フロイドは僕を抱きかかえて歩くことを好んでいます。バスルームやトイレにいく時はもちろん、授業に向かう移動時間まで。ことあるごとに僕を抱えて移動しては膝の上に乗せ、また移動しては膝の上に乗せ…ということを繰り返しているんですけど、ある日ふと重大な事実に気付いてしまったんです。あれ…僕今日歩いていないな…！？と…！ああ、大変だ。これは由々しき事態ですよ。
ですので確実に寮内での歩数が減った気がするんですよね、とフロイド本人にも伝えてみたところ。「オレがアズールを運動不足にしてる…！？まあむちむちになってくれるのは望むところだからいっか♡」と、ひとりにこにこしながら納得してました。僕はこの体型を維持したいんですよ。お前たちがいちばん知っているだろう！……まあ適度な筋トレと食事の節制は続けていますからそうすぐ変わるものではないでしょうし、何ならもう少し増やしてみますか。トレーニング量。へばっているところをジェイドに見つかるとうるさいけれど。…抱きかかえて移動するのをやめろ、と言えないのは惚れた弱みなんでしょうね。フロイドとくっついていられるのが嬉しいです。

シャアって奴は、いつも甘ったるい。
奴のかたちのいい唇から「アムロくんも世界でいちばんかわいくて甘い匂いがしておいしいよ」なんて甘い言葉が出てくるのは日常茶飯事だし、そもそも僕に向ける顔も声もとびきり甘い。キスの回数もスキンシップも多いし、さも当然といった顔をして散々甘やかしてくる。こういう仲になって始めの頃は面食らったものだけど、今ではすんなり受け入れている僕がいる。ハロ、どうやら人ってやつは幸せに浸かると…こんな風にやわらかくふやけてしまうらしいよ。
ただ甘いだけじゃないんだ。この前、奴とふたりで作ろうと思っているキットがどれもよくてなかなか決めきれなかったんだけど、私もだってさりげなくフォローしてくれてさ。ほんとうに僕のことを甘やかしすぎなんじゃないか。それで嬉しそうな顔をしているんだから、ふんっ、まったく相容れない。……嘘だ。そんな奴のことがたまらなく好きだと思ってるし、僕もあのひとのことをとびきり甘やかしてやりたいって思ってるんだ。
シャア、今日もあなたのことを愛してる。僕が待ちくたびれる前に貴様のやるべきことを片付けて無事に戻ってくることだな。がんばったらたくさん褒めてやるから精々覚悟しておくといいさ。健闘を祈ってる。
🕶悪夢を見るほど俗な任務も、私を待つきみのためと思えば何ということはなかった。これが愛なのだな、アムロくん…。

本人も書いている通り美容院で髪を整えてもらった零くんが世界一かっこよくて、パリコレモデルが来日したと騒ぎが起きなかったのが心底ふしぎだな。俺にもっと魅力的に思ってもらえるようにとトリートメントまでしてもらったようだ、かわいすぎる。
俺は本人公認の『零くんの頭の形がだいすき男』でな、いつもなでなでしているが、昨日はいつにも増して髪が艶々で零くんのまるい頭から片時も手が離せなかったよ。「どうだっ！こうか！？これが好きなのか赤井！」と頭をぐりぐり押し付けてくるのがかわいいのでまたやってほしい。

「あなたにいっぱい触ってほしいです。」
ドキッとしたよ、零くん…君はほんとうにかわいい子だな。整えたばかりの髪を触らせてもらうなんて、よほど深い仲の人間でないとむりだろう？もちろん俺たちは恋人であり夫婦であり、誰よりも愛し合うふたりだから何もふしぎではないんだが。そのことを改めて噛み締めることができて、甘えてくる零くんの声や仕草がかわいくてたまらなくて、髪を撫でるだけの時間がずっと続いてほしいと思う程に愛おしかったよ。零くん。
>メモ：鼻ぬりぬりはテンションが上がっている時に。「アリです。」

「金色のプチトマトのようだ。俺のかわいい零くん…」

かなり独特な例えですよね。僕もプチトマトに例えられたのは29年間生きてきて初めてのことなんだけど、赤井に聞いてみたところ「丸くてぴかぴか艶があって甘そうだなあと思ったらプチトマトが思い浮かんで」だそうです。あいつの感性すらかわいくて仕方がない。
実は髪が伸びてきたので美容院に行ったんですが、赤井が着いてきてくれるだけでは留まらず隣で手を握っていてくれて。僕は歯医者を嫌がる子供か？でも嬉しかった。軽く毛先を整えただけなのに「世界一かっこいいよ」「つやつやさらさらじゃないか…！」って何度も何度も頭を撫でてくれてね。無性に照れてしまって、嬉し恥ずかしな気持ちでした。扱いにくい髪なので自分で整えることも多かったけど、こんなにあいつが褒めてくれるのなら美容院に行くのも悪くないなあと思っちゃいました。また近いうちに行こう！

｢零くんが別の場所にいるとどうしてもそちらに引き寄せられてしまうからな、ここから指示を出してくれ。｣
割れたら満足してねむれる気がする、と夜中の1時半頃に唐突に呟く僕の恋人は今日もかわいい。まるまるとしたスイカを取り出してシートを広げた上に置く赤井。自分で目隠しをする赤井。その状態で僕を背負う赤井！僕の赤井はたまーにこうして奇っ怪な行動をとることがありますが、それもまたあいつの多大な魅力のうちのひとつですね。毎日が楽しすぎる。ちなみに自ら目隠ししだす姿がエッチでそういうプレイか？と思ったことも白状しておきます。
僕、勝負ごとにはかなり燃える質なのでやるならやるで本気でやろう！と思ったんです。赤井がわかりやすいように頭を捻りつつ指示を出して、最終的に見事スイカを一刀両断！これがまさに夫婦のなせる技だな。夏の夜中に食べるスイカも格別でしたね！甘くて冷たくておいしくて。ふふ、楽しかったなあ。

#翌朝作ってくれたスイカジュースも最高でした。
隠し味にレモン果汁とはちみつが入っているとみた。「タイではテンモーパンというらしい。」と教えてくれて、きっと僕がぐーすか眠っている間においしいレシピを調べてくれたんだろうなあと思うとまた愛しくて。ちなみにオリジナル要素としては赤井の愛がたっぷり入っているそうです。隠しきれていなかったので、これを隠し味とは呼ばないでしょうね。