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15 :患_者(Iーden_tity_V)
2023/02/26(日) 02:34


ぜんぶ、どうでもよくなる。
彼女の視せん、しぐさ、くちびる、こえ。彼女のすべてによって。俺の中に彼女が入ってきたとたんに、世界から音がきえる。いたいことも、くるしいことも、なにもかも、ぜんぶなくなる。
いまだって、寝ぼけた彼女に引きよせられただけで、そうだった。夢を、見ているのかもしれないと思った。エダといると、俺はずっとゆめのなかにいるみたいに、なにも考えられなくなるから。きっと、これがしあわせなんだ。彼女がいうように、俺はエダのもので、エダは俺のすべてで、いつかどろどろにとけて、はやく彼女とひとつになってしまえたらいいのに。はあ、入りたいなぁ。エダのなかに。俺がしぬときは、食べてもらいたい。泣いてくれるだろうか。泣きながら、食べてくれるかなぁ。エダ。エダ、俺の、エダ。



あまいものをたくさん食べると、あまくなるんだって。
エダは俺の血をあまいって言ってたから、たくさん食べたほうがいいんだろうか。にがいより、あまいほうが好きかな、エダ。今度きいてみよう。



さきに聞かれた。俺がきいてこないから、じれてしまったらしい。
かんじんのこたえは、ここには書かない。俺だけのひみつでもいいよね。



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14 :患_者(Iーden_tity_V)
2023/02/20(月) 23:43


まるで、人形みたいだ。
長いまつ毛に、やわらかそうなくちびる。俺を優しく見つめてくれる目も開かれることはない。キスをしても、手をにぎっても、小さな吐息が聞こえるだけで、返ってくることもない。眠っているときの彼女は、よくできた人形みたいに見える。こんなにきれいな人形、あるはずはないけれど。耳を押し当てて、しんぞうの音を聞いて、今日も彼女が生きていることに安心する。
長くここにいるからか、ときどき不安になるんだ。彼女が俺をおいていってしまうことがなくても、きけんなゲームにまきこまれて、なにかよくないことがおきてしまうんじゃないかって。ううん、いやな想像はやめよう。彼女のことは俺が守る。手がよごれるからだめだってエダは言うけれど、これだけは聞けない。きみのためなら、なんだってしてあげる。どんな手をつかっても。

好きだよ、エダ。俺のすべて。



エダはなんでも教えてくれる。
俺のことばはきっと、ぜんぶきみがくれたものでできているんだ。



なんでもよろこんでくれるところも、好きだよ。



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13 :患_者(I_den_tity-V)
2023/02/14(火) 23:40


ばれんたいん?の、エダはあまかった。
また、たおれたら困るから、つぎはもっと考えないと。



チョコレートからは、はちみつの味がした。お酒がはいっているの、と彼女は言っていた。浮遊感につつまれて、それからのことはよく覚えていない。たしかなことは、しあわせは甘いということだけだ。



エダのいちばん好きなところ。俺の中ではちゃんと答えがあるのに、うまく言葉にできないのがもどかしい。彼女には思ったときに直接伝えているけど、考えがまとまったら文字にも残しておこうかな。



彼女には、かなわないと感じる瞬間がある。きっと、この先もずっと。



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12 :心理_学者(I_den_tity-V)
2023/02/13(月) 23:50




エミールの書く字は堪らなく愛おしい。ペン先を付ける瞬間の緊張した指先も滑らせる仕草も、書き上げた文字列を見せてくれる時の控えめな所作も。可愛らしくて何時までも見ていたい気持ち。



億劫なゲームに駆り出されている間に彼に宛ててカードが届いていた。私が居ないと思ってエミールに近付こうという魂胆が透けて見えて悍ましい、こういう不埒もあるから傍を離れるのは嫌なのよ。私の事だけを見ていてくれるから何も心配は無いけれど、どんな感情であれど向けられる事自体が疎ましい。私達の間に割り入れるとでも考えるのかしら、愚挙ね。


内容だけを端的に伝えて、このカードは処分してしまいましょう。彼からの言葉への期待も好意も、確りへし折りつつ。


明日はバレンタインデーね♡この日記に見合うお返しなんて用意出来る筈も無いのだけれど、どんなイベントだって小道具だって結局は二人で過ごす時間の引き立て役でしかない。
願わくば、彼と二人で過ごす時間が一秒でも多く取れますように。

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11 :患_者(I_den_tity-V)
2023/02/10(金) 00:42


彼女とのデートは、白くて、ひらひらの服にした。おそろいの衣装だ。
いつもかわいいけど、俺のために着てくれるところも、かわいくて大好き。えらんでほしいっておねだりも、好き。俺はきみのためなら、なんだってできるよ、エダ。世界だって敵にまわしてあげる。



エダがねむったから、彼女にとどいていた封筒をとりだす。へんなカードだ。書いていることはよくわからないけど、彼女に見せるまでもない。かわりに俺が返事を出すことにする。

『エダの代わりに、ありがとう。できれば、もう彼女に変わったカードはおくらないでほしい』

これでいい。カードはもやしておこう。




エダが、俺じゃないものを見ていた。
治りょうをしようとよってきた女を、けんせいする、強い目。言葉はやさしいのに、いつもより少しだけ早口で、冷たい視線。
彼女の目が、好きだ。あの強いまなざしが、まっすぐに俺をつらぬくしゅん間、時間がとまる。彼女だけが俺をただしくみちびいてくれるんだと、わかってしまう。なにもかも、どうでもいい。彼女の声と、笛の音だけが、俺にとってのすべてだから。



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