日記一覧
┗653.それは(11-15/86)
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15 :
燭/台/切/光/忠
10/16(金) 01:14
ちょっと弱気。
怖い。唐突に、息苦しくなる時がある。嗚呼、僕って本当に人間になっちゃったのかな。鉄のままなら、こうやって苦しまずに済むのに。
人間の時間ってのは面倒だ。昔なら瞬きをする間に過ぎていた時間が、まるで永遠みたいに感じられる。君が居なくて、怖くて、でも無理をさせる訳にはいかなくて。その名を呼ぶ声は音にもなれず、出口を求めて身体中を駆け巡る。怖い、怖いよ。君が消えちゃう様な気がして。縋る事も出来なくて。君が居ない時間は長い。
君の顔を見れば、全部一瞬で吹っ飛んじゃうのにね。思うに、僕は自分の中身を晒すのが下手だ。怖いんだ。君には見せてくれ何て言う癖に、自分の心は後生大事に抱え込んでる。こんな穢いもの、君に見せたくなくて?…違う。それもあるけど、誰にも見せない様に奥へ奥へと仕舞い込み過ぎて、自分でも取り出せなくなったんだ。
本当は、時々無性に淋しくなるよ。君に逢いたくて堪らない。その声で、離れたりしないって言って欲しい。まだちゃんと愛してるって、安心して良いよって言われたい。どろどろに抱いて、口付けて、心も身体も僕色に染め替えたい。そうやって、稚気染みた永遠を一瞬でも信じさせて欲しい。
でも、無理をさせたくないのも本当。愛されてるって思ってるのも本当。余所見なんてしないっていうのも本当。良い子ちゃんな僕が囁く。「我儘を言ったら嫌われるよ。大丈夫、僕は待てる。待てなら得意だよね?」不安がりな僕が重ねる。「彼が頑張り過ぎて、疲れて、居なくなるかも知れない。喪うくらいなら待てくらい、どうって事ないよね」そうやって、身動きの取れなくなった僕は君の前で微笑む。君は僕の事を重くないって言ってくれたけど、表面に出て来ないだけなんだよ。中身は何時だって、面倒臭い程ぐるぐるぐちゃぐちゃしてる。綺麗なふりした薄皮一枚の直ぐ下は、どろどろした物が塗りたくられてるんだ。
これだけ書き殴っておいて、言いたい事はひとつだけ。
君に逢いたい。
――――
苦しませる位なら離れた方が、とは言わない事。
この不安も、儘ならなさも、全部引っ括めて、君を愛してる。
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14 :
大/倶/利/伽/羅
10/15(木) 20:50
何時も通り書庫で頁を繰っていたら、俺に宛てたであろう手紙を見つけた。勝手に読んでいただけだというのに、随分律儀な奴だ。…少し嬉しかった。有難う。
>>>650
先ず、俺は刀見知りじゃない。ただ、友好関係が広い訳じゃないから、質問っていうのは新鮮だった。勝手に持って行ったのに、態々声まで掛けさせて悪かったな。俺も、彼奴以外の光_忠と話すのは妙な気が、する。同じ身として、あんたの大_倶_利_伽_羅に恥をかかせない俺に見えていれば良いが。
…それと、今朝のあれは消してしまったのか。残念だ。
――――
寒くなって空気が乾燥してきたのか、内番で水に触れる日が続くと手の甲に血が滲む様になった。大した傷じゃない。舐めれば直る。そう放置していたら、見兼ねたらしい光_忠に軟膏を押し付けられた。ハンドクリーム、と言ってたか。
傷に染みてむず痒いが、悪化させれば光_忠が煩い。暫くは、このべたつく軟膏の世話になるんだろう。…母さんと呼ばれたくなければ、取り敢えずその御節介癖を何とかするんだな。
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13 :
大/倶/利/伽/羅
10/15(木) 00:41
今日、万屋で面白い物を見付けた。白百合の練り香水、らしい。平べったい華奢な缶に詰められたそれは、女が使う物なんだろう。普段なら気にも留めない筈なのに、何となく目が行って、手に取った。
蓋を開けた瞬間、鼻先に凛と一輪の百合が咲き誇った様な気がした。水をたっぷりと含んだ花弁、触れれば指を染める黄、緩やかに擡げた首。甘ったるい訳でも、作り物めいた訳でもない。眩暈がする程の花の匂い。もう百年が経ったのか。…いや、それは別の話だった。
俺は基本、匂いが強い物は苦手だ。戦場で血に混じって甘い匂いでもしようものなら、気分が悪くなる。それでも百合の香に惹かれたのは、彼奴を思い起こしたからか。…彼奴からは、何時も花の匂いがする。何も付けてはいないらしいから、整髪剤か体臭か、さもなくば幻臭だろう。それでも、あの匂いは彼奴の匂いだ。俺にとっては。
支払いの段に、店主から贈り物かと尋ねられた。包みを別にしようか、と。女に渡すとでも思ったのか。俺が首を振ってからも、店主の目許は緩んでいる、気がした。
自室に持ち帰り、蓋を開ける。咲き誇る白百合。暫く悩んで、薄くひと掬い首元に塗り込んだ。今はむせ返る匂いも、きっと直ぐに気にならなくなる。彼奴にとって、これが俺の匂いになれば良い。嗅覚は記憶に結び付くらしい。なら、百合の香を嗅ぐ度に俺を思い出せ。そうやって、五感の全てに俺を刻んでやりたい。そんなどろりとした欲を、飲み込んだ。
あんたが気付いた時に、百合の香が纏わり付く呪いだ。
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12 :
大/倶/利/伽/羅
10/14(水) 00:10
>>>650 煙草の匂いが染み付いたこの帳面が気に入りで、時折手繰っている。それに今日、こんな物が仕込まれていた。どうも、質問に答えろという趣旨の物らしい。…どうせ記す程の事件も無い。話の種になるなら、構わない。
【改・豹変バトン】
#このバトンは、好きな人や嫌いな人に対して、どのような言動を取るか書き出すバトンです。
#指定【大_倶_利_伽_羅】
#1【息を吹きかけられる】
好:んっ…擽ったいだろ。
嫌:何だ。
#2【指を舐められる】
好:余り煽るな。困るのはあんただ。
嫌:離せ。汚れる。
#3【髪を触られる】
好:…気持ち良い。もっと。
嫌:無闇に触るな。鬱陶しい。
#4【一緒に寝る】
好:また眠れないのか。…布団が必要か?
嫌:必要以上に近付くな。慣れ合う気はない。
#5【首輪をかけられる】
好:首輪が必要なのはあんただろ。それとも、俺を躾ける気になったのか?
嫌:…何のつもりだ?
#6【肩をつかまれる】
好:…どうした?大丈夫だ、俺は此処に居る。
嫌:何か用か。
#7【大好きと言われる】
好:俺も、あんたが好きだ。
嫌:そうか。
#8【大嫌いと言われる】
好:……そうか。
嫌:そうか。
#9【一緒にお風呂に入る】
好:大丈夫だ。何もしない。
嫌:俺は先に上がる。後は勝手にしろ。
#10【匂いを嗅がれる】
好:俺は、あんたみたいに良い匂いはしないだろ。
嫌:止めろ。
#11【一肌脱ぐ】
好:俺に出来る事なら、何だって。
嫌:そんな義理は無い。
#12【服を脱がされる】
好:それで、どうするつもりだ?
嫌:…チッ。離せ。
#●反応が気になる人に回しましょう。
→欲しいならそこら中に埋まってるだろ。これは此処で終わりだ。
こういうのもまあ、新鮮で、楽しかった。…悪くない。偶には、な。
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11 :
大/倶/利/伽/羅
10/12(月) 20:20
先日、万屋で変わった物を見付けた。チョコレート味の羊羹、らしい。何方も嫌いではないし、目新しい茶請けも偶には悪くない。そう思って買ったそれを、八つ時に出して来たのが今日の事。
一切れ。口にした瞬間、猛烈な違和感に襲われた。食感は羊羹に近いのに、味は何処までもチョコレートのそれ。然も、凄まじく甘い。食べられない事もないが、これは…。手を付けた以上残す事も出来ない。だが、食べ切った後に思わず煎餅を出して来たのも、咎められはしないだろう。
…八つ時に食べ過ぎた所為で、腹が重い。それでも夕餉の豚汁と鯖の味噌煮は美味かった。寒くなると、汁物が美味いな。
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