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36 :患_者(Iーden_tity_V)
2023/07/18(火) 00:54


今日のデートもすごく楽しかった。
デートの前には着せかえごっこをして、いつもとはちがうデートコースを通ってみたり、手をひくのはどっちだって遊びをしてみたり。
エダと一緒にいられる時間はしあわせにみちてる。それはいつだってそうだけれど、ゲームのあと、きずをおった俺の体を消毒しながら、泣きそうな目をした顔にすこしこうふんしてしまう。彼女のほうがいたそうで、だきしめながら「エダがきずつくのはいやだから」っていうと、決まって「私も、あなたが傷つくのは嫌よ」ってキスをしてくれる。そのキスだけで、いままでの痛かったことも、いやなことも、ぜんぶ頭から消えてなくなってしまうのに。
それでも、きっとエダは首をたてにはふらないんだろう。俺にとって彼女がたいせつなひとであるように、エダにとっての俺もたいせつなそんざいだから。俺は忘れないよ。エダが、それを忘れないでいてくれるように。
きみのそんなところも、すごく大好きだ。



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35 :患_者(Iーden_tity_V)
2023/07/15(土) 21:09


いつからってラインが、ほかの人間にはあるんだろうか。
ふと、そんなことを考えた。彼女以外のやつらに興味なんてない。ただ、だとしたら、いつ、どんなふうに、そうだと決めるんだろう。本にはそれらしいことが書いてあったけど、俺にはそのちがいがよくわからなかった。読み書き、前より上手になったってエダにほめてもらったのに、むずかしい言葉がおおくて、うまく読みとれなかったのも事実だ。いい。しょせんは、彼女のいない、死ぬほどたいくつな時間をやりすごすための手段でしかないから。

なんだったっけ?そうだ。愛情にはしゅるいがあるんだってはなしだ。俺にはエダしかいないから、しゅるいのはなしはよくわからない。愛情をぶんさんしたら、わたす好きがへってしまうのに、どうしてたくさんの好きを持つんだろう。こころから愛しあっていれば、ほかになにもいらないってことを知らないんだ。「かわいそうな人間なのよ」、エダならきっとそう言う。
好きも、大好きも、そのほかの言葉であっても、彼女に愛情をつたえる方法でしかない。わかりやすい言葉っていうだけで、そこに差なんてないはずなのに、どうしてだろう。よくよく思い返すと、俺はエダにそれを伝えたことがない気がする。いつも、気持ちがたかぶったときは、たくさん話をする。つたえきれないありったけの好きを、ゆきみたいに積もらせて、だきあって眠る。
伝えたら、よろこんでくれるだろうか。あの、女神みたいな顔で、笑いかけてくれるだろうか。でも、このページを読んだエダの待ち通しそうな顔を見るのも、きっとしあわせに違いないって思ったら、なんだかもったいない気もする。

ほんとうに、俺はしあわせそうに笑うエダの顔が好きなんだなぁ。うん、好きだ。大好き。



けっきょく、言っちゃった。
ほんとうは昨日からうずうずしてたの、知らないでしょう。エダの顔を見たらがまんなんてできなくて、気づいたら口にしてた。
言葉に差なんてないけど、でも、彼女のしあわせな顔が見られて、俺もすごくしあわせだった。このさきもずっと、きみのことが大好きだよ。エダ。



俺だけにやさしくて、いつまでも大切に思ってくれるきみが大好きだよ。エダ、心配かけてごめんねって言ったら、謝らないのってキスされた。大好き。



何度でも、毎日だってきみに恋してるよ。出会ったころからずっと。エダは運命のひとなんだって、あの日わかったから。



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34 :患_者(Iーden_tity_V)
2023/07/09(日) 11:01


エダはいつかの本で読んだお姫さまなのかもしれない。
だけどキスでは起きないから、あの本はうそつきだ。俺はそのかわり、彼女がねむっているあいだじゅう寝顔をながめている。小さなみじろぎのあと、ゆっくりと形作られるやわらかなほほえみは、きっとまだ夢の中の俺に笑いかけている。なんて、ずるい。自分自身、いやちがうな。夢のまぼろしに嫉妬する。彼女の気をひいてしまう、今ここにいる俺以外の存在すべてがずるいと思えてしかたない。俺以外の名前をよんだとき、まるで全身の穴という穴に針を突きさされるような気分だった。全身の血がぬけてしまったように指先まで体がひえて、それから気づいたら彼女の胸の中だった。
エダは言う。俺のつめたい目が好きだって。俺はそれよりも、もっときみのことが好きだ。そう言うと彼女は、そんなことはないのだと、キスと愛のシャワーを与えてくれる。愛情は均等でなくてはいけないとも。声も、手のひらも、胸の感触も、身もこころもすべてがやわらかなものにつつまれるうちに、どろどろにとけていなくなってしまった。



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33 :患_者(I_den_tity-V)
2023/07/07(金) 00:49


彼女のなみだは、きっと宝石にちがいない。
うるんだ瞳はきらきらしていて、目元は赤くそまって、大きなつぶがこぼれ落ちるしゅんかんが、好きだ。そうっと手ですくって、大事に大事にしまっておけたらいいのに。
エダのなみだをネックレスにできたら、俺はそれをずっとつけておく。鎖はぜったいに切れない、がんじょうなものを用意して、どんなときもはなさないように。
もしも、俺の目がなくなってしまったら、ネックレスにしたそのきらきらひかる宝石を、まるでキャンディみたいになめて、まあるくして目の代わりにするんだ。俺の中に彼女のがいる。なんて、しあわせなことだろう。



まっさきに、けがの心配をしてくれるところも大好きなんだ。



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32 :患_者(I_den_tity-V)
2023/06/28(水) 17:58


彼女の文字であたらしいページが埋まってることを知ったのは、ここを離れてからだった。
俺がいかないとエダがぎせいになると聞いて、いやいや行くことにきめたけれど、ほんとうは一秒だってはなれたくなかった。彼女の手をはなすなんて考えられなかったから。

みんなの前では気丈で、俺が守ると言っても自分が守るってきいてくれないような彼女が、ひとりの時間に泣いてしまったっと聞いて、すごく焦った。はやく戻らなくちゃって強く思うのと同時に、俺のために泣いてくれるんだって考えたらうれしくて、いとおしくて、気づいたら抱きしめてた。それから、すごくわるい人間になった気分だった。
俺は彼女がいないと生きていけないけれど、それは彼女だって同じなんだ。やっぱり俺たちは離れて生きてなんていけない。ふたりでひとつ。そうでしょう?大好きだよ、俺のお姫さま。



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