『カフェのモーニングが食べたいので朝起こしてくれます?』
ナチュラルに頭が高いぞ俺の恋人。全くね、吏来さんを目覚まし時計代わりにするんじゃありませんよ…と思いつつも「良いよ、何時に起こせば間に合うの?」なんて返しちゃうのは俺が君にベタ惚れだからなのかしら。満足の行くモーニングを食べられた報告を受けて俺も満足、起こした甲斐がありました。朝の眠たそうなお顔とは打って変わった表情でトーストを齧る君のギャップを知っているのは、この世界できっと俺だけ。優越感だ。
因みに二度目のモーニングチャレンジは失敗。また今度頑張ろうな。
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とある事のケリが自分の中で着いた。俺は自分の出した結論に偽善だと評価をしたけれど、恭耶からの観点ではそれに値しないらしい。寧ろ偽善で何が悪いんだと一蹴するのは流石俺の恋人と言うべきかな…君のその、俺が抱えた不安をいとも容易く壊してしまう所にどうしようも無く惹かれる。
『気高くある為に同じところには落ちない、そう考えるのはとても良い事だと思いますよ。俺はそう思うに至った貴方を尊重したいし、とっても素敵だなと思う』
君に良い評価をされるのは少し…いや、だいぶ照れくさい。俺が落ち着く結論を出せたのは、恭耶のひたむきな愛情にあると思ってて。相手から齎されるものを俺も同じように返したい…愛情を与えてくれる君にはとびきりの幸福を。なんて言うときっと君は貴方も一緒に幸せにならなきゃ嫌だ、意味が無いなんて駄々を捏ねるんだろうな。そう言う所も好きよ、そんな大好きな君と今日も一緒に居られて幸せでした。また明日からも幸せで居ような。