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┗1065.ラストノートがわからない(11-15/186)
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15 :
タルタリヤ
2023/11/05(日) 23:26
🐋🏹幸福を十枚焼く
テウセルにも頻繁に振舞っていたスネージナヤ式クレープことブリヌイを先生が俺の部屋に泊まった日の朝ご飯に用意することがあるんだが、俺らの生活スタイルが少しズレるせいで焼きたて……一番美味い時のものを食べさせたことが無いのは、いつだって先生に本気でありたい戦士の心得的にも恋人的にもどうなんだ、と思って今日は鍾離先生の休みに合わせたブリヌイビュッフェデーと化した。
…どうしようもなく惚れて惹かれて平和ボケしてる。今更、他の誰にだってこの時間は譲らないけどね。
季節の果物を中心に当たり障りないもの、甘い味に飽きないように惣菜系の加工肉と野菜の面々に前日先生がお土産で預かった望舒旅館のソーセージとチーズも加えて俺が都度焼いては先生に巻いてもらったり具の組み合わせを考えてもらったり。
でも鍾離先生のこれまでにブリヌイの馴染みが無いとなると焼き方を教えたいのが俺のお節介。少し教えただけで今の俺が培ってきた焼き加減を簡単にこなす先生は相変わらず狡かったけど。
俺が選んだ桃の味に対して態々花言葉を言ってきて翻弄したかと思えば臆面無く虜だと告げたり、約六千年生きてきて尚見つかる俺との色々な初めてに対して楽しそうに、俺と大差ない年齢みたいに笑う。
様々な関係性に数多の契約を結んで来ただろうに毎日初恋を楽しんでる顔で俺に触れてくれる。公子殿が日々様々な事を教えてくれたからだ、と俺が用意した具を自由に組み合わせて楽しんで浮かれがちに告げる声が甘さのある低音でつい熱が回りそうになる。
鍾離先生の時間感覚で言えば生地が焼きあがってひっくり返すまでの時間なんて瞬きにも満たない直ぐに忘れてしまってもおかしくない事なのに、その都度宝物みたいに今の時間を撫でてくれる手つきが優しい。
腕を動かすまでもない全能の力だって今もあるにはあるのに、凡人として俺に沿う為にぎこちなく振る舞う最初の一時が貴重で愛おしくて戦場での勝ちとはまた違う意味で俺を満たしてくれる。
…俺だけが引き出せる鍾離先生の初体験が後何個残っているか知らないけれど、あんたが俺へ痕跡を残したがるのとは逆に俺は先生の白紙の箇所を塗りつぶしたいんだよ。具体的な数は知らないままでいい。唯俺が添えて、今見える幸福を先生と分け合えたならそれが全てだ。
ここまで格好つけて書いたけど「あーん」にハマったらしい先生が馬鹿みたいに可愛いから普通に惚気とこう
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14 :
ニィロウ
2023/11/03(金) 03:13
🪷💃🏻あのねとタイミング、ふたり
そろそろアルハイゼンさんが来るかな、と思って捲るお気に入りの思い出の厚みが大変だけど嬉しくて、また話をする度にきっと少し増えてなんでもない瞬間の重なりに二人でびっくりしたり笑ったり。
両手に乗せられる大きさの幸福が積もって、私の中で暖かい色合いだけで詰めた花束みたいになるんだよ。きっとこの日記もいつか花束になるのかな。
…そうなってくれたらいいな。アルハイゼンさんが興味をひかれて捲る沢山の本の一部に、ほんのちょっとでも私の席が貰えたらいいなと思うんだ。「君の為に用意した席」が本棚にも欲しいなんて流石に欲張りかな…。
>>
冒険者協会のお知らせを見てスネージナヤ出身、今は璃月で長期滞在しているらしい友達が特別ひゅっとした気配を感じてアルハイゼンさんアルハイゼンさん、これってどうなっちゃうの!?ってアルハイゼンさんが帰って来ないうちに慌てて声を掛けに行っちゃったのはちょっと反省…。
大胆な事は聞きに行って無いけど断片でもきっと楽しみにしていたことだと思うし、ちゃんと戒めにして書いておこうと思う。聞かなかったから言わなかっただけ、そもそもアルハイゼンさんが優しいからだと思うけど、こういうのが苦手な可能性も沢山あるよね。
頭より先に身体が動いてしまうのも職業病?なのかな、アルハイゼンさんが私より忙しく夜まで頑張って来ているのを知ってるのに、何でか伝えたいことがあると直ぐに駆け出してしまうんだ。尾が揺れてるって言われても誤魔化せられないね…。
先走ってでも正直に、まっすぐあなたに何でも伝えたい。でも限度はきっとある。ちゃんと書いて忘れてしまわないようにして、寝る寸前でもごめんなさいをしておかないと。
……こんな事を少し不安がるくらい恋しているんだなぁ、私。
>>
「感じたことや触れた物事について俺に共有しようとしてくれる気持ちが嬉しい」なんて……あ、アルハイゼンさんに甘やかされるのまだ慣れない…。……でも嬉しいや。今日も大好きだったよ、おやすみなさい。
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13 :
リオセスリ
2023/10/31(火) 20:24
🐺⛓️我欲は南瓜の匂いがする
※魔神任務最新話バレ含
根本的な話としてヌヴィレットさんは淡白に見えて色んなもんを燻らせてる人だ。
最初に話し掛けた頃から思っちゃいたが、自分のやるべき事を優先させ過ぎる所為かそもそも人の営みに不慣れな所為か───人の上に立つ者としちゃそりゃあ利口だろう。だが生来を思えば多少慣れない陸地に立っている以上窮屈な事をさせてないか、不敬の類だとしても不自由を強いていないか人並みに心配してたんだよな。
蓋を開けてみて分かったのは七割杞憂、二割惚れた弱み、一割今後に期待。些かの上から目線は俺の正直な所感って事にしておいてくれ。
時間がある時に旅人に同行した地脈異常の秘境で今日までは狼耳と尻尾が生えちまってるんだが、慣れない割には存外悪くない。理由?ヌヴィレットさんが重たいジャケットの隙間から出してくれたしなやかな竜の尾と絡めるとなんとも言えない安心感がある以外何かあるのか。
照れた顔を見せるのを恥じらうくせに、「体温も触れ方も声色も何もかも愛おしいから一層響いてしまう、求めた以上に満たしたい」なんて、目に入れても痛くない可愛い恋人から口説き文句を丸めた尻尾と合わせて言われてみろよ、真っ当な男なら普通にやられるだろ。
慣れない癖に欲しがる。理性的なあんただからこそ不意に力加減を違えて抱き締めたりキスをしたがったりそれ以上が止められたくなかったり、その綻びを遅々として差し出す仕草が可愛いつったらまた敵わない、なんて顔を見せられない調子で首筋に擦り寄ってくれるのかね。──いや、逆か?あの人の場合慣れないからこそ浮かぶままを出せるのか。純粋な生き物だしな。
ついさっきまでヌヴィレットさんがメロピデ要塞まで降りてきて書類の授受がてら少し話せてたんだが、来月オフが増える代わりに末が凄まじく忙しいっつーのはどうなのかね……。
あの人の多忙は勿論分かってるし無理もして欲しくないんだがそれでも水上から几帳面な文字が届く度、ご丁寧な声がけが来る度にらしくなくにやけるのはお互い様だ。多分な。
看護師長につつかれ倒されるのも承知で水龍の鬣で編むマフラーとやらをいつか俺にくれるって言うのも、冗談半分と分かれどホリデー前の子供みたいにそわつきかねない程度にはあんたに焦がれてるんだよ。
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12 :
タルタリヤ
2023/10/28(土) 17:42
🐋🏹恋慕は海にあるが飲み干せ
鍾離先生の乱入はとても嬉しいけど書き方が何だか懐かしくて笑ってしまった。鍾離先生からの最初の書置きは確か、俺が呑み慣れない味わいの強い酒を呑むと(スネージナヤ人的には些か情けないが)短時間酔ってしまう癖があってそれを案じた先生が二日酔いになっても良いよう粥と一緒に置かれたものだった。
文章の段落を下げる、少しだけ淡白。でも歳上の世話焼きが滲み出ている。
関係性を結び直してから数日後。互いの話好きが功を奏してか、鍾離先生に習った互いの元素を基に手紙を飛ばすやり方を利用して離れていても会話をそれなりに出来ている現状ではそういう格式はだいぶ緩くなっていて、今でも手紙を保管している箱を整理する度に少しずつ文章が砕けていて笑ってしまう。日にちだけ見るとそう長い訳でも無いんだけどね。
……今にして思うとあの頃から先生からの手紙に時々、先生愛用の香膏か香炉の匂いがほんのり付いていた理由は調教の類なんじゃ?そのつもりだって言うなら大成功だよ畜生。お陰でサンダルウッドは俺の好きなベースになったよ、銀行員殿ないし外交官殿(鍾離先生から時々言われる執行官業してない時の俺への固有名詞のバリエーション)してる時しか香水なんて付けられないのに。
先生にも直接言ってきた事だけど、日記の表題に掲げている言葉はスメールへの出張中に先生から貰った手紙の中の一文だ。
鍾離先生は料理も想い人も五感で記憶するものだと考えているらしい。懐かしい味で故郷の景色を思い出し、愛しい香りで焦がれる温度を思い出す。
この考えは俺の中では中々新鮮で、噛み締める度に胸の奥が切なくなる。勿論良い意味。分類するなら間違いなく殺し文句の類。
先生の物の見方が少し分かった気がして嬉しかったのと、これを踏まえて俺への戯れを振り返ると合点のいく事が多かった。
視覚と聴覚はそれなりに距離が離れていても知覚できるけど、残り三つは意識して近付かないと分からないものだ。
俺に興味を向け、手を伸ばして届く距離に置いても良いと思ってくれていて、鍾離先生の中に置いておくに値する存在になれたんだ、って強い実感が俺に届いて惹きつけに来る。血の巡りすら愛おしんでくれる一途さは家族からでも頻繁には得られない愛情なのだと気付いた。
出張から帰ったその日一緒に寝て目が覚めた昼前、思わず呟いた表題の一文に返される小さな言葉も瞬きを繰り返さないと愛おしさが溢れてしまいそうになる。大切なものを貰えた子供みたいに誰かに「みてみて」としたくなったのは、何歳の時以来なんだろうか。そして今に至る。
───何度だって俺に焦がれていてよ、鍾離先生。その数だけ名前を呼んで、胸に飛び込んで髪を掬い取るから。刃を交えるのはその後だって構わない。
人として生を何時か終えた時の俺の魂が次の場所に行く為の時間すら寂しくなってしまいそうで、永い時すら欲しくなってしまった責任はちゃんと俺が取るよ。
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11 :
鍾離(乱入)
2023/10/27(金) 18:45
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆🐉🔶10/24-27
経緯は割愛するが日記をつけ始めたと聞き、嫌でなければ読ませて欲しいと強請ったら案外すんなりと渡してくれたこの冊子。「公子」は俺の知らないところで何を綴っているのだろう?
野生の瑠璃百合が花開くとき、民が産声を上げる瞬間、それらに近い期待を胸にページを開いて、驚いた。
まさか、扉の中央に堂々と掲げられた金看板が、月の見えない夜に俺が綴った手紙の一文だとは。
日記
俺が贈った言葉を掲げている件もそうだが、俺に対する想いを綴っているというのもこの日記を読んでから知ったことだ。日頃「公子」に与えられているものの価値を思えば非常に得な契約といえるだろう。ただ、俺の目を気にして自由に書けなくなってしまうのではないか。今はそれが気掛かりだ。いくら深い仲とはいえ──……いや、深い仲だからこそ見せたくない気持ちがあると俺は考えている。そういった時は誰にも見られない場所で秘密の日記でも書いてくれ。俺のように。
俺も書き込めるようにと便箋を用意してもらい手解きを受けた訳だが、彼が様々なことを俺に教えてくれるのは今回に限った話ではない。積み重ねた知識や経験は偏りがあり、凡人同士の愛情表現には明るくなかった俺に幻滅するどころか、嬉々として手を引いてくれる「公子」だから今の関係に繋がっているのだろう。
他にも俺は話好きで語りたいことは多くある反面、慣れない気持ちが喉に閊えて口数が減ったり吐き出すまでに時間を要することが時々ある。それさえも可愛らしいと許されてしまうのだから本当に敵わない。本人にも伝えたことだが、俺は彼に許されるのが好きだ。彼の甘やかし上手なところは家庭環境によるものだろうか。
私信:
今後、日記帳に挟む便箋も数日から数週間かけて綴ったものになるかもしれない。それでも貴殿に小さな幸福を与えられることを願い、俺の想いを詰め込んでいきたいと思う。日々沢山の贈り物をありがとう。
🐋🏹
躊躇いたくなるような気持ちこそごめんね、で告げたのが俺達の始まりだっただろう?そもそも考慮と制限は別の話だ。
あんたが俺との一緒を望んだからには天国にも地獄にも行けない場所まで喜んで手を引くよ。
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