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┗163.クリボージャー、そしてゲームレンジャーへ(722-741/1000)
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722 :ブラック暇人大魔王
2021/08/17(火) 22:20:23
『ビデオ戦隊ゲームレンジャー~Lv18 さかなさかなさかな~』
「あちい~!」
いよいよ夏本番。阿蘇美町の今日の最高気温は35℃だ。もう猛暑日である。
「飲み物買いがてら涼ませてもらうか...」
千博が向かったのは涼のバイト先であるコンビニ、『エイトトゥエルブ』。
「いらっしゃいませー。」
「おーす!」
「わっ、千博!?」
昼飯時も過ぎて閑散とする店内、レジで1人暇そうにしている涼は珍客に目を丸くする。
「そんなに驚か無くてもいいじゃんか。2、3週に1ぺんは来てるんだし」
「いや、もう先客がいたからさ、まさか同時に...」
涼が指さすと、陳列棚から顔を出したのは、
「おーす。」
怜奈だった。手にはメロンパンと3本セットのカニカマ3パック。
「...そういや怜奈って好物がカニカマの不思議ちゃんだったな」
「涼はいつバイト終わるの?」
「えーっとねー、1時までだから...」
腕時計を見ると、短針は1を、長針も1を指している。
「もう終わってたー!?」
「西木くーん、あがっていいよー」
奥から店長の声が聞こえた。
「はーい!」
するとものの10秒の間にエプロンをとった。
「今日は何もらってこーかな...」
弁当のコーナーを漁る。朝からのバイトでは昼飯をもらえるのがここの決まりだ。
「せめて制服脱いでからにしろよ...」
千博の制止も何のそのだ。
「麻婆丼じゃないの?いつもの」
「それは先週食べたからな」
「じゃあ唐揚げ弁当?」
「それは先々週食べた」
「じゃあカレー?」
「それは5週間前に食べた」
「そんなに前ならカレーでいーじゃねーか」
「ノンノン。夏はこれだ...!」
堂々と一番下の棚から1つ商品を取り出し掲げる。
「冷やし中華かー!」
「ちょっと静かに...!by店長」
「あ、さーせん。」
「ちなみに過去20週間のまかないの割合がこちら。
麻婆丼 50%
唐揚げ弁当 25%
カレー 10%
冷やし中華 10%
もらうの忘れた 5%」
「「麻婆丼多すぎだろ!」」
「てか何もらうの忘れたって...」
「急いでてね~」
平和ボケかましながら談笑していると、突然店外から猛烈な光と轟音が鳴り響く。
「キャーー!」
「なんだなだあー!?」
店長も慌てて出てきた。突然の事で汗びっしょりだ。だが3人は冷静である。
「たぶん北だな。みなさん店の外へ!南の方へ逃げてください!」
千博が案内する。
「私たちは近隣の人を誘導して、それから警察に通報します!」
店内の人は全員外に出た。
そして近隣住民をあらかた南へ誘導すると、人通りのなくなった路地裏へ駆け込む。
「「「電源、オン!」」」
[返信][
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723 :ブラック暇人大魔王
2021/08/17(火) 22:20:48
「やあ!ゲームレンジャー!思ったより来るの早かったね~僕はさかなプリンス!よろしくう~」
ピンク色の体にキラキラ目を持つ2足歩行のでっかい魚、さかなプリンスはそう自己紹介した。
「ご挨拶ありがとうな」
千博/ゲームレッドが適当に返事する、
「君たちなゲームレンジャーだね?一緒にGWC本部まで来てもらおうか。」
「断る。」
即答だ。
「ふ~ん。」
すると家やら店やらの陰からAボタン兵とBボタン兵が50体ほど現れた。
「来ると思った。」
「ビットガン召還!」
「バイトソード召還!」
ゲームレッドはバイトソードを、イエローとピンクはビットガンを装備し無数の雑魚敵に立ち向かう。
「準備運動にしかならない雑魚たちだな。」
Aボタン兵の武器である、やっすいほっそい棒だけでは、抵抗を見せるも全く相手にならず、3人に次々倒されていく。
「ゲームレンジャー!ぶっとばーす!」
今度はBボタン兵たちのターン。だがゲームレンジャーには慣れたもの。千博も落ち着いている。バイトソードからビットガンに切り替えた。
「無理だな。涼、怜奈、一斉射撃を頼むぞ。」
「「オッケー!」」
千博の両隣でビットガンを構える。そして、
「いくぞ。」
ダダダダっと途切れることない高速連射。最前線の10体が早くも散る。
「今度はソードだ。」
ビットガンが弾切れしたためソードに切り替える。
一気に走り込み敵たちの拳を受け止めつつ薙ぎ切る。ついに全ての雑魚兵は倒された。
「へ~、やるじゃ~ん!」
その様子を見ていたさかなプリンスは拍手喝采だ。
「待っててくれるとは怪人としての道徳心はあるんだな。」
「ほめてやってもいいぞ!ふはははは」
「涼、ちょい静かにしよ」
するとさかなプリンスの目の色が変わる。
「じゃあ、もう攻撃してもいいね...?」
その目と声の変化をゲームレッドは逃さない。バイトソードを両手でしっかり握った。
「おじゃま・フォール!」
だが攻撃は上からだった。銀色の丸い物体が3つ、降ってくる。想定外の攻撃に3人は頭をぶつけてしまった。
「いったあ!」
「でも、そういうことだな?わかったぞ。」
ゲームレッドは少しの間頭を押さえていたが、その手を離しバイトソードを掴む。さかなプリンスへとすぐさま向かった。
「フン、」
だが意外にも身のこなしが軽く、ひらりとよけられる。
ゲームイエローやピンクもビットガンで加勢するが、雑魚敵のようにはいかず、あまり命中しない。
「じゃあこれ使うか。コマンドアクション!」
ゲームレッドの得意技、コマンドアクションだ。機動力が倍増しさかなプリンスに剣激を叩き込む。
「やっぱりよけてばっかりだ。他に攻撃手段も無いんだろ?」
[返信][
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724 :ブラック暇人大魔王
2021/08/17(火) 22:21:13
「くそお~!」
するとさかなプリンスはさかならしからぬ大ジャンプ。エイトトゥエルブの店の上に飛びのった。
「何をする気なん...?」
「たっぷりこうげき!」
するとゲームレッドたちに無数の影が差す。
「おじゃま・フォール!」
10を超える数の物体が降り注ぐ。
「逃げ場がないぞ!」
「えーっと、えーっと、ボルタMAX!」
ゲームイエローが適当に放った技が、障害物を打ち消した。
「え、壊せんの?あれ マジ!?」
と見とれてる間に他の2人には命中した。
「あちゃー、見破られちゃったかー!なら、ハード・フォール!」
さっきとは異なる、硬い物体だ。
「ファイアマジック!」
また真上に攻撃をしかけるが、びくともしない。
「うっそ!」 バキッ
胸部に物体が直撃、背中から地面に激突した。
「腰やった!腰と背中!アーーッ!」
「大丈夫か?あとうるさい」
「大丈夫じゃないよおおおお」
「どんどんいくよー!ハード・フォール!」
さかなプリンスは容赦しない。次々攻撃を飛ばしてくる。
「しゃーねーなー!」
ゲームレッドはイエローを大急ぎで背負う。
「マッハダッシュ!」
目にも止まらぬ速さで走り抜き、影から出ることに成功。
「分身使ったから助かったけど、ウチをほっとかないでよ?」
「わりい。涼、後は自分でやれよ?」
「オッケー!コシイタイケドナ」
「ぬぬ~!じゃあロック・フォール!」
今度は赤い、岩でできた大きな物体だ。
「ハイスピードクリアー!」
「ミュージック・スタート、アップテンポ!」
ゲームレッドとピンクは素早い動きができる技をフル活用。ギリギリではあるが回避できている。
「俺もなんとか...!」 グキッ
「足首ひねった!ヤアーーッ!」
倒れ込んだはずみでよけることはできたが腰と右足首を押さえて悶えている。
「ついてなさすぎ」
「もう知らんぞ!」
「よくもやってくれたなてめー!」
「僕だけのせいじゃないよ」
冷たく返された。
「ごちゃ混ぜ・フォール!」
12、3の影がのしかかる。
「もうヤケクソ!スプラッシュラッシュ!」
ナナメ下に水流を発射。片足で地上を滑走していれ。水上スキーのようだ。
「すげー!ちゃんと避けれてる!」
だが水圧が強すぎて空中に投げ出された。
「ちょちょ、これ制御できないんだけど!」
「いや、慣れろよ。まあいいや。」
思い切り地面を蹴りジャンプ。空中でゲームイエローをキャッチした。
「そのままスプラッシュラッシュを続けて。」
「いいの?このままで?」
「落ちるから早く!」
「あ、はい!」
再びジェットのごとく水流を噴射。2人が向かうのはエイトトゥエルブの屋上にいるさかなプリンスだ。
「こっち来ないで!」
逃げるさかなプリンス。
「涼、ふんばれ!」
「おっしゃあああー!」
水の力は凄まじい。一気にさかなプリンスに詰めよる。そしてあと数十cmといったところで技をキャンセルした。
「よくも俺のご老体を痛め付けてくれたな!」
涼はゲームチェンジャー画面の『必』のアイコンを押す。
「ドラゴンフレイムタワー!」
「ウェポンチェンジ・ハンマー!」
「ぎゃあああー!」
炎に包まれさかなプリンスはお陀仏となった。
GAMEOVER。
「っしゃあ!」 グキッ
不運にも痛めた右足で着地した涼は流れるように崩れ落ちる。
「大丈夫か?マジで」
「なんか店の上が騒がしいなあ」
店長が近づいてくる。
「ヤバイヤバイ!」
「シッ。とりあえず近くの人流が止まるまで屋上で寝そべってろ!」
ー2時間後ー
怜奈「大変だったねー...」
「足イタイ...」
「こりゃー安静にだな」
病院行きとはならなかったが、涼の周りには2、3日湿布の爽やかな香りが漂うことになった。
ーCLEARD!ー
[返信][
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725 :黒帽子
2021/08/17(火) 22:29:21
す け と う だ ら じ ゃ な い の か よ
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726 :げらっち
2021/08/17(火) 22:43:50
>>725
それなぁ
魚王子は正体人間だし
人外ならミノタウロスとかナスグレーブとかいっぱいいるだろーに
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727 :黒帽子
2021/08/17(火) 22:59:42
すけとうだらとかいうビジュアルも設定もなかなかに怪人にしやすい奴がいるんだがな…
そしてHKK,原作で人間キャラ出したくないのこだわりを深く調べない癖で見事にやらかしてやんの
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728 :げらっち
2021/08/17(火) 23:09:37
意見が合致
一番選んではいけない人外を選んでしまったな
どんぐりがえるでも出せばよかったのに
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729 :黒帽子
2021/08/17(火) 23:22:16
コンビニ行くんだったら野菜コーナーに隠れてるナスグレイブとかでもよかったのに
あと女人禁制って設定は結構濃厚っぽいな
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730 :ブラック暇人大魔王
2021/08/18(水) 08:27:51
>>726マジすか
俺が調べた公式サイトには書いてなかった
すけとうだらでよかったじゃん
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731 :げらっち
2021/09/19(日) 16:22:29
最終更新があるって本当か?
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732 :ブラック暇人大魔王
2021/09/19(日) 16:32:27
ええ。今夜...
こんな終わり方はなんかいやですね
どこかで続けれるなら続けたい
[返信][
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733 :すき焼きのタレ
2021/09/19(日) 23:04:30
やっぱり、最近更新なかったなとおもってきたらほんまに1ヶ月なかった
そっか受験生か
あまりにも普通にいるからわすれてたわw
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734 :ブラック暇人大魔王
2021/09/19(日) 23:05:23
1日10分も小説に時間取れないんだよなあ
更新頻度上げるのは厳しいね
[返信][
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735 :すき焼きのタレ
2021/09/19(日) 23:11:26
あ!>>731-732はネタばらし前か
ガチで打ち切りかとおもった
とりあえずまだゲラフィつづくんだからそんなに急がなくてもいいとおもうよ
私も受験生なるまでに何か作品連載~完結までやりたかったがまだテーマしかきめてないからな
[返信][
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736 :すき焼きのタレ
2021/09/19(日) 23:13:24
731732ですまちがえた
[返信][
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737 :げらっち
2021/09/19(日) 23:14:47
>>736
なおした
たれもギャグ書けば?
[返信][
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738 :ブラック暇人大魔王
2021/09/19(日) 23:16:38
『ビデオ戦隊ゲームレンジャー~Lv19 戦隊の喧嘩は巻き込み事故へ~』
ここはいつもの翔の家。涼と信穏と怜奈、あともちろん翔もいるのだが、千博の姿は無い。
涼「ねーねー、千博用事でもあるんかな?」
翔はキッチンに立ったままノールックで、
「知らん。」
といつもにも増して低いトーンで答えた。
「うっそだー。みんなで集まるのに千博が休んだことなんて何回かしかないし、休む時はグループLINEで報告してるしー。翔になんか個別に言ってるでしょー?」
「なにも。」
さらに低いトーンで、しかもギリギリ聞こえるような小声で答える。
「いや、嘘だな。連絡無しでバックレる訳ないし連絡するとしたら翔しかいなi!」
突然涼は怜奈に口を塞がれた。
「ンムュムヌゴゴゴ!」
そのまま後ろに引っ張られたので下に置いてあった教科書の山につまずくところだった。
「空気を読めー!(小声)」
「ごめーん(小声)」
聞こえたか聞こえてないのか、翔は軽く舌打ちをして、また自分の作業を始めた。
3人は緊急小声会議を開いた。
信穏「こりゃー千博と翔喧嘩したね」
「だね」
「あ、そゆことなの?」
「それくらい気づこうよ」
「どする?」
「翔はそういうのは人一倍ずかずか来てほしくない人だからそっとしとくのは大前提」
「ふむふむ」
「さすしおん分かってる」
「経緯がわかんないけど千博にも聞きづらいないなあ」
「何か機会でも作らんと...」
「ゲームレンジャーの活動もなんとかそれまで持たせるか」
「学さんにも相談しとこ」
『呼んだ?』
いきなり3人のゲームチェンジャーに学が映る。
「ちょーどよかった。ちひro」
『あ、その件ならもう聞いてるよ』
学、即答。
『本人が腹いせみたいに僕に言ってたよ。聞いた話によると...』
昨日(日曜日)
千博は駅前のカラオケ店”カラシオーズ”の店頭にいた。スマホ片手に電話中である。
「翔?今どこにいる?」
『家だが』
「は?今日カラオケ行く約束だろ!」
『何言ってんだ昨日行けなくなったっつったろ』
「え?いつだよ?」
『昨日Amongusやってた時』
「言ってた!?そんなこと」
『千博がもう寝落ちするっつった時に言った』
「そんなさー、あん時寝ぼけながら最後の一戦やってたんだぜ?どさくさで言われても覚えてねーよー」
『こっちは覚えてると思って言ってんだよ』
「てかさ、LINEに残すとか今朝起きたときに確認で言うとかしてくれよー」
『だから覚えてねー方が悪いだろーがよ!』
「そんな言い方ないだろー?こっちはわざわざカラオケ店まで来てんの!」
『って感じだったらしいよ』
学が事細かに説明してくれた。
「あー...たまになるけどそこまでグダるとは」
「誰のせいとも言いづらいしねー」
3人はうーんと声を漏らして天を見つめる。翔は1人黙ってキッチンに突っ立っていた。
『あの後千博は3時間1人カラオケしてたらしいよ』
「しっかりストレス発散してる...」
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739 :すき焼きのタレ
2021/09/19(日) 23:16:52
ありがとう
しかし次考えてるのは低レベルながらミステリーなんですよ:-V:-V:-V
ギャグかいてたら最初はましでもどんどん白けてきてつらくなるきがするwww
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740 :ブラック暇人大魔王
2021/09/19(日) 23:16:54
翌日。
運が良いのか悪いのか千博と翔は同じクラスで、しかも先週の席替えにより隣になった。
一言も喋らず黙々と授業道具を机に並べる2人の席の間の通路に、友也が来た。
「おーす。今日静かだな。どしたの?」
「翔にどうぞ。」
「お、おお...何かあったか?」
「千博にどうぞ。」
どこにパスを送っても返されるので、友也は彼なりに何かを察した。
「まーカリカリしてたっていいことないぞー?こうしてる間にも時は過ぎんだからー」
「英語の授業なら会話するんで」
「そりゃそーゆー授業な」
チャイム20秒前というのもあってやれやれーと友也は自席に戻った。
そして英語の授業を乗り切り、再び教室内が慌ただしくなる。そんななか、2人の席の周囲が結界でも張っているかのように静かである。
「...ホントに一言も口聞いてないな」
友也はそういうのまで言っちゃうタイプである。
その時。
耳を叩くような爆音。千博も翔も一斉に窓の外に目を向ける。
さらに、もう1回。睨みつけるような目つきがさらに険しくなった。ゲームレンジャーの誰もが「今来るなよ」と思ったことだろう。
不意に2人は同時に席を立ち、廊下へと出てった。
友也「どこ行くの...?」
友也が声をかけるも反応はなかった。
千博と翔はすたすたと校庭から出て現場へ向かう。そこで涼と鉢合った。
「...あ!千博と翔ー!」
この一瞬の間に涼の中にあるアイディアが浮かぶ。
「そうだ。2か所にジューミンが出たらしいから、俺信穏と怜奈の方法行くわ!てなわけで、2人はもう1体の方をよろしく!じゃ!仲良くしてねー」
「...え...おい!」
涼はすたこらさっさと走り去ってしまった。
困り果てている2人だったが、そんな余裕もなく間髪入れずに敵襲だ。2人の目の前に、突然空から何かが落ちて来、とてつもない土煙と衝撃波が舞う。
そこから姿を見せたのは、青いサイボーグのジューミン。赤い目が千博と翔を睨んだ。
「ワタシはコウテツ・ソ・ニック。史上最速のジューミン...」
「なんでLINEで言ってくれはかったのさ!」
「だから覚えてると思ってたっつんてんだろ!」
「あんときは寝ぼけてたんだよ!」
「寝ぼけてたって大事な話なんだか覚えとけよ頭にぶちこんどけよ!」
「大事な話ならそんなサラッと言わなくてもいいじゃん!」
揉める2人をジューミンが見てるというシュールな構図になってしまった。
「ちょっと...ワタシの話聞いてますか?」
変身もせず、ジューミンの話もそっちのけで言い合いが過熱する千博と翔。
「それにお前...前科あるよな?」
「は?ねーし」
「ほらー!2か月くらい前にさ!ROUND1行こうって言ったのすっぽかしたろ!」
「俺そんなことしねーよ!誰かの間違いだろ!」
「え~?そうかあ~?」
「そうだよ!てか前科ってか今回も悪いことしてねーの!」
「はあ~?」
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741 :ブラック暇人大魔王
2021/09/19(日) 23:17:12
一方その頃涼たちは。
怜奈「は?千博と翔を2人にしてきたって!?」
涼「いやーその方が仲直りできるタイミングあるかなーって」
信穏「今じゃなくてもいいでしょ...」
「あのねー2人にさせたところで仲直りなんていつすんの?!むしろ戦いに悪影響じゃん!」
「まあなんとかなるとは思うけど...」
「...あのー...俺、ジューミンですけど...」
“ブラックカオ”と名乗る巨人兵のジューミンは喧嘩腰(内輪揉め)の3人を前に困惑。AIの脳もパンク状態だ。
「ま...まあいい!いけ!ABボタン兵!」
ブラックカオの後ろから湧き出てきたのはABボタン兵およそ60体。
涼「えーでもさー、戦ってる間に忘れてくれたりとka」
敵の襲来に気づかない涼と怜奈。
「来てるよ!電源、オン!」
2人の間から飛び出したのは信穏。一瞬で変身を終え勇者の剣を召還する。
「三段斬り!」
飛びかかるAボタン兵3人を切り捨てた。
「おおっ!?」
「ナイス信穏!ウチらも!」
「「電源、オン!」」
黄色とピンクのピクセルが舞い、2人は変身を終える。そしてすぐにゲームグリーンのもとへ駆けつけた。
「いつもいつも邪魔だ、雑魚兵ー!」
ゲームイエローはビットガン、ゲームピンクはバイトソードを手にAボタン兵たちに立ち向かう。たちどころに相手の数は減っていき、2分も立たずして半減した。
ブラックカオは高い身長からABボタン兵と3人の戦闘を高みの見物していたが、突然動き出す。
「マシンクロー!」
ガションガション言わせながらもすぐに近づき、信穏にすばやい一撃。
「いったぁっっ!」
「今!?」
怜奈「ちょい!雑魚と相手してるうちは何もしかけないのが礼儀じゃん!?意味わかんないんだけど!?」
そんな怜奈と涼をよそに信穏がやり返す。
「迅速突き!」
機械の足の部分に剣先が刺さった。
「しばらくは俺がやっとくから雑魚を頼んだ!」
「お、おお...あざす!」
「ちゃっちゃと片付けるよ!こんなんと長々やるのもダルい!」
「言われなくてもね!ファイアマジック!」
「ミュージック・スタート・アップテンポ!」
分担してさらにペースを上げAボタン兵たちを倒していく。
「ボンバークラッシュ!」
大爆発を起こし全滅。後には煙が立ち上っている。
「スマッシュ砲!」
「あ゛あ゛ーっ!」
2人が雑魚兵と戦っている間に、ブラックカオの背中から放たれた光弾がゲームグリーンを直撃。
「信穏!」
「お待たせ!」
「雑魚が何人来ようと変わらんぞ...!」
鋼鉄の大きな爪を振り上げる。
「いんや、変わるね!タイム・ショック!」
ゲームイエローを狙っていた斬撃は一気にスピードダウン。歩いていても避けられるほど鈍くなった。
「ナニッ!?」
そして背後からゲームピンクが迫る。
「おりゃあああー!」
「バレバレだ!」
ちょうどタイム・ショックが切れ、振り向きざまに振り払う。ゲームピンクの体は数mも吹っ飛んだ。
「乙です。それ、分身。」
背後からビットガンを連射する。しかも他の分身も混ぜて3人で。
「ジャマだ...ジャマだ...!ガトリング砲!」
体を回転させながら地上を光弾連射で焼き払うブラックカオの必殺技。
「なーーー!?」
「早い...!あと、超痛い!」
ゲームピンクの分身も全てダメージを受けて消えた。それに1発でも当たると激痛だ。
「スマッシュ砲...!」
「連発だと!?」
3人には逃げる余裕もほとんどない。ブラックカオの背中の砲台が光りを放つ。
「っつぁー!スターリングゲートオオオ!」
ゲームイエローが必殺技を使用。ステッキを光らせ星形に光るゲートを出現させた。
「なんだ、その飾りは!スマッシュ砲ー!」
いよいよ発射された光弾は、吸い込まれるようにスターリングゲートにイン。見事なまでに吸収された。
「なあにいーっ!??」
「お前がぶっとべっ!!」
スマッシュ砲がスターリングゲートから発射された。ブラックカオの顔面に直撃し、真後ろに倒れた。
「そんな魔法が使えるとは...!」
「ミュージック・スタート&スフォルツァンド・アクセント!」
ゲームピンクが追い討ちとばかりに腹に一発。
「ぐばっ...!」
「機械だろうと斬る!断罪断邪!」
ゲームグリーンの渾身の一撃は、鋼鉄のボディを持ったブラックカオを真っ二つに切り裂いた。そして目の前で大爆発し、GAMEOVERの文字が浮かぶ。
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