たくさんの絵がとどいた。
このあいだの花火と、シュンセツショーのシャシン?だ。エダがたくさん写ってる。彼女にだまってきかいをむけていたから、すこしてれてた。
いま、ここにあのきかいがあればよかったのに。
もうすぐ、いい日がくると彼女は言った。
その日にはチョコレートをくれる、らしい?はなしを聞いたときに、じゃあ恋人の日だねとかえしたら、エダは笑ってた。
俺はなにをあげようって考えながら見つめていると、なあに?って近づいてきたから、キスをした。てれたようにすこし目をほそめて、はにかむ彼女の笑顔は、いつも、すごくまぶしい。
エダのわらった顔が好きだ。しあわせそうな顔をみてると、心臓がきゅっとする。それは俺のためだけにある、たからもの。
やっぱり、俺からあげるのはだめだって。……なんでだろう。
いつかの約束のために、書く。
まだ、ペンをにぎるのはなれない。エダがよめるか、しんぱいだ。
空にひかる、ほのおを見た。
花火とよぶらしいことは、はじめて彼女とそれをながめたときに、おぼえた。キオクノテイチャク?が、よくないらしい俺がおぼえたと言うと、いい子ね、とほめてくれるから、つたえるのは好きだ。
彼女ばかり見ていて、あのほのおがどんな色や、かたちをしていたか思いだせない。ただ、とてもうれしそうにデートの予定をかたる横顔も、お面をつける指のかたちも、ひかるふうせんを放つ両手も、空を見あげるうしろ髪も、彼女のことだけは、はっきりおぼえてる。このさき忘れることはないんだろうな。俺がエダを忘れるなんてこと、ありえないけれど。
彼女にしんぱいをかけてしまった。私がそばにいなかったから、ってくらい顔をするエダのこえは、それでもやさしい。
やわらかくて、あったかい。