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┗1065.ラストノートがわからない(6-10/182)

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10 :ニィロウ
2023/10/26(木) 22:51

🪷💃🏻便箋と角砂糖、ふたり

予定より大分早く渡してしまった日記なんだけど結果としてアルハイゼンさんは凄く喜んでくれて顔が熱くなる感覚も躊躇いなく教えてくれる仕草がいつも通り過ぎて笑っちゃったすぐ後、「カーヴェへ俺の恋人がこんなにも愛らしいと自慢しに行きたい」って言い出したから慌てちゃったり……わ、わざとかな?アルハイゼンさん私の一喜一憂を楽しそうに観察してるところあるよね?
でもそんなあなただから好きだよ。普通の宝箱に見せかけた箱にカラフルな甘いものを沢山詰めてくれたような嬉しさを、アルハイゼンさんはなんでもないように渡してくれる。ニィロウだから渡したい、……何度も聞いてきたのにまだまだ思うだけでにやけちゃうな。
教令院にいる時とも友達と酒場でのんびり過ごす時とも違う、私だけが知ってる独占力を強めに甘く囲ってくれるの、すっごく可愛いんだ。
昨日も…その、おやすみのキスだけじゃ済まなくなっちゃって、色々……ね?「たまらない」とか「ここを気持ちのいいところにしたい」とか…アルハイゼンさんからの正直な言い方で少し触れられただけで熱いお茶に砂糖を落とした瞬間みたいにあなたが途端に恋しくなる、このどきどきごと全部あげられたらいいのにって何回考えたんだろう。

話は戻って、普段から沢山渡してくれているのにそれでも渡せていない長い長い言葉が、秘めておくには大きすぎる想いがあるけどぴったり合う日記帳が見つからないみたいで…それなら、って新しく便箋を分けてあげたら時々アルハイゼンさんも此処に書きに来てくれる事になったんだ!どうしよう、今改めて報告するだけで足が弾みそう!
でも便箋を分けてあげた日から手が空いた時に書き進めても少し後退して書き足して、やっぱり練り直して…を繰り返しているみたい。そんな所も普段通り過ぎて、私が好きになった丁寧さが今日も健在でやっぱりついつい笑っちゃうんだ。

🪷⟡.·*.
白1457のセノへ!(返事は大丈夫!)鍵をかけている頃からセノの穏やかな言葉選びが好みでひっそり見ていて「おやすみ」の話もよく分かるなぁってほっこりしてたのに、こうも早く見つかっちゃうと賢さはこんな形でも通用するのかな?って変に勘違いしちゃうね…。本棚に入れ返してくれてありがとう!ティナリさんとの暖かい日がこの先も続きますように。


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9 :タルタリヤ
2023/10/24(火) 21:39

🐋🏹躊躇も八卦

あーーーやっちまったーーーけど堪え性があんまりに無いんだ、俺が!
ちょっとした勘違いを機に俺が日記を書いているっていう自供をしただけなんだけど!それがこうも、思わず慟哭せざるを得ない程恥ずかしいとは思わなかった!
……それだけあんたが好きなんだよな、結局。空回りしてると言われたらそれまでだけど、俺自身が鍾離先生に差し出せるものもこの身一つしかないからね。
言い足りない、直接渡すにはお互いが話好きにしたって長すぎる、…何より好きな気持ちは躊躇えない。全力でぶつからなきゃあんたには勝てないしつまらない、納得がいかない。
本当はこれだって早くても誕生日くらいに渡す予定だったし、半分捨てた筈の俺の「名前」ですらそうだ。他の執行官やらおチビちゃんから脳筋と呼ばれてもいよいよ仕方がない気がしてきた。
基本的に計画は大まかに、後は俺のフィジカルでやってこれたってのもある。現在進行形で変わる意思は凡人の証明だと言えば聞こえはいいかもしれない。

…これを書くと同時に先生が見ることになりそうだから普通に書くけどさ。俺に色々許される度にときめいたりする鍾離先生同様に、そうやって俺を振り回してくれるようなあんただからあの夜飛び出したんだよ、俺は。
何でもない日に愛してるって言ったっていいだろ。生きてるんだから。

追記:どうにでもなれ精神で渡したら随分と気に入って貰えた上に顔も赤くさせられたのは嬉しいけど、先生の大事な旧友に報告しかねなかったのだけは止めておいた。真剣に。
そこはまだ良い。でも数日前に鍾離先生も日記を用意しようか考えるだけ考えていて、その状況で俺がこれを差し出したのは何か……滅茶苦茶恥ずかしい事をしている気がする…?


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8 :ニィロウ
2023/10/24(火) 03:01

🪷💃🏻カップとカトラリー、ふたり

少し書き方に慣れてきたからこっそり開けてみようかな…?出張ついでの観光として公演を見に来てくれていたタルタリヤさんと仲良くなって受け取ったお願いごとだったけど、上手く出来ているみたいでほっとしているんだ。
気になる事もあるからそれが分かるまではひっそり、鍵を開けたり閉めたりを繰り返すことにはなると思うけど少しだけ本棚も増やしてみたよ。がんばれーっ、て薮から見守っているだけだから気にしないでね。

仕事を家に持ち帰るのはとっても嫌いそうなアルハイゼンさんだけどやらなきゃいけない事をなぁなぁにするのはもっと嫌、で頑張っている姿を応援しながら今日は練習が終わってからちょっと買い出しに行ってきたんだ。
色違いを用意するのはまだちょっとだけ恥ずかしいからマグカップと平たいお皿を幾つか、それとカトラリーを同じものを二組ずつ揃えてみたよ。一人暮らしをしだした時は実家からニィロウのお気に入りを持っていきなさい、良いと思ったのなら同じものを買っていくといい……で済んだんだけど、アルハイゼンさんも使うことを思うと今まで以上にす~~っごく悩んじゃって。
緑色は安直だし模様はお料理と喧嘩しちゃう、でも私のちょっとした好みを知ると少し嬉しそうにする顔も知ってるし…で、気が付いたら結構な時間が経っちゃってたんだ。偶々通りかかったドニアザードからは珍しく立ったまま悩んでたから私の足に根っこが生えたかと思った、って笑われちゃった。
結局彼女と一緒に選んだのは縁に金色の模様が少しだけ入った、日曜日のブランチの時間にゆっくり用意したミルクの泡みたいな柔らかい白色の食器たち。なんでもないお皿だからこそアルハイゼンさんは喜んでくれるかもって思いつけたんだ。
利便性とか効率を私の前でだけは抑えめで…いや、だからこそなのかな。私と過ごすための時間をとってもよく考えてくれるのが嬉しくて、頑張って押さえていても心臓のステップがどんどんズレて頬も赤くなっちゃう。
そういうはしたない姿だって「俺の好きな色だ」って言うんだから本当に敵わないんだ、ちょっとだけ「めっ」てされるのも楽しそうにするし……頭のいい人はみんなそうなの…?
……でも、独り占め、なんだよね。きっと。私と過ごす時間に特別を見出してくれたアルハイゼンさん。明日明後日は定時で絶対に帰るって言っていたし、早速使えたらいいな。


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7 :タルタリヤ
2023/10/23(月) 01:15

🐋🏹他国の花は未知と蜜の味

互いの洞天に行き来して気分で寝る場所を変えてるのが俺達の半同棲スタイルなんだが、だからといって軽率に先生の洞天だけ大掛かりなものでなければ軽率に変えられるのはちょっと狡いと思う。
…そもそもうちの鍾離先生は大体狡いことをしてるって言うのは兎も角。強い前提の鍾離先生が俺の為に色々細かい調整するのが可愛くて仕方ない俺がいるのは更にさておき。
最近俺がよく見ていた甘い花の正体が妙に気に掛かって色々強請った結果、先生が俺と入る用に増設してくれた岩風呂の背景に奥蔵山みたいな岩山と秋の色をした木の隙間に甘い花──丹桂が程よく咲いた状態を簡単に作りだしてくれた。
漸く名前を知れた丹桂がただでさえ浴室の中でずっとふんわり甘いのに、一度やってみたかったとは言え背中を流す行為そのものも甘くて、「恋人」してる時の俺の優しくしてる触れ方を愛でる表情も甘くて。平気なフリして心臓が静かに速まる。
戦場で得られない物だけでなく、戦場で得る昂りの幾らかまで上書こうとする似非凡人の我儘が俺以外の誰に受け止められるって言うのか。

返事が遅くなっても甘い時間は日を跨いででもしっかり締める形で過ごしたがる先生は、やっぱりかわいい。かわいい俺の人。そんな先生とは季節の境目に出会って、また違う境目に共に向かおうとしている。
冬の過ごし方の話のついでに沿う、少し先。スネージナヤへの帰省タイミングと合わさったとしても年と年の境目に生まれた先生の時間を必ず貰いに行く約束の証を一つ付けた。
涼やかな目で寂しそうな横顔を形成するのが何となく納得いかなくて、引っ張ったのが俺達の関係の再構築の始まり。…軽い応酬がやっぱり楽しいと思ってしまって、共に夜更かしの会話を重ねると気温がそうさせたのか寂しさを引き寄せて、ほんの些細な鍾離先生からのお強請りをキッカケにした買い出しを逢瀬と称された日の夜は其れを極めたものだった。
鍾離先生にとって都合のいい呼び方の関係性になれるからこそ、そんな形でもいいから傍に置いて欲しかった俺を許さなかった先生が嬉しかった。…らしくなく好きに蓋をしたのが直ぐにバレた理由は言わずもがな。
大切だからこそ捏ねて考えて、遅くなっても必ず渡してくれる想いと言葉達が愛おしい。恋人の直前、両思い前提の友達の期間を真正面から設けたいと告げる姿が微笑ましかった。
あの時抱いた甘い気持ちは今もまだ、俺の中にある。鍾離先生は大切だからこそ一旦躊躇う愛情を示す人なのだと得た確信が愛おしい。
丹桂の甘い香りに包まれながら一緒に風呂に入ったからかな、その日先生におすすめされて作った香膏が最初の幸せに繋がったことを突然思い出した日でもあった。


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6 :ニィロウ
2023/10/22(日) 05:16

  • 🪷💃🏻三つ星、ふたり

    アルハイゼンさんが言葉に迷う瞬間が可愛い、って話は前にしていたと思うんだけど同じくらい言葉の引き出しが突然少なくなる瞬間も可愛らしくて好きなんだ。
    いってらっしゃいのハグ、を首を傾げながらお願いしに来てくれただけで凄く贅沢した気分だったのに、まさか私が少し話題に出した流星群まで少し見てから帰る、なんて言ってくれると思わなくて見送った後は頬が林檎みたいになっちゃったのは秘密。言葉が少なくなる姿って絶対珍しいし!

    明論派の人みたいな細かい知識は全然分からないけど、ズバイルさんから聞いた話をちょっとした話題で出してみただけなのにあのアルハイゼンさんが予定を少し切り替えてまで同じ星空を見てくれたのが本当に嬉しくて……星が輝いて落ちる仕組みはとっくに解明されてるのに、それでも私と眺める価値に理由をつけてくれたのが寒い夜に負けないくらいの灯りを心に点してくれたの。
    今月の流星群は時間の関係もあってか一時間に三つ四つしか見れなかったけれど、十二月のはもっと沢山降るんだよってついついはしゃいじゃった。でもその場で予定に書き足してたアルハイゼンさんもきっと……同じ気持ち、だよ…ね?そう思っておこう!
    明日がお休みなのもあって、今はついつい夜更かしに華が咲いてしまうんだ。スメールでは砂糖多めのお茶が定番だけど寒い夜のお供なら生姜たっぷりのお茶もいいよね。心身共に暖まって嬉しい気持ちを飾るにはどうしたらいいんだろう。
    …お願い事、叶っちゃったなぁ。アルハイゼンさん、いつもありがとう。大好きだよ。


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