日記一覧
┗480.明くる日(96-100/230)

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100 :燭_台_切_光_忠、大_倶_利_伽_羅
02/29(月) 01:51





百の節目に捧ぐ。体裁を繕わずに連ねる、『好き』の列挙。
君と迎える百に。隣の君についてすきなだけの、ありったけの『好き』を。



顔を合わせると整った顔立ちがすぐにふにゃふにゃする所。緩んでどうにもふわふわしている所。かわいい。嬉しそうにされると愛しくて仕方ない。かわいいって言うと最近投げられるから、言うのを我慢している。
大事なものを大事だと認め、大切にしようとする在り方。それが決して表面だけのものでなく、色々なものを飲み込んだ上で尚、手を伸ばし続けていられること。

おいで、と招く声の、名前を呼ぶ時の甘ったるさ。何度も呼ぶから、何度も応えたくなる。求めてくる時の、目を細める仕草が好きだ。穏やかに変わる表情に胸が痛むのは、あんただけじゃない。
手を伸ばし続けること、に連ねて触れる手付き。遠慮も気遣いもいらないと髪を掻き乱す手が、いつしか気遣う優しさと、甘さを孕むようになって、擽ったさを覚えているのは君だけじゃない。

存外、泣き虫な所。色々な思考や感情が遠かった筈なのに、今は何より近い場所で俺の言葉を受けてくれている。傾らかな頬に涙が伝う度、少しだけ笑んで、それから俺を抱きとめる時の愛おしさを、正しく連ねるのは難しい。
照れ屋なところ。不意に紡いだ言葉に照れて言葉を詰まらせるくらい、余裕が無いと言って。それなのに、照れた後にきちんと向き合ってから届けてくれる言葉に、こっちが照れそうになる。

律儀な所。一を渡すと十で返してくれる。好きだと言えば必ず返すし、抱き締めると腕の力が強くなってもっと抱き寄せてくることに、いつも安堵している。
律儀なところ。照れた時でさえきちんと届けてくれる言葉には勿論、行動にも滲む実直さを今、きっと一番近くで感じている。君だからこそ、その理由を考えた時に真っ先に浮かんだ幾つかのうちのひとつ。

俺にだけ甘えたな所。いつもは格好付かないと言って渋るが、時々素直に甘えてくるその仕草が堪らなく可愛くてどうしようもない。信を置いて預けてくれるこころごと大事にしたい。
僕の言葉や気持ちを取り零すまいとしてくれるところ。覚えていないくらい前に言った些細な言動も覚えていて、驚かされると同時にいとしくなる。

触れて慈しむ手付きの甘やかさ。好きな人には普通、と宣う程の甘やかしと、簡単にひとのこころごと溶かす言葉に絆され続けて、今の俺は只のなまくら刀だ。
共に在ることを当然としたがらないところ。幾つもまた明日を重ねても夜が過ぎるのを惜しんで、慣れたくないと言っては交わす挨拶にも感謝してくれる。僕のありがとうにも同じありがとうを返してくれる君が、いつも、いとしい。

少しだけ高い体温。俺と相反するところで、綺麗に真逆なのはこれくらいで、その違いが愛しい。このぬくさを知るのは俺だけでいい。夏は、俺が代わりにあんたを冷やしてやろうか。
少しだけ低い体温。冷たいからとたまに触れるのを厭うような素振りを見せるけれど、繋いだ掌が次第にあたたかくなって、ぬくい、と心地良さそうに表情を緩める君を見る幸せは何にも代え難い。

絶え間なく「好き」だと教えてくれる所。不安に思う隙も無く惜しみなく注がれる声に、手付きに、時には執着に、時々慣れない擽ったさで上手く返せない時もあって、代わりに抱き締める。好きだ、と。
「好き」だと、感じさせてくれるところ。言葉では勿論、所作や息遣いひとつに滲む、そこに敷かれた気持ちが心に響いて、時々泣きそうになるくらいには。遠くて分からなかったものを君が教えて、感じさせてくれたから。これも君だから、の理由のひとつ。


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99 :大_倶_利_伽_羅、燭_台_切_光_忠
02/17(水) 01:20




ひとの血は、四ヶ月で全て入れ替わるらしいと光忠の口から語られたのは、出逢って四ヶ月になる少し前のことだ。耳にした事の無かった話を何と無しに受け止めて、『僕の知る君の記憶は、重ねた分だけ色濃くなるんだろうね、』と続けた声音を聴きつつ、傍の隻眼に目を遣った。何と言うことはなく、本当に、茫洋と思っただけの事を口にしたんだろう、その視線の先は少し遠かった。
だから言ってやった。なんとなく口にする曖昧さに、輪郭を付けてやろうと。「俺は、薄れることは、多分ない」と。はっきりとした返答で。
あれから、数ヶ月が経つ今。
関係性はがらりと変わり、見える景色も、目に映る姿へ募るおもいも、まるで変わってしまって。それでもあの時と同じように問われるなら、また真っ直ぐに返してやれるだろう。忘れるなんて出来やしない。
そんな事を語った日から、丸四ヶ月以上経つ。
ひとの血が本当に四ヶ月で作り替えられるのなら、友刀として傍に在ったあの日から、すでに入れ替わっているであろうそれに、柔く笑んで口にする。

『今、僕の血は、全部、恋人としての君しか知らないんだと思うと、なんだか擽ったいね』

何だか、俺が擽ったくて、むずむずとして堪らなかった。俺の血も、恋人としてのあんたしか知らないのだろうと思うと、……矢張り少し擽ったい。記憶には、たくさんのことが重なって色濃く残っていると言うのに。
手を、繋ぐようになってから四ヶ月。この血には、何もかも引っ括めて、愛おしさばかりが滲んでいる。変わらず傍に居てくれて、居させてくれてありがとう。
今日もあんたを、愛している。




そんな話をしたのは、確かに四ヶ月、には、少し満たない頃。あの頃はまだ、色んなものが曖昧だった。はっきりと薄れることはないと言った彼にも、律儀だなあとぼんやり思った記憶がある。続く言葉を聞きながら、ほんの少し言葉を交わしただけの僕に、いつか途切れるであろうこの関係をそんな風に記憶に残しておかなくったっていいのになあ、と思ったことを覚えている。忘れてくれたっていいのに。そう思う反面、離れて会うことがなくなっても、きっとこの律儀で物好きな彼を覚えているんだろうなと思っていた。ぼんやりと。

あれから数ヶ月。
手入れ部屋を借りに来ては眠れないとくだらない話をして夜を過ごした友刀と、気がついたら隣で眠るようになって、出陣を見送るようになって、出迎えるようになって、ただいまを言うようになって、お帰りを言うようになった。
四ヶ月前に、はっきりと。主語の曖昧でない好きを伝え合うようになって、愛していると伝え合うようになって、わからなかったことがわかるようになって、掌を握って眠るようになって。誰より一番そばに、今も、彼はいてくれている。
彼の記憶にある、友刀としての僕と、今の僕はまるで別刃のように違うだろう。それくらいにはこの四ヶ月で甘くなった自覚がある。
ねえ、こんなに甘ったるいと思わなかった?なんて、聞いたらお互い様だと笑われるだろうか。それくらいに、彼も僕も様変わりした。本当のところ、恋人という関係性が、今でもなんだか擽ったい。

四ヶ月。一番そばにいてくれて、いさせてくれて、ありがとう。
『また明日』に返す言葉は、目が覚めて真っ先に、僕から君に伝えさせて欲しい。
おはよう、大倶利伽羅。今日も君を愛してる。



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98 :燭_台_切_光_忠
02/16(火) 05:40



大倶利伽羅にチョコもらった……。



すごく嬉しい。先日の話。
(ちなみに勿体無くてちょっとずつ食べている)

此処数日僕が慌ただしくしていて、面倒臭かったり格好悪かったり(いつも通りか……)していた。よくない甘え、のようなものもあったと思う。君が許しても僕が許したくない。……もう少し、良い意味での余裕を持ちたい。


そう思っていた矢先に帰城するなり寝こけるという有様。出迎えに起きは出来たけど、その後なんとなく睡魔を捕まえそびれてしまっている。眠れない僕を気遣っている所為で君が碌に眠れていないんじゃないだろうか。ひとりで起きているのは寂しいから、と。そう言って幾度も目を覚ましては腕を伸ばしてくれる君のやさしさがあるから、寂しくなんかないんだ。




でも時間は持て余したから、唐突にクッキーを作りはじめた午前×時。無事後片付けまで終わらせて、彼のいるあたたかい布団に潜り込む。起きて大量に出来上がったクッキーを目にしたら驚いてくれるだろうか。あんたは何をしているんだって笑ってくれるかな。……うん、やっぱり寂しくないな、多分。そういえば百枚目は一緒に何をしよう?もうすぐそこだね。




おはよう、大倶利伽羅。

おはよう、……光忠。



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97 :大_倶_利_伽_羅
02/13(土) 21:18




傍らの寝息を聴きながら、時折頭を撫でてやる。
次は何時に起こすか。寝顔を眺めて、つい弛んでしまうこの顔は、あんたさえも見ていない。
……温い。




遠くの雨音に、耳を傾ける。
……俺も少し、眠くなってきた。




02151640
十四日は日付が変わってからチョコを渡した。厨当番の歌仙に作り方を教えてほしいと頼んだら五度見された。なんでだ。
もう少し凝ればよかったかと思ったが、それは来年に。




私信をいい加減返したい。百頁に何をするか話してそれきりだったな。それ以降に各所へ飛ばそうと思う。



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96 :燭_台_切_光_忠
02/08(月) 03:50



何も出来ないかもしれない、でも、この掌だけは、離さない。そう、決めてる。だから、大丈夫。僕は、此処にいる。




おやすみ、大倶利伽羅。
どうか君が穏やかに、眠れていますように。また明日、……そばに、いるよ。




読み終えてしまった書が積み重なって、飲みさしの甘ったるいココアに溶かしたチョコレートは、雑に溶かした所為で底に沈んでいる。声に出さずにそう、と。戯れに呼んでみる。眠ってくれているなら、いいんだ。穏やかに眠れていますように、

(帰って来たら、君の声で起こしてほしい、)




おはよう、……それから、
ただいま、……光忠。

お帰り、大倶利伽羅。




足りない。



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