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279 :
大灯台4
2009/12/12(土) 15:07:40
久々に
>>130>>131>>132の続きを書きます。
「あっ、人が倒れてます!」
「ガーゴイルに襲われたようだな…。おい!大丈夫か!?」
その2人の冒険者…、小柄な少女と逞しそうな男の人は私に駆け寄ると、
「これは……。シャロン、ヒールで治療出来るか?」
「はい、この程度の怪我なら」
私の背中の怪我に少女は両手をあてる。
ポワァアと温もりを感じることおよそ数分、私の背中は完全に元通りになった。
「有難うございます」
礼を言うと少女は「えへへ、何か照れます」と恥ずかしそうに笑った。
「俺はアーク、この娘はシャロン、そしてコイツは柴犬のブンタ。もし良ければ一緒に最上階まで行かないか? さっきみたいに襲われたら危ない」
アーク達と一緒なら心強い。
私は頷き、一緒に行く事にした。
つづく
…次はいつ書くか分からないので、自分の書きたい方は遠慮せず書いちゃって下さい。
(ez/W51S, ID:nMpnFGWhO)
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130 :
大灯台
2009/04/04(土) 22:36:49
私は薄暗い大灯台の内部を歩いていた。
ガタッ
(…!)
後方から物音が聞こえた。
振り返り音が聞こえた方を目を凝らしてよく見る。
そこには石像に仮の命を宿したモンスター、ガーゴイルが一体居た。
ガーゴイルは赤い瞳でこちらを見据えながら、静かに佇んでいる。
(一体だけなら余裕だ)
私は敵を倒すべく、腰の剣を抜いて、
バキボキッ!
何かが砕ける音を間近で聞いた。
「がぁあっ…!?」
背中に走る衝撃と共に、私の身体が5mほど前方へ吹っ飛ぶ。
床に転がった私が見たのは、もう一体のガーゴイル。
(…っ、二体……!?)
前方の敵に気を取られていて、気付かなかった。
二体のガーゴイルはドシンドシンとこちらに迫ってくる。
(ez/W51S, ID:nMpnFGWhO)
131 :
大灯台2
2009/04/04(土) 22:38:20
(…やばい)
私は立ち上がろうと足に力を込めた。
が、背中に激痛が走り、呻き声とともに床に倒れる。
さっきの一撃で背中の骨が数本砕けたようだ。
ドシン…ドシン…ドシン…
逃げる術が無い私には、ガーゴイルの足音が死へのカウントダウンに聞こえた。
…ドシン…ドシン
だんだん迫ってきていた足音が止んだ。
顔を上げた私が見たものは、腕を振り上げている2体のガーゴイル。
ガーゴイルがその拳を振り下ろせば私の頭蓋骨は砕け、一瞬で屍に変わるだろう。
死を覚悟した私は目を閉じた。
(………………………あれ?)
しかし、いつまで経ってもガーゴイルの拳が襲いかかってこない。
ゆっくりと瞼を開くと、そこには…
「ワフッ」
一匹の柴犬がお座りしていた。
…取り敢えずここまでです。
いつか続き書きますが、いつになるか解らないので、小説投下する方はこの後に気にせず投下して下さい。
(ez/W51S, ID:nMpnFGWhO)
132 :
匿名
2009/04/05(日) 11:12:23
柴犬の後ろには、首が半ば取れかけている二体のガーゴイルが地に伏していた。
(柴犬に助けられるとは…情けない…)
「ワンッワンッ」
(こいつは心配してくれてるのかな…?)
「ワンッワンッ」
(…こいつに賭けてみるか)
「お前…誰か人を連れてきてくれないか?」
「ワンッ」
そう言って、柴犬は階段を降りていった。どうやら伝わったようだ。
しばらくして、2人の冒険者と、先程の柴犬が走ってきた。
(i/P01A, ID:VTxqJ/YCO)