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┗折針入れ(121-130/1000)
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130 :
金木研(東京喰種)
2015/10/23(金) 01:43
好い具合に空っぽだ。
目に受け耳に見る景色は其の色彩の語り掛けられる儘言葉を与えて理解へ落とす。身に受けた全ては喩えと知識を与えて認識の範囲へ連れ込んでいく。
「名月の過ぎた此の秋日和は色も無く鼻腔を冷やして肌と肉の内側とを狭め、四季の折々に積もらせた色彩の崩れ落としていく世界の音は僕の血潮の奥に掻き消されたか、知らない間に白銀の敷く景色に抛られていた。
未だ焼ける程の眩しさを分からないのは昨と異なり潰した片の目の頼りか、辞世に見る走馬の灯の内側へ身を落とし既に魂魄と相成り肌に熱の落ちる術を持たない所為か。」
此れは雪の景色にも似た。
嗚呼、でも雪はもっと暖かいか。
足の踏む儘。
耳の喋る儘。
喉の舐める儘。
僕は“喰_種”だ。
既に足は重みを捨てた。
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127 :
鶴_丸_国_永(刀_剣_乱_舞)
2015/10/22(木) 13:55
久し振りに。人の言葉を話したような気がする。言葉を、意味を交わして満たすもの。
忘れていたな、こんな感覚は。
本能の奥に語り其の儘身に映す粗削りの太刀筋は。
何処までも研ぎ澄いて、触れずも全ての末路を決めた無条件の奉仕。
分かり易く、一筋に、身軽に、其れしか無い。
やあ、然し。
飢えた身に自ら溶かした毒の濃さに目眩を覚える。
――…、…酷く、渇く。此れでは何方が毒だか。
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124 :
小_夜_左_文_字(刀_剣_乱_舞)
2015/10/22(木) 02:59
未だ臓の色濃い輪郭だけを溶かした其れに、
自身の腹の奥底のさまを知る。
繰り返し逆さまに喉を通る熱へ腹を震わせ甲高い喘ぎの挟めては戻らぬようにと喉を絞る。
この上無い贅沢の戯れだとも。
無駄の堪り、
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121 :
に_っ_か_り_青_江(刀_剣_乱_舞)
2015/10/22(木) 00:23
振り返り振り返り。討ち洩らしの無いように。
其れが、最後迄誇り高い兵で居られるように。
――…討った其の姿が醜く淫らに命に焦がれて居る様など誰が許せよう。
打ち捨てられた亡骸の、血に濡らした其の身を寒がるように白装束を欲しがり伸びる手を踏み砕く。
落魄への贐には微笑みを与えよう。心許り、せめても君の三途に幸多からん事を。
なんて。嗚呼、違う。らしくないな。
未だ卑しく手を伸ばしてご覧。斬ってしまうよ。喩え其れが瞞しであろうとも。
微笑みに交え告ぐ。
欲しがるのは僕へだけにして呉れるかい。
君を斬れるのは、もう、恐らくは僕だけだからね。
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