日記一覧
┗494.犬に関する覚書。(102-106/106)

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106 :へ_し_切_長_谷_部
10/30(月) 18:58


この所忙しなく過ごしてばかりで、あれに構ってやれん事が増えた。不甲斐ない。
眠らずとも済む身体になれば、と思う事もあるが、俺が眠らなくともつまは眠るのだから、あまり意味はないのかもしれん。…人の身は厄介極まりない。

寒さが増し、いつの間にか冬を意識し始めた。寒色が増えてきた気がする景色は、まだ鮮やかな秋を残しているんだろうか。
出掛けたい、と言ったあれの望みを叶える前に、紅葉が姿を隠してしまったら困るのだが…さて。

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105 :へ_し_切_長_谷_部
07/08(土) 08:46


目覚めて思い出したが、七夕の夜空を見上げる事を忘れていた。どうにも暑さで頭がぼんやりしている。特に星に興味などないが、星見酒とでも称して酌をさせれば良かったな。

ここ暫く、暑気に満たされた手足が重くて仕方がない。眠気もあるし、嫌な季節が来たものだ。
早く夏が終わればいい。庭で遊び回っている連中には悪いが、そう思わずにはいられない。

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104 :燭_台_切_光_忠
06/07(水) 17:51


揺り起こされる夢を観た気がして、久方振りに顕現した今日。
随分と暑くなったものだ。身を切るような寒さの冬に意識を置いた僕の身体は、唐突な夏の気配について行けない。凍える寒風に悲鳴を上げる醜い身体に、茹だる暑気に悲鳴を上げる柔な心。僕の心身は、他の分霊に比べ酷く脆弱なんだろう。格好悪い事この上ないけれど。

縁側に腰を下ろして、軒下に下がる風鈴とその向こうの青い空を見上げる。膝に乗って日向ぼっこするこの猫くんは、暑くないんだろうか。こんな毛皮を身に纏っているというのに、羨ましい限りだ。
背後で開け放たれた襖の向こう、陽光を頼りに書物を捲る彼もまた、僕と同じく暑さが苦手だ。彼の場合、僕と違って単純に暑いのが得意じゃないだけらしい。忌々しげに汗を拭って足元に出来た真っ黒な自分の影を睨む姿は、中々に鬼気迫っていた。そんな彼は冬が好きで、早々に冬を待ち望んでいるようだ。まだ夏の気配が強まってきたばかりだっていうのに、気が早いというか、何というか。

——ねえ、僕の愛しい君。いっそ秋が来るまで、一緒に蔵で眠りに就かないかい?暗所とはいえ空気が籠るし蒸す場所ではあるけれど、刀の姿になれば何も感じず寄り添えるんだよ。青々と茂る緑を見る事も、闇夜に舞うホタルの光を見る事も出来ないけれど、君に情けない姿を見せる事もないんだ。…なんて、冗談だから怒らないでくれ。
さて、そろそろ汗を流してまた蔵で眠るとしよう。やっぱり暑さも寒さも得意じゃない、…この不安定な身体は、眠らせてしまうに限るよね。

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103 :へ_し_切_長_谷_部
05/24(水) 20:11


あれが遠征に出ているため、暫く話す事が出来なくなった。少し寂しそうに見えたのは、俺の目の錯覚だろうか。
厨で忙しく動く歌_仙の背や、洗濯物を干す堀_川の横顔を見掛けると、妙な心地になる。違和感、と言えばいいか。どれだけあれが雑事をこなしていたのか、分かったような気がする。

…今日を含め、後二日。静かな部屋で猫と共にお前を待つとしよう。
無事に帰って来い。

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102 :へ_し_切_長_谷_部
04/25(火) 23:54


以前は俺を心配性だと笑っていたくせに、今ではお前が心配性か。全く、最近のつまは随分と過保護な気がするな。午睡の夢見の悪さを話したせいか?
……心配せずとも、気を付けている。お前の元へ帰るために。ただいまと告げるために。

番となったお前を、悲しませる事がないように。

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