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┗147.ゲラフィオールスター小説 「Battle guys」(21-35/35)
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21 :ハイパーキングクリボー
2021/01/17(日) 20:31:18
第9章『道連れ』
残り16人になるまで終わらない2ndステージ。20人の戦士はトラップの多いフィールドを進んでいく。
パタ「俺は飛べるから、ギミックは関係無しだな!」
ハナ「えー、ズル!」
しかし空中にもギミック。突如現れた動く壁によりパタクリボーは小島の崖際に打ち付けられた。
パタ「あうっ」
タレ「あほやな。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━
一方4つの戦隊の1kmほど先。空中の足場に佇む5人の少女がいた。
アエロー「我々クインク・ハルピュイアはまだ誰一人脱落させていない。これは大問題よ。」
ケライノー「じゃ、次は私の出番かな...」
━━━━━━━━━━━━━━━━━
カキ「しっかしこう、ワクワクすること起きねえかなあ」
カキボーはまだ大した見せ場もないのでウズウズしている様子。
ナリタ「さっき大分大変なことになってたけどな」
反対にこちらは冷静だ。
ケライノー「スワロークラッシュ!」
カキボーに向かっていきなり突進、カキボーは吹っ飛ばされていった。まさに風を斬るような一撃。
パタ「あっぶねえな、しっかりしろよ」
カキ「お!ついに俺の相手が来たか!」
そんなこと言ってる場合ではない。
たまたま後ろにいたパタクリボーが運良くカキボーを受け止めていたため
助かった。
ケライノー「ちっ、やりそこねたか。まあいいわ。」
シゲル「言葉使いがなってないようだな。久しぶりじゃねえか。ザンリッカーの中ボスさんよ。」
ケライノー「悪いけど、あなたたちはここで全員倒す。16人どころか1人も次のステージに行けなくさせてあげるわ。助っ人も呼んだし...」
後ろからゆっくりと歩いてきたのは。
クリ「ウェンディ!?」
ウェンディ「クリボージャー。アンタたちには絶対に負けない!」
カキ「うひょー!こりゃ戦い甲斐があるぜ!」
ナリタ「一回黙ろうか」
ウェンディ「リングスロー!」
お得意のリングが3つほど現れ、クリボーたちを襲う。
キー「コミュニティアプリ起動。風の賢者、ガールズピンク!
春嵐!」
素早く変身、そして風を起こして3つのリングを全て遠くへ飛ばしていく。
キー「大丈夫ですか?」
カキ「あー!俺がやろうと思ってたのに...」
潤「スプラッシュ!」
そして水でウェンディを押し流そうとする、が。
ウェンディ「水は得意だからね。残念でした。コウラアタック!」
潤に向かって突撃。HPバーが減少する。
こでか「ここはコウラから出てきたタイミングがチャンスだ。こでかドロップ!」
クリ「クリボースピン!」
「きゃあああ!」
ウェンディは仰向けに倒れる。
[
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22 :ハイパーキングクリボー
2021/01/17(日) 20:31:58
「バトルコンソール、進行!
流鉄戦隊 ローカルファイブ!」
ローカルファイブも変身、ハルピュイアと対決。
ナガレ「コメットレーザー!」
ケライノーに照準を向けるも相手の身のこなしがよくなかなか当たらない。
ヤギル「フライヤージャンプ!」
タカネ「ブーメラン!」
ケライノー「きゃああ!数の暴力だなんて!」
しかしブーメランはあろうことか、何者かにキャッチされ、音速で投げ返された。
タカネ「いったあ!誰?」
「やっぱりケライノー1人じゃ無理ね。来てよかったわ。」
ケライノー「オキュペテ姉さん...!」
乱入してきたのはハルピュイアの次女、オキュペテ。
オキュペテ「私たちはこれ以上しくじれない。さっさと全滅させるよ。」
ケライノー「オッケー!」
2人は拳銃を構えて砲撃。
サクラ「何人来ようと関係ない!」
ローカルファイブもビンゴバスターで、センガクジャーは反対にワイパーソードで応戦。
一方ウェンディはまたまたリングでの攻撃。先程より数が増え、速度も上がっている。
タレ「うっしガキボーうちらもやるで」
カキ「よーし!ウェンディか、こりゃ相手にとって不足はねえ!腕がなるぜ!」 ポキコキッ
タレ「無いのに鳴ってて草
コミュニティアプリ起動!
草の猛者、ガールズグリーン!」
リングをかわしながら変身する。
カキ「カキノタネアプリ起動!
柿の先駆者、クリボーオレンジ!」
「ほへす」
先にウェンディと対峙していた潤とマメクリボー。
マメ「僕はリングの中をくぐれる!隙を見て一発かますよ!」
潤「まるでサーカスだね。援護するよー!スプラッシュ!」
水の勢いでリングの接近を限りなく抑える。
「ナイスタイミング!」
マメの特性、水面ダッシュを生かしてリングをくぐりながらウェンディに接近。小さいため狙いも定めづらい。
ウェンディ「こうなったら、コウラで...」
「アマゾンサーベル!」
一瞬早く蔦のようなものがウェンディの腹を直撃。
「いっっきまああ~す!」
カキボーも続いて体当たりを食らわせる。
ウェンディ「くうぅ...邪魔くさい!」
「ビックウェーブ!」
「草爆弾!」
「ちびちび高速ダッシュラリアット!」
「カキボー流ずつき!」
4人の猛攻によりウェンディはどんどん劣勢になっていく。
「こうなったら...リング大放出!」
大量のリングを八方に飛ばす新技だ。
タレ「わわわヤバイヤバイ!」
[
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23 :ハイパーキングクリボー
2021/01/17(日) 20:32:11
サクラ「スピードアロー!」
ヤギル「フライヤージャンプ!」
ケライノーとオキュペテを相手に奮戦するサクラ、ヤギル、ナガレ、タカネの4人。だが。
ナガレ「ぐぇっ!」
背中に激痛。見るとウェンディの投げたリングがここまで飛んできていた。
オキュペテ「これはチャンス!」
ナガレに素早く近づいて蹴りを入れる。だがすかさすナガレとタカネがビンゴバスター&ワイパーソードで反撃。引けを取らない戦いを見せる。
サクラ「一気に決めちゃおう!」
ビンゴバスター・ファイヤーを撃とうと準備する。
ケライノー「そうはさせない!」
オキュペテとケライノーが同時に突進。
ナガレ「よけろ!」
ワンテンポ遅れ、サクラのHPバーが減少。変身こそ解除されなかったが、その場に倒れた。
その間、他のメンバーへの注意が反れている間に攻撃する。
「ビンゴバスター・ファイヤー!」
「フライヤージャンプ!」
「ファイアーランチャー!」
オキュペテとケライノーは場外に吹き飛ばされて脱落。サクラと同じ女子のタカネは急いでサクラの元へと向かう。
タレ「生えろ草!」
こちらも勝負アリ。4人とも多少のダメージはあったがウェンディを場外に吹き飛ばす。
しかし。落ち際のウェンディのすぐ隣には、タカネとその側にいたサクラ。
ウェンディ「アンタたちも道連れよ。」
2人「え。」
サクラとタカネの首にリングをかけ、吹き飛ばされた勢いのまま場外に引きずりこむ。
潤「マズイ!シャボン!」
しかしウェンディの方が一瞬早くリングを出していた。リングに阻まれてシャボンの到着が遅れ、ウェンディとサクラ、そしてタカネはそのままゼリー状の液体の中へと落ちていった。
残り、18人。
―つづく―
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24 :黒帽子
2021/02/15(月) 15:19:39
第10章
第2試合もまだまだ続いている。
ローカルピンクと新京成ピンクはウェンディに道連れにされ脱落、残り2人の脱落で決着がつこうとしていたのであった。
しかし四大戦隊はただでは脱落しない。お邪魔役が次々と蹴散らされ、数が減りまくっていた。
そんな中、敵同士で揉めそうになっている場面があった。それは迅とイギーだった。
迅「あんな変身もしないヒーローごっこのペースに飲まれて敗走しているとか、おたく戦いというのをなんか誤解してんじゃないの?ガチで戦う覚悟ってぇもんを?」
イギー「何を言うんだ。じゃあまずは君がお手本を見せてくれないか?」
迅「いいだろう。みせてやろう。」
迅はクリボージャーの前に現れた。
「なあ、そんな茶番まがいの戦いを繰り広げていて連勝して余裕しゃくしゃくという話はたっぷり聞いてきたぞ。お前たちのその戦隊、いやごっこは醜くないか?変身!」
迅はベルトの装置のスイッチをつけた。しかしうんともすんとも言わない。彼はそのベルトに電池を入れ忘れていたのであった。
クリボージャーたちは大爆笑、そばで見ていたクロボー師もあきれていた。
「電池の確認もせずに無策で突っ込んでいくとはそれが本物の戦いか?思わず俺も笑いたくなってきちゃったぞ。」
「んだとゴルァァ!本当に戦いってもんを知らんのはお前だろ!」
クロボー師と迅は取っ組み合いになり、クリボージャーそっちのけで戦った。少し後に連続した破裂音が聞こえた。迅は遠くへ吹っ飛んで落ちているのが見えた。戦いのさなかでローカルグリーンの専用武器、ヘビーガトリングを知らないうちに奪っていたのであった。
パタクリ「おい!そんなのありか!?卑怯だぞ?」
クロ「雉も鳴かずば撃たれまい。武器を没収しろと通達があったんだ。」
再びヘビーガトリングが動き出す。パタクリボーは弾を喰らい脱落した。
ディメーン「あと一人ねぇ… 次は誰が消えるんだろう?」
[
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25 :黒帽子
2021/02/15(月) 15:19:59
イギーは一部始終を見てこう思った。今のペースでも問題ないな、と。さらに彼は没収した武器であるカットセイバーに関しても思い出した。そして再びクリボージャーの目の前に現れた。
「クリボージャー!覚悟!キエエエエエイ!」
しかし攻撃は外れた。一斉にばらけた。それでもイギーはあきらめずにクリボージャーのリーダー、クリボーを狙おうとした。
クリボー「タワークリボーの妹!影武者をやってくれ!」
タワクリ妹「んなこといきなり言われても!」
逃亡するのに精いっぱいだった。その時だった。動いてくる壁がイギーめがけて迫っていた。イギーはパニックになり、逃げまどおうとした。しかし時すでに遅し、壁にどつかれて奈落の底へと落ちて行った。
カットセイバーはその時の衝撃で高く吹っ飛び、床に落ちた。だが壁が動いているため早く拾うか試合が終わらないと落ちてしまう。
ローカルレッドは駆け抜けて剣を拾おうとしたが、邪魔が入った。それはクロボー師だった。
「お仕事ご苦労さん、これで君の出番はおしまい。」
ピストルの音とともにローカルレッドは倒れ、試合が終わった。
第2試合終了時の残りメンバー
【ロカV】 シゲル ナガレ ハナ
【センガク】 ダイモン ヤギル ミモミ ナリタ
【CGR】 ルル タレ 潤 キー
【栗暴隊】 クリボー こでかクリボー マメクリボー カキボー タワークリボー妹
ディメーンは苦悩していた。ここまで各戦隊が快進撃を進めるとは思ってもいなかった。全滅させて混沌の状態をこの世界に維持させるつもりであった。
ちらと裏に見えたのはダメージの少なかった雪華とkoto。この2人をお邪魔担当へと
ディメーン「僕の計画に協力してくれるね?」
「はい!喜んで!」
実況のアナウンスが鳴った。
「さあ、次のバトルはスピニングスタジアム!残り12人が誰になるか予想もつかないバトルです!さあ、各選手の入場!」
残った16人が所定の位置についた。
円形のスタジアムの中心にはバットのようなものがあった。これが回転してスタジアムにいる者を弾き飛ばすつもりだろう。
試合開始のコングが鳴り始めた。それと同時に何者かが下りてくるのが目に見えた。
それは雪華とkotoであった。誰もが予想しなかったような戦いが始まるだろう。
足を上げるとどういうことだろうか。登場していた時にマメクリボーを踏み潰していたのであった。
続く
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26 :げらっち
2021/02/16(火) 20:49:43
第11章
第3ステージの舞台は今までの2つよりも遥かに狭い、円形状の平らなステージだ。
中心から伸びるバットのような太い棒が起伏の無い床の上を回転し、戦士・お邪魔キャラ見境なしに触れた者を奈落に付き落としていく。
ゲラッチ「どわああああ!」
クッパジュニア「パパー!」
「ぴえーん!」
タレもバットにかっ飛ばされ、転落していく。しかし咄嗟に草魔法を詠唱する。
「伸びろ蔦!」
手のひらから蔦が伸び、舞台のへりの金網に巻き付いた。
蔦は巻き尺の様に伸縮し、タレはフィールド上に舞い戻る。
すると上空から何か黒いものが落ちてくる。
「糞爆弾!」
それはタレの目の前に着弾し、色とりどりの閃光を上げた。糞便が撒き散らされタレの緑色のスーツに付着する。
「なんやねん 扱い悪すぎて なける( ꈨຶ ˙̫̮ ꈨຶ )」
地を走るバットも空に居れば当たらない。
糞爆弾を落としたのはフクロウグリンパ。この修羅場でも全く動じず、空中をスイスイと移動し戦士たちを妨害していた。
司会進行役であったはずの彼が何故前線に居るのか――。
「ほほー!見ているだけなんて退屈だっほ!おいらも戦って楽しむっほ!」
フクロウグリンパは低空飛行しタレめがけて突っ込んでくる。
「バードストライクっほ!」
タレは防御の姿勢を取ろうとするしかし先程の糞便がまとわりついて思うように動けない。脱落を覚悟するとその時。
「捌かれろ!」
フクロウグリンパは真後ろから斬撃を受け、賽の目切りに細断された。
バラバラと崩れ落ちるフクロウグリンパの後ろに、日本刀を手にしたkotoの姿があった。
「鳥さんは呼んでいなくてよ。」
「koto!おまえ脱落したんじゃなったのか!」
「一度はね。でもディメ様が復活のチャンスを与えてくれたの。病みの魔術でね。だから今回は悪いけど…」
kotoはガールズバイオレットに変身した。
「僕たち敵同士、だよ。」
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27 :げらっち
2021/02/16(火) 20:51:52
脱落したはずのkoto・雪華がお邪魔キャラとして参戦したことにより、バトルは更にカオスになっていた。
舞台の仕掛けとお邪魔キャラの攻撃をかわすのに必死で、戦隊メンバーたちは今や散り散りになっている。
そんな中、接点のない2人が出会った。ローカルファイブの若葉シゲル・クリボージャーのカキボーである。
「植物なのに話してる…すごいぞ。農業学の天才と言われた俺だがこんなの見るのは初めてだ。研究したくなっちゃうぞ!」
シゲルはカキボーの柿のヘタを引っ張ってみる。
「よせ!そこは俺にとっては大事な部分…やめわあああああああああああああ!!!」
するとそこに誰かが近付いて来る。シゲルとカキボーはおふざけをやめ戦闘態勢に入る。
「戦地に登場。時計怪人ネジフリだよー。」
ネジフリ。時計の意匠があしらわれたマントに身を包む、つかみどころの無い男である。
「えー聞いてくれよー。俺も本当はバトルに参加したいんだよ。俺の強さをお前たちに教えてやりたいんだよ。稼働!」
ネジフリが合図を送ると、舞台の中心にバットのような棒が更にもう1本追加された。2本の棒がそれぞれ違う速度で回転している様は、まるで時計盤の上に居るかのようだった。
「これでは皆がますます不利になる!」とシゲル。
ネジフリは子供のような声で笑う。
するとカキボーが奇襲を仕掛けた。
「ヘタウィップ!」
柿のヘタがぐんぐんと伸び、ネジフリを絡め取る。
「すげえ!ますます研究してみたい!!」
興奮するシゲル。
「ぐ。」
ネジフリの動きが封じられた。すかさず武器を取り出す。
「振り子カッター!」
ヘタを切り落とす。だがその時には既に、シゲルがこちらに銃口を向けていた。
「ビンゴバスター・ファイヤー!」
銃が火を吹き、ネジフリの胸部を貫く。
「ひぃやぁぁぁぁぁぁああああ~~!!!!」
彼の体を構成していたと思われる歯車が散らばり、ネジフリは爆散した。
タレとkotoも激突している。
「アマゾンサーベル!」
タレの剣とkotoの刀が切り結ぶ。刃と刃のぶつかる金属音は周りの喧騒でほとんど聞こえない。
一瞬も油断できない状況、そこに時計の短針にあたるバットがぐるんと回転してくる。kotoは大きく跳躍しそれをかわす。
遅れてタレも大ジャンプ。
着地の瞬間を狙われた。
kotoは刀の峰でタレの脛を打ち付けた。
「いっっだ!」
タレは痛みにうずくまる。
「おい卑怯やろ!くぅぅ」
「卑怯で結構。」
kotoはタレの首に刃先を突き付けた。
その時。
[
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28 :げらっち
2021/02/16(火) 20:55:50
先程の短針よりスピードが速い、長針が猛スピードで回転してきた。
「こんなんじゃまともな戦いもできへん。これならどうや、生えろ草!」
タレの足下から太い茎が伸び、タレは高く持ち上げられる。
タレは針の上に着地した。
「なるほど。面白い事すんじゃん?」
kotoもジャンプし針の上に乗る。
ここならば邪魔は入らない。2人は回転する針の上で剣術戦の続きを始めた。
タレはフェンシングのような剣さばきでkotoを先端に追い詰める。背が高い分リーチが長く有利だ。
しかし正々堂々戦うkotoではない。
「病み魔術:シラハドリ」
kotoは素手でタレの剣を受け留めた。草魔法で生まれた剣は生気を吸われ、しおしおと枯れて行った。
同時にタレの鼻が猛烈にかゆくなった。
「あっ鼻かゆい」
鼻をかいたその隙を狙い、kotoはタレを峰打ちでボコボコにした。
「きゃー」
針の上に押し倒されるタレ。
「悪く思わないでね藤田玲子。ゲームの世界じゃ容赦は無しだかんね。」
刀を振り上げる。
だがその瞬間。何か大きな物が上空をかすめ、kotoをカキーンと吹っ飛ばした。
「にゃー!」
短針だった。動きの遅い短針の下を長針が通り過ぎた際に、立って居たkotoは頭を打ち付けたのだ。
倒れていたタレは助かった。長針にぴたりとはりついてそれをやり過ごした。
kotoは場外ホームランとなった。
一方。
キー「こんにちは~。ヤギルさんってカレーお好きなんでしたっけ?」
ヤギル「いや別に好きってわけじゃないよ。戦隊ヒーローとしてはカレーくらいたしなんでおいてもいいと思って得意料理にしているだけで。あの時はザンリッカーにカレーを悪用されて大変だったけどね。」
キー「そうですか!僕もカレーは大好きなんです。戦隊メシと言えばカレーですよね!」
ヤギル「いやでも君の名前はキーだけど、カレーは黄色だから…カレーを食べるとしたらりんごちゃんじゃないの?」
そんな話をしているうちに2人とも段々カレーが食べたくなってくる。
ふと、目の前にカレーが2皿置いてある。スパイシーな香り、福神漬けもちゃんとついている。2人はついつい手を伸ばす。
「いただきま~す!!」
スプーンですくい、口に含んだ瞬間。2人は口から炎を吹いて倒れた。
HPゲージが0になった。
モートン「ワシャシャ…オラの毒入りカレー おいしいか?」
つづく
[
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29 :ハイパーキングクリボー
2021/02/22(月) 23:39:36
第12章
モートン「オラの毒入りカレー、おいしいか?」
毒が入ったカレーを食べて力尽きたキーとヤギルを前に、モートンが高笑いしている。
ダイモン「モートンこの野郎!」
センガクジャーのリーダー、ダイモンがモートンめがけて走ってくる。が、それよりも速く走り彼を追い抜く男がいた。
カキ「カレーおいしそー!」
こでか「食うんじゃねえ!毒入りってつってんだろうがー!」
こでかクリボーが諫める。こういう時の彼らは誰よりもすばしっこい。
モートン「オラをほっとくとはいい度胸だな!」
こでかクリボーとカキボー、モートンにハンマーでぶん殴られHPバーが大きく減少。
「コメットレーザー!」
「フレアーボール!」
「ぬぉわ~!」
もう一発殴ろうとしていたモートンの手を止めた。
こでか「おお!救いの手が来た」
ルル「危なかったですう!」
ミモミ「ダイモンたちは?」
ナガレ「迅と戦ってるぞ」
奥の方では迅とクリボー、潤、それからダイモンの4人が戦っていた。
「しれっといた!」
迅「お前らなんかこの戦鎚で砕いてやるぜ!ヴェハハハハハハ!」
ダイモン「そうはいくかよ!連獅子アタック!」
得意の連獅子アタックで迅に突撃。
迅はひるんだもののそこは半分サイボーグの男。すぐさま攻撃体勢に入る。両手で戦鎚を持ち、ダイモンに振り下ろさんとしている。
「クリボーロケット!」
「ビッグウェーブ!」
「伸びろ蔦!」
三人の猛攻で迅をなんとか押し倒した。
「危ない所だったなー冷や汗でるわ」
とクリボー。
「邪魔すんなよ、ゴラア!」
巨大な戦鎚をぶんぶん振り回す。
タレ「相変わらず乱暴やな、アマゾンサーベル!」
剣を取り出して迅に斬りかかる。遠方からは潤がシャボンで戦鎚を包み、攻撃の手を止めている。
潤「そんな危ない武器、使わせないよ~」
「まだ左手が空いてるんだな。」
左手を振る迅。
クリ「やべ!」
殺気に気づいたクリボー、ずつきで阻止を狙うが、無念にも蹴り飛ばされる。
潤「!」
3本の矢。潤めがけて正確に飛んでくる。
タレ「うーるーさーん!」
戦鎚をシャボンで止めている以上、さらなる守り技は出せない。
「ううっ...」
矢が刺さった瞬間、変身が解けると同時に膝から崩れ落ちた。HPバーは既に、0。
[
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30 :ハイパーキングクリボー
2021/02/22(月) 23:41:27
「聖なる水は消えたぜ。」
戦鎚が地面を割る勢いで振り下ろされる。だがタレの方が一瞬速くかわしていた。
「許すまじ。縛れ草!」
迅の全身にツルが巻かれ、戦鎚とは分断される。3人でそれを場外へ落とした。
「あー!俺のお気に入りの武器が!」
そしてあろうことか自力で蔦をブチブチと切った。
「相変わらずバケモンやな。」
そして自由になった腕を振ってタレを狙い矢を放つ。
「させるかよ!」
ダイモンがワイパーソードで横から入り、飛んでいる矢を真っ二つに斬った。
「おりゃあ!」
そのままの勢いで迅の腕に斬りかかる。だが金属音が鳴るだけで血は流れない。
「あいにく手の甲に防具を忍ばせてあるんでなア!あばよセンガクの兄さん!」
今度はダイモン狙いだ。だがその場にはもう1人いる。
「臨時技クリボーロケットかみつきい!」
矢に向かって弧を描いて飛ぶ。そのまま矢を3本とも口で加えた。
「おかえしだー!」
でんぐり返しで受け身をとり、素早く顔を振ってその矢を迅に投げつける。左足に刺さる。
「ナニイ!?」
「何度でも縛ってやるで。縛れ草!」
再び迅の体にツルが纏わりつく。
「しゃらくせえ!お前らが何をしても焼け石に水、この俺様には勝てねえぜ!」
またしてもツルを断ち切ろうとする。しかし運が味方した。このステージ最大のギミックである、バットの様な棒が既に迅の真後ろまで来ていた。そのまま腰に直撃。撥ね飛ばされていく。
「ドワー!なんでいつも邪魔が入るんだよ!クソがアアアッ!」
ステージ外へと落下していった。
クリ「な、なんとかなったあ~」
ダイモン「潤の分まで頑張るぞ。モートンはミモミたちが倒してくれるハズだ。」
一方、ミモミやナガレ、ルルにこでかクリボーたちはモートンと対決していた。
ミモミ「ストレートライナー!」
モートン「甘いな。トゲ鉄球!」
でかいステッキから灰色の魔法とともにトゲ鉄球が現れ、腹に直撃。
「いったあっ!」
ナガレ「ビンゴバスター、剣モード!」
しかし刃はコウラに当たる。これではノーダメージだ。
モートン「ヘッ!お前もぶっ飛ばされてえか?」
でっかいハンマーを振り向き様にフルスイング。
しかしナガレの方が一瞬速くかわす。
「わざわざ前向いてくれてありがとな。」
よけながらビンゴバスターをガンモードに。
「ビンゴバスター・ファイヤー!」
「ぶっ飛ばす!」
モートンのハンマーと相討ちだ。弾みでビンゴバスターがスマブラかってほど飛んで行く。相当な威力だ。
こでか「ちくしょお!ハリセンホームラン!」
だがコウラに入ったモートンに弾かれる。
そしてコウラから出てきた所を。
ルル「スパイラルフレ、」
ハナ「スピードア、」
カキ「とりあえずとつげ、」
3方向から攻撃しようとするが、一瞬遅かった。
「地震攻撃!」
地震攻撃により攻撃体勢のまま硬直。
ルル「う...動けない!」
モートン「ワシャシャシャ!残念だったなあ!他のおっちょこちょい野郎とは違うんだよ!」
ゲラゲラ笑いながらゆっくりルルに近づく。
[
返信][
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31 :ハイパーキングクリボー
2021/02/22(月) 23:41:39
だがまもなく、何かがモートンの上を飛び越える。
「あ?」
「パンダニックカンフーーー!」
顔面にチョップ連打。
「うおー!地震かわしてたのかよおー!」
「アンド、ストレートライナー!」
巨体のモートンを突き飛ばす。
「やりやがったな青女!ダブルトゲ鉄球!」
まっすぐ転がってくる鉄球を易々とよける。しかしそこにはもう一つの鉄球。さらに速く転がってきた。緩急をつけていたのだ。
「げ、やばっ!」
「ファイアースマッシュううう!」
炎を受けて鉄球がモートンの顔めがけて飛んで行く。
「いで~~!」
そのままバッタと地面に倒れる。
ルル「わっ、後ろからバットが来ました!」
ハナ「地震攻撃が長引いてたらまとめてアウトだったよ。ホイ、スピードアロー!」
ナガレ「ミモミのお陰で助かったな。コメットレーザー!」
しかしモートン、すぐさま体を起こして矢とビームを身をかがめてよける。
こでか「上も注意な。こでかドロップ!」
モートン「ぐわあああ~!」
「はいはーいカキボー様も参戦っと!
カキボー流のずつき、とくとご覧あれ!」
モートンはカキボーにキッと目をやりトゲ鉄球を生成。
「ゲームで鍛えた反射神経をナメるなよ?」
宙返りをしながらヒョイヒョイよける。
「ちくしょお!もう一個!」
先程より速い鉄球。
「ムーンウォークでよけちゃうもんねー」
ナガレ「すぐ調子に乗るんだなあ」
「えーい、ダブルトゲ鉄球でどうだー!」
計4つ。まさに鉄球地獄だ。
「よいしょおおおお!」
地上の鉄球と空中の鉄球。その糸を通す針の穴のようなスキマを見つけて体を入れる。
ミモミ「やるー!」
「モートン、成敗ー!記念に俺の銅像でも建てようかなー♪」
モートン相手に間合いの中へ急接近。
「カキピーシャワーのないお前なんぞ、怖くねえよ!」
ハンマーで一撃KO。カキボーは弾丸のようにふっ飛ばされてぐるぐる回るバットに頭から直撃。そのまま脱落となった。
こでか「カキボー!?」
「ガハハハー!どうじゃカキボー!このオラを倒すなんざ1000年はええんだよおー!」
「お前が俺達を倒すなんざ10000年はええよ。」
「ハリセンホームラン!」
「パンダニックカンフー!」
「フレアーボール!」
「Wビンゴバスター・ファイヤー!」
5人による総攻撃。さすがのモートンも爆炎とともに散った。
その様子をステージ中央で見ていたのは。
クリ「あ、あれ!あの白戦士は...」
ナガレ「第1ステージで同じチームにいた...」
ダイモン「途中離脱したアイツだ!」
ルルタレ「雪華司令!?」
「いよいよ、私の出番ですね?」
―つづく―
[
返信][
編集]
32 :げらっち
2021/06/18(金) 02:52:44
最終章
「氷雪魔法ブリザード!」
雪華は吹雪を起こした。
巻き込まれた戦士たちはHPゲージをもろに削られ、バタバタと倒れて行く。
シゲルが、ハナが、ミモミが、ナリタが、クリボーたちが倒れた。魔力が強すぎる。このままでは、全員がやられてしまう。
だがルルは気付いた。
自分とタレは吹雪の影響を全く受けていないということに。
「雪華司令、まさか…」
ディメ―ンは表情を変えなかったが、内心焦っている様だった。
「まだ第4ラウンドと最終ラウンドが残っているのに…ここで全滅されては困るんだよぅ雪華クン。君には退場してもらうね。あでゅー。」
すぐに雪華をステージから下ろした。雪華はフッと微笑んだ。
(頑張ってね、ルルちゃん。タレちゃん。)
雪華は棄権してお邪魔キャラになり下がったふりをして、CGRの助太刀をしていたのだ。
残りメンバーは5人にまで減っていた。
流鉄戦隊ローカルファイブの星野ナガレ、直通戦隊センガクジャーの宝町ダイモン、雑魚敵戦隊のクリボージャーのこでかクリボー、CGRのルルとタレである。
スピニングスタジアムのバットが急速回転を始めた。5人は成す術もなく吹っ飛ばされ、次のステージに着地した。
第4ラウンドは『落下注意!』
教室ほどの狭い空間に人が1人乗れるほどの色とりどりのパネルが敷き詰められている。これが1枚1枚落下していく中で、最期まで生き残れと言うのだ。
ルルはCGRのみ2人生き残ったことを有利と見て、力押しを提案した。
「長引けば不利ですぅ。ここは一気に片を付けましょう!」
「OK。でもどうする?ルルとわしの魔法は相性が悪いし…」
水魔法と風魔法などの組み合わせと違い、炎魔法と草魔法は魔法を混合させて力を発揮することが難しい。考えているうちにタレの足下のパネルが落下し、タレはスポンと落下していった。
「ぴえーん!」
「タレ先輩!!」
ここで有利なのはこでかクリボーだった。彼の大きな図体は、例え足元のパネルが1枚崩落しようと、すり抜けて落ちてしまうことはなかった。
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33 :げらっち
2021/11/20(土) 21:32:20
「さぁそろそろショータイムだ。サイコーのショーを見せてくれ。」
ディメ―ンは今正にほくそ笑んでいた。
彼が指をパチンと鳴らすと、フィールド上に3つの陰が現れた。
「あれれ?きみたちこんなくだらない遊びをして、暇人なのかな?www」
リッチヅノーの幻影。
「お前らをここで倒せば無力化計画を大成できるという物だ。宝町ダイモン、そしてその志を継ぐ星野ナガレ。ペチャンコに潰してやろう。」
チュッカー総統の幻影。
「ワガハイに反旗を翻そうなど1000年早いわ!雑魚クリボー、貴様は1-1をひたすらカニ歩きするか、我輩の王座の掃除でもしていろ!」
そしてクッパの幻影だ。
ルル、ダイモン、ナガレ、こでかクリボーは戦々恐々としていた。
ルルはこの時点でリッチヅノーの存在を知らない。しかし生理的に受け付けなかった。それもそうだろう。ルルの正体はリッチヅノーに運命を壊されたキャスストーンなのである。リッチヅノーは憎悪の対象だ。
ダイモンはチュッカーに対する個人的な恨みはない。悪の首領として打倒すべき対象だ。だが既にセンガクジャーの仲間は撃沈しており、1人で勝てるかは疑わしい。仲間がいるとすれば星野ナガレだが、この一匹狼的性格のナガレがどこまで戦力になろうか。
こでかクリボーはクッパの圧倒的なオーラの前にひれ伏していた。やはり末端の軍団員でしかない自分にとって、大魔王クッパに逆らうことは、恐れ多いことだと知った。
ルルはリッチヅノーの邪悪を感じ取り、感情的になって飛び掛かりそうになった。
だが深呼吸し、気を落ち着かせる。
仲間は全滅したと思っていた。だがそんなことはない。ここにはまだ、3人の仲間がいる。
「ダイモンさん!ナガレさん!こでかクリボーさん!力を合わせましょ!戦隊は違えど、私たちは世界の平和のために戦うヒーローです!敵はあいつらです!!」
小さいながらも熱いものを秘めたルルの言葉は、ダイモンたちの心を強く打った。ダイモンたちはルルの言葉に従い、それぞれの必殺技を合わせることにした。
「コミュニティエレメントレーザー!!」
「ニューダイレクトボール!!」
「ウルトラクリファイアー!!」
「ビンゴバスター・ファイヤー!!」
4人はそれぞれの戦隊の必殺技を1人だけで発動した。十分だった。4つの炎が合わさり3人のラスボスの幻影を打ち壊した。ルルが「やった!」と叫んだと同時に、足元が不安定に揺れた。パネルはばらばらと崩れ、全員まとめて落ちて行った。
「いいやー!!」
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34 :げらっち
2021/11/20(土) 23:15:57
バキバキと音を立てて、異次元世界が崩れ始めた。
ルル・ダイモン・ナガレ・こでかクリボーの4人はひたすら落ちて行った。風景がゆらゆらと移り変わっていく中で、ルルとダイモンは何かに打ち付けられた。そこは最終ラウンドのフィールドであった。ナガレとこでかクリボーはそのまま落ちて行った。
最終ラウンドは『天下一大乱闘』、ここまで勝ち残った全員による混戦だ。
だがお邪魔キャラたちの姿は既になかった。彼らも時空の崩壊に巻き込まれて消えたのである。
「残るは私たちだけですね。」
ルルはダイモンに向かって言った。
戦隊サイドは既に勝利を収めていた。このまま世界は崩れ去り、元の世界に戻れるのだろう。だが、せっかくここまで生き残ったのだから。
「最強の戦隊はどっちか、決めましょう!」
「いいだろう。手加減は無しだぞ、ルル。」
セカイがガラガラと崩れる中で、2人は変身を決めた。
「スターターブレス!浅草ホワイト!!」
「コミュニティアプリ起動!炎の勇者ガールズレッド!!」
色は違えど、2人は将来世界を救うことになる2つの戦隊の、中心人物だ。
「フレアーボール!」
先制攻撃を仕掛けたのは機敏なガールズレッド。
「連獅子アタック!」
浅草ホワイトは炎をまとった突撃によりその火の玉を掻き消した。
「バックトゥバック!」
ガールズホワイトは次から次へと火の玉を繰り出す。
浅草ホワイトはそれらを全て打ち返し、「ヨツヤステップ!」と大きく相手を蹴り上げる。
吹っ飛んだガールズレッドは空中から詠唱。
「スーパースパイラルフレアー!」炎が浅草ホワイトを包み込む。
「もらった、」ルルはマスクの下で汗ばみながら微笑する。それも束の間。
「シグナルパニッシャー!!!」
浅草ホワイトは1人用に改造した必殺武器から、スパイラルフレアを凌ぐ猛火を射出した。2つの炎が合体しルルを襲う━━━
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35 :げらっち
2021/11/20(土) 23:26:02
「はっ!」
ルルはいつの間にか教室に居た。
休み時間であった。クラスメイト達がバタバタと走り回ったりお喋りする中で、ルルは1人ちょこんと机に向かっていた。
決着がつくよりも前にディメ―ンの異次元世界が完全に崩れ去り、4つの戦隊のメンバーは元の時空に戻されたのであった。
なんとも不思議な記憶であった。
決して交わることのない他の次元の戦隊との共闘、そして対決。
ルルは、自分なら絶対に負けなかっただろうと思った。
浅草ホワイトの攻撃さえも自分は吸収し、より大きな炎をもって相手に打ち勝てると、脳内で戦いの続きをイメージした。
するとチャイムが鳴った。
5時限目の授業の始まりである。みな席に着く。
だがいつまでたっても先生は教室に入ってこない。
(おかしいな、どうしたんだろ…。)
するとようやくガラリと扉が開いた。
「あ!」
入って来たのは先生ではなく、浅草ホワイト。宝町ダイモンだった。
「ルル、決着をつけよう!」
「はい!手加減は無しですからね!」
おしまい。
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