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┗1065.ラストノートがわからない

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1 :ニ/ィ/ロ/ウ(g/n/s/n)
2023/10/19(木) 14:37

  • 「愛しい香りで焦がれる温度を思い出す」

    そんなあなたが埋めに来るから。

    【!】1PL多PC 3L R20 各種捏造 甘口 施錠屡々
    【!】交流可 乱入恋人のみ 記事内検索避け無し

    >>2 me
    >>3 bookshelf
    >>22 >>63 murmur
    >>31-32 >>59-60 baton




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    95 :ニィロウ
    2024/05/13(月) 21:42

    🪷💃🏻山盛りのラブレター、ひとりからふたりへ

    まだ旅行中ではあるんだけど、どうしても書きたくて。
    一つはディシアがまた新しい結晶を見つけてきたから装丁を少し変えてもらったこと。きらきらで、王女様の役のネックレスで付けたことがあるような綺麗な模様が嬉しくて、前の日記を書き直しながら宝物を自分だけの宝箱に収めた子どもみたいな気分になっちゃった。
    もう一つは記念日とかじゃないのにアルハイゼンさんから書き溜めていた、見せるつもりじゃなかった「私の好きなところ」を箇条書きにしていっぱい私にくれたこと。

    私ができる事は少なくて、正直アルハイゼンさんやディシアとは無関係な場所で凹む事が多かったんだけど……私って単純なのかな、それだけで少しだけ気が晴れたんだ。
    あなたの道を少しだけ曲げて、その先の心に花を咲かせてあげられたのが私なら、アルハイゼンさんは私に傘を差し出してくれた人なんだね。
    一つ一つ、お友達だった頃から今の今まで沢山積んでくれたラブレター。些細な変化を愛してくれて小さな差異を楽しんで、二人で笑うための時間を心地よく二人で作ろうと思える人。
    大切な宝物と言ってくれるあなた。今と今までが明日を過ごす活力になると言ってくれるあなた。
    ……どうしてあなたじゃなきゃ駄目なんだろうって重たい言葉だけど、正直な気持ちがこれだから。

    アルハイゼンさん、大好き。私にあなたを愛させてくれてありがとう。旅行、もう少しだけたのしもうね。


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    94 :
    2024/05/06(月) 20:46

    👹⬇️愛及屋烏

    異国を楽しみ繋ぐ手の温かさだけがいつもと同じだね、と告げる音の柔らかさが心地好い。
    時節に見合わぬ冷風と木々の匂いが金の髪を揺らす度に燻る想いの揺らぎが恋を知らしめる。旅人、次は何を見に行く。

    「強い夜叉にもスランプはあるよ。パンクして崩れてしまう一面が貴方にあって、それを他の人がらしいらしくないと判断しても魈の本質は本人しか知らないことだよ。自分は変わらず貴方のそばにいる」
    業障が酷く疼き、過ぎ去る背中の色が妙に濃く見えた夜に沿うお前に申し訳なさと数刻の安寧を得た。
    滅多に弱音を吐かぬのは我がそうあろうと、抱えようとする事で自己定義の一環になろうとしていると言えばそれ迄だが、今はまた別の理由がある。
    ───恋とは性欲を詩的に評したものと分かっているが我には何れも必要なかった。然し、人の好き嫌いとやらを得た以上例外では居られないらしい。
    裡に仕舞える筈の余剰で距離を取られては、堪える。それだけの話だ。

    白1674の鍾離様へこうして筆を執る際の交友関係は少なく、また我も表題に掲げている以上御身さえ宜しければ──不敬の身ではありますが、気の向くままに御声を掛けて下されば謹んで返事を書かせて頂きたく。散文なりに一往復程は返したくなってしまう倣いをお赦し下さい。
    昨年から鍾離様の番(尚早の物言いですが)の手記は時々捲らせて頂いており、まさか鍾離様との間柄があるとは思いませんでしたが平たい語彙を選ぶのであれば「ああ言えばこう言う」を体言されている鍾離様の間柄を我もまた微笑ましく思い頁に指をかけております。
    …蕩かすつもりの無い言葉が甘言と成り得痛覚を遠ざけ思考に霞をかけるようで、浸りたくはありますが融解しきってはあやつと手を触れさせる事は敵わず。裡の芯を脅かす熱でありたいと密かに思うばかりに留めおこうと考えています。
    ───とは言え以前から見られていたと聞く度に戦々恐々を交えて背筋が伸びる思いです。何故我を……。
    追記:千個目の爆発は近しい距離で見過ぎた花火のようでした。いつかがあるのならば是非。

    追記・弐:無差別に読んでいた真意?を聞き少しばかり肩の荷が降りた。感謝する。


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    93 :鍾離(乱入)
    2024/05/03(金) 14:39

    🐋🐉Sz23 trip side:Z
    スネージナヤ二泊三日旅行記(俺目線)随時更新。俺がside:Zを設ける筈……と書いてあったのでほぼ引用で作っておく。
    船での移動を考えると二泊五日かもしれない。

    Day.1
    ・仕事終わりの夜に待ち合わせるのが嬉しい
    ・船内の売店で軽食を買うのが楽しい
    ・ビジネス向けの船だから期待するなと言いながら角部屋を押さえる公子殿
    ・ベッドは二つあったが同じベッドで重なり合って眠った(健全)
    ・カフェのテラス席で待っていたら男前が来た
    ・公子殿が服を買った店で俺も服を買う(二軒)
    ・早速予算オーバーだが価値のある買い物ができた
    ・自分でサプライズを仕掛けておいて耳を赤くする公子殿
    ・本場のブリヌイ屋台でどれが美味そうか目利きする公子殿
    ・執行官はやはり高給取り
    ・初めてのオフクロの味は異国の料理(美味い)

    Day.2
    ・大家族の朝はとても賑やか
    ・腹ごなしの散歩デートがてら買い物に行った
    ・奥蔵山ほど広いマーケット、元はマヨネーズ専門店か畜産農家だと思う
    ・公子殿が食べたがっていた煮込みの殆どを俺が食べた
    ・俺たちは大人だから菓子の量り売りで袋いっぱいに詰めた
    ・ボルシチを持って夜の散歩、遠い空の小さなオーロラを二人占め

    Day.3
    ・朝からボウルにいっぱいマカロニチーズ(嬉しい)
    ・身分は伏せたが家族に交際は報告
    ・沢山の蜂蜜と工芸品など土産選び
    ・公子殿にずっと預かってもらっていた財布が俺の鞄に移動



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    92 :タルタリヤ
    2024/05/03(金) 11:47

    🐉🐋Sz23 trip side:C-T
    スネージナヤ二泊三日旅行記(俺目線)随時更新。鍾離先生目線は >>93

    Day.1
    ・チケット一枚ではしゃぐ六千数歳
    ・室内設備が揃った客室のひみつ基地呼びで余所行きが保てない程にやつく魔神「どこにも逃げられない感じがいい」俺「意味が変わってくるんだよな」
    ・璃月に初めていってきますをする元岩神
    ・スパシーバ(ドヤ顔)
    ・俺のルーツを沢山知る為の旅
    ・スネージナヤンコーヒーに挑戦先生
    ・カジュアル私服お披露目→先生をフルコーデ!→割引に乗せられる→ファストファッションわくわく魔神「靴がせんきゅうひゃく……??」
    ・国内移動が大変な璃月に路線図を引きたい六千数歳
    ・下の弟妹とオヤジ、鍾離先生に出会う(オフクロとテウセルは二度目)
    ・同じ布団で寝たことがバレない為の偽装工作に龍の尻尾を普通に使う男

    Day.2
    ・オフクロの味のグレンキを食べて海屑町散策へ
    ・お散歩デートからの巨大マーケット→スネージナヤのマヨ好きを舐めていた先生
    ・🐳「ガルプツィ」🐉「がるぷち」苦手発音発見。
    ・俺が頼んだものを九割食ってる先生(好きな煮込み料理発表ドラゴン)
    ・マカロニチーズをバケツいっぱいに食いたい先生(絶対飽きる)
    ・セリョートカ・バト・シューカ(ニシン→アンチョビペーストに)とボルシチとハーブとチーズの挟みカツレツ。スネージナヤだって偶には夜沢山食う
    ・内緒の寒い五月の夜の散歩デート、ラッキーオーロラ観察

    Day.3
    ・目覚ましイヤイヤ期先生
    ・家族公認の仲()とやらに。ちょっと寂しい出立
    ・交際8ヶ月目(仮)で初めてのお揃いを買う(反射光が綺麗なシャンパンゴールドのイヤーカフ)
    ・蜂蜜大好きスネージナヤvs美食家客卿
    ・マトリョーシカなら海洋生物も怖くないらしい
    ・外交官の職権乱用(ペリメニおまけ付けてもらった)


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    93 :鍾離(乱入)
    2024/05/03(金) 14:39

    🐋🐉Sz23 trip side:Z
    スネージナヤ二泊三日旅行記(俺目線)随時更新。俺がside:Zを設ける筈……と書いてあったのでほぼ引用で作っておく。
    船での移動を考えると二泊五日かもしれない。

    Day.1
    ・仕事終わりの夜に待ち合わせるのが嬉しい
    ・船内の売店で軽食を買うのが楽しい
    ・ビジネス向けの船だから期待するなと言いながら角部屋を押さえる公子殿
    ・ベッドは二つあったが同じベッドで重なり合って眠った(健全)
    ・カフェのテラス席で待っていたら男前が来た
    ・公子殿が服を買った店で俺も服を買う(二軒)
    ・早速予算オーバーだが価値のある買い物ができた
    ・自分でサプライズを仕掛けておいて耳を赤くする公子殿
    ・本場のブリヌイ屋台でどれが美味そうか目利きする公子殿
    ・執行官はやはり高給取り
    ・初めてのオフクロの味は異国の料理(美味い)

    Day.2
    ・大家族の朝はとても賑やか
    ・腹ごなしの散歩デートがてら買い物に行った
    ・奥蔵山ほど広いマーケット、元はマヨネーズ専門店か畜産農家だと思う
    ・公子殿が食べたがっていた煮込みの殆どを俺が食べた
    ・俺たちは大人だから菓子の量り売りで袋いっぱいに詰めた
    ・ボルシチを持って夜の散歩、遠い空の小さなオーロラを二人占め

    Day.3
    ・朝からボウルにいっぱいマカロニチーズ(嬉しい)
    ・身分は伏せたが家族に交際は報告
    ・沢山の蜂蜜と工芸品など土産選び
    ・公子殿にずっと預かってもらっていた財布が俺の鞄に移動



    2 :タルタリヤ
    2023/10/19(木) 14:38

  • About me(us)

    🐳🏹Me!
    普段は公子と客卿でべたべたにやり取りをしているくせに甘い言葉を書きたいがために態々代理人を表紙に立てた程度にはプライドが高い
    ネコ科になろうとして尾が振れるイヌ科。抱かれる顔も抱く顔も鍾離先生のものだと思っている
    鍾離先生の目と髪が好き、キスは髪と頬と唇派、名前をいじるのが好き(例:ゆるり先生、むっつり先生)
    定期的に胃袋を掴むのが趣味、待てが出来る、人外惹きつけ体質
    匂いふぇちにされた
    「公子」の務めが済んだら魂を貰われる契約で本名を教えた共犯者
      色々な意味で物覚えが良い、狡猾な悪趣味持ち、時々顔を見せる無邪気さも魅力、俺のふたつ(桁が)年下
    他書き手候補→🪷💃🏻踊り手🦊⛩️宮司🐱📦配達員🐺⛓️公爵

    🔶🐉LOVER!
    話好きのお節介、昂ると語彙力が溶けてすぐ顔に出る
    言われてみればネコ科ではなかったと気付いたイヌ科。抱く顔も抱かれる顔も公子殿に貰って欲しいらしい
    俺の表情作りに伴うパーツが好きらしい、キスは額と頬と唇派、ときめきを俺に覚えがち
    俺からの仕方ないなぁと髪に触られるのが尋常なく好き、しれっと人外になる
    匂いふぇちにしてきたインモラル好き
    「永い時」を貰いに来た共犯者
    此方書き手変更時(勝手に)相手想定↓
    🌱🎧 書記官⚡🌸雷神✂️👘仕立屋🫧🐉水龍
    乱入履歴→ >>11 >>16 >>18 >>25 >>27 >>34 >>38 >>40 >>50 >>57 >>66 >>73 >>83 >>87 >>90 >>93



    3 :ニィロウ
    2023/10/19(木) 14:41

  • book shelf

    ひっそりと読ませてもらってます。
    入れ返し等々お気にせず。何かあれば「1065」「ラストノート」まで。

    【White1&2】
    エフェメラを噛む🎧🩵お気に入りは一番最後に
    (装丁を組んでくれた大天才友人とその彼のパートナー)

    私雨☔✨Stella Maris
    汀の鯨。
    金桂に楓
    月見酒
    Take a Coffee Break.
    【Black】
    幸せ家族計画(幻)
    Infinite Blue
    金霞



    22 :ニィロウ
    2023/11/24(金) 23:47

    🪷💃🏻ひとこと、ふたり

    文章で纏めて書くには脈絡が無くて、でも私がきゅんとしたアルハイゼンさんの言葉を書き留める場所が欲しくて用意したページ!
    不定期に増えるかも。ベタ惚れだね、私…。公子さんと鍾離さん特有のやり取りは絵文字で判別中だよ。
    >>
    🪷「しぇあはぴだよ」→🌱「はぴをする」
    「嬉しい偶然や思考の重なりが起こる度にふふ、となる」
    「君に伝える愛情も丁寧にリボンをかけたい」
    「俺も君にかまわれないと駄目になってしまう」
    「こうした何気ないひと時にも君を愛おしく思う気持ちが育っていると自覚した」
    「癒されたと同時に名残惜しさが凄まじい」
    🪷「アルハイゼンさんにいってらっしゃい言えるかなチャレンジ…」十秒後→🌱「いる」「君の声を聞いて疲労がスッ…と癒えた」
    「夢を見ているようでありながら君はここにいて、確かに繋がっていた」
    「きらきらと美しい宝物をいつも見せてくれるニィロウは、まるで宝箱だ」
    「とても笑顔になった、ニィロウ大好きだ。」←私の好きなバグるハイゼンさんシリーズ
    「……本当は君ともっと一緒に過ごしたいんだ。以上、寝際の脳直だ」
    「君が決して軽はずみではなく直向きに愛を伝えてくれたから、俺もこれまでの前提を切り離して共に歩むことを選んだんだ。どや顔していいぞ。」
    「甘えも弱さもさらけ出して、なお且つ強がったり格好つけていたいとも思う二律背反が恋心だと俺は考えている」
    🐉「1314」
    🐉「こいぬ」🐳「なんて?」🐉「公子殿」「俺は頭が働かない内は口を利かない方がいいのでは」
    「装飾品も衣服も、椅子にも軽い嫉妬はする。だが、ニィロウの身の周りにいくつも欠かせない物がある中で恋心を抱き合う唯一が俺だと知っているから余裕はある」
    「君がいるから俺のプライベートも充実しているし、今後も楽しみが多くある」
    🐉(拗ね)「今日は仙力を使い果たしたから、公子殿が抱き締めてくれなければ疲れが癒えない」
    「もうひと席用意したなんて言われたら頬がぷくとなる」
    「この体温も表情も、触れ方も……全て独り占めしていたい。俺だけの愛しい恋人、誰にも譲らない。」
    「変わり映えのない平凡な日々こそ楽しいと思っていたが、君と体験する催しや非日常はどれも興味深い」
    🐉「愛くるしくて堪らない……よしよし、俺はここにいるぞ。公子殿だけの揺籠だ」
    「動揺して俺は俺はになってしまったではないか」
    「除夜の鐘、無効」
    「これからも隣合って、一番近くで恋をさせて欲しい」
    「モチョチョのことを言っているのか」
    🐉「みゃあ…(逆飛び廻聖への迷える悲鳴)」
    「美味いものは食べると無くなるし、長閑な休憩時間は過ぎ去ってしまう…。(しょん)」
    「俺の恋人なんだ。しぶとくないと困る」
    「二人ではぴだ。はぴをするんだ。」
    「極力涙は見せたくないが…もし泣いてしまったら泣き顔も愛してくれ」
    「口付けをするとき頬に触れてもらうとより嬉しい」
    「椎茸とは定期的に面会をしている」
    「ああもう全部可愛らしいな(錯乱)」
    「大正解で拍手してしまった」「アイスおおきい」
    🐉「戸籍ほしい」「もらった」
    🐉「公子殿がいずれ朽ちてしまう人間だから、俺ものんびりしてはいられずに恋に向き合うと覚悟を決めたんだ」
    「暑いのか今日、でも夜はくっついて寝てくれるか?」「俺は何を言っているんだ恥ずかしいな」
    「ニィロウ、帰るぞ(ダッシュ)」
    「共にこの巣で休めるのが嬉しい」
    「やっと会えた」「こうして寄り添っていると本当に安心する」
    「隣にニィロウが居てくれるから、どんな過ごし方でも居心地がいいんだ。どんな時でも一番に会いに行って名前を呼びたいのがニィロウ、俺の大切な恋人。愛してやまない」
    「誰もが知るものだけを見て愛する程度ではもう足りないんだ。」
    「ニィロウリマインド楽しくて好きだ」
    「ニィロウを苦しめる花粉を撒き散らす木は全て切り倒してくる。」


    63 :ニィロウ
    2024/03/07(木) 22:52

    🪷💃🏻きりとりごと、ふたつめ

    日々の中で特に大好きな言葉を切り取って保管するページの二枚目。 一枚目→ >>22
    「幸福を表現するのに難しい言葉は要らない、表情や漂う空気感から充分に伝わるからな」
    「はぴでるんるんだから春なのか」
    「ニィロウの目があまりいじめられないことを祈る……俺の顔を見るための目なのに書類ばかり見せられるのもな」
    🐉「公子殿は稼ぎの良いポメラニアン」「ぽめ殿」
    「日々多くの初めてを経験し、そのどれもが大切で選べない」
    「俺に愛想を尽かすまで、ひとつ用意したこの席を守らせて欲しい」
    「甘く優しい戯れを知っているから意地悪な触れ方も好ましくて、意地悪な顔を知っているから優しい声も愛おしい」
    「どうしても毎晩共に眠りたくて、君の隣に帰って来ている」
    「いつも大切にしてくれるニィロウを俺も大切にしたい」
    「恥より悔しさより、すぐ近くに恋人がいる幸福を受け止めてくれ」
    「再開した頃はそうでも無かった筈なのに、今ではすっかり香りの好みや記憶との結びつきを理解しているニィロウが愛おしい」
    「唇を重ねなくとも恋心は膨らむ、愛情は伝え合えられる」
    「気は常に向いているので目がさめたらニィロウをかまうし、寝ていてもそばがいい」
    「大好きな、大切な日記」
    「桜餅にされるなら長命寺」
    🐉「最後まで良い子のふりをした大悪党め。」
    「俺の愛情が深くまで伝わるように、幸福が君を包み込んでいるようにと願いを込めた。」
    「俺の今一番苦手なものはニィロウと会えない時間だ」
    「引け目からの埋め合わせではなく、共に過ごしたい意思表示を怠ればぞんざいに扱われていると誤解を生みかねない。」
    「朝の散歩と朝寝坊が同じくらい好きな二律背反」
    🐉「貴殿にとって自慢の「俺の先生」でいさせて欲しい。」
    「おかしなことを聞くな?満たされているがいくらでも欲しいと思うのが俺の貪欲さなのに。足りないかと聞かれたらいつでも足りないと答えるぞ」
    「楽しくてあたたかい、ひとつの菓子を分けて食べるのも幸せだと教えてくれたのは君たち家族だ」
    「俺の好きな人が同じように俺を好いてくれて自らの意思で側にいてくれる、ここにいると伝えてくれる。身体の一部が触れ合っているとそう感じるから安心するし嬉しく思う。…きちんと言語化出来ているだろうか?」
    「ちょびはぴ」「はぴっぷる」
    「君の生き物としての本能を全て俺が貰いたい」
    「ニィロウのその言い方。“覗きに来て欲しい”のだろう?」
    「“必要なこと”は好き嫌いや趣きに関係なく必要だからこなす物が多いだろう?言葉は悪いが……選り好んでする不要なことや無駄なこと程楽しい。好きだからやる。そうしていると、いつしかそれが必要なこと且つ好きで楽しい事に変わっていくんだ」
    「流石に偉すぎるな」
    「ニィロウが俺の恋人で本当に良かった、ニィロウは俺の自慢の恋人だ」


    11 :鍾離(乱入)
    2023/10/27(金) 18:45

  • 🐉🔶10/24-27

     経緯は割愛するが日記をつけ始めたと聞き、嫌でなければ読ませて欲しいと強請ったら案外すんなりと渡してくれたこの冊子。「公子」は俺の知らないところで何を綴っているのだろう?
     野生の瑠璃百合が花開くとき、民が産声を上げる瞬間、それらに近い期待を胸にページを開いて、驚いた。

     まさか、扉の中央に堂々と掲げられた金看板が、月の見えない夜に俺が綴った手紙の一文だとは。

    日記
     俺が贈った言葉を掲げている件もそうだが、俺に対する想いを綴っているというのもこの日記を読んでから知ったことだ。日頃「公子」に与えられているものの価値を思えば非常に得な契約といえるだろう。ただ、俺の目を気にして自由に書けなくなってしまうのではないか。今はそれが気掛かりだ。いくら深い仲とはいえ──……いや、深い仲だからこそ見せたくない気持ちがあると俺は考えている。そういった時は誰にも見られない場所で秘密の日記でも書いてくれ。俺のように。
     俺も書き込めるようにと便箋を用意してもらい手解きを受けた訳だが、彼が様々なことを俺に教えてくれるのは今回に限った話ではない。積み重ねた知識や経験は偏りがあり、凡人同士の愛情表現には明るくなかった俺に幻滅するどころか、嬉々として手を引いてくれる「公子」だから今の関係に繋がっているのだろう。
     他にも俺は話好きで語りたいことは多くある反面、慣れない気持ちが喉に閊えて口数が減ったり吐き出すまでに時間を要することが時々ある。それさえも可愛らしいと許されてしまうのだから本当に敵わない。本人にも伝えたことだが、俺は彼に許されるのが好きだ。彼の甘やかし上手なところは家庭環境によるものだろうか。

    私信:
     今後、日記帳に挟む便箋も数日から数週間かけて綴ったものになるかもしれない。それでも貴殿に小さな幸福を与えられることを願い、俺の想いを詰め込んでいきたいと思う。日々沢山の贈り物をありがとう。


    🐋🏹

    躊躇いたくなるような気持ちこそごめんね、で告げたのが俺達の始まりだっただろう?そもそも考慮と制限は別の話だ。
    あんたが俺との一緒を望んだからには天国にも地獄にも行けない場所まで喜んで手を引くよ。


    16 :鍾離(乱入)
    2023/11/09(木) 18:52


  • 🐉🔶10/29-11/09

     往生堂に勤める俺の仕事は主に璃月の未来を担う若者たちへ守るべき伝統を託す講義、堂主に任される細々とした作業や買い出し、そして仙人を送ることだ。
     璃月には人々が知る以上に多くの仙人が住んでいて、その存在を広く知られないまま永き眠りに就く者も少なくない。伝統的な送仙儀式だけではなく、静かに暮らしてきた仙人たちが亡くなったときは彼らの尊厳を守るため静かに送り出している。帰り道は決まって星が遠くに見えて少し寂しく、酒を手に夜明けまで偲んでいたのは以前までの話。この頃は毎晩どちらかの洞天で恋人と共に眠るのが習慣となって、基本的に帰りが遅い俺を迎えるのは空の洞天ではない。愛しい恋人が待っている「家」だ。

     凡人として生きることを選び、烏滸がましくも使命と呼びたい責務を果たすべく日々往生堂に通っているのだが、堂主も鬼ではない。余程葬儀が立て込んでいなければ私用で休暇をとることも可能だ。「公子」にそれを伝えたら遠慮がちに俺の時間が欲しいと言ってくれた。きっと勇気を振り絞ってくれたのだろう、あまりにもいじらしく愛おしさが溢れてしまったものだから、俺は二つ返事で了承した。
     山の方へ出かけて花や鳥を愛で、璃月港の店を見て回り、講談や芝居を楽しみ、時には旅人に付き添って魔物の討伐や秘境巡りに力を貸す。以前はそうしてゆとりある時間を過ごすのが好きだった。今の俺は一分一秒を惜しみ、少しでも多くの時間を……一つでも多くの表情を彼から受け取り、同じ数だけ渡したいと願っている。

     休日が近付いてくると浮かれてしまうのは、凡人として正しい感情なのだろう。そして同じくらい彼も浮かれていて欲しいと希うのは、紛うことなき恋心だ。


    18 :八重神子
    2023/11/13(月) 20:46

    🦊⛩️秘する愛でる

    週末妾の為だけに休暇を珍しく取得した影がそれはもう、大層可愛らしかった話。
    あぁだが影よ、(妾比)童が見ても問題の無い範囲のみをざっくりと書くゆえ無駄に身構えてしまわぬようにな?そこも愛いのじゃが。

    >>
    妾は愉快な事が好きじゃ。鞠一つから長野原の花火百発迄一つ一つ検分し「つまらない」かを見極める。
    消費者としての責務であり編集者の趣味でもある。紙一重だが疎かにしては好奇心を探る指が鈍ってしまおう?故に妾は友人、眷属──嗚呼今は恋人か。兎角、妾の指はここ数ヶ月影に向いていてな。
    籠るのが癖であるのなら妾が乗り込むのみ。あやつも呼びたがるからこそではあるが、その癖なぞると言葉に詰まる。
    薙刀を奮う一騎当千の腕を改めて見る。なんと細いことか。新たな形の永遠を求め歩む眼差しの意思が、妾の少し下で頼りなく蕩け、我が将軍様はそも女であったと思い出す。次の為の中断を中止と違え行かないで、と縋る呼吸の荒さが思考を焦がすとも知らずにな。
    私ばかりではなく、と不意に隙を縫い詰める作った余裕に食らいつく負けず嫌いがこうも愛くるしいとはな。興を知ったからには戻れまいよ。その上で堕としている?はて……。
    獣に堕ちたのは果たしてどちらか。落としたのは誰か。言うまでもなかろう。そう、その問は空欄が適切なのじゃ。影自身も答えを出さぬ余韻を楽しんでいる節があるのならば、妾はできる眷属として授け、お零れを食べ切るのみよ。
    ……ふふ。瀬戸際で単語すら話せなくなった悦の果ての姿を思い返すだけで、暫くは特定ジャンルの没の基準が上がってしまいかねん。
    影。妾の添うべき愛おしい雷鳴、恋しい唯一の不変。どうか引き続き妾の眠りの中で轟かせ続けてくれぬか。隙間風の冷たさよりも稲光の鋭さが今の妾には何よりも適していると知らしめ続ける形こそ、愛情と呼べるのやもしれんぞ?

    以下、本日の影語彙の付録。
    「神子、今日はもう離れてはなりません。炉に火を入れるときも、お茶を淹れるときもついて行きます」
    「言葉は返せないけれど聞こえるタイミングでぎゅむを浴びて元気にやり切ってきたんですよ」
    「本当に寒くてずっと震えています。毎日鍋は駄目なのでしょうか…。」
    十一月十五日付け語録。
    「急ぎでは無い用向きなのでこうして恋人を招いてサボっているのです」
    十一月十五日付けメモ:影はぎゅっぎゅっぎゅっと妾に抱きつく
    こやつさては仔犬か???絶対尾が生えていたな影よ???

    甘味、ご馳走様でした。
    汝の燃料にはちょうど良い大きさであっただろう?夜間もゆめ励んでくるがいい。


    25 :アルハイゼン(乱入)
    2023/12/03(日) 05:00

    🌱🎧誕生日おめでとう。

    今日は君の願いをできる限り叶えたいと思っている。直接俺に言いにくれば申請書は不要だ。


    🪷💃🏻それってつまり

    …アルハイゼンさんに顔を見て祝ってもらえるってこと?このままもう少し書いて欲しい、を一つ目のおねだりにしちゃ駄目かな…。ありがとう、アルハイゼンさん。ゆっくり一緒に過ごさせて欲しいな。
    >>
    マシュマロ焼きをアルハイゼンさんの背中にくっつきながら(とても)頑張って手を重ねて焼き加減を教えさせてもらって、そのままの姿勢で食べさせ合う幸せな誕生日を過しちゃった…!
    年下の君が俺よりもよく知っていること、を目の当たりにする度にとても興味深い の言葉が嬉しくて、暖かさを楽しんでくれる度に私の心に綿毛を揺らす春風が吹くように暖かな気持ちが湧いてしまうんだ。


    🌱🎧

    新しいものを書いていたら年が明けてしまいそうだから、書き溜めていた物の一つに少し加筆して近日中に置いておく。ここに繋げようとしたら長すぎると叱られた。

    マシュマロ、ご馳走様。手を汚さない串に刺さったスタイルの食べ方は気に入った。


    27 :アルハイゼン(乱入)
    2023/12/05(火) 07:15

    🌱🎧11月16日から

    書いていた物らしい。
    誕生日のはしゃぎ疲れと寒暖差の影響か、少し体調を崩して療養すると聞いたから、眠るのに飽きたときの暇潰しになれば幸いだ。

    独り言のような日記
    どうしても自分を文弱と言い張るなら偶には論文や本ではなくこの便箋に向き合ったらどうだ。──と、同居人が言っていたことを聞いてやる義理もないのだが、俺がなにか書くことで彼女の表情がひとつ増える可能性を考えた途端に興味が湧いてきた。

    書記官の仕事は簡単で、余程のことがない限り定時通り速やかに家に帰るのが俺のやり方だ。一時的に代理賢者として他の仕事が降り掛かっていた時期もあったが、それでもプライベートな時間を奪われないように立ち回っていた。
    そんな俺の何を知っているのか、忙しい君に愛情を育んで恋人を作る暇があったのか、そのひどい性格で交際相手を傷付けるのではないか、少なくとも騙されることは無いだろうし利害の一致から共に歩むことを選んだのか、……などと、交際を知られたときはしつこく詰められたものだ。
    手のひらを返すようだが、俺をよく知っているからこそ湧いてくる疑問なのだろう。確かに俺は恋愛経験に乏しく、人間関係も自分の感情と利益を優先している。何をすれば自分に対して親しみを持つか、何を言えば傷付くのか、考えて実行するのは何も難しくない。ただ、やりたくなければやらないし、言いたいことは言う。それで相手が何を感じようと俺には無関係だ。
    件の活躍から彼女とは今後も良好な関係を築いていくべきだと考え、当たり障りのない交流を続けていた。プライドの高い学者が他人に何か質問したり意見を求めるとき、そのほとんどは自分の理論の方が優れていると言い返すためか、何らかの理由で相手に媚を売りたいと考えている。しかし彼女が俺に何かを聞くときは純粋な好奇心で、持ち掛けてくるのは議論ではなく他愛もない雑談。彼女の振る舞いは俺にとって新鮮で興味深く、穏やかな雑談を楽しんでいると自覚した時は少しむず痒かった。
    食事の席で一口ごとに極上の笑顔を浮かべるのも見ていて飽きないし、時々届く手紙の隅に描かれる落書きは数式や図形に見飽きた心を癒してくれる。家でも彼女からの手紙を読む機会が増えて、本を読む時間が減った。返事を書くことに集中して、同居人が模型を叩き回したり図面を前に唸る騒音があまり気にならなくなった。これらの変化は同居人から伝えられたことで、言われるまで自覚がなかったのは俺の中で深い思考に繋げられない不可解な感情が増えていることを意味する。
    彼女のどこが好きか、何をされて嬉しく思ったか。言語化するのは簡単だ。それでも多くを具体的に語りたくないのは所謂、独占欲というものが俺の中で邪魔をしている為と考えるのが妥当だろう。彼女の性格と人柄、ダンスの技術や容姿といった誰もが知っている魅力に加えて、俺だけが知っていればいい魅力は大事に隠しておきたい。
    ……だが、「誕生日のおねだり」に俺からの言葉を望んだ彼女が喜んでくれるのなら少しだけ。俺は彼女の大胆で積極的な振る舞い、真っ直ぐな言葉や愛情に敵わない。俺を「かわいい」と愛でるときの眼差しも最初は妙な趣味だなと感じていたが、最近は嬉しく思う。あとは……爪。今回はこの辺りで許してほしい。

    それでは、またいつか書き溜めたら挟んでおく。


    34 :リオセスリ
    2023/12/18(月) 00:24

    🐺⛓️赤薔薇一輪

    誕生日おめでとさん。あれやこれやと考えてみたが、俺が結局言いたいのはそれが最優先だった。
    激務の中地上からパレ・メルモニアの印が印刷されて届く書類の言葉達の隅、必要では無い箇所に書かれた他愛もない話が好きだ。通信機の接続環境をいよいよ本格的に整備しないと色々拗れるんじゃ、と俺自身に思う程度には。
    誕生日を適当な頃合で定めた話は笑っちまったし何れも真っ当じゃあないが、俺と違って産まれるべきタイミングで適切に何処かの日で産まれて天から降り数百年を過して、罪を裁くだけでなく流すのも成し遂げたあんたのデスク周りと郵便受けは今日の何時に花や山盛りのプレゼントで埋まっちまうんだろうな?
    今ヌヴィレットさんが出来る最善は「何気なく置いておく私物は無地を沢山用意しろ」に限る。一つにつきステッカーが五枚くらい貼れると尚良い。
    ま、少し執務室を離れるタイミングがあるなら俺にも時間を教えてくれよ。いつも通りなら夕方くらいには一度手が空くんだろう?腕のいいシェフに雇われてた囚人から美味いスープを出すレストランを聞いてるんでね。
    なに、仮に気圧差で体調が芳しくなくても無理ない範囲で一口飲んでくれるだけでも俺は嬉しいさ。……夕方くらいまでは落ち着いてたんだが日付が変わって程なくで崩れ始めちまうこの人を介抱したい気持ちもある、それを前提で人の外から人を守る器用な生き方に隠した不完全さだって相も変わらず愛でるに値する箇所だ。

    ビジネスパートナーのような会話をしてみても結局は普通のパートナー同士のテンションになっちまうのを理解した上で頬を染める姿が愛おしい。
    品行方正、天秤を違えずこの地を慈しみながら見下ろす眼差しが今この時だけは隣に居る俺にのみ注がれている。俺とだから味わえ感じられ、新しく覚えることを大切に撫でる手の尊さを忘れることは無いと微笑む顔こそ俺は焼き付けておきたい。
    甘えを甘えと理解して沿う素直なとこもあんたの美徳だ、引き続き俺にだけ見せてくれ。……甘えさせるフリをして独占を促してる?いやいや。そんな訳はそこまでないぜ。

    冗談半分で聞いてたあのノート本当に作ったのかよ……!


    🫧🐉

    スープご馳走様。今は君の寝顔を見ながら、勝手に借りた上着で暖を取りつつペンを握っている。
    今日はリオセスリ殿に会う前、真新しいノートを持ってメリュシー村に行ったのだが、同行したシグウィンが表紙と裏表紙に沢山のステッカーを貼ってくれた。このノートは、個人的にリオセスリ殿の魅力を書き起こす為の物だとは伝えていないのだが、彼女がステッカーを貼ってくれたことで正真正銘世界に二つとない特別なノートになったと言える。
    最初のページには、「忙しい中に少しでも隙間ができれば顔を見せに来てくれるところ」と書いてある。全てのページを埋めたときには、ティータイムに持ち込んで読み上げよう。


    38 :__(乱入)
    2023/12/30(土) 18:10

    🔔🔒

    あなたがわたしの元を訪ねてくるのは海灯祭に月逐、それから、催しも何もない日。花を手向けに来ることに特別な理由がないことも知っているし、わたしの声や気配を感じられないことも知っている。偲ぶ心を持つようになったのは嬉しいけれど、いつまでも後ろを向いてばかりいるようで、少しだけ心配していたの。
    あなたが創った大地、あなたが守った民。いまは人間と仙人が共生する美しい国で、あなたは凡人として生きることを選んだ。先日持ってきた異国の強いお酒、あれはきっと、あなたの趣味ではないのでしょう?わたしは嫌いじゃなかった。でもあれは二人じゃなくて、もっと沢山の友と宴を開いて飲みたい味。次はお酒を持たせてくれた方も連れて来てね。

    名も知らぬ異国の役者、脆くも強かな人の子よ。彼は強くて優しい人になったけれど、足りない知恵も体験もまだ多くある。普通の小麦で平凡に焼かれたパンをふわふわもっちりのトーストにしてくれた、と大層喜んでいたくらい、人間としては赤子のようなもの。あの人とこの国で暮らす民たちが強く優しかったのは本当に幸運だったわ。悪戯を仕掛けた汝も、塵になっていたかもしれないから。



    40 :鍾離(乱入)
    2024/01/06(土) 16:56

    🐉🔶年を跨いで

     璃月で新年を祝うのはもう少し先になるのが一般的ではあるが、それでも十二月の末から元日にかけては多少なりとも賑わいを見せる。この国で商売を営んだり生活をしている人々は必ずしも璃月人とは限らない。異国の催しや祝い事があれば商人や宴を好む者たちにとって絶好のチャンスであり、活気溢れる街の中、皆それぞれに楽しんでいたようだ。
     かく言う俺も、年の瀬に誕生日を迎えるとあって浮かれていた。理由は言わずもがな、気合を入れて祝いの席を用意してくれる恋人の存在があるからだ。前もって「誕生日当日は時間をくれ」と言われていたのだが、生憎往生堂の仕事があって丸ごと空けておくことは難しかった。しかし日付が変わる瞬間は恋人の隣で過ごすことが叶ったのは喜ばしい。
     0時丁度のタイミングで祝福を受け取ったのだが、それ以前に三十日の夜に帰宅してみると室内が華やかに飾られていた。更には彼自身も特別な衣装で着飾っていて、時計の針を見計らい手紙やプレゼントの数々を託してくれたのだ。
     彼は俺の髪に触れるのが好きだと言うし、俺も触れられるのは好きだ。だからつげ櫛は自分で使うのは勿論、彼に髪を梳いてもらう為に俺も自分で購入したことがある。特注のコートは取り外せるパーツがあって、以前強請った小さい毛布代わりにもなる。デザインも……多くは語らないが、璃月港で会うことがあればよく見てくれ。彼の好みと拘り、独占欲を感じる上物だ。
     その夜は、俺からも小さな贈り物を用意した。彼の故郷では誕生日を迎えた本人がケーキを用意する風習があると知り、共犯者として深夜の背徳を分け合うひと時に見たあの笑顔もプレゼントの一つとして記憶に刻んでいる。
     そして翌朝、誕生日当日。仕事に向かう俺の為に彼が用意してくれたのは立派な重箱だった。まさか三段重を持って往生堂に行くことになるとは思わず、中身は俺のリクエストした料理をはじめとした璃月風の物と、彼の故郷の味。どの料理も味わい深く、聞けば事前に試行錯誤を繰り返していたらしい。どこまでも愛情深く真面目な男だと思い知らされた。流石に全て食べ切る時間はなく数点つまんで、残りは家で共に食べることで幸せの味が染み込んだように思う。
     明けて元日。俺も休暇とあって家でのんびり過ごすと決めていたこの日は、祝いの席の礼と言っては何だが彼の願いを叶えることにした。きっかけは前日、俺が旧屋から持ち出した昔の服を着て見せてほしいと強請られたこと。旅人の口が軽いのかファデュイの情報網を見縊っていたのか……衣装を改めた俺に見惚れる恋人の眼差しにあてられるのは、恥ずかしくも悪くない気分だったから良しとしよう。その後は重の残りを食べたり写真を撮られたり、年明けから濃い時間を過ごすことが叶った。ありがとう、公子殿。

     真夜中に小さなタルトを分け合う背徳を、「幾つになった?」と聞かれ「貴殿の二つ(桁が)上だ」と笑う幸福を、今年も変わらず隣で育んでいきたい。その幕開けに相応しい休日を共に過ごしてくれた愛しい貴殿にとっても幸多き一年になることを願い、今年の一枚目にこのページを挟む。


    50 :鍾離(乱入)
    2024/02/03(土) 23:11

    🐉🔶大体両手の指を合わせた数

     恋人の言葉がこの日記に増えるたび夢中で読んで癒しを得ているのだが、最後に挟んだページが10も前になっていると気が付いて少し慌ててしまった。義務ではないにしても贈りたい言葉は山程ある。元々豆に文章を綴る性格ではなく(日々俺の手紙を受け取っている彼には信じてもらえない気がする)時間が空いた時に書き溜めてみても面白いと思える日記に仕上がらなかったり、時間があるときは出来る限り恋人の傍で過ごしたいと考えていると一ヶ月はあっという間だ。長く生きている分、彼の中の時間の流れは俺の中のものと異なるとは思うのだが。
     海灯祭が迫り、街の人々も璃月港と外を行き来する商人たちも皆忙しそうにしている。俺も往生堂の雑用に始まり堂主の知り合いの手伝いを頼まれたりと駆け回っているが、活気溢れて賑わう景色を見ていると心が躍る。丁度海灯祭の期間中に恋人と過ごせる時間も確保している上、春節の休暇はゆとりを持って与えられたことを思えば今の忙しさも苦ではない。束の間の休息や一日の終わりに少し顔を合わせられる幸福は、彼が教えてくれたものだ。逆に考えれば会えない時間の寂しさを仕込んだ極悪人でもある。俺は時々、彼に対して「大悪党」と皮肉を言う。冗談ではなく彼は悪い男だと感じることは度々あるのだが、悔しいことに惚れた弱みで何もかも魅力に思えてしまうのだから敵わない。だから俺は俺なりの狡さを躊躇わず奮っている。
     愛情の示し方、寂しさを伝える術、幸福を表す笑い方。日々互いに教え合っていることは数多くあれど、笑い方に関しては最近彼に似てきたらしい。自覚した瞬間を思い出すだけでむず痒い……これも凡人としての振る舞いが上達してきた証拠だろうか。彼の故郷ではどの家庭でも行うらしいジャム作りを二人で行い、熱い風呂と甘い炭酸飲料の相性の良さを教わる。きっと凡人にとっては何てこともない平凡な日常なのだろう。しかし俺にとっては知識はあれど体験したことのない新鮮で目新しいことばかりの非日常で、それが自分の中で当たり前の日常に変わっていくことが楽しくて仕方がない。
     すっかり凡人になった、と俯瞰しながら今日もズルを重ねる合間にこの日記を残しておこう。


    🐋🏹大悪党ですこんばんは

    鍾離先生ってば俺とやり取りしだしてからマメに言葉を返すようになっちゃったし六千年の孤独を人間の小僧風情に見出した上に、長期出張の前には俺の痕跡を刻んで帰ってきた後は沢山名前を呼んで触れて抱きしめて欲しいんだってさ。本当にかわいい。


    57 :荒瀧一斗(乱入)
    2024/02/24(土) 16:18

    👹🍭今日の給料:2,400モラ

    ついこの間まで稲妻の忌々しい伝統行事の関係で少し人里を離れていた俺様だったが、豆が怖いワケじゃあねぇ。ただ、アレルギーっつうのは俺様がどれだけ強い漢の中の漢だろうとお構いなしに体の中で悪さしちまうモンだから、がむしゃらにぶつかったって不利なのは目に見えてる。理想はあの行事が廃止されることだが、一旦退いて作戦を考えるのも戦いにおいては大事なことよ。虫相撲もただ突撃だけが勝負じゃねぇのと同じだな。璃月で開催した大会でそのことを改めて思い知った!相手の動きをよく見て、引き付けて、カウンターを入れる。これが決まると最っ高に気持ちいいんだ!飛び道具を使ってくる連中も最初は卑怯だと思ってたが、俺様にかかればアタマをよーーく使った頭脳戦もどうってことない。
    いや待てよ、今日はそんな話をしに来たんじゃねぇ。この日記には好きなことを書いていいって綾人の兄貴が教えてくれたんだけどよ、折角ならいつも世話になってる兄貴のことについて書きたかったんだ。俺様は綾人の兄貴を尊敬してる。札遊びも虫相撲も強くて、普段は何してるのか知らねぇが、あの身なりからしてきっといい仕事に就いてんだと思う。俺様も日々オニカブトムシを捕まえたり、カニやタヌキを追いかけたり、荒瀧派の連中とかくれんぼにけん玉に……とにかく忙しくしてるんだが、兄貴と会う時間は絶対に作ってる。綾人の兄貴は会うたびに俺様のことを気にかけてくれて、菓子をくれたり俺様の髪を手入れしてくれるんだ。真の漢であり続けるために自分でも毎日何度も髪の手入れはしてるし、特に兄貴に会う前はビシッと決めたくて鏡の前に立つ時間がつい長くなっちまう。そんな綾人の兄貴に日頃の感謝を込めて贈り物を用意するために、今月の初めは日雇いの仕事を詰め込んだ。荒瀧派の奴らに飯を奢って少し手持ちは減ったが、無事に渡せた菓子を目の前で食ってくれたのは嬉しかった!
    綾人の兄貴は俺様が拾った綺麗な石ころや変わった形の葉っぱ、自分で作った紙メンコだって「ありがとう」って受け取ってくれるけどよ、やっぱり自分で稼いだモラがあると贈り物の選択肢が増えて俺様としても楽しい!だからまた、日雇いを増やそうかと思うんだが……そうすると兄貴に会える時間が減っちまう。丁度いいさじ加減ってモンを見つけるのが今の目標だ。
    これから、花見の季節もやって来るだろ?荒瀧派も櫻の木の下に集まって飯を食ったり遊んだり、舞を踊って歌を歌ってと毎日が祭りみたいになるんだ。綾人の兄貴も来てくれたら嬉しいが、賑やかすぎるのは好きじゃねぇって言われちまう可能性もある。だから俺様は、とある場所に見つけた櫻の木を誰にも教えず秘密にしてる。あそこなら兄貴と二人で花見するのにうってつけだ!静かな花見が良ければそっちに案内して、みんなで持ち寄る料理の代わりに俺様がスミレウリを焼いて、綾人の兄貴のために一曲歌おう。二人で笑い合える日にしてぇから……ドキドキさせんのはナシだ!ナシ!!その日はイジワル封印で頼んだぜ!

    以上、荒瀧・文章絶唱花見奉行・一斗!!
    日雇いの合間にまた来るぜ!さみぃさみぃ……。


    66 :ヌヴィレット(乱入)
    2024/03/13(水) 05:58

  • 🫧🐉

    まだ仕事に取り掛かるには早いが、目が覚めた機会に何か記してみようと思う。
    皆知っての通りメロピデ要塞の人々は、私の顔を見ると不愉快になる者も少なくない。よってなるべく顔を合わせないよう、仕事に必要な連絡は他の者に頼むことも多いのだが、急ぎであったりプライベートな用がある際には私自ら赴くことになる。後者に関しては正面口から入ることもあれば、リオセスリ殿と私の間で取り決めた海の中の裏口から夜遅くに訪ねることもある。近頃の私が仕事を終えて休む場所は、私のために割り当てられた住居ではなく彼のプライベートルームだ。
    互いの仕事の都合を考えると、会える時間は限られる。リオセスリ殿は日中や夕方に書類提出ついでの差し入れだと言って、私には水、メリュジーヌたちには紅茶と焼き菓子を持って来てくれることもあり、半ば強引にお茶を飲んで行くよう引き止めて過ごすひと時を気に入っているのだが、やはりそれだけでは物足りない。そこで、互いに仕事を終えた夜の時間に会うなら、彼が要塞を一晩空けるよりは私がこっそり侵入する方が安全だと考えたのだ。
    私の髪を慈しむ大きな手、心地好い低音で奏でられる愛の言葉、温もりを教えてくれる逞しい身体。それらに寄り添って目を閉じていると疲れも溶け出すように癒えていく。余談だが、この手が私に縋りつき、濁って上擦る悲鳴を上げて、氷も溶けそうに肌を熱らせる夜があるギャップがたまらない。
    明日が早い分、今日は昼過ぎには仕事を終える予定になっている。仕事の後はメリュジーヌたちを連れてのんびりと泳いでから、陸に上がって花を探す予定だ。最近は日付が変わる前に会いに行ける日も増えていて、リオセスリ殿と共に過ごす時間の増加に繋がっているのが喜ばしい。
    さて、彼が起きてくる前に温もりの傍に戻っておくとしよう。このページに気がついた時、喜んでくれるだろうか。


    🐺⛓️

    水の上じゃレインボーローズがそろそろ見頃だろう?ヌヴィレットさんからの手紙に匂いがついてないと妙に落ち着かないんでね。
    看護師長も楽しみにしてるんでお土産はそいつで頼むよ、いつもお疲れさん。昂ると「くるる」と喉鳴りが止まずに唸ることしか出来なくなる所も好きだぜ。


    73 :鍾離(乱入)
    2024/03/30(土) 17:49

    🔶🐉3/30

     人々を導いた時代、見守っていた時代、そして己も凡人の一人として共に暮らす現在。常に「人間」という生物を近くで見て永く、謙虚なふりをしてもそれなりに人間を理解していると傲っていた。呆れるほどに、まだ未熟だったようだ。人間の嗜好は幅が広く奥も深い。


    🐳🏹

    鍾離先生が地に足つけて見つけた知的好奇心が満たされるのは大変結構だけど、互いの欲求不満の弊害(本人不在でただただ鍾離先生のお気に入りの服が燃えていく様を消火もせず見下ろすだけの俺のクソ淫夢)でそれを当てはめないで欲しい。
    ……一緒に解消しようね。


    83 :千織(乱入)
    2024/04/18(木) 18:19

    ✂️👘4/24

    本当はもっと早くに追記する予定だったんだけど、ここの改装や急ぎの依頼が立て込んでいる間に書きたいことが増えたから丸ごと書き直し。

    そう言えばあの子、私が冒険者協会に登録する前からここに来て私の話をしていたみたいね。それからすぐ、内緒で申請書を出しておいたらどこで嗅ぎ付けたのか素振りまでしていたなんて……あの夜は鈴の音がちゃりちゃり煩い日だったの、日記を読んで答え合わせができたわ。

    私は自分のブランドを慕ってくれる人に媚びたりはしないけど、それは大切にしていないって意味じゃない。華やかなパーティーに行くため、舞台の上で鮮やかにショーをするため、自分らしさや自分の身分を表すため……クライアントによって要望は様々。あの子の仕事着を仕立て直したのは私と彼女が特別な関係になる前。当時よりもあの子の魅力が分かる今ならもっと良い衣装を生み出せると思う反面、露出をもう少し抑えた服にしたいとも思うの。だけど狛荷屋の配達員としてあの衣装で認知されているところもあるし、会社の都合を考えてもリニューアルは現実的じゃない。
    そこで考えたのは、あの子の私服をデザインすること。デート用の服って言った方がいいかしら?私だけが知っているあの子の魅せ方を表現できる形、生地の材質と色、それからアクセサリーや小物類、ヘアメイクも含めてフルコーディネートするの。あの子を一番輝かせることが出来るのはこの私よ。自分の作る服に対する自信もそうだけど、一旦プライドは手放して服を脱がせたって、私に見せてくれる顔が一番可愛いんだから。
    ……こんな話をしてたらアイデアが降りてきた、早速案を描き出して作業に取り掛かるわ。今度配達に来る時は少しお茶出来るくらい時間の余裕を持っていらっしゃい、色々とサンプルを用意しておくから試着も兼ねてね。


    87 :シグウィン(乱入)
    2024/04/26(金) 08:22

    🐰🎀

    公爵に昨日の患者さんの報告を持って行ったら、机の上に可愛いノートが置いてあったの。見られて困る物は出しっぱなしにしないのよ、って昔教えたことをちゃんと守ってる公爵のことだもの。ウチが読んでもきっと大丈夫って開いてみたら……表紙だけじゃなくて中身もすごく可愛いのね!ヌヴィレットさんにもらったマーカーでこっそり書き足しちゃうんだから。
    この間、ヌヴィレットさんに会って来たの。周りのみんなに言われたことと、ヌヴィレットさん本人の気持ちから最近は定期的にお休みを取るようにしているでしょ?週に一日、公爵とお茶をしてのんびりお喋りをするのがとっても楽しみだって言ってたのよ。
    それでね、少し前に公爵はお仕事で、珍しくヌヴィレットさん一人のお休みの日があったらしいじゃない?その日は二人で新しく始める楽しいことの準備をしたり、ペトリコールまでお水を飲みに行ったり、雨を浴びながらお買い物を楽しんだみたいよ。わざわざ書かなくても公爵はきっと知ってるのよね。
    それじゃあ、お仕事がある日も審判の合間に要塞の入り口辺りでよくお散歩してるのは知ってる?用もないのに(って本人は言うけど公爵に会いたいのは立派な用事だとウチは思うの)水の下に降りて行ったら、みんなが変に緊張しちゃうからって遠慮してるみたいなの。だから公爵も手が空いたら水の上に行ってみて!ヌヴィレットさんに会えたら、きっとお日様が気持ちいいお散歩日和になるのよ。

    🐰🎀
    この日記帳を可愛くしてくれたのは、お友達の可愛い書記官さんなのね?ウチからもお礼を言わせて、ありがとう!これからも公爵と仲良くしてくれると嬉しいのよ。恋人さんと笑顔で幸せに過ごせるように、水の下から応援させて!


    90 :鍾離(乱入)
    2024/05/02(木) 08:20

    🐉🔶連休を取る理由

     遡ること一月半。三月の中旬頃、公子殿から労働節の辺りで少し纏まった休みを確保できないかと尋ねられた。労働節と言えど往生堂は休まず営業するのだが、俺は私用がある時は休暇を貰える契約を堂主と結んでいる。そうして無事に確保できた連休で、公子殿と初めての遠出をする運びとなった。
     行き先は……ここに書いても良いか本人の許可を得ていない為伏せておくが、旅が決まってからというもの荷造りや現地のガイドブックを読み漁る毎日がそれはそれは楽しかった。一ヶ月後だ二週間後だと浮かれながら刻んで、ついに出発の日がやって来た記念に日記を残しておく。とはいえ、出発は夜になるから今は書けることも少ないのだが。

     準備の段階での小噺を一つ。財布を忘れないようにと口を酸っぱくして何度も言われた俺は、あらかじめ公子殿に財布を預けておくことにした。旅人が聞けば「全部公子持ちではないのか」と驚くかもしれないな。凡人たるもの自分の買い物は自分でするぞ、彼の提案でおおよそ一ヶ月半の給金を財布に入れてある。
     ……しかし二人で使う物を買う時は半分出してくれるらしい。その上、船や宿の手配も全て公子殿が持ってくれている。つまりは今回の旅そのものが彼からの贈り物で、相変わらず気前が良く頼りになる男だと思い知らされた。厚意は遠慮なく有り難く頂く代わりと言ってはなんだが、二人の幸福な思い出を両手に抱えきれないほど作って持ち帰ろう。


    🐳🏹補足
    現地で使うモラは各自だからね!(夜行客船代は手続き面倒臭いから俺が払った)