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265.VigilanteーThe Masked Riderー
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13 :迅
2022/04/10(日) 22:13:56
だったら、最初から本心を言った方がいい。
「君は、戦隊が好きなの?」
「好きも何も、私前まで戦隊やってたし」
「マジかよ……」
衝撃の事実だ。
まさか女子高生が戦隊の元メンバーだったとは。
「でも、今は正直分からない」
少女は続ける。
彼女曰く、当時は戦隊のエースとして、日々悪の組織と戦って来たが、途中から何の為に戦っているのか分からなくなってきたと言う。
───そう言えば、父も似たような事を言っていたか。
「CGRって知ってる?私がいた戦隊なんだけど」
「CGRゥ?」
聞いた事がない。マイナーな戦隊なのだろうか?
「メンバーがすごくてね、殆どが小中学生だったんだ」
「なぁ、それコンプライアンス的に大丈夫なのかッ?」
思わず反射的にツッコミを入れる。
これは偏見かも知れないが、戦隊メンバーの年齢層は、20代や30代───若くても大学生くらいだと思っていた。
まさか、小中学生でも戦隊になれたとは。
一人で感心する斗真を横目に、少女は続ける。
「でも、解散しちゃったんだ。……いや、私が逃げ出した。怖かったんだ。自分を、見失いそうで」
「……なんか、ごめん」
「いいよ、謝らなくて。それに、みんなも元気にやってるだろうしさ」
少女はそっと目を伏せると、静かに微笑む。
「自己紹介、まだだったね。私はルル。君は?」
「緋月斗真。ルル……だっけ?苗字は?」
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