愛は、はじめるよりも、つづけることがむずかしい。
いつか読んだ本に書いてあったのを、ふと思い出した。そういえば、この日記をつけだしてから、もうすぐ一年になる。エダが俺にしてくれようとしてたイベントのお返しに、ってひみつで用意してたのがはじまりだった。彼女のきれいな文字をながめたり、なぞったり。かわいたインクのにおいは、俺たちの思い出のかおりになった。
エダはたまに、この日記のはなしをもち出しては、俺の日記が彼女のページ数にまさっていることについて、もうしわけなさそうな顔をする。そんなことないのに。だって、これとはべつにつけている記録は、一日以上、かかすことなく続けてくれていることを、俺は知ってる。
日記も、記録も、それぞれ、彼女の思いがたっぷりつまっていて、俺にとってこれは、愛そのものだ。その愛を、彼女はもうずっと、つづけてくれている。
もし、火事なんかが起きて、今までかいたページがもえてしまっても、彼女がくれた愛情がきえることはない。そう思う。
今年も、たくさんの愛情を、ありがとう。大好きだよ、俺のエダ。これからも、ずっと、ずっと、きみは俺だけのお姫様だ。
クリスマスデート、エダとスケートしたり、雪玉をなげたり、新しい衣装のしかけを見たり、楽しかった。氷像になったエダ、すごくきれいで、だれにも見せたくないくらい。
ねむくても、いっしょにいたいって思ってくれるところも大好きだよ。ありがとう。しゃしん、もあとで見せてあげなくちゃ。
エダと愛しあえて、ほんとうにしあわせだ。
毎日かかさず、たくさんの愛としあわせをくれるから、俺ももっと、彼女のことをしあわせにしたいって思うんだЪ
ずっと、ずーっと一緒にしあわせでいようね、俺のお姫様。
エダのことたくさん甘やかしかったのに、俺のほうがたくさんやさしくしてもらっちゃった。大好きだよ、エダ。いつだって、きみだけを思ってる。きみはいつだって、愛をあたえてくれてる。それは、忘れないで。これからも、ずっと一緒だ。