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┗Lily.(62-71/140)
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71 :
日吉若
2008/07/22 18:01
>>太陽が沈む前に言わなくちゃ。
初めて好きだと伝えた彼の時のように、
今でも君のことが好きだ。
無くした物より、得た物の方が多かったから。
(何故だか今、言わなければ駄目だと思ったんだ。)
---
君の心が痛んだり哀しんだり、少しでも寂しさを感じたなら其の時は棘の残る薔薇の花束を呉れたら良かったのに。
花束を受け取る掌の皮膚の痛みで、漸く傷みが繋がり共有することが出来るだろう。
そうじゃなきゃ伝わらない、口下手過ぎる俺達には。
逢いたいと想うよ。永く、暫くは。
だから待て中の此の俺を、如何ぞ褒めに来て欲しい。
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70 :
日吉若
2008/06/04 01:12
雨が嫌いだとか、
雨が好きだとか、
そんなのどちらだって良くなるんだ。
何時か雨は上がるし、何時か花はまた濡れるでしょう。
其の移り変わるさまを、一緒に眺めて往けるなら
きっと、小さな幸せに成る。
好きだよ、
一緒に見てみたいと、何故だか此の頃良く思う。
(多分ね、其れが 真理 なんです。)
【嗚呼、負けを認めて仕舞うことなど案外容易いのだ。】
---
(メランコリンしたいの、)
以下、屑籠頁。…唯の我儘。
頭の中身だったり、外身だったり。
【四角い箱庭】
何も無い箱の中、足元の床を満たす水滴だけが容量を増してきた。胸元まで浸からせ思うのは、"貴方が居れば何も要らない"と宣うことの罪深さだけ。
話して、声を出して、沈黙に逃げないで。飽きて口を噤んだら呑み込まれて仕舞うよ。
【蜜話的なショパン】
俺は俺の小さな世界の為だけに生きていると思ってた、其処にしか住めないのだと思ってた。でも、其の世界が壊れてしまっても、俺は呼吸し、結局は生きている。…なら俺が今生きている世界は、一体何処だと云うの。
(恋をしたあの空を、彼は覚えていますか?)
【在りし日の残像】
廊下で擦れ違った後、少ししてから振り返る。彼の隣に並ぶ異性の小ささとひらりひらりと舞うスカートの動きに焦燥募らせ、
――…彼が決して振り返らぬことを知っていて、俺は安心して背中を見送るのだ。
【嘴にチェリー】
チェリー咥えて口付け強請って、一過性の毒に染めてやりたい。其の後で、蔕を含んで可愛いりぼん結びにしてくれたら最高、…触れた処全部が痣になって消えなければ良いのに。
(単なる慾の…。)
【夢に孕む恋情】
報われない恋をしています。"恋"をした"人"である彼に、日毎当て嵌まる想いの形を探しているのです。
恋情とは、儚く毎日破れても懲りずに咲く甘く甘い創傷なのだから。
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69 :
日吉若
2008/05/22 02:21
…──ナニー。
寂しくて眠れぬ夜が来る度に描いた御伽話を、何時か聴いて呉れるかい。
自ら創り出した物語に押し潰されて、今にも色を失った薄い影絵と化してしまいそう。
御気に入りの、蒲公英に成ろうとした男の話は如何だろう。
(相変わらず終幕は見えないけれど、…赦して)
其れとも、もう聴き飽きたかな。
---
刺さった棘は酷く主張し、邪魔だ。
取り除きたいと抉ってみても唯傷みが増すばかり。
ひとを好きに成る楽譜を、知りたくなかったとは思っても
出逢わなければ良かったとは思わないんだ、絶対に。
# (此の痛みが無かったら生きて往けない、)
躑躅のように俯いて 小さくはにかんで見せましょう
彼等は花弁を散らす時必ず俯いて、其の顔を隠してしまうから。
花が枯れる瞬間を、きっと見せたくなんて無いのだから、…綺麗な姿だけを、覚えて居て。
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68 :
日吉若
2008/05/19 02:43
伸ばした爪の、解れた箇所を摘んで引っ張って。
林檎の皮剥き依り丁寧に、俺の身体をすっかり紐解いたら貴方と、貴方の愛するひととの小指同士を繋ぐ糸として、使って。…きっと血液を涙で薄めた桃色に綺麗に染まって居るから。
自己犠牲?誤解しないで欲しい、俺が俺で在る為に、必要なんだって漸く気付いただけなんだ。
嗚呼 此の躯が倖せの糸に成れたなら、一体何れ程に救われるのか。
---
対峙する校舎の向こう、特別教室の彼の場所の窓から覗く髪色だけで其処に居るって感じるのです。
照準を合わせる為に胸元に飾った薔薇を狙ってウィンクかまして、其の唇の熱を思い出させてよ。
(俺は此処に居るって、気付いてよ)
---
言葉の塊と云うのは怖い物ですね、そして哀しい物だ。
与えられた其の瞬間は、脳内を占める自分の偏執的な思考ばかりで真意を汲み取る事が出来なかった。…余りにも幼かった、未熟だった、弱かった。
何時も避けてた彼の場所で、自分が与える事の出来ない優しさに憧れる。強く成りたいと願ったのは、目の前で落涙する姿を晒しても理由を明かさない強さに焦がれたから。頼られない、虚しさに、耐え切れなかったから。
貴方の愛しいひとは、白く冷たいシーツの上、…土のなか。――茨の冠を戴きたい。
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67 :
日吉若
2008/05/11 10:00
【寵愛するは恋心と云う名の奴隷】
opera pink の眩暈の中、
opera buffa のリズムで、
opera seria の君に恋をする。
…――願わくば、「御休みなさい」のキスで、背を向ける君に跪き其の外套に感謝の施しを。
(全ての真実は、"operant" )
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66 :
日吉若
2008/05/07 03:08
僕らは余り口にしない。
僕らは余り抱き締めない。
僕らは余り独占の印を残さない。
>> 僕 ら は 、 余 り
----
【四角い箱庭】
何も無い箱の中、足元の床を満たす水滴だけが容量を増してきた。
胸元まで浸からせ思うのは、"貴方が居れば何も要らない"と宣うことの罪深さだけ。
話して、声を出して、沈黙に逃げないで。
#飽きて口を噤んだら呑み込まれて仕舞うよ。
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65 :
日吉若
2008/04/18 01:48
きらい、きらい。
だれよりもだれよりも
つよいきばをもっているくせに
あんなに、優しいなんて。
…だいきらい。
----
ちょっと恰好付けて気取ってみても
紡がれる言葉なんて全部、「あ」から「ん」迄の文字の羅列でしか無くて
挨拶も、歌詞も、名前ですら
全部、全部が薄っぺらくて。
単純に配列が違うだけなら何もかもが、「0」と「1」だけの二進法に成ってしまえば良いのにと、時々本気で思うんです。
世界で初めての言葉なんて無いよ、全部全部が使い回しの戯曲。
──だけど、「お早う」と歌う其の表情はとても綺麗だったと、皮膚が、記憶してる。
(擦り切れた音調に、何の意味が有ると言うの)
深く眠った侭で良い?
深く潜った侭で良い?
(きっと10分後には、誰かが同じ言葉を諳んじるさ)
嗚呼、また朝がやって来る。
#-tfqjd/
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64 :
日吉若
2008/04/08 03:08
此の日ばかりは、
桜の花弁の下に芍薬の大輪の花弁を潜らせ、幸多からん事を祈ります。
綽約な仕草でココロに芍薬甘草湯のような麻痺感を残す、残酷さよ。
其の大輪の華で恋占いをしたならば、少しはエンドロールに近付ける?
----
自分は何が欲しいのだろうと、一日掛けて本気で考えてみた。
お月様が欲しいのか、お星様が欲しいのか、
夢で観たライオンが欲しいのか、Honeyが欲しいのか、
お姫様が欲しいのか、ヒーローが欲しいのか。
其れとも自由に飛ぶ事の出来るコトリだろうか、
果ては跳ね回るバンビ?
(否、此れこそ俺が勝手に呼んでるだけか。)
──もし、もし昔に諦めた筈の王子様なんて属性の物が欲しくて、欲し過ぎて
自分が其れに成ろうとしていたら。
#こんな怖い事って、無い。
【だって自分だけで満足してしまう、と云う事でしょう。】
御伽噺を、最初に本にしたのは誰だろう。
闇夜が怖いと涙を流す盲目のお姫様の為に世界を廻り此の世に存在する全ての魔法を集めて、
あらゆる褪せない文字を詰め込んだ王子様が居たんだろうか。
…其の魔法は永遠にも似た時間、彼女を慰め続けるのだとしたら、とても素敵ですね。
+喩え盲目な理由が、恋に狂っていたからだとしても。
◆---
100万回のキスは誰がカウントして呉れるんだろう。
因みに今は何回目?
…指折り数えてみても、減るのが惜しくてまた始めから遣り直し。
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63 :
日吉若
2008/04/03 23:13
> 瞼 の裏側に空が浮かんでる。
初めて視力が落ちたあの日、
もしも何時か何もかも見えなくなっても、
決して忘れないように見詰め続けようと、
(願うのは、)
せめて、其の世界には美しい物だけ連れて往けますよう。
【思わず拳を握り締めて、数字の書かれた紙をくしゃりと潰した。】
星は好き。
月は好き。
花弁は好き。
雪は好き。
雲は好き。
お日様は好き。
風は好き。
音譜は好き。
意味の無い、文字が好き。
…、すき。
何時か全部忘れたいと願う夜が訪れても、絶対に忘れられないように縛られたいと。
願うのは、イケない事ですか。
…ね、独りぼっちは矢張り寂しいものでしょう。
+だから其処に、居て欲しい。
◇---
日だまり町は未だ二歳。
…既に五歳位かと、思っていました。はは。
疾うの昔に日記の節目を迎えた人にも、つい最近に頁の区切りを迎えたアノ仔にも、皆纏めておめでとう御座います。
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62 :
日吉若
2008/04/02 22:56
近頃、帰り路に少しだけ遠回りをして帰るのです。
イヤホンから流れる音を耳にしながら、
月の前を流れる雲と(星とを、)
眺めて違う曲を口ずさむ。
----
独りで馬鹿みたいに走り回って、ぐちゃぐちゃになって足掻いて、身体の芯まで痺れる位冷たくしてから辿る帰路。
独りで歩き回る時間が欲しくて、多分、誰かとじゃ駄目で。
観たい景色は咲き乱れる、色彩の洪水。
顔は飽くまでも前を見据え、通り過ぎる最中に店内に密かに視線を向ける。
覚え切れない花の種類、ネームプレートは全部が手書き。
何かのドラマみたく見目麗しい主人が居る訳でも無く、年を召された夫婦が育てる子供達だけが何時も新しい。
或る日の夜、何時かと同じく店の前を通り過ぎ、る、…直前。
横切った影は止まらず、老夫婦の元に一直線。
見れば、息を急き切り自転車に跨った黒のスーツ姿の、其の人。
…閉店、間際。
店内まで自転車で突き破った彼は、興奮露わに様々な花を指さし、花束を創ろうと…
(ずっとずっと、自転車に乗った侭で)
堪らずに駆け込んだ通りすがりのバスの中、狭い座席に押し込んだ身体の前に掲げたテニスバックの影に隠れて、思う。
>──ねぇ、花束は彼の愛しいひとに届きますか。
まるでヒーローみたいだって、思った。
【もう一度同じ風景が見たくて、今も時々遠回りを…する。】
(今でも心が、痛くて、顔が熱いよ。)
+バスで背を丸めて居たあの夜、自分の前にもヒーローが現れる事を俺は未だ知らない。
----
俺が、どれ程驚いたか知らない癖に。
…恰好良いばかりが英雄的じゃ、ないってね。
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