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┗文は人なり、筆は刀よりも強し。(37-46/109)

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46 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/08/02(金) 21:15

>…………。

>夢?
>それとも……。

>苦しい…。
>呼吸をすれば、する程。

>脳が、
>肺が、

>紅く、
>黒く、

>侵される。

>悲しい。
>苦しい。

>…の匂いが、

>ずっと。

>ずっと…。

>鼻に、
>顔に、
>胴に、
>手に、
>脚に、

>こびりついて、
>消えない。

>……。
>…………。

>ごめん……。
>ごめんな…。


>………ごめんなさい。


>ーーーーーーーーー


……時々。

時々だけど。

寝ても疲れがとれていないというか、
起きた時に身体が重苦しく感じる時がある。

汗が凄い。
特に、そういう日は夢の内容が朧げになる。
けれど、これだけははっきりと覚えてる。

>血の匂い。

……夢でも嗅覚ってあるんだな…。

いや……
"夢"じゃなくて、
"現実"にあった事を、
思い出しているのかも知れない。

血の匂いは嫌いだ。
………、……。

駄目だ、しっかりしろ炭/治/郎!
これしきの事で心を弱らせてどうする。
長男だろ。

禰󠄀/豆/子を人に戻すんだ。
鬼/舞/辻/無/惨を倒すんだ。

前を向け。
心を強く持て。

血の匂いがなんだ。
そんな軟弱な心じゃ。
禰󠄀/豆/子を救うどころか、
かえって不安にさせる。
心の折れた炭/治/郎じゃあ、
誰も守れないぞ。

……………。

#”こん/こん/小山の…………”

そういえば、

偶に、
本当に偶にだけど、

汗は沢山かいているのに。
心が凄く軽くて、
ぽかぽかと温かい時がある。

まるで優しさに包まれたような。
心地良い、目醒め。
その時だけは、
記憶に刻み込まれた
血の匂いが、薄まって。

甘くて、
優しくて、
大好きな匂いで、
満たされてる。


…任務で疲れているのに…
俺なんかの為に休む時間を、
……削らなくたって…

………、………。

#……ありがとう…。

#大好きだよ。


#………善/逸。

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45 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/08/02(金) 01:16

任務を終えて蝶/屋敷に戻ってきた。

夕餉を食べた後、もっと全/集/中の呼吸の精度を上げられる様に鍛錬をした。

呼吸を極めるんだ…

昨日の自分よりも、
確実に強くなれる。

身体の隅々へ、
神経を行き渡らせる…

集中しろ…

集中……。


>…、…し…もし…。

…………。

>…もしもし、炭/治/郎君。

!!?
びっ、びっくりした…
し/の/ぶさんには、よく驚かされる。
気付いた時には背後か、隣にいる。
気配を消すのが上手なのかな。

自主的に鍛錬している事を褒めてくれた。
素直に嬉しい。
し/の/ぶさんは人にやる気を出させる事に、長けている。
でも、今日はそれだけじゃない気がする。

>"向日葵"って綺麗ですよね〜。

善/逸に渡した一輪の"向日葵"。
あの向日葵は俺が渡した物である事を、
し/の/ぶさんに話した。

出会った頃から禰󠄀/豆/子を大事にしてくれている事への礼と、花を貰ったお返しにと。

>何故大きな向日葵を選ばなかったんですか?

……その時は
花の大きさとか気にしてなかったけど、
確かに、数ある向日葵のうち
小さめの向日葵を選んだ。

大きな向日葵の方が目を引くし、
花弁も大きくて派手に映る。

けど、善/逸には、
大きな花よりも、小さな花の方が
似合うと思った。

強いのに、自分の実力をひけらかしたりしない。

情けなく、臆病で逃げ腰で…
小さく背中を丸めて見せるのに、
その内に秘める想いは強い。

小さくても、精一杯…力強く咲く花と。

善/逸は似ている…。

そう思ったんだと。
後から気付いた。


>向日葵って、色んな花言葉や意味が込められているんですよ。

向日葵の花言葉。

#"私は貴方だけを見つめる"

ーー……っ…。

顔が熱い。

し/の/ぶさんは向日葵の持つ様々な意味を教えてくれた。

大きな向日葵を選ばなくて良かったと、
心の中で思った。

大きな向日葵の花言葉。

>"偽りの愛"

同じ花でも、大きさや色合いで意味が変わる事を知った。
渡す花の本数でも……。

善/逸はきっと知っているんだろうな。

#会いたいなぁ…
#善/逸に。

>……善/逸君に会いたい…ですか?

っ!!!?
なっ、なんで解るんですか!?

>ふふっ、顔に書いてますよ?

ぺたぺたと顔を触ってみたけど、
熱いだけだった。

す…
凄いなぁ……し/の/ぶさんは。

俺は匂いで感情を嗅げるけど、
顔に文字が見えるなんて。

人の心が文字で見えたなら、
俺はきっと善/逸の心の隅々まで、
読んでしまうだろう。

善/逸はきっと嫌がるだろうなぁ…。

でも、それだけ、
善/逸の事を知りたい。

#善/逸の全てを。

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44 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/07/31(水) 20:06

任務の帰り。
途中で同じく任務帰りの伊/之/助と会ったから一緒に帰る事になった。
お互いお腹が空いていたからか夕餉の話をしていた。

>天ぷらが食いたい!

と言う話から藤/の花/の家/紋の家で食べた天ぷらの話が始まった。
余程あの家で食べた天ぷらが美味しかったらしい。
あの時は善/逸も伊/之/助も失礼な態度をおばあさんにとっていたから大変だったなぁ…。
善/逸は途中からは礼儀正しくなっていたけど、伊/之/助は最後まで態度が変わらなかった。
けど、おばあさんからはそんな伊/之/助の態度が微笑ましかったのか嬉しそうな匂いがしていた。

天ぷら、か…
今は食べられないけど、時期になったら…

#タラの芽の天ぷらが食べたいなぁ…。


そんなお腹が更に空いてしまう様な事を考えていたら、伊/之/助から急に別の話を振られた。

善/逸の話。

あっ、そうだ。
伊/之/助に話を聞きたかったのに、善/逸が蝶/屋敷に居たから聞かずじまいだった。

伊/之/助は俺と善/逸が恋仲になっている事を知っていた。

#善/逸と恋仲…

何だか照れてしまうな。
顔が熱い。

>で、紋/逸が雌なんだろ?

……?
何を言ってるんだ?
善/逸は雄だぞ?

>はぁあ?雌/逸から聞いてるから知ってるぜ…それに……ーーー、……。

………っ!!?
ぜ、善/逸の…声……聞こえてたのか…。

…っ……、…。

今後は、蝶/屋敷ではしない方が良いかな。
他の人に、善/逸の声を聞かせたくない。

だって、あの声は……。
俺だけが知ってる声…。
そうだと思ってたから。


雌/逸と言う伊/之/助の言葉に少し胸の中がもやもやとしたけど、ちゃんと訂正しておかないと。

善/逸は雄だ。雌じゃない。
行為をしてる時でも、
そういう事は考えてないんだ。
俺は性別とか、関係無く、
善/逸が好きだから、
善/逸と触れ合って、
交わりたいと思うから……


ッ痛!な、なにをするんだ伊/之/助!
ん?口から蜂蜜が出る?
あははっ!違うぞ、伊/之/助。
蜂蜜は蜂が花の蜜を集めた物だぞ。

な、なんだ?…何でそんなに呆れてるんだ?

あっ!何で走るんだ!?待ってくれよ伊/之/助!まだ話は………ーーーー。

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43 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/07/30(火) 06:29

蝶/屋敷へ帰ってきた善/逸を出迎えて、
善/逸の血の匂いがない事に安心した。

#おかえり。

#ただいま。

そんな些細な遣り取り。
当たり前の様で、
けど、とても大切な時間。


善/逸も疲れているから、
向日葵を渡したらゆっくりと休ませよう。

そう思っていたんだけど、
少しだけでもと話をしていたら、
いつの間にか眠ってしまって…

朝目醒めたら、目の前に眠る善/逸の顔があった。

………、……。

#幸せ…だな………。

#ずっとこうして居られたら。

#ずっと善/逸の傍に居られたなら。

#俺は其れだけで幸せだよ。

けど、今はそんな事言ってられない。
任務だ。

大好きな善/逸が眠る隣に
向日葵を置いて。


#いってきます。

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42 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/07/29(月) 21:40

朝。

今日は何だか寝覚めが良い。
けど、起きた時には、善/逸の香りと向日葵だけがベッドに残っていた。

ベッドの横に置かれていた日/輪/刀もなくなっているから、任務に向かったんだろう。
帰ってくるまで向日葵は大事に預かっておこう。

午前中は鍛錬をして、午後はこの前購入した怪我の応急処置の本を読んだ。

その本を読んでる時、急にし/の/ぶさんが背後から話し掛けてきた。

>怪我の処置や傷薬に興味があるなら、書庫の本も読んで良いですよ。

不意に話し掛けられてびっくりしたけど、その言葉に甘えて案内してもらった。

沢山の本の匂い、墨の匂い…
本屋みたいだ。

暫く治療に関する本や、薬の本を読んだけど…
…む、難しすぎて…殆ど頭に入ってこなかった。
薬草の効能や人の身体のつくり、急所…ツボとかは解るんだけど、それ以上の事になると解らない。

し/の/ぶさんは凄いなぁ…。

別の本棚には料理の本…薬膳料理とか、色んな料理が載っていた。
あ、こっちの方が頭に入ってくる。
禰󠄀/豆/子が人に戻ったら色んな料理を作ろう。
その時には善/逸にも、食べてもらいたいな。

色んな本を読んでいるうちにすっかり日がくれてしまった。

そろそろ帰ってくるだろうか。

また無茶をしていないか心配だ。
けど不安そうな顔じゃ、疲れている善/逸に気を遣わせしまうかも…。

笑顔で出迎えよう。
善/逸は俺の"家族"だから。


#おかえり、善/逸。

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41 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/07/29(月) 01:39

蝶/屋敷に帰って来た。

夜遅く戻って来たにも関わらず、ア/オ/イさんが余り物で夜食を作ってくれた。
遠慮したんだけど、食事も体調管理に必要と怒られてしまった…。
禰󠄀/豆/子を部屋で先に休ませてから、一人黙々と食べていたら、薬の調合をしていたし/の/ぶさんが部屋にやってきた。

善/逸の怪我の事を聞いたら笑顔で説明はしてくれたけど、怒った匂いが濃くなっていた。
これは…善/逸は、治療中に散々し/の/ぶさんやア/オ/イさん達に、大分お灸を据えられた事だろう。

俺があまり言う必要は無さそうだ。

有り難く夜食を戴いた後、
治療中の善/逸が眠る部屋に向かった。

そっと部屋に入って善/逸の様子を見る。

包帯は以前よりも範囲が増えた気がする…。
やはり傷が開いて悪化したのだろう。

善/逸は頭を怪我する事が多い。
鼓/屋敷でも、列車の時も、
頭に怪我をしていた。

その全てが、
誰かを守って負った傷だ。
両手で人を守るから、
受け身すら取れない状態。

本当……

#善/逸は格好良いよ。

#俺の自慢の友達だ。

だけど、善/逸に大きな怪我をされるのは。

とても、苦しい気持ちになる。
自分が傷付くよりも、胸が…痛い。

善/逸の怪我が早く治るといいな…。

眠る善/逸の枕元に向日葵の花を置いて部屋から出ようとしたら。
善/逸が目を覚ました。

起こしてしまった事を謝ろうとしたら、其れよりも先に謝られた。

傷に関して話をはぐらかしていた事から、本当は痛かった事…今も辛い事を正直に伝えてくれた。
飴玉の様な涙を零す善/逸が泣き止んで落ち着くまで、背中を撫で続けた。

話してくれてありがとう。
心配なのは、変わらないけど、嬉しい。

それから、気持ちが落ち着いた善/逸と暫く話をした。

任務の事、怪我の事、
伊/之/助の事、禰󠄀/豆/子の事、

鰻重を一緒に食べる約束もした。

>お金は良いから"あっち"で払って。

"あっち"?

意味が一瞬分からなかったけど、
その意味を知った後、冗談でも嫌だと断った。
善/逸が驚いていたし拒んだからか悲しい匂いがしていたけど…
だって、払ってると思えないから。
どっちも貰ってしまう様な…。
流石にそれは贅沢だし。
鰻重と善/逸とでは釣り合わないよ。
善/逸と手を握るだけでも、俺からすれば鰻重よりも価値がある。

善/逸とはずっと並んで、傍に…
隣に居たいから、

対等でありたい。

だから、善/逸が奢るなら、
次、食べに行く時は俺が奢る。

その方が、次の約束も出来るから。


任務の後だったからか、また話してる途中で眠ってしまいそうだ。

あ、そうだ。

向日葵…。

善/逸の事が頭に浮かんで、
手に取った花。

向日葵って押し花に出来るのだろうか…
善/逸ならどんな花でも綺麗に押し花に出来そうだな。

桔梗のお返しになるかな…。

あぁ、善/逸の笑顔だ。

心がぽかぽかする。

#……だいすきだよ………

#………ぜん/いつ………


ーーーーーー

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40 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/07/28(日) 21:21

任務の帰り。
町中で見つけた花屋の軒下に置かれた

#"向日葵"

黄色い物を見ると、
善/逸の事を思い出す。

何処か不器用で、少し変な笑い方。
そんな善/逸の笑顔が、
俺は好きだ。

禰󠄀/豆/子を見ている時の笑顔、
美味しそうに饅頭を食べてる時の笑顔、
何気無い話の途中で不意に浮かべる笑顔、

#どの笑顔を見ても、
#心がぽかぽかと、
#日溜まりの中に居る様に、
#暖かくなる。

そう考えてるうちに、
一輪、向日葵を買ってしまった。

折れたり花弁を散らして仕舞わない様、
軽く布で巻いて、禰󠄀/豆/子に預かって貰おう。

#喜んでくれるかな。

早く蝶/屋敷へ帰ろう。
傷の事も心配だ。

善/逸が怪我をしたら、
悲しむ人が沢山居るって事を、
ちゃんと伝えないと。

庇うな。
とは言えない。
俺も善/逸の立場なら、
そうしただろうから。

周りの大切な人たちの為にも、
善/逸自身の為にも、
身を挺するのは、程々にしてもらわないと。


#早く善/逸に会いたい。

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39 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/07/28(日) 01:00

朝、蝶/屋敷から出発した時、
丁度、屋敷の門前で伊/之/助と鉢合わせした。
人の名を間違えるのは失礼なんだけど、伊/之/助は相変わらずちゃんと名を呼んではくれない。

伊/之/助が戻ってきたって事は…
でも、善/逸の姿が無い。
共同任務だった筈じゃあ…

>紋/逸なら、終わって其の儘別の任務に向かったぜ。

そうか…善/逸の事は心配だけど、
伊/之/助が無事で良かった。

>あいつ弱味噌の癖に俺様を庇ったんだ!!
>余計な事しやがって…弱味噌なのに……

ブツブツと文句の様に言う伊/之/助からは
嬉しい気持ちの匂いがした。
善/逸は優しいから、思わず身体が動いてしまうんだろうな。
だから伊/之/助の事も庇って……

……庇った?
怪我がまだ完治していないのに?

善/逸は庇って何処か怪我をしたのか聞いてみたら、
頭だと言っていた。

………っ……。

善/逸から直接、頭の怪我の具合は聞けなかったけど、話している時にも時々痛む程には傷が深そうだった。

そんな傷が再び開いた状態で、
続けて任務に行っただって?

善/逸の安否を心配している途中で、

>ちゃんと紋/逸の"番"なら、あいつに今度から庇ったり無理しねぇように言っとけよ!
>あー!腹減った〜!じゃあな権/八/郎!

バシッ!と背中を叩いてから、
其の儘蝶/屋敷の中へと走っていく伊/之/助を見送った後、
俺も任務に向かう為に歩き始めたけど…

………つがい?

…つがいって…犬や猫で言う…
……夫婦の事…だよな?

#紋/逸の"番"なら……

ーーー〜〜ッ!?!!?
なっ、なんっ…で…伊/之/助がっ……知っ…
聞きに戻……
だ、駄目だっ!
任務に集中しないと!

顔が燃えるように熱い……

任務を終わらせたら直ぐに蝶/屋敷へ戻ろう。
伊/之/助に話を聞きたいし。

#善/逸に会えるかも知れない。

戻って来るのが遅くなってしまうから…
寝てしまってるかも。
怪我もしてるし、
起こさないようにしよう。

話せなくても。
#善/逸の顔がみたい。

…心配だなぁ……。
頭以外も怪我してないか、
確認出来そうならしておこう。

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38 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/07/27(土) 00:27

次の任務を言い渡される迄の
束の間の休日。

#炭/治/郎さ〜〜〜ん!

な/ほちゃん
き/よちゃん
す/みちゃん

元気な三人の声がする。
お茶菓子を食べながら、任務の話や蝶/屋敷での出来事を話した。

#あ、そうだ!
#土用の丑の日って知ってます?

どようの…
うしのひ…?

確か昔に…
村の人たちも言っていた様な。
でも、何の日かは分からなかった。

三人が言うには、
丑の日に"う"の付く食べ物を食べるのだとか。
その食べ物の中でも"うなぎ"を食べると良いって…栄養価が高いらしい。

うなぎは食べた事が無い…
確か善/逸が好きで、
禰󠄀/豆/子にも食べさせたいとか…
言ってたっけ……

#炭/治/郎さんは、"う"が付く食べ物で何が食べたいですか?

俺が食べたい物…

梅干し

かなぁ。

何時も食べてる物だけど、梅干しは身体に良いし丑の日には丁度良い食べ物だと思う。

三人は笑顔で、夕餉に梅干しを忘れず用意すると言ってくれた。


うなぎを食べたい。
と、少しは思った。

けど、食べるなら。
初めてうなぎを食べる時は。

#善/逸と一緒に食べたい。


………、……。
今日も帰って来ないか。
蝶/屋敷に居れば会える…。

善/逸……。

善/逸………。

#会いたい。

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37 :竈/門/炭/治/郎(鬼/滅/の/刃)
2024/07/26(金) 00:11

>夢
 

>"人"
>"殺"
>"し"
>"!"



最近寝覚めが悪い……。
夢を見たかも分からない…。
夏の暑さで、少しだけ寝苦しいというのもあるんだろうけど、起きた時の寝汗が酷い。

そんなに汗っかきじゃなかったんだけど…

暮らしていた山より暑いから?
良く分からないけど、任務に支障が出ないし問題ないだろう。

今夜は蝶/屋敷で休める。
善/逸はまだ任務から戻っていないらしい。伊/之/助と一緒に遠方へ合同任務に向かった事をし/の/ぶさんが教えてくれた。

二人が一緒ならきっと大丈夫だ。

でも何故だろう…
胸の辺りが異様に気持ち悪い。
安心すると同時に、
伊/之/助を羨ましく思った。

羨ましい?

何を考えているんだ、
二人は遊びに行ったんじゃない。
任務なんだ。
合同になる程の任務だから、
危険な戦いになる可能性だってある。

それを、
羨ましいなんて。

俺はなんて不謹慎なんだ。

鍛錬でもして、
その邪な気持ちを汗と一緒に流してしまおう。



>愚かな考えでも。

>そうだとしても。

>俺も…

>俺が…

>行きたかった…

>善/逸の傍に…

>居たかった…

……頭の怪我が心配だ。
どうか無理をして、怪我が悪化していませんように。

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