「やっぱり君の用心が足りない。お尻を出してもらうしかないな。」
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もし、これがオペラなら?
彼はわたしに、秘密を守り通すことが出来なければ罰を与えると言うの。しかも、お尻を叩くですって。…まさか!わたしはもう子供ではないのに。子供の時だって、そんなお仕置きは一度もされたことがないわ。でも、もしこれがオペラの一幕なら、真に迫ること間違いなしよ。
秘密は暴きにくいと同時に守りにくいものですわ。だけど、わたし達は喜劇というストーリーに支えられて、大作曲家たちの名曲を聴きながら『悪戯な風』や『ならず者』と戦うの!…どうかしら?呑気だと怒られるかもしれないけど…わたしは最初から何ひとつ心配はしていないのよ。だって、あなたが傍に居てくださるんだもの。