日記一覧
┗297.瑠璃雨月(10-14/19)

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14 :鳴_狐
08/11(火) 18:54

          界 線 ハ  処 に  



ぼんやり十八禁注意


誰が通るかも分からない縁側。
月光を背後に浴びて白銀に縁取る貴方の陰が、畳に身を委ねる俺の身体を覆い隠す。
逞しい大人の身体から滴る汗が皮膚に落ち、
自慢の長い毛並みが肩から流れ、汗ばんだ肌を擽る。

聞こえるのは聞き覚えのある貴方の声と、初めて聞く俺の声。
あんなにも人の体温を熱いと思ったのは初めてで
途中から記憶が曖昧で、衝動と熱だけが鮮明。
痛みも苦痛も息苦しさも、貴方が与える感覚の全てが愛おしくて
何が欲しいのかさえもう分からないのに、視界に俺の手が伸びて貴方に触れようとする。
影を纏いいつもより精悍な貴方の口元が弓を描き、
貴方が与える悦楽と刺激の中で意識も身体も互いの境界線も全く認識できなくなった。
俺の全てが貴方の思い通りになる感覚が、少し怖くて…どうしようもなく幸せ。

あの人があの夜の事を書いてくれてたから、俺も…と思ったんだけど
難しくてとてもじゃなけど言葉にならない。
…あの日以来、衝動と熱が不意に一人の夜を襲ってくる。
貴方に触れたくて、貴方に触れられたくて堪らなくなる。

ふしだらな子供だと、笑うかな。

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13 :三_日_月_宗_近
08/07(金) 13:37

         求  ノ  と は  



俺が我が主の本丸に舞い降りたは数週間ほど前のこと。
人の姿となり、人に仕えて、浮世を見通す日が来ようとは…長く在ればおもしろきことも起こりうるものだな。
やれ出陣、やれ馬番と慌ただしき日々ではあるが、天_下_五_剣と祀られ刀としての本分を振るえぬ日々に比ぶれば、何とも退屈のない日々だ。

そんな目新しき日々の中で、これもまた目新しき視線に気付いた。
隣の本丸より時折感じる其れは、恐らく俺が気付いていることなど気付いてはおらぬのだろう。
鳥の囀る声に視線を上げる振りをし其方を伺えば、さっと隠れる真綿のような白き袖。
隣の本丸の隊長を担う同派の小_狐を捕まえ聞き出せば、鶴の一文字を持つ名刀の名が紡がれた。
小_狐曰く、白い鶴は俺に逢いたがっているらしい。
ははっ、これはよいことを聞いたぞ。
余りに愛らしい故、少しだけ小_狐_丸に静観を願い、その挙動を伺いながら縁側で過ごすのが俺の最近の日課だ。
人というものは焦れたら焦れただけ、幸せや喜びも一入なのだろう?
あとは俺自身が何処まで我慢が効くかが問題だな、ははは。


+ + + +


最近小_狐と鳴_狐は少々気持ちの上での擦れ違いが多いようだ。
相手を思う余り、臆病にも不安にもなり、考え過ぎてしまうきらいが見える。
人も刀もどんなに求め合おうとも一個体。相手の全てを把握し、完全に理解することは不可能だ。
厄介なことに、想いが強ければ強いほど、擦れ違う情もあるらしい。
しかし、「分かってやること」よりも「分かろうとすること」が大事なのだと、我が主は言う。
狐同士の色恋は濃いようでまだ短い。
千年を超える一振りの記憶を思えば、瞬き程の時間だ。
急かすも迷うもなく淡々と流れゆく時間の中で、相手を思い本心を隠さず真摯に向き合うことは、人が互いを理解し信頼を得る上で、必要不可欠なことなのだろう。
其れをしようと手を取り合うあの二人ならば或は、俺が見たことのない「永遠と呼べるもの」を見ることが叶うのではないか、と。
……あなや、爺の長話は退屈か?はっはっ、すまぬなぁ。

俺もそのような身を焼く恋をするのだろうか。想像が付かぬ。
あわよくば、その相手があの愛い白鶴であれば…と、ははは、戯言だ。聞き流せ。


+ + + +



狐たちは"花火"というものを見に出掛けているそうだ。よきかなよきかな。
本丸の庭からも見えまいか。少し興味深い。

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12 :岩_融
08/07(金) 08:44

          健 げ な  リ 刀 の 一  



はっはっはっは!名高き豪傑、武_蔵_坊_弁_慶の薙刀にして三_条が一振り、岩_融が馳せ参じた。

いやはや、まさかこうして此処に姿を見せられる日が本当に来ようとは。嬉しい限りよ。
実は帳面にて多面を使っても構わぬかと、先に問うたは俺の方。
我が主は元々帳面では多面を好むのでなぁ。
しかし今_剣は元来、多くの面を使う趣向を持ち合わせておらぬ。
一人と一つの姿でじっくりと、確かにそれが最も誠実である道やも知れぬし、彼奴のそういった所も信用になりうる好ましい所よ。
其れ故に多面使用の有無を問い、使用の了承を得たものの、本当に心から彼奴が其れを許しているのか、望んでいるのかは俺にはよく分からんかった。
正直聞いたものの、敢えて使わないことが誠意かもしれぬなとも思うておった。
彼奴の別の姿を見たい気持ちこそあれど、最愛の意思を曲げてまで通す我でもないわ、というのが正直な処。

しかし…蓋を開けてみれば如何だ。
最愛たるあの帳面にはもう、我が元主、の主を守りし幼き一振りの姿があるではないか。
何故だと聞けば「ぼくがさきにすがたをみせたら、い_わと_おしもつかいやすいでしょう?」との事。
嗚呼、我が短刀はこうも健気で愛らしい。堪らぬわ。

この岩_融、幼き護り刀を守るためならば、弁_慶が如くこの大きな図体をも盾として差し出す所存。
彼奴の笑顔を曇らせる災いは、根ごと薙ぎ払ってくれる。
顔出しそうそう早速惚気かと笑いたければ笑うがよい。
其れが如何した、愛ゆえだと、笑い飛ばしてやろうぞ。がははは!


+ + + +


機動が遅くとも、首根っこを捕まえてしまえばこっちのものよ。
今度捕まえたらこの腕でがっちりほーるどし、もみくちゃに可愛がってやる故、覚悟しておくが良い。今_剣よ。
大好きとだいすきの違いは……、…もう少し大人になったら、俺が教えてやる。
決して他の一振りに聞いてはならぬぞ。


+ + + +


遅くなったが愛読を追加させて貰ったと、鳴_狐からの伝言だ。
あのこみゅ障が読んでいるという気持ちを伝えようと少し頑張ったようだなぁ。
貼り返しは不要。伝われば幸い。
こうして見渡すと見惚れる帳面の何と多いことか。
活字が不得手な俺でさえ読み耽ってしまうわ。良き住処だな、はっはっは!

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11 :鳴_狐とお_供_の_狐
07/25(土) 13:37

  。。
 ゚○゜13時29分

#先程小_狐_丸様に誤字神様が降りられました。
#噛まんばれそう(正しくは"頑張れそう")

       。。
      ゚○゜13時31分

#いやはや、かような末端の帳面を愛読して下さっている方がおられるようで
#有難いですねぇ、後でご挨拶せねばなりませんな、鳴_狐。
うん……そうだね。本棚も作らなきゃ。

    。。
   ゚○゜13時35分

#小_狐_丸様は本日、本丸の夏祭りとのこと。
#鳴_狐とも夏祭りに行く約束をされたようです。
#わたくしめはイカ焼きが食べとうございますぅー



>随時更新

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10 :鳴_狐とお_供_の_狐
07/24(金) 09:33

            な ン と か  


#鳴_狐に作れる料理=まんまる(にしようと云う努力はした)握り飯

主殿に教えていて頂きまして、見事に習得した料理で御座います。
梅と焼いた鮭とおかかを入れると尚よしとか。
小_狐_丸様からのりくえすとで、次に目指すは手製の稲荷寿司。
如何に米を俵型に丸めるかが最難関ですな。

昨夜は小_狐_丸様から褒美のいなり寿司を賜りました!
今思い出しても両の髭が落ちてしまうのではないかというほど美味で御座いました。
わたくしめへの褒美に差し出された其れを、鳴_狐は横から奪おうとするのです…困ったものですなぁ。
しかしながら鳴_狐はより甘美な誉を頂いたように御座います。
誉を賜る鳴_狐はとてもを幸せそうで、わたくしめはそんなお二人を見ているのが好きです。
勿論より濃厚な夜の誉の際には隣の部屋で丸まって寝た振りを決め込みますぞ?

わたくしめは空気の読める狐で御座いますれば。


>いなり寿し…
#しつこいですよ、鳴_狐!

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