赤井が朝食のことを書いてくれたので僕は夜の話を書こうかな。今までにも僕たちのためにあるような日だな〜！なんて笑いあうことはあったけれど、赤井と正式に結婚してから迎えるはじめてのいい夫婦の日。何だか感慨深くてね、ドキドキしちゃいました。

一日任務をこなした帰り道、何やら行列ができていたので何気なく視線を向けてみたところ。素敵なケーキ屋さんと、それから「いい夫婦の日にケーキを！」なんて色鮮やかなポスターがすぐに目に入って。皆さん大切なかたにお土産を買って帰るのかな？素敵だなあ、僕も買って帰ったら赤井が喜んでくれるかも…と。お察しの通り、気付けば僕も長い行列の一員です。ショーケースとにらめっこしながら悩んだ結果、選んだのは大きくて真っ赤ないちごが乗ったショートケーキをふたつ。見た目もとてもかわいくて、帰宅してすぐにじゃーん！と見せたらあいつ、瞳を丸くしながら喜んでくれてね。ふふふ、かわいかったなあ。「レースのスカートをひらひらさせているようで、君のようにかわいいいちごだ。」なんてケーキよりも甘い言葉までもらっちゃいました。
こういった特別な日には、こうしてささやかなお土産をふたりで楽しむのもいいなあと。何より僕があいつのことを想いながら選ぶのが楽しくて。赤井がわりと甘いものが好きなの、僕知ってるんですよ。一緒に食べてくれてありがとう、秀一。大好きです。

楽しみにしていた今年のアドベントカレンダー用のデザイン。零くんのCSS魔法が相変わらず素晴らしくて、俺は隣でぽかーんと空を眺めているだけで終わった。アイディアを…アイディアをほんの少しだけ出したぞ…。今年は早めに26日から始めるんだ。歴代に負けない、楽しいイベントにしような、零くん。

そして今日はいい夫婦の日、俺たちのためにあるような日だな。零くんの提案で、夫婦茶碗や湯呑を使って朝からとびきりおいしい和食を食べている。魚や目玉焼き、豆腐とわかめの味噌汁、あたたかいお茶、他にもたくさん。明日がまたオフで浮かれているところにこの豪華な和食、元気になるしかないな…！世界一おいしいよ、いつも思うことだが俺はなんて幸せものなんだ。エプロンをしたかわいい妻とおいしい食事、いつも漲るパワーをありがとう。今日も一日がんばれそうだ。零くん、愛してるよ。
#このオフで零くんとじっくり愛し合って、また新たなプレイに目覚めてしまった。
零くんがかわいすぎてまだまだ堪能し足りん、俺もまたやりたいよ。おリボンが世界一似合うな、零…。

次のオフにこれをしよう、と赤井に誘ってもらえると胸が高鳴る。もちろんその日の気分で相談するのも大好きだということを前提にね。あと数日、あと数時間後には赤井とあんなことをするんだ、なんて想像するだけでどきどきするしどうにも顔が緩んでしまって。僕のポーカーフェイスもあいつの前では型なしだという話です。
今日もしっかりと任務をこなして、気持ちよくオフを迎えられそうでよかった。FBIの方はいつも以上に忙しない様子でしたが、夜はゆっくり過ごせてよかった。寝室の窓からお月さまを眺めて、お風呂であたたまった後はふたりでベッドに潜り込んで。穏やかな夜が幸せだなあとしみじみ思います。今週も一週間お疲れさまでした、大好きな秀一さん。よくがんばりましたね。

基本的に赤井って僕にものすごく。それはもう砂糖とはちみつを混ぜて煮詰めたくらいに甘いんですけど、たまに「あれは君も悪い」だの何だのと言ってくる時があってね。密かに心のなかで反抗期って呼んでます。赤井秀一（32）の反抗期。かわいい。意外と頑固なところもあいつの数えきれない魅力のうちのひとつだと思う。

零くんが冬用のコートを新調したらしく、それを着ての12月のデートが今から楽しみだ。俺のために服を選んで、めいっぱいおしゃれをして、「素敵だよ」と心からの言葉を伝えるとそれは得意そうに、照れ臭そうに笑う零くんの隣を歩くのが…いつも、そう、いつのデートでもほんとうに誇らしくて仕方ない。
「あなたの隣で歩くのにふさわしい男でいられるように」、そう君は言うが。それは俺のほうだよ、零。一秒でも一人で歩かせたら大変なことになってしまうだろう君の魅力に並べるよう、かっこいい！と目を輝かせてもらえるように、次のデートも俺は慣れないおしゃれをしよう。その時はおしゃれな服が皺になったって良いから、抱きしめてキスをしながらたくさん褒めてくれよ、零くん。

「僕もです！僕もっ。」
零くんの同意の声が元気いっぱいでかわいいという呟き。