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五つ星。
┗166
166 :
跡部景吾
2007/05/09 16:40
5日、天気予報では晴れ時々雨と記されていたが、朝からとても良い天気だった。
いつもより少し早い時間に目を覚まし、虚ろな意識のまま辺りを見渡す。
目の前には気持ち良さそうなジローの寝顔。
腕の中の温もりを感じて、朝からこの上なく幸せな気分になれた。
おはようを言って、おはようのキスをして、
しばらくベッドで惰眠を貪った後、二人でのんびりと出掛ける準備をした。
顔を洗い、朝食を取る。
予定より少し遅れての出発。
だが順調に目的地に辿り着く事が出来た。
今日のテーマは、ふれあい、だ。
暑いくらいの日差しの下、手を繋いでジローと自然の中を散歩する。
小川を見下ろし、花畑を横に見ながら、広場までやって来た。
動物ってのは、間近で見ると写真とは比べ物にならないくらい迫力があって面白いな。
ジョン(仮)に負けず劣らない前歯がチャームポイントのラマの、インパクトが強すぎた。
無事に餌を配り終え、タイミング良く羊と犬の寸劇も観賞。
オープンカーで風に吹かれながら写真もたくさん撮り、昼過ぎにはその場を後にした。
続いてデパートに足を運ぶ。
まさか本物のピカチウが見られるとは思っていなかったぜ。
ギャラリーが多すぎてロクに写真を撮る事も出来なかったが、
楽しいものを見せてもらった。
最上階から一階まで売場を見て歩き、以前から買い揃えるつもりだった物を無事に手に入れた。
ジローと揃いのアイテムだ。
その後真っ直ぐ部屋に戻り、夕食までの間身体を休める。
ディナーは俺の実家でジローと食卓を囲み、蟹のフルコースをご馳走したぜ。
以前の約束通り、ジローの為にたくさん蟹の身を取ってやった。
腹が膨れてからは、また部屋でゆったりとした時間を過ごす。
風呂に入り、テレビを観て、いつもより少し遅い時間にベッドに入った。
一日の疲れが出て睡魔に誘われていたんだが、
ジローを抱きしめているとそんな事も忘れ、ただ夢中でジローを求めた。
この時間が永遠に続けば良いと…大袈裟じゃなく、そう思えたな。
大切な、ジローと過ごした一日。
思い出すだけで泣けてくる。
俺たちは、もっと幸せになるぜ。
>>167
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167 :
跡部景吾
2007/05/09 16:46
6日、昨日夜更かししたにも関わらず、朝はいつもと同じ時間に目が覚めた。
夜中から微かに聞こえていた雨音が部屋に響く。
重い瞼を上げると、昨日と同じように気持ち良さそうなジローの寝顔が見えた。
(と思ったら、起きていたようだな)
静かに名を呼ぶと言葉にならない声で反応があったので、
おはようのキスを送る。
朝起きて一番に、こうしてジローに触れられて、キスが出来て幸せだ。
寝起きのぼやけた意識の中で感じるジローの温もりに引き寄せられて、
触れる手が止まらなかった。
ジローが愛しくて仕方ない。
午前中に外せない用があったので、先にそちらを済ませ、
昼食までの短い間ベッドに座ってのんびりとした時間を過ごす。
昼食後はまた部屋に引き篭もり、先程の続きを。
…そういや昼飯に何を食ったのか思い出せねぇな。
今度ジローに確認してみるか。
夕方にジョン(仮)の散歩に出掛けたんだが、
雨男の俺と雨犬の愛犬のせいで、外はかなりの雨模様だった。
傘を差して一緒に雨の中を散歩する。
帰宅してからは部屋に戻り、ベッドの上で温もりを分かち合う。
カーテンを閉めた薄暗い部屋で見るジローはとても綺麗で、
いくら抱きしめても足りないくらい、可愛くて愛しくてどうしようもなかった。
夕食は外で取る事に。
オムライスとピラフを食べながら、町の話に花を咲かせる。
ずっと待ちわびていた日常デートの最終日。
ジローと居る時間はいつも笑顔で、
まるで夢のような幸せに包まれている。
次にゆっくりと時間が取れるのは数ヵ月後かもしれないが、
一秒一秒を大切に、これからもたくさんの思い出を刻んで行きたい。
勿論、ジローと一緒に…な。