俺、やっぱりエダのことが好きだ。
すごく、すごく好きだ。彼女の、優しい声、話しかた、言葉、考えかた。本当に好きだなって、きみと出会ったときから毎日感じるんだ。俺はきみを嫌ったりしない。拒絶もしない。ずっと変わらず大好きだよ。だから、心配しないで体を休めていてほしい。
はやく、よくなりますように。
エダへ。
俺たちにとって、特別で、たいせつな、もうひとつの日だね。
一年前の今日、エダが俺を見つけてくれた日。はずかしいから、くわしいことは書かないでおくけど、彼女の目には俺とちがうものが見えていたんだって、あとから教えてもらった。あのころといまの俺たちはきっとちがう。ほんとうに心から安心できる場所を見つけられた。いや、ちがうな。エダのおかげだ。居場所は彼女が作ってくれた。俺ひとりじゃ、できなかった。安心も、あたたかさも、しあわせも、昔の俺にはなかったものを、エダからたくさんもらったから。彼女がくれるものだけでできてるんだ。エダも、そうあることを望んでくれている。おたがいの息だけをすって生きていくことは、こんなにしあわせなんだ。そうでしょう?
最初にかけてくれた言葉も、思い出をたいせつにしてくれるところも、写真をアルバムにしてくれるところも、デートに誘ってくれるところも、ほんのささいな約束だって取りこぼさずに叶えようとしてくれるところも、俺がわかるまで言葉を尽くしてくれるところも、俺だけに心をくだいてくれるところも、おはようのキスを欠かさないところも、毎日かならず一緒に寝てくれるところも、俺だけに甘えてくれるところも、毎月おめでとうとありがとうをくれるところも、心から信頼してくれているところも、毎日愛情を注いでくれるところも、それから俺のお姫様でいてくれるところも。好きをどれだけ並べたって、言葉じゃ言い表せないくらい、ぜんぶ、ぜんぶ、大好きだよ。ほんとうに、きみのぜんぶが好みで、大好きで、これからもずっと、ずっとしあわせな笑顔をそばで見ていたい。あ、ええと、ちがうな。俺がきみをしあわせにするから、ずっと一緒にいようね。俺のことは、エダがずっとしあわせにしてくれるでしょう?したいじゃなくて、しようね、っていうと、彼女がよろこんでくれるから、きっとしようね、がいい。もちろん、本心だよ。きみへの気持ちは、いつだって心からの愛情だ。
昔のことはあんまりよく思い出せないけど、でも、いいんだ。きみがあたえてくれるものが、すべてなんだって、よくわかるから。俺はそれだけでいい。エダのあたえてくれるものだけを食べて生きていく。愛の大きさは膨らんでも、ふたりだけだっていうのはこれからも変わらない。これから、なにがあっても、なにが起こっても、俺はきみのいちばんの味方だし、ずっと一緒だ。
エダ。俺の、世界でいちばんで、そしてたった一人の、たいせつで愛おしい人。見つけてくれて、ありがとう。きみといられる毎日はすごくかがやいていて、心からしあわせだよ。二年目も、そしてこれからも、ずっと、ふたりで一緒にしあわせな居場所をつくっていこうね。
愛してる。
エミールより。
俺とエダが生まれかわった、大切な日。
近ごろ、エダのまわりがあわただしい。
なにかにつけて俺たちを引きはなすための罠がしかけられていて、彼女はもうずっとぐったりしている。そのせいかもしれない。俺がどこかに連れて行かれてしまうんじゃないかって泣いていた。不安にさいなまれる姿に、すごく、ぞくぞくした。不安そうな顔にじゃない。いやな想像をしてしまうくらい、俺なしじゃいられないんだって、きみの愛を強く感じるからだ。なんて、かわいいんだろう。
だいじょうぶ。心から愛しあってる恋人を、引きはなせるやつらなんていやしない。俺たちの愛情が、そんなやつらに負けるわけないよ。そうでしょう?エダには俺だけで、俺にはエダだけだ。このさきも、ずっと変わらない。大好きだよ。
来月のケーキ楽しみだね、エダ。
ほしいものを聞いたら、リボンをまいた俺がほしいって言ってたから、どんなリボンがいいか探しておかなくちゃ。
どうして、こんなにかわいいんだろう。
ほんとうにエダは俺のことを、すごくよく見てくれてるんだなってかんじる。俺の好きなこと、よろこぶこと、いやなこと、にがてなことを考えてくれて、いつでもしあわせでいてほしいって思ってくれてるのが、すごく伝わってくる。
「気持ちが伝わっていて嬉しいわ」って、エダはときどき口にするけど、きみがこんなに愛してくれてるんだから、俺に伝わらないはずがないでしょう?
今日も大好きだよ。昨日よりも、もっと、ずっと大好き。
「すき」があふれてこまるから、たくさんキスしておいた。