僕ちんもやるからね、さんだー!」
イギーは草むらの中へとふっとばされる。

     ナリタ「逃げたか?」
イギー「コウラアタック!」
イギーはクッパ7人衆で最もコウラの動きが速い。瞬く間に3人を弾き飛ばした。
ナリタ「なんだコイツー!」
ヤギル「イギーが顔を出したタイミングで一斉攻撃だ!」
そしてイギーがひとしきりコウラでの攻撃を終えて顔を出す。魔法弾の準備をするがりんごたちの方が早かった。
りんご「ざんねーん
致死量電圧スタン・ガーン!」
ヤギル「フライヤージャンプ!」
ナリタ「ドラグーンファイナル!」
イギー「ほぎゃあああ~!」
イギーは爆散、3人は先を急いだ。

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15 :超ウルトラハイパーグレートキングクリボー
2020/12/28(月) 09:27:11

     今度はGチーム。 
シゲル「ここ...広すぎね?」
タカネ「もう1時間は歩いてると思うんだけど...」
koto「なんか看板ありゅ(小声)」
タカネ「5km地点...?」
シゲル「そんなにか!どんだけ歩かせりゃ気が済むんだよ!マラソンさせる気かー!」
koto「うるさいなー(小声)」
迅「おー?これはこれはCGRの紫にロカVのグリーンにセンガクジャーのピンクさんじゃねえかア!」
シゲル「お前は...?」
迅「お初にお目にかかるか、メンズスター1の攻撃力を誇る闘神、迅様だ!覚えて帰んな!無論、生きて帰すつもりは無いがなア!」
迅という男は刀を手にしている。日輪刀だ。
シゲル「なんか強そうだぞ?」
タカネ「さすがに刀はマズイ...」
koto「さっさと成仏してくださいませ。コミュニティアプリ起動。」
kotoも日輪刀を構える。
シゲル「おわ!?」
koto「にゃああああ!」
kotoが先にしかける。迅と剣先がぶつかり合い、激しい金属音が響く。しかし相手はメンズスターの幹部。しだいにkotoが後退していった。
シゲル「見とれてないで俺らも参戦だ!」
タカネ「オッケー!」
シゲル「ヘビーガトリング!」
銃を迅に向け乱射。驚いてこちらを向く。
迅「この俺様の邪魔をするなア!」
飛びかかってくるも、横からタカネが。
タカネ「ファイアーランチャー!」
シゲル「畳みかけるぜ!ビンゴバスター!」
迅は茂みの中へとふっとばされていった。
迅「覚えてやがれ!必ず後でブッ飛ばしてやる!」

                    ―第7章へつづく―

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16 :黒帽子
2021/01/07(木) 23:05:45

第7章 「第1試合決着か!?」

先行組は第1関門を突破、さらに早いチームは第2関門を通過しゴールへと到着しようとしていた。

ようやく第1関門を通過したGチームに異変が発生していた。アイテムボックスから日輪刀を取り出したガールズバイオレットのkotoは、光属性の効果を持つ日輪刀と非常に相性が悪く、HPのゲージが徐々に減りつつあった。
しかもジュゲムが後ろから迅の落とした日輪刀をひろい、kotoを襲撃した。
「お日様嫌い…」
この言葉を最後にkotoは退場した。

Gチームはトゲゾーを落とされることを恐れ、全速力で逃げ出した。敵の追撃が間に合わないほどの速さで走った。

試合の結果が表示された。現在生存しているメンバーは以下の23名だった。
ルル ダイモン
ミモミ マメクリボー
ナガレ クリボー
タレ バンバ 
りんご ヤギル 
キー アカギ 
タカネ シゲル
ハナ カキボー
潤 サクラ 
タワークリボー妹 パタクリボー
ナリタ こでかクリボー
ガールクリボー
体力ゲージは皆かなり減っていた。協力することがこのゲームで有利になるというわけでもなかった。

すぐにディメーンは第2試合「どつく壁にご用心」の解説を始めた。
ここにいる23名から16名を選ぶ戦いである。そのためもう協力しようという手は使えないも同然である。
そしてこの試合から戦闘フィールドに落とすアイテムの数も倍増するという。より戦いは過熱していくことが予想されるのである。
最後にディメーンは試合ごとに体力は回復していることを述べてその場を去っていった。


選手はこぞってスタート位置に着いた。新しいステージはまるで小さい孤島のようだった。極彩色でペイントされた床は浮き、下には極彩色のゼリーのような液体が敷かれていた。

先ほどのステージのような不思議な雰囲気になれない戦士たちをよそに、試合開始のゴングが鳴った。

試合開始とともに美羽はガールズレッドに襲い掛かった
美羽「ルル―?あなたは世の中の摂理を覆す危険因子だとわかったおー だから制裁して排除する必要があるね!」
ルル「美羽ちゃん!元に戻って!」

しかしルルの叫び声など届いているはずがなかった。美羽はガールズレッドをどついた。先ほどは魔法攻撃だったが過去の記憶を思い出したのか徒手空拳で戦いを挑んだのであった。
美羽「魔法とかいう力に頼らないとろくに戦えないしもともと戦いを好まないなんてかわいそう!もういじめられるのが使命だねー!」
ルルは反撃をしたがビンタでろくなダメージは与えられていない。ゲージが減っていたとしても1,2ドットくらいだろう。
ルルはステッキを使いさらにガールズレッドを攻撃する。それに合わせて目にもとまらぬ速さで体力ゲージが減っていく。
しかし調子に乗るものは必ず事故を起こすと誰かが言ったものだがそれは当たっていた。
ステージギミックの壁が動き、美羽を弾き飛ばした。
かろうじて美羽は生き残っていたがガールズレッドのいる場所まで戻るのにはちょっと時間がかかりそうだ。

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17 :黒帽子
2021/01/07(木) 23:06:15

このステージで輝いていたのはジュゲムとクッパジュニアだった。お互い乗り物を使い、空を飛んで上から攻撃できるアドバンテージがあった。
ジュゲム「次はあそこから壁が動いてくるのか… じゃあこっちだな!」
トゲゾーを移動先においてけん制し始めた。常に先を読むのは戦略において基本中の基本である。しかしこれは本物の戦いではなかった。ゲームであることを忘れていた。

アイテムボックスをもはや通常のクリボーと変わりのないタワークリボー妹が獲得した。
中身はジャンプ台ともいうべきばねだった。
ばねを使い彼女は高くジャンプ、ジュゲムに突進した。ジュゲムは跳ね飛ばされ、場外のゼリーの池に飲み込まれていった。
ジュゲム「なぜだ… こんなおふざけがあっていいのかよ…」

しかし落としたトゲゾーをめぐって争いが行われていた
ハナ「ちょっと!これ誰が投げたの!?どさくさに紛れて蹴落とそうだなんて最低だね!」
パタクリ「なんでだよー!俺じゃねーよ!アンチエアキック!」
しかしローカルイエローに捕まれ、パタクリボーは高いところに飛ばされた。しかし乗り物に乗っていたクッパジュニアに激突、墜落させるファインプレーを見せた。
パタクリ「いでー!あとちょっとではね取れてクリボーになるところだったぜ。」
ハナ「もしかしてお邪魔撃退に貢献しちゃったの?」

空中にいたお邪魔役が消えたところで美羽が復帰した。美羽は今度は魔法を使用して同士討ちを狙う。
京急レッドが魔法をもろにくらい、洗脳されてしまった。

バンバ「何だそこの黄色いの、喧嘩売ってるのか?」
リンゴ「え!?いきなりどうしちゃったのバンバ!」
いきなり顔面に煙玉を叩きつけられた。ヒーロー同士での戦いは吉と出るのか凶と出るのか!?

続く!

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18 :げらっち
2021/01/12(火) 23:41:56

第8章

バンバは操り人形の様にりんごに襲い掛かった。

「ちょ、やめてよバンバ‼」
「うるせぇ!美羽様に逆らうものはこの俺が排除する。」

その様子を見ていた宝町ダイモンは戦友の異変に気付く。
「おいどうしたバンバ!」

「忍法って知ってるか?」

バンバの右腕には大熊のような爪が装着されていた。

「ベアークロー!!」

バンバは爪でりんごの顔面を引っ掻いた。りんごは咄嗟に顔を引きそれをかわすも、頬から血が滲み出す。
「イダダ!おい僕ちんのお顔になんてことすんだよ、、同じヒーローだからってもう容赦しない。コミュニティアプリ起動‼」

りんごはガールズイエローに変身を遂げた。


ダイモンはフィールドを俯瞰し、バンバの様子が急変した原因を探り当てた。
「あれは…」

極彩色のプリンのような高台で、美羽が何かブツブツ言っている。

「洗脳・成敗・センガクジャー!私の取り巻きとなれ、そしてにっくきルルを倒しちゃってー!」

美羽がステッキを指揮棒のように動かすと、それに合わせてバンバがりんごに攻撃を喰らわした。

「あんなところでバンバを操っていやがったのか。馬鹿は高い所が好きだとよく言うな!」
ダイモン、相変わらずヒーローらしくない物言いである。
「ミモミ。同じ女同士あの美羽とかいう女を倒しに行ってくれ。」

「なんで!あたしが」
指名されたのはセンガクジャーの紅一点、大久保ミモミ。華奢だがどこかボーイッシュで頼りげのある風貌だ。

「じゃあ君たち手伝ってよね。」

ミモミは2体の女クリボーに声を掛けた。

「ごめ~ん、今ゲーム中なの~!」
1体はピンクのリボンの付いた赤い帽子を被り、厚化粧を施したガールクリボー。

「“tomorrow after nightmare”ってゲームですよー。」
もう1体はタワークリボー兄弟の妹。素朴な見た目だが、どこかたおやかな面相だ。

2体のクリボーはあろうことが戦闘中にゲームをしていた。
ミモミは首をかしげる。
「あれ、ゲームは試合開始時にデータを消された上に全没収されたんじゃなかった?」

ガールクリボーはノリノリで答える。
「こんなこともあろうかと、アタシの帽子の中に予備のゲームを入れておいたの~♪」

ただでさえ女口調を好まないミモミだが、このガールクリボーは何か一昔前の女のテンプレを見ているようで好まなかった。

「――ていうかこんなやつらが戦隊ってどういうこと?そっちの世界じゃ戦隊の概念が違っているのかもしれないね!」

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19 :げらっち
2021/01/14(木) 20:28:00

京急レッドとガールズイエローの戦闘は続いている。

片や戦闘集団センガクジャーのスピードスター、杉田バンバ。
美羽の洗脳魔法により攻撃力が増強されている。

片やCGRのオチコボレりんご。あたまと魔力がメンバーの中でも弱く、トラブルメーカーでもある低身長の中学生だ。


闇堕ちバンバは早速りんごを煽った。

「やいアッポー!お前のようなJCパリーピが地球の平和を守ってるとはお笑いだぜ!」

「おいっ‼アッポーって言うな」
だがりんごも負けずに煽り返す。

「君こそレッドの癖にリーダーでもエースでもないの❓戦隊の赤なのに脇役なんて君だけじゃナイノ?www」


どうやらバンバは痛い所をつかれたようだ。
洗脳されていても怒りは込み上げる。バンバは縄を取り出し、頭上でブンブンと回転させ始めた。

「忍器って知ってるか?」
縄の先には刃物が付いている。

「なにこれあぶな‼」

バンバは縄を伸ばし円の半径を広げてゆく。
りんごは一歩一歩後退する。

「まるで忍者みたい!」

「その通り、俺は忍者の末裔だ!そして、これは縄鏢という武器だ。」

バンバは鞭のような動きで縄鏢をりんごに叩きつけた。

「ちょイタッ!」

りんごは変身していたものの大きなダメージを負い、体力のゲージが大幅に減少する。
バンバは縄鏢を自在に動かし元の体勢に戻る。隙が無い。


一方ミモミ・ガールクリボー・タワークリボー妹はバンバを操る美羽に近付いていた。
美羽は高台からバンバを操り、ゲス顔でニヤついている。

「なにあれきもい」とミモミ。
「クリボー君たち、ここはどういう作戦で行く?」

しかしクリボー2体は緊張感無く鼻歌を歌っていた。
「あのさ、君たちいつも実戦でそんななの?それでよく生き残れて来たよね。こっちの世界じゃタピーにも負けそうだけど…」


「みーっけ!」

「!」

美羽がミモミの接近に気付いた。
ミモミの顔を見て目を細める。

「センガクジャーのJK、大久保ミモミ。いじめ甲斐がありそうじゃん?w」

「フザけないでよ!スターターブレス、ストレートライナー!」
ミモミは京成ブルーに変身し一直線に美羽の懐に突っ込む。

しかしJKほどの年齢に成長した美羽は体術にも長けており、ミモミの片腕を掴んで捻り倒した。

「あぐっ!!」
ミモミの体力ゲージが減少。


そしてりんごの体力ゲージもあと僅かになっていた。
バンバは笑う。

「どうしたアッポー。ここでリタイアか?」

りんごは満身創痍でうめき声を漏らす。
すると炎の鞭がしなり、忍器の縄を断ち切った。

「誰だ?」

振り向くとバンバの後ろに、ガールズレッド・猫野瑠々が立っていた。

「私が相手です。」


「レッド同士の戦いとは面白くなって来たねぇ…♪」
観戦席ではディメ―ンがほくそえんでいた。

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20 :げらっち
2021/01/14(木) 22:38:09

「スモークボール!」
「スパイラルフレアー!!」

2人のレッドの攻撃がぶつかり合い辺りは爆炎に包まれる。
煙の中からバンバが奇襲攻撃を仕掛けた。「ベア―クロー!」
ルルはしゃがんでそれをかわす。「特急・飛針!」ルルが回避行動をとるのはお見通しだった。バンバは前蹴りを決め、爪先に仕込んでいた針でルルの胸を突き刺した。

「ぎゃあああっ!!」

ルルの体力ゲージが目に見えて減少。


「ルルー?この期に及んで私の邪魔をするの?」

美羽とミモミも格闘の真っ最中だった。
「でもまずはあなたをやっちゃわないとね!ミモミちゃーん?」
美羽はステッキでミモミの腹部を強打。ミモミの変身が解除される。
しかし、ミモミは生身の状態でも十分戦えるほどには武術を体得していた。「パンダニックカンフー!アチョオオオオオ!」
美羽の顔面から全身にかけところかまわず殴打する。
「やだ、痛い!」
暴行をしたことはあっても受けたことは一度も無い美羽は、ダメージよりもメンタル面でゲージを大きく減らした。

ガールクリボーとタワークリボー妹は物陰に隠れてその様子を見ていた。
「どうするの?ガールちゃん。」

ガールクリボーはデカい顔いっぱいに笑みを浮かべる。
「…これは作戦!アタシの体力ゲージは満タン。2人が戦って体力消耗したところで、アタシがとどめを刺すの~!」

「ガールちゃん意外とワルだね…」

すると美羽がガールクリボーの存在に気付いたようだ。
「うわー、二頭身のキノコが喋ってる!UZAI!」

これによりガールクリボーの怒りは突沸した。
「怒りのガール頭突きいいいいいいいい!!!!!」
炎に包まれたガールクリボーが弾丸のように美羽に突撃、美羽の体力は0になった。
「やった、」
すると同時にフィールドのトラップで床が飛び出し、ガールクリボーは吹き飛ばされる。
「えええええええ!!」

ガールクリボーは体力満タンにして、場外に落ちたため問答無用で脱落となった――


美羽を倒せば洗脳が解けると思ったらそうでもない、闇の魔術は恐ろしいものだ。
バンバはルルを圧倒していた。

「レッド対決は俺の勝ちのようだな!」

とどめを刺そうとするも、後ろから掴みかかられる。
「誰だ?」

「俺だよリンゴダヨ」

ボロボロになったりんごがバンバに喰らい付いていた。

「可愛い後輩に手だしさせないから‼ルル、お前はCGRのエースとして最終ラウンドまで勝ち残ってくれ!俺もたまには、先輩として良い所を見せたい‼」

「りんご先輩!」

「それじゃあね、美羽に操られたのが運が悪かったね!バンバ、君はここで俺とアウトだよ‼」

りんごは背中からバンバを強く抱きしめた。
同時にりんごの身体が光り、電流が放たれる。

「わあ!」

「雷雲・りんごタイフーン‼」


バンバとりんごはまばゆい光に包まれた。目を当てられないくらいの、光…
雷が上空に駆け上がった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「りんごちゃんは自爆、バンバも道連れ。なかなか面白いね♪」

残りメンバーを指折り数えるディメ―ン、雪華は観戦席の隅でその様子をじっと見つめていた。


残りメンバー

【ローカル】 アカギ シゲル サクラ ナガレ ハナ
【センガク】 ダイモン ヤギル ミモミ ナリタ タカネ
【コミュガル】ルル タレ 潤 キー
【クリボジャ】クリボー こでかクリボー パタクリボー マメクリボー カキボー タワークリボー妹

20名


つづく

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