声を大にして述べる。 何故斯様な迄に愛らしいんだ!
遥かより浮かんだ想像は好かれて困る、と某五/剣の様に笑い困る俺の姿。だが如何だ、今の俺の醜態と来たら君の言動に日々一喜一憂し寝ても覚めても君の事ばかり。就寝前には必ず御休みと、起床時には既に出陣した君へ遅ばせながら出立の一報向ける。 最早俺の日常と成りつつあるのは明確だ、言葉を交え始めるは二週間程前。未だ其れ程しか経っていないものだと実感する。
未だ恋だ愛だとは理解に及ばない、始まりが来たら終わりは必ず訪れる。終焉を前に見限られる恐怖に身が縮こまる、其れでも今は君と歩みたい未来がある。年を越し、御籤を見せ合い、雪解けを待ち桜を肴に酒を飲み交わす。 なあ、君は俺を好いているのか。俺には分からない、だが嫌われている気はしない。
嗚呼、粟/田/口が誇る短/刀、公の懐刀として寵愛されし薬/研/藤/四/郎が一振り、俺は君が愛おしくて堪らないんだ!
|