今日は蓮二の誕生日だね。
おめでとう。
彼とはこれからも、いい友人関係を築いていけたらと思っている。




さて、俺は真田との接し方を少し考え直そうと思う。
…俺は真田の心に、深入りしすぎているのではないか。

恋人とはいえ別々の２人の人間なのだから、当然踏み込んではいけない部分もあるはずだ。
それを踏み越えて、俺は、真田を困らせてしまったのかも知れない。


気遣いの言葉が、負担になってはいないか。

思いやりの気持ちが、真田を傷つけてはいないか。




…入院中、皆が当たり前に出来る事が出来なくなった時。俺はその「当たり前」という言葉が、どれだけ身勝手な物か思い知った。

形は違えど、自分の「当たり前」を真田に押し付けて、彼に同じ思いをさせるなんて嫌だ。



真田のために、考えなくてはならない。


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今日は冷房の効きすぎた部屋に長い時間居たせいか、身体が少し怠いような気がする。
毎年の事だけど、気温が上がってきて食欲も無くなってきたから、これからの季節は体調管理をしっかりしないとな。

学校や部活、そして何よりも真田との時間を大切にするためにも、夜更かしなんかは避けようと思う。





今日、無性に真田の歌が聞きたくなって「名/声」を聞いていた。
あの歌の歌詞もメロディーも、すごく好きなんだ。

結局、そうしていたらいつの間にか寝入ってしまった。…今日は昼間をしないようにと思っていたのに。
真田の歌を聞きながらなら、寝てしまってもいいんだけど。






それと、これを書いていて思い出したんだけど、俺が昔から好きな童話の１つに「幸/福の/王子」という話がある。

黄金や宝石をふんだんに使って造られた王子さまの像と、燕の話なんだ。
王子さまは貧しい人たちに自分の身体に使われている宝石や黄金を分け与えるために、燕にそれを運ぶ役を頼む。やがて時は流れて冬が来て、それでも王子さまと貧しい人たちのために黄金や宝石を運び続けた燕は南の国に渡れずに、最後は寒さで死んでしまう。きらきらと美しく輝いていた王子さまの像も、ぼろぼろになってしまうという話だ。


…この話は、たしかに悲劇なのかも知れない。
でも、２人に救われた貧しい人たちは、貧しい人たちを救った２人は、確かに幸せだったはずだと俺は思う。


俺も、誰かのためにそんな風に生きられたなら。


そういう意味で、この話の燕と王子さまは、昔から俺の憧れなんだ。



俺も、彼らのように優しくなりたい。


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週末になると昼間に意味もなく昼寝をしてしまって時間が勿体無いと感じる。
…もう少し有意義に過ごしたいのにな。

昨夜、真田から日記の内容について返してもらったけど返信はいらないと言われたからここで少し。
日記を書くついでなら、手間にはならないだろう？


とりあえず色々ありがとう。眠りが浅いのは小さい頃からだし、日記を書くことが負担になっているわけじゃないから心配しなくていいよ。
でも、言われたことは試してみようと思う。

ああそれから…いつか真田をくすぐってみようとも思った。


俺の方こそ、他の事も調べたりしてもらったみたいで、忙しいのに無理をしていないか心配になる。手が空いた時に、暇つぶしにでも読んでくれたらそれで構わないからね。




それから今日は、音楽の話しを少し。

俺がクラシックで一番好きなのはブラームスの交響曲第４番だけど、同じドイツの作曲家のメンデルスゾーンが書いた交響曲第３番「スコットランド」も、とても素晴らしい作品だと思う。
メンデルスゾーンの交響曲なら「イタリア」の方が有名だけど、俺は「スコットランド」の方が好みかな。第１楽章冒頭のメロディーが、涙が出るほど美しいんだ。

そしてもう１つ、俺がよく聞くのはイギリスの作曲家、エルガーが書いたチェロ協奏曲。

オーケストラとチェロの掛け合いの美しさと、エルガーがこの曲に関して残した言葉に胸を打たれる。
エルガーは生前、「僕が死んだ後にもし誰かが口笛でこのチェロ協奏曲の旋律をモールヴァーン丘陵で吹いていたなら、怖がらなくていいよ。それはきっと僕なんだから。」と言っているんだ。

作品に対する思いの深さが伺い知れる言葉だと思う。



…さて、書いていたら真田から返事が来たから、今日はここまで。


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今日はひどい雷雨があった。

でも雨に濡れる云々の前に、放課後、仁王とブン太が廊下で霧吹きを使って水遊びをしていたせいで廊下はびしょ濡れ。

困ったものだけど、はしゃぐ２人の子供みたいな笑顔が可愛くてね。
軽く注意したあと、俺も一緒に床を拭いた。先生なんかにバレたら、なんだか少し可哀想な気がしたんだ。

甘やかすのはいけないけど、あんなに無邪気に笑われたら適わないよ。




…それから、昨日の事を。
昨日は真田の温かい言葉１つ１つに心を打たれて、とても嬉しかった。
真っ直ぐに見つめられて、お礼を言おうとしていたのにも関わらず、言葉よりも先に涙が溢れてきた。

……こんなにも心が動かされたのは初めてだよ。

俺はやっぱり、誰よりも真田の事が好きで、大切で、愛おしい。
俺を必要としてくれて、俺と一緒に居ることで悲しくなっても、俺と一緒に居ればまた笑顔になれると言ってくれて、手を握って、抱き締めて、キスをしてくれて。

とても満たされた気分だ。



真田が思い描き、歩んでいく未来に、そして彼の心に、少しでも俺の気持ちが残ってくれたなら。
そんな我が儘も思い上がりも、今だけは許されるような気がしたよ。


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苦手な化学を勉強していた。
柳生にノートを借りたんだけど、綺麗で分かりやすく書かれていて助かったよ。
今度何かお礼をしないとな。何がいいだろう。


向日葵の種のお菓子を食べる真田って、なんだかすごく可愛い気がする。
どこかで見つけたら買っていこう。

好きな人の喜ぶ顔を見れば、自分も幸せになれるし嬉しい。



……さて、ブン太がくれた飴でも舐めながら、もう少し頑張ろうかな。







…百夜通の伝説を読んでから、百夜目に真田がいなくなってしまうようで少し不安になっている。
俺が考えすぎているだけだ。しっかりしよう。


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真田はくすぐったがりだろうか、と考えていた。

俺はくすぐりに弱い。
先日髪を切りに行った時も、ケープを巻かれるついでに首に巻かれるタオルがくすぐったくてたまらなくてね。なるべく違う事を考えようと思うんだけど、どうしても駄目なんだ。


…そんなこんなで、真田はくすぐったがりだろうか、というより、真田をくすぐってみたい、と考えていた。

困ったように笑って、どうしたんだって聞かれるかも知れない。それとも、少し眉を寄せて嫌がるかな。
くすぐられても全く平気…ではないと思うけど、そこまでくすぐったがりでもないような気がする。


やっぱり、くすぐるより先に聞いてみた方がいいような気がしてきた。





今日は帰って妹に勉強を教える約束をしていたのに、日直だったから学級日誌を書いていたら思いのほか帰るのが遅くなってしまった。
完全にうっかりしていたよ。

人を待たせるのは本当に申し訳ない気持ちになる。
…今後は絶対にこういう事が無いようにしないとな。






それからもう１つ。
最近、晴れると汗ばむような気温になってきたね。
梅雨を越えたら、また夏がやってくる。

夏には、庭に植えた向日葵が咲くはずなんだ。
あの花を見るといつも、与謝/野/晶/子の詩を思い出す。


「髪に挿せば かくやくと射る夏の日や 王者の花の こがねひぐるま」という詩なんだけど、俺はこの「こがねひぐるま」という言い方がすごく好きなんだ。

優しい響きの中に、向日葵の力強い真っ直ぐな美しさが見え隠れするようで、とても魅力的だと思う。
向日葵の花言葉は確か…「憧れ」、「私はあなただけを見つめています」、それから、「愛慕」だったかな。

ふふ…、実はこれ、真田に贈ってみたい花の１つなんだ。


今年も、綺麗な向日葵の花が咲きますように。


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最近どうも寝つきが悪い。
悪いというか、寝られることには寝られるのに一時間置きくらいに起きてしまう。
どこか痛いとか暑くて寝苦しいとかではないんだけど。

それで昨夜も目が覚めたから、真田に返事をしようと思ったけど、やめた。「眠れないから」なんて理由で出した返事なんて駄目だ。
朝になってからちゃんと時間をとって考えようと思ってね。

…それにしても、朝起きた時の疲労感が嫌だな。




まあ、こんなつまらない話はやめにして、話題を変えよう。




……真田はいい匂いがする。
香水とかその類の甘い香りじゃない。風と、畳と…なんだかそんな感じだ。
抱きつくと分かるけど、堪らなく幸せな気分になれる。

伝わってくる鼓動の速さとか、体温とか、何もかもが心地よくて好きなんだ。
気を抜くと節度を守れなくなりそうで怖いな。気をつけよう。


この事に限らず、近頃の俺は我が儘に真田を振り回してしまっている。…このままではいけない。






朝は晴れていたのに、夕方太陽が隠れてしまうと少し悲しい気分になる。
…そんな気持ちでフォルダを見ていたら、去年の秋、まるでオーロラのように見えた夕焼けを写真に撮っていたのを思い出した。せっかくだから載せておくよ。

初めての日記になるけれど、最初の挨拶には何を書けばいいだろう。真田しか見ないのだから、挨拶は省いてしまっていいのかな。
不備があれば後で直すことにして、とりあえずは本題に入るよ。


最近、隣のお宅の庭からジャスミンの花のいい香りがしていてすごく気分がいい。
生憎俺が育てたわけじゃないからどうにも出来ないけれど、枯れてしまわないうちに真田にも楽しんで欲しいな。

そういえばジャスミンには催淫作用もあると言うけど…そのあたりはどうなんだろう。本当なのかな。


午後からは雷雨となってしまったけれど、午前中はとても天気が良くて真田と出会った日を思い出した。あの日、３月９日の朝もよく晴れていた。
酷く緊張しながら返信を出したのが今でも忘れられないよ。

…あの日から、あと少しで３ヶ月が経つ。
今日は少し真田をからかいすぎてしまった。どうしても、偶にからかいたくなってしまうんだ。ごめん。

昨日真剣な話をたくさんしたからか、あまり君に自分を追い詰めて欲しくないという思いがどこかにあったのかも知れないな。


夜になるとすぐに眠くなってしまうし、初めての記事に誤字脱字があるのも嫌だから、今日は早めに。

明日も、二人で笑い合えますように。

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Le Coin Ensoleile


残りのページ数を埋めるために居残り中。
ほぼ跡地。もうすぐ此処から離れます。


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