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┗1065.ラストノートがわからない(46-50/188)
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50 :
鍾離(乱入)
2024/02/03(土) 23:11
🐉🔶大体両手の指を合わせた数
恋人の言葉がこの日記に増えるたび夢中で読んで癒しを得ているのだが、最後に挟んだページが10も前になっていると気が付いて少し慌ててしまった。義務ではないにしても贈りたい言葉は山程ある。元々豆に文章を綴る性格ではなく(日々俺の手紙を受け取っている彼には信じてもらえない気がする)時間が空いた時に書き溜めてみても面白いと思える日記に仕上がらなかったり、時間があるときは出来る限り恋人の傍で過ごしたいと考えていると一ヶ月はあっという間だ。長く生きている分、彼の中の時間の流れは俺の中のものと異なるとは思うのだが。
海灯祭が迫り、街の人々も璃月港と外を行き来する商人たちも皆忙しそうにしている。俺も往生堂の雑用に始まり堂主の知り合いの手伝いを頼まれたりと駆け回っているが、活気溢れて賑わう景色を見ていると心が躍る。丁度海灯祭の期間中に恋人と過ごせる時間も確保している上、春節の休暇はゆとりを持って与えられたことを思えば今の忙しさも苦ではない。束の間の休息や一日の終わりに少し顔を合わせられる幸福は、彼が教えてくれたものだ。逆に考えれば会えない時間の寂しさを仕込んだ極悪人でもある。俺は時々、彼に対して「大悪党」と皮肉を言う。冗談ではなく彼は悪い男だと感じることは度々あるのだが、悔しいことに惚れた弱みで何もかも魅力に思えてしまうのだから敵わない。だから俺は俺なりの狡さを躊躇わず奮っている。
愛情の示し方、寂しさを伝える術、幸福を表す笑い方。日々互いに教え合っていることは数多くあれど、笑い方に関しては最近彼に似てきたらしい。自覚した瞬間を思い出すだけでむず痒い……これも凡人としての振る舞いが上達してきた証拠だろうか。彼の故郷ではどの家庭でも行うらしいジャム作りを二人で行い、熱い風呂と甘い炭酸飲料の相性の良さを教わる。きっと凡人にとっては何てこともない平凡な日常なのだろう。しかし俺にとっては知識はあれど体験したことのない新鮮で目新しいことばかりの非日常で、それが自分の中で当たり前の日常に変わっていくことが楽しくて仕方がない。
すっかり凡人になった、と俯瞰しながら今日もズルを重ねる合間にこの日記を残しておこう。
🐋🏹大悪党ですこんばんは
鍾離先生ってば俺とやり取りしだしてからマメに言葉を返すようになっちゃったし六千年の孤独を人間の小僧風情に見出した上に、長期出張の前には俺の痕跡を刻んで帰ってきた後は沢山名前を呼んで触れて抱きしめて欲しいんだってさ。本当にかわいい。
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49 :
ニィロウ
2024/02/02(金) 21:24
🪷💃🏻朝昼晩と長針、ふたり
身支度をしながら声をかけて寒くないようにマフラーを互いに巻き合いっこして、「カーヴェ達と呑んでくるから〇〇時に帰る」「じゃあわたしもディシア達と鍋パーティーしてくるね」「「いってきます、いってらっしゃい」」
って冬の朝の支度をして出ていく瞬間が最近お互いに好きで、アルハイゼンさんが私の色だと思って買った色味のとろふわマフラーは手触りも勿論良くて、全然照れずに言うんだからほんとに敵わないんだ…。
アルハイゼンさんの方がすごーく寒がりなのに朝お見送りをしてくれる度に「君が冷えないように」って、ありふれた手のひらサイズの幸せと暖かさを私のマフラーやポケットに入れてくれる優しさが本当に嬉しくて私の心に一つ、マッチの火を差し出されるみたいで心が弾んじゃう。
とと、書いていたらアルハイゼンさんから早速そろそろ戻るの連絡が届いたよ!また後で書き足しにくるね。
🪷
会えないお留守番中はダンスの自主練をしたり靴や衣装を繕ったり、買い出しをしてアルハイゼンさんから事前に聞いている範囲の場所の掃除をしているんだ。
いよいよ帰って来る、って手紙が届いたら暖炉に火をともして暖かいお湯と茶葉の準備をして、いつだって私の隣に戻ってこれて良かった、と思って欲しいの。時々ぐでっとしてしまう姿も好きみたいだから、疲れちゃってる時はやれないけど……。
「今夜ももうすぐ会える、早く会いたい」普段は理性的で躊躇いが無いあなただからこそ差し出してくれる愛情の温かさが嬉しくて、剥き出しの好意にリボンを掛けたくなっちゃう。
心に傷がつかないように、欠けてしまうものの代わりに植える花が綺麗であるように、何より私だけがぎゅっと抱きしめていられるように。あなたと私、広いおうちで狭くくっつくのを選んだ幸福を当たり前と思わないように。
ねぇ、アルハイゼンさん。いつもいつも、私があなたを大好きでさせてくれてありがとう。……ここまでの書き足しを次の日のお昼前にしていたんだけどね、またアルハイゼンさんからただ名前を呼んだだけの声かけが届いて…私ってばこれだけで浮かれちゃう。
書き足しはここまでにして、お昼ご飯にちょっとお邪魔してこようかな。大好きなあなたに寒さに負けない幸福がいつもありますように。
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48 :
タルタリヤ
2024/01/31(水) 00:50
🐋🏹死なば一人目覚めは二人で
目的達成の為散らぬ程度に命と荒野を駆けるのか、駆ける為に荒野に目標を定めるのか。鍾離先生と付き合うまではそんなこと考える暇があるなら次の強敵を探しに行きたかった。
当たり前のように生きて当たり前のように死ぬ。それを孤独と感じるのは心に研ぎ澄ませた刃の向きを違えているからで、弱さと成りうるそれを隠せぬのなら弱き者らしく先の人生にある生の楽しさを減らされるだけだと思っていた。
否厳密には未だそう思っているけど。兎に角、俺に寂しさという感情の誤魔化し方や好いているからこそ己を合わせ寄り添う為の手段を下手くそにさせたのは鍾離先生だ。
今更口に出すには情けない我儘を、事情を知りながらあと少しだけを望んでしまう傲慢を今更なんて言葉を知らない風で存外この二つ(桁が)上の恋人は率先して出している。
「起きたてで口が回らないことは分かっているが見送りたくて」と癖毛の本数を増やしてでもさっきまで俺も寝ていたベッドから身体を起こして、ちょっとした俺の惚け方をキッカケにハマってしまったらしいマフラーの巻直しをして、先生よりずっと寒さに強い俺が冷えぬよう手つきだけのまじないとやらを仕込む。
野暮だよ、と毎回口から出たがる言葉がマフラーの奥に封じられる。かと思えば寝ぼけ眼が抜けない調子で夢の中で俺が手に乗せて眺めていたハムスター(特徴を聞くにロボロフスキー)を鍾離先生が口に入れようとした直前で目を覚ましたと素で言うのだからどうしようもない。なんでそう惹き付けるのが上手いんだあの爬虫類は。キュートアグレッションの一環と言い張るには無理があるし寝ている俺の瞼を時々弱く齧っているらしい。本当になんなんだそれは。指とかならまだわかるけど。
何時か来る俺の第二の生とやらはそう簡単にはいかないらしく、二百年程度は魂の清算に見込んでいるとか。
目が覚めるまで毎日声を掛け新しく拵える俺の身体を拭き、辿った思い出の品を一つずつ供えて過ごすらしい宣言は孤独に見えた。当たり前を飲み込み続けてきて六千年と少し、飲み込んできた数だけ今更のプライドは抑えて凪の心を持って尚、素直に喜怒哀楽を有し続ける岩の護り。
なるべく長く生きて俺を一人にさせる時間を減らしてくれ、となんでもない様に告げた笑顔が急に切なく思えて触れたくなった。先生には告げられなかったけど、俺はそもそも時々あの生き物が浮かべる遠い先と戻らない時間を見上げ或いは見下ろすばかりで今ここに居る俺や璃月を真っ直ぐ、無意識下で見つめようとしなくなる瞬間がムカついて肩を叩いてやろうと思ったのに、と自分の宣言を無視した俺自身にもムカついた。
俺の永い時を選んだからには凪と停滞なんて許さない、寂しさを寂しさのまま大切に抱え唯一人許したつがいにだけ見せる弱さを愛情だと教えた鍾離先生の剥き出しの無垢は今度こそ誰にも渡せない。
……どうしようもなく好きだ。先生がいい、と植え付けられた帰巣本能をベッドで持て余しながら考えている。自分の視界でのみ定義する”世界の”周期を変える度に行き来する璃月とスネージナヤは、その都度二人で歩けば乾いた石畳も命を掻き消す新雪も小気味よいリズムになるんだろう、と今日も一人から二人になるのを選んだ現実で夢を見ている。
…と、ちょうど先生が帰ってきた。
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47 :
綺良々
2024/01/27(土) 22:55
🐱📦本日のお届け:稲妻にじゃがいもスナック、フォンテーヌにクール便
千織お姉さんとお休みが噛み合うのは基本的に日曜日、後は平日の隙間。日々の配達の隙間でフォンテーヌに寄った時に千織お姉さーん!ってしっぽをゆらゆらさせて会いに行くのが定番なんだけど、今日は千織お姉さんがオフでわたしもあんまり配達が割り振られてなかったから沢山お話出来たんだ!
美味しいご飯の事、久々におばあちゃんの膝に乗れた話、千織お姉さんのお仕事の話、喫茶店に行くならこんなお店…の話、ホットケーキの好み(お姉さんの好みはバターは普通の、
ケーキシロップ>蜂蜜とかメイプル、トッピングはホイップかバニラアイス派!メモ!)の話……多分実になる話とか全然なかったと思うんだよね。
でも千織お姉さんはそういう話でも笑ってくれて、いつだってわたしを撫でてくれる。好きと嫌いをごまかせないわたし達だからなのもありそうだけど、千織お姉さんはわたしくらい好きに貪欲でいられる人。
洋服に向き合う横顔が好き。躊躇いなく布を切る指先が好き。毎朝丁寧に引く目元のお化粧が好き。ついつい揺れちゃうしっぽを愛でてくれる掌が好き。美味しいお菓子みたいな色合いのツヤツヤの毛並みが好き。お付き合いし始めてから変わったものを大切に抱き締めてくれる心が好き。
こんなに良くしてもらっていいのかな?剥き出しにするやり方と沢山湧くばかりの大好きをぶつけるやり方しか出来ないけど、なんて悩む度に千織お姉さんからいっぱい届いたお手紙と日々の記録が背中を押してくれる。
「貴方が見る私がいつも輝いて見えるのは、それは貴方の丁寧な愛情が届いているからよ」と気取らずに私でもわかるやり方で差し出してくれるんだ。
……にゃーん……逢いたい…おなかはいっぱいなのに何でまだ千織お姉さんが足りない足りないってなってしまうんだろ?
とりあえず千織お姉さんの突発的なお仕事が早く終わりますよーにっ!人間の深夜労働は稲妻式労働基準法で非推奨なんだよ!
📦お返事不要のお荷物!📦
>>>1145 のえらーい幽霊族のおじさま?おにいさん?へ!
ニィロウさんがわたしの方が適任じゃないかな?ってお荷物のついでに手紙を受け取って送り先にびっくりしちゃった!にゃう……わたしみたいなぺーぺーの妖怪からのお手紙も届いてくれるかな…??
知ってるお届け先に可能な範囲でお邪魔するのは当たり前だけど、配達可能地域じゃなくても知ってる世界は一つじゃない以上素敵だなって思ったらあれもこれも、って躊躇わずに沢山沢山箱に詰めたくなるのがわたしの癖なんだ。整頓も大事だし箱に限りがあったとしても、好きなものへ遠慮してたら何処かに転がっちゃうかもしれない!劣化して箱が破けちゃうかもしれない!だったら今やらなきゃ!って。その気持ちは本棚が対象でも変わらないんだよ。
そんな性格?がおじさまとわたしのちょっとした共通点なのかもって思って、読み進める度に色んな人へのあったかいびっぐらぶがいーっぱいノートに詰まってて先輩に倣ってわたしも頑張ろう!ってなって……ファンになっちゃった!
どうかこれからもいーっぱいの好きを詰めてね!あ、ご家族へのプレゼントのお届けも狛荷屋におまかせ!
おまけ:千織お姉さんはげしっと蹴るタイプじゃなくて「そうでしょう、私のなのよ」って番のドヤ顔するタイプだから多分お話しても大丈夫だよ。
千織お姉さんが冒険者協会に入会してたの知らなかったけど絶対にわたしとも冒険してください申請する!!!!肉球で素振りしなきゃ!ふん!!ふん!!
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46 :
甘雨(ころころ)
2024/01/27(土) 07:42
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆🐑🌸ふわふわとまきまき
「甘雨が寒さを感じぬように」と、私のけーぷをなおして、しっぽをととのえてくれる、帝君のてつきがすきです。
あたたかくて、少しごつごつとしている、とてもやさしくておおきな手。契約をむすぶ手と目で、帝君はいつもいつも、私をみていてくれています。
きをつけてあるいていてもころんでしまう私を、師匠がみていないとき、帝君がやさしくおこしてくれます。
だいじょうぶです、帝君の手をかしていただかなくても、とあわあわしてしまう私をなんでもないようにおこしてくれます。
私がまえにけーぷのひもがきれてないてしまいそうだった時も、帝君はささっとせんじゅつでひもをなおして、ふわふわをむすびなおしていただいたのをきっかけに、師匠がいないときはわたしに目をかけてくれています。
きのうもついついねてしまった私へ、帝君はいつもどおりのやさしいまなざしであたたかいふとんをかけてくださったようです。
やさしいやさしい、たいせつなおんみ。ずっとずーっと、甘雨は帝君をおしたいしています。りっぱなはんせんになって、帝君にも師匠にも、降魔大聖にも、りっぱになったなと、…ほめてもらいたくて。甘雨はがんばります。
……あさごはんはせ、せめて…清心をにじゅっぽんにおさえられる、ように…がんばり、ます…。
おはようございます。帝君。甘雨のこころだけは、きょうもあなたさまにそえますように。…だいすき、ですっ。
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