スレ一覧
┗1065.ラストノートがわからない(41-45/188)
▼|
前|
次|
1-|
新|
検|
書
45 :
タルタリヤ
2024/01/25(木) 01:33
🐋🏹あんたゆえに俺の声は悩ましげ
鍾離先生が俺と入る為に拵えてくれた岩風呂に浸かって仮初と言えど選んで飾って、其れらしい冬景色の詩を抜粋して心地良さを諳んじて、雪を見上げさせてくれる熱い湯の中で、縋られて選んでしまった道の外の遠い時間を浪漫として語らう。
何時から俺の天秤に先生が当たり前の面構えで乗るようになってしまったのだろうと分かり切られているのを互いに滲ませた上で態と悪態ぶって腕の中で考える。
そんな些細な思考でさえ鍾離先生はなんでもない様な顔をして、何百年か先で女皇様の悲願を叶えて俺がその席を降りる日が来ても「公子殿」と名を呼んで笑い合うことを願うのだから本当に敵わない。
かわいいかわいい、俺の愛おしい寂しがり。共犯をプロポーズとしてしまった、格好良くて強い龍のよすがになってしまった幸福に夢を見て眠る。
……どうしたって惚れているんだ。今日も愛してるよ、鍾離先生。
[
削除][
編集]
44 :
ニィロウ
2024/01/21(日) 04:11
🪷💃🏻雨垂れと明日、ふたり
ふと目が覚めたら家の外は雨が降っていて、ぽつぽつとリスが歩いているみたいな音が鳴っていたんだ。
アルハイゼンさんからのきゅんとした言葉を纏めているまーまー >>22 を少し足しながら気圧差でダウンしちゃったアルハイゼンさんの寝顔を見て、土曜日もお休みをたまたま取れた二人で最初から過ごす週末をちょっと振り返っていたんだ。
寒いのが寂しいのかな、それとも寂しいから寒いのかな。アルハイゼンさんがのっそりと起きて何気ない冬の保存食作りを興味深そうに眺めて、俺が作ったものの最初の一口は君に食べて欲しいと無邪気に笑ったような気のしたあなたが愛おしいって思ったの。
むるむる(可愛いから本当はまーまーよりこう言いたくて)も一緒に過ごす週末も、私には何気ない事をなんだって興味深そうに眺めてくれる目線と指先の優しさを知っているよ。
特別じゃないことを一緒にする幸せをあげられたらいいな、って実はずっと考えて行動して正面からぎゅっと抱き締めていたんだけど何時からかそれがアルハイゼンさんから私へも返してくれていたんだ。
…遠い未来の話をしていつかは指輪もはめられたらなんて話をして、アルハイゼンさんが照れくさそうな顔つきを本に埋める瞬間が好き、なんて言ったら拗ねられちゃうかな。
私だけの大切なアルハイゼンさん。私が寝直すまで大切に撫でているから、貴方のちょっとした不調が雨粒と一緒に流れてしまっていますように。
[
削除][
編集]
43 :
タルタリヤ
2024/01/16(火) 23:45
🐋🏹酔生夢死
あまりによかったから一旦鍾離先生にだけ見せるスタイルにしてたある日の閨事の記録
違法合法催眠神経皮膚毒精力剤、毒耐性を外付けで散々訓練した俺であっても鍾離先生のちょっとした好奇心、耐えながら悶える俺の顔が見たいと言い出すいつもの変なわがまま+鍾離先生を沢山抱いたヒメハジメ以来抜きあいも出来ていない、それなら──を突っぱねきることは出来ない。
互いに薄めて呑んだ仙人の中だけで流通する所謂の媚薬は出だしから悔しいでも云々状態を誘発させた結果、俺の大分はしたない「ただいま」から始まったのだった。
持たされていた小瓶の四分の一しか呑んでいないんだけどなぁ……。
…執行官として余りに情けない。戦場で発散するか迷っておいて体を重ねた記憶をふと掘り返しただけで一気に先生に会いたくなるなんて。先生自身も半量飲む約束をしていた以上仕方ないとはいえ、帰って早々、浴衣姿でうろつく先生の足元にしゃがんで、…酷い匂いで昂るなんて悔しさすら感じたくない。
でもピアスが揺れる些細な音さえ煩くて、心臓の音や太い血管の動きが普段よりずっと際立って、近い。何もかもが鍾離先生に吸い寄せられて見えない首輪で引っ張られているみたいだ。”下準備”のやり方なんて正直まだ分かってないし、……恥ずかしいし、自分より鍾離先生の指がいいのなんて数ヶ月前から知ってる。
それでもはやく、悔しいままでいいから、はやく同じ熱で蕩けあって生死と快楽がぐちゃぐちゃになって今一番強い生き物しか見られなくなる一瞬が欲しい──と、いつもより早く思考が互いに辿り着いてからはもう駄目だった。
執行官の服を暴いてブーツを放り投げて、いつの間にか下品に開いていた脚をそのままにさせて、ベッドにも行けずに床で暴かれたなんて正真正銘で初めてで。ゴーカンみたいだって頭では思ってたけど囁く声の甘ったるさと無数に降る「好きだ」「こうしどの」「xxxxx」を知ってるから、もっと俺を追いつめに来て欲しいと願う他ない。そういう風に愛し愛されるやり方を俺達は選んでる。
先生も先生で余裕がいつも以上に無くなっていて四肢じゃ足りずに出された尻尾で変なトコをなぞって舐めて巻き付けて、やだと無理の裏側を知っているからこそ普通の人は入っちゃ駄目な所で何度も何度も甘えて、「苦しいか」と聞くだけでやめてくれなくて/やめないでいてくれて、何度も何度も白んでバチバチ弾けた視界に愛おしいあんたが居る。
切っ先を突きつける緊張感を抱いたかと思えば押し潰される。
極めつけにトンだ俺の甘ったれたオネダリに「見くびるなよ小僧」とまで”神様みたいに”言われたらもう、なんか、駄目だった。自分だって何回出しても全然余裕ないくせに。宗派は絶対に変えないけど。
……身体中龍の鱗痕に手の跡、中身はたっっっぷり詰め込まれた結果いつもの左目だけじゃなくて髪の生まれつきのメッシュ部分と右目までちょっと侵食されて、思わず「将来設計が捗って良かったね」なんて皮肉みたいに出たけれど。「やはり基本的には人間の身体で、仕立てる服には黄金を施したい」って罪悪感2:独占欲8の顔で見とれてくるんだから本当にこの生き物はずるい。
乱用は絶対にしないって二人誓ったにしては頭も肌も揉みくちゃに縋った後の幸福に満ちて、翌朝の背中と腰と関節の激痛は一旦見なかったフリで眠った夜、パンイチの肌がガウンと誰より愛おしい温もりに支配されるのも別の意味でたまらない。
ねぇ鍾離先生。俺を戦場の外で引き止めるようにした罪は本当に大きいんだよ。何処にも行けないとまでは言わないけれど、替えも駆け引きもない麗しの共犯者サマ。強いあんたと明日からも、この影の下で手を繋いで笑っていたいよ。愛してる。
[
削除][
編集]
42 :
八重神子
2024/01/14(日) 17:16
🦊⛩️結んで絡んで
早く公務を済ませた影の元へきつねうどんよりも容易に作れる夜の甘味を届けゆるりと過ごすのが最近の妾のブームである。昨晩は北国の小僧のレシピを拝借したレーズンとアーモンドの入った焼き林檎であった。
「雷電将軍様」へ献上する菓子であれば不相応なのじゃろうが、さりとてあやつは香りから確かめ瞳を煌めかせ、童のように笑い口いっぱいに頬張る。
稲妻城の外はらはらと落ちていた雪や荒天の後の静けさを背景に「幸せ、この一言に尽きます」、と髪も解いて寄り添う安らぎがいっとう愛らしい。
林檎は愛の果実だと評するのは小説の中でもよく聞く表現じゃが其れを交換し合う、同じものを食べていると言うに掬い方一つで変わる”あーん”を一度はしたがる妾達のなんと初々しくいじらしいことか。影は丸く大きくくり抜き、妾は具材もおまけに乗せて差し出す。
民の前へ凛と立つあやつの背中からは想像出来ぬ不器用さに何時から妾は惹かれたのやら。少なくとも此処百年では抱かなかった筈なのじゃが。
妾から影だけの愛情。影から妾だけの愛情。夜食の後、「将軍様」には見合わぬ巣箱のような寝台で偶に寝たがるあやつの怠惰も普段あってこその愛らしさというもの。すっかり仕草として慣れた甘える足先も可愛らしい。
存分にはしゃぎ、自分だけの喜びをゆめ噛み締め、神の心の空洞に湧く恋心をこの先も妾に見せてくれるのじゃろう、この先も影の止まり木でありたいと昼寝に勤しむ姿を腕枕で見下ろしながら思う。
……まこと、愛いやつよな。その純朴を何度でも撫でていたいものよ。
[
削除][
編集]
41 :
ニィロウ
2024/01/08(月) 01:35
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆🪷💃🏻魅惑のプリンと思い出のお店、ふたりで
美味しいプリンが食べたいなって聞いてみたら態々本当にトレンドを探してくれて、その上で美味しさに眉間に皺を寄せながら負けてお持ち帰りプリンの数を増やしてくれるアルハイゼンさん、好きだなぁ…。
アルハイゼンさんとお休みが噛み合った日曜日。最近外でデートをしていなくて誘ってみたゆったりデート。
ちょっとそこまで、にぴったりなオルモス港へ二人でお家の段階から出発してミルクプリンが美味しいお店を探してくれたのがまず嬉しかったんだけどね、アルハイゼンさんってばカップルシートの存在は知っていたのにちゃんと見たのは初めてだったみたいで凄く(当社比)照れちゃったんだよ。
「初めてのカップルシートで恥じらう俺の姿を覚えておいて欲しい」は流石に笑っちゃったけれど。真顔でさらっと零してくれる天然さんが可愛らしいんだ。
お店自慢のプリンも普段は水分多めのものを好まないアルハイゼンさんだけど君といる時に本は読まないから、って美味しさに同調してくれたのもあってお持ち帰りを五つ買うのもセット価格のメリットも考えて問答無用で許してくれたんだよ。牛乳瓶タイプだと手も汚れづらいからかな……?
こんな所でもしぇあはぴ、に協力してくれるアルハイゼンさんなりに私との「楽しい」を捏ねて理由も探してくれる姿が私には出来ないことで、有難い気持ちと一緒に読み聞かせを待つ昔の気持ちを思い出して何だかはしゃいでしまうんだ。
その後に寄った革小物のお店は私たちの中だとちょっと特別、…後に初デート、の場所になったお店だから。アルハイゼンさんが時々出勤に使う時のバッグも同じお店で買ったんだ。
今回は私がトゥシューズも持ち歩けるバッグが欲しくて寄って選んでもらったんだけど、アルハイゼンさんってば何だか友達の頃から少し兆候があったとはいえ口説き文句?だよね?をしれっと言うようになっちゃったのは少しむずむずしてしまいそうになるよ…!
……嬉しいな。アルハイゼンさんの隣でも負けないくらい可愛い恋人って思われてるのを自覚してもいい、のかな。アルハイゼンさんの纏う空気は凛としているから、きっと冬の夜にざあざあ窓を叩く雨みたいに冷たく感じたり近付きづらい人も沢山いるんだよね。
自分をしゃっきりと持てているから孤高でも居られると思えてしまうだけで、私は私なりに分かっているんだ。ほんの少しはにかんだ後澄ましてみる瞳の綺麗さも、首元が冷えないようにマフラーを頼む前に巻いてくれる優しさも、説得の為に付けてくれる理由付けの裏の団欒を楽しんでくれる甘いところも。籠を丸々買った蜜柑だって、この前私が難しい皮の剥き方を熱心に見ていたせい……だよね?多分。
鉄面皮じゃないよ、素敵な人だよ。言葉が真っ直ぐなのは、それだけ皆を平等に見ていてくれる人だよ。って言いたい気持ちに蓋をしてしまうのは……私なりの内緒の独占欲。
デート終わりにただ一緒に入るだけのお風呂も、どきどきよりも安心感が増えてきて、…ありのまま唯くっついて、お風呂を出るまでの数え遊びをしていたら私はスメール1幸せな女の子かも、って思えちゃうくらい、アルハイゼンさんを好きになれて良かった。
誰より大切で格好いい、私のあなたへ。また時間が出来たら一緒に近場デート、しにいこうね。
[
削除][
編集]
▲|
前|
次|
1-|
新|
検|
書
[
戻る][
設定][
Admin]