・「一/生分の/恋を
煮/詰め/た/ぐら/い/の」
あいつの合宿中に一ページ。上のは教えてもらった曲の中ですごく頭に残っている部分。どれだけの温度なんだろう?「真夏日」って単語に引っ張られ過ぎて真っ先に思いついたのがミミズが乾涸びて死ぬぐらい、だったんだがさすがにそういうのじゃねえなって言うのをやめた息をすることさえ精一杯になるんだろうか。
煮詰めた、って聞くと勝手に僕はあいつの目を思い出すから余計に響いているんだろう。顔で好きになったわけじゃない、って初めから言ってたあいつが一部歌詞に引っかかってそうなのに少し笑ってしまっていた。何より一番好きなところ、お前は言えるか?僕は選べそうにない。
最近は……あいつに励まされっぱなしだなと思う。その辺の話は伏せておくとして、あとは僕の頭が花畑になっていたり同じゲームで遊んだりしていた。オンラインで一緒に遊ぶとかじゃなくて、普通に一人用ゲームを肩並べて数時間ぐらい。
熱中し過ぎてあいつが話しかけてたのを気付かなくて、しばらく無視しちまってたのはちょっと悪かった。しっかり拗ねられたし、でも「こういう時はごめんって言うよりキスするもんよ」って言ったあいつが、僕よりも早くキスして「遅いからした」って笑うから驚いた。受付時間短くないか!?って思ったし言ったら言った時から待っていたって笑うから、……んん。今度似たことがあったら初速を高めようと思う。
※特殊設定(獣化)を含む話
「堪えられなくなったら」って言っているのに「確定だと思ってるからいいよ」って笑いやがったから、 明日はお望み通り猫になってあいつのクローゼットん中で暴れ回ってやろうかと思う。本当はあいつの匂いに塗れられたらそれでいいんだが。
これを書きながら、猫の手足で扉は開け閉め出来るんだろうかと少し不安になっている。もし閉じ込められちまったら鳴きまくればいいか?クローゼット引っ掻くのは……後で叱られそうだしな……
▽
……ってことを書いてる最中に「クローゼットの服もうズタズタかと思った」ってメッセージが飛んできた。まだ魔法薬は飲んでないしそもそも引き裂くまでする気はないって言っただろ!!