スレ一覧
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35 :
バデーニ
2025/04/21(月) 15:16
2025/04/21
去年の秋頃、かき氷機を買った。
ふわふわに作れるソレは如何にも季節外れの売れ残りです、といった様子で、商品が乱雑に並べられたセール用カートの中に置いてあった。
確かに以前から二人でかき氷機が欲しい、という話はしていた。が、買ったところで結局大して使わずに終わってしまいそうだ、という話もしていた。そういうことを考えると、ふわふわに作れるかき氷機はセール品とはいえそれなりの値段のように思えた。
10分くらい…は二人でその場で悩んでいたと思う。いや、やめよう。と歩き出して。でも結局すぐ戻って買った。
そして昨日。「かき氷が食べたい」「かき氷機ありますよ」「…結局買ったんだったか?」「はい、箱に入ったままですけど…そろそろ食べたくなるかな、と思って氷も作ってあります」
私の恋人が有能すぎる。
秋だったこともあり、私は購入した後一度も使われなかったその機械の存在をすっかり忘れていた。これからいつでも食べたい時にかき氷が食べられるのか…という事実に気持ちが浮つく。
二人で説明書を読みながらああでもないこうでもないと言い、機械を組み立てていく。完成してみるとでかい水筒のような、筒状の形をしている。これがかき氷機…。
「できました」目の前に出されたまだ白いソレに、これでもかという程いちごシロップをかける。オクジー君は練乳をかけていた。私はシンプルな物が好きなので、そのまま食べる。
ふわふわしている…!正直すごく美味いし、丁度二人分作れるというのも良い。乾燥機能つきの洗濯機を買った時より感動しているかもしれない。確実にQOLが上がった。これはこの夏大活躍の予感がするぞ。本当に良い買い物をした。
現代の便利な物には大分慣れてきたつもりだったが、中々の衝撃だった。次は食洗機か?まァ、家事全般は君の仕事だから私には関係がないんだが。しかし機械が代行してくれるのであれば私との時間も増えるわけだ。乾燥機だってあれば君がコインランドリーに行かなくて済むと思って買ったんだしな。
いつ生まれようとも私の成すべきことは変わらない、関係ないと思っていたが…そう考えると悪くない時代だ。次はメロンにしよう。
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34 :
オクジー
2025/04/19(土) 05:05
2025/04/16
いつも行っている花見の定番スポットがある。気に入っている場所だけど少し距離があるところだ。今年は予定が上手く合わない。花が散るまでに行けそうになくて残念に思っていた。
その代わり……というか。花自体はかなり色々なところで咲いている。割と近場でも。行ったことのない場所にも行けた。「今年も君と花が見れてよかった。」とあの人は言っていた。「長く一緒にいるんだ、いつもの場所で見れない年があって当然だ。」行けなかったのは、俺がうまく予定調整できなかったからだ。あの人はほんの些細な気落ちも救い上げてくれているんだろう。これから先もずっと一緒に春を見たい。
それから、星だ。あまり走らない田舎道を通ったら、視界が開けていて空が綺麗に見えそうだった。天気が良いと星が良く見えてあの人の機嫌がいい。その辺の砂利道の端で少し停めさせてもらって、外へ出る。いつの間にか夜風も冷たくはなくなった。「あそこにある星は見えるか?」あの人の解説で空を見上げる。充実した時間だった。あの人と夜空を見上げるのは本当に特別だ。季節が変わって、移ろう星を追っていく。空の高くにスピカが昇って…そうだ、りょうけん座もちゃんと見たいんだった。オリオンは見えなくなるけど、また戻ってくる頃にもきっと隣にいよう。
星というのは本当に不思議なものだな。600年前、私が君に教えた星座が今でも空にあり、人々に語り継がれている。
…何百回星が巡っても、隣に居るのは君であることを願っている。
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33 :
オクジー
2025/04/19(土) 04:58
2025/04/16
「祈りが足りない」のだと言う。「私の祈りが足りていないことで、何か良くないことが起きるのではないかと恐れている。」落ち着いた声だった。俺といる時間が長くなって、一緒にいる日常が『当たり前』になってしまいつつある。あの人はそう恐れていた。
昔から敬けんな人だった。あの人の生活は祈りと共にあった。すべての災いを憂い畏れ祈る人だ。面前では凛として立ち振る舞いながら、誰にも知れずひっそりと。真夜中の月明かりのような。清廉な心の在り方を何より美しいと思った。
俺と過ごす生活を『当たり前』と感じてくれるようになったのは、俺にとっては光栄な事実だ。すべてを畏れながら毎日を生きるなんて、当たり前を享受している殆どの人間には耐え難いだろう。日々の祈りはあの人だからこそできることだ。特別な人だと思う。だから神様に愛されている。神様が平等に人間を愛していらっしゃるのはその通りだが、あの人に限っては………こう、表現が不適切かもしれないけど、ちょっと人間離れしているところがあるというか…天から遣わされた天使様なんじゃないかと…。勿論これは例え話みたいなものだ。だけど本気でそう思えてしまう気がする。つまり、なんというか、普通の人には無理でも、あの人はそうせざるを得ない人というか、苦痛を耐えながら祈ることができていたのではないかと。…でも、それをできなくしているのが、多分…俺だ。祈りを剥奪されるのは辛いだろうし、とても不安だろう。清らかなあの祈りが、神様と繋がる絆なのだとしたら。それを俺が断ち切ってしまいつつあるのだとしたら。あまりに酷で恐ろしいことをしているのかもしれない。あの人は天使様だったのに人間に近い存在になりつつある。俺のせいで。俺があの人を天の国から引きずり下ろして匿って下界に縛り付けている。…ということに背徳的な充実感を覚えている。救いようがない。
でも、あの人は、そうじゃないと思う。裁かれるべきは俺であってあの人じゃない。神様は偉大な方だから、あの人に罪がないことはお分かりになるだろう。これまで誰より熱心に祈りを捧げてきたあの人の悲しむようなことを神様がなさるとも思えない。罰なら俺が受けます。あの人をこの先もどうかお守りください。
君は昔から私を神聖視する傾向にあるな。確かに以前の私は聖職者だったからな、無理からぬことだが…今でもそういう風に見えているのか?全く、君は一体なにを信仰しているのだろうな。
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32 :
オクジー
2025/04/19(土) 04:51
2025/04/15
寒がりな人だと思う。というか、気温の変化全般に弱い。眠る時は「遅いぞ。君が来ないと寒い。」と言われる。体温が低いというか、身体が温まりにくい人なのかもしれない。俺はあの人よりも少し体温が高い。抱き締めさせてくれるのは有難い。あの人の肌はいつも少しひんやりしていて触れると気持ちがいい。これから気温が上がると俺は御役御免だ。寧ろ「暑い、離れろ。」と言われる季節になる。また冬が来ると思うから耐えられる。
朝も、俺がベッドから出ると「寒い。」と怒られた。今日はあの人より早く行かなきゃいけなかったから謝って布団で包んでおいた。いつも「必要ない。」と言うけど、包まれると満更でもなさそうにしている。布団にすっぽり包まれているあの人はなんだかとても可愛い。その状態でいってきますのキスをする。満更でもなさそうだ。電話していいと許可をもらった。今日は気絶しそうなほど眠いわけじゃないらしい。学校へ向かう道すがら通話する。こういう時の電話ではあまり会話もなく、ほぼ繋いでいるだけ…ということが多い。無事に辿り着くかどうか監視しているのだそうだ。あの人の祈りの一種なんだろう。「君が出て行った途端、部屋が寒くなるのはどういうことなんだ?寒いというか冷たいというレベルだぞ。」俺だってあの人を抱き締めていたい。というかギリギリまでそうしていた。あの人が寒がっているのは、多分俺の体温が高いとかそういう話ではないみたいだ。無性に愛しくなって笑ってしまう。早く帰ろう。
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31 :
オクジー
2025/04/13(日) 05:54
2025/04/12
「可愛い」とか「綺麗だ」とか、すごく単純な言葉しか出てこない。もっと言葉を尽くして伝えたい。だけど、いざあの人を目の前にすると、咄嗟に出てくるのはこういう単純な言葉だ。
「可愛い」と、俺が言うときは大抵、愛しいって思いが入っている気がする。もちろん言葉通りの…というか一般的な意味で言うこともあるけど。
例えばあの人がふと目を細めて俺を見て笑う時。拗ねて頬を膨らませて(いるように俺には見えるけど実際はそうでもないかもしれない)そっぽを向いてしまう時。今日みたいに涙を見られたくなくて隠そうとする時。あと、眠そうな時とか美味しいものを食べている時とか。…俺に呈する感情のすべてがすごく愛しくて心臓が苦しくなる。あの人が見せてくれるからこそ特別なんだと思う。他の人に対してこんな風にならない。…多分、俺にとって大切だからだ。あの人をなくしたくない。何よりも大切で、守りたくて、ずっと傍にいさせてほしい。こういうのをひっくるめると愛しいって感情に集約されるのかもしれない。
あの人を、抱きたいと思うのは、多分愛しさとは少し違う…気がする。もっと獰猛な…どうしようもない衝動だ。制御できる部分じゃない奥底が煮え立つような。愛しいのとは違う感覚で心臓が苦しくなる。とにかく今すぐどうにかしたくなる。渇望…っていうんだろうか、そういう感じだ。逃がしたくない。誰にも見せたくない。俺だけのものにしたい。力ずくでも。……一応、理性というものもあるので、実際にそのまま行動したりはしないけど。でも、時々、なんていうか理性とか全部捨てたくなって困る。あの人が可愛いと、つい…。なにかがプツンと切れる感覚。……よくないな。精神面を鍛えたい。
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