日記一覧
┗455.いとど(11-15/37)

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15 :へ/し/切/長/谷/部
09/15(火) 08:17



彼奴に内緒でこっそりと、揃いの指輪を用意した。

来月の記念日に、彼奴に贈る言葉も胸の内に決めている。

「プロポーズ、したら嫁に来てくれるか?」と前に軽口をいったら「格好良く言ってくれないと行ってあげない」なんて言ってたお前を…無事に娶れたら…

……ここから先は彼奴を娶ったら、彼奴だけに伝えよう。



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14 :へ/し/切/長/谷/部
09/14(月) 19:58


今日の任務は憂鬱で。情けないながらそんな事を昨晩漏らせば彼奴は「明日の朝は早起きして見送るよ」なんて言ってくれて。…俺の出陣に合わせてたら馬鹿みたいに早起きしなくてはならないのに…。
「好き」と言い残して早寝した彼奴は本当に朝早くに起きて見送ってくれた。

知ってるか?俺がお前にどれほど助けられているか。お前の言葉に励まされて今日の任務、気丈に頑張れたんだぞ。

それでも精神力を削られて帰れば出迎えてくれる彼奴の笑顔と温もりに…何故か、涙が出そうなくらい幸せな気持ちになったんだ。
荒んでいた心も、疲れも癒やされて行く。愛しい気持ちと暖かな感情で心が満たされて行く。

今日もお前を愛している。



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13 :へ/し/切/長/谷/部
09/13(日) 07:27



欠伸を噛み殺して歩く道の途中、黒い野良猫と出会った。この辺りも野良猫が多いとは思っていたがこんなに綺麗な黒毛はこの辺りでは初めて見た。毛並みも中々だからもしかしたらどこかの家から逃げてきたのかもしれない。
しゃがみ込んで手を伸ばせば警戒しながらもゆっくりと寄って来て俺の手に頭を擦る。
動物とは愛らしいものだ。思わず緩む頬を引き締めながらその場を後にした。…彼奴に似た金色の目を持つ黒猫とまた出会えたらいいな。
柄にもなくそんな事を思ってしまうんだ、動物の魅力とは恐ろしい。



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12 :へ/し/切/長/谷/部
09/11(金) 08:54


眠気に微睡みながらすやすや眠る彼奴の顔を眺めていたらちょっとした出来心。

白い首筋に一つだけ、赤いあとを。

いつもはお前を待たせてしまって焦れたお前に沢山の痕をつけられるからたまには仕返し。
ああ、起きた時になんて言われるだろうか。楽しみだ。
一人静かに笑って黒髪を弄ぶ。早く起きろ、という気持ちとゆっくり休んて欲しいという気持ちの狭間で襲ってしまいたい衝動をなんとか抑えて見守るばかり。愛おしい。寝顔を見つめているだけで幸せだ。



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11 :へ/し/切/長/谷/部
09/11(金) 01:27


今日は惚気でなく、少し重たい話を。

人の命とは儚いものだ。
黒い中に混ざり黒に染まってぼんやりと僧の読み上げる経を聞きながらともに過ごした頃の記憶を辿る。

笑顔
優しい声
悲しそうな顔
怒った顔

未だ鮮明に残るこの記憶も時と共に薄れていってしまう。膨大な時の数字の中に埋もれて埋もれて霞んでしまう。

…前の主や…周りの人間…刀である以上沢山見届けて奪ってもきたものなのに…人が散り逝く最期というのはどうにも見慣れない。

それでも前を向いて行かねばならぬ。曇りなきなき刃のように心も研ぎ澄まさねばならぬ。辛く悲しい気持ちに沈みかけた俺を優しく包んで引き上げてくれた彼奴に感謝を。



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