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スレ一覧
┗1504.マチネの前夜(46-50/127)

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50 :アベンチュリン(崩壊:スターレイル)
2024/11/05(火) 19:03


抑揚、息のつぎ方、しっとりと濡れたような声。何もかもが完璧で、普段でさえ言葉を忘れて聞き惚れてしまいそうなんだ。ベッドの中で優しく読み聞かせなんてされたら、二度と起き上がれなくなるかもって心配してる。冗談抜きさ、本気だよ。

「ナイチンゲールとばら」のあらすじを教えてくれる声は、途切れ途切れで、息をつぐところもまるでばらばら。吐息の中に消えてしまう音もあって、確かに、いつもの穏やかな心地良さとは違ったかもしれない。
それでも思い知る。僕を夢中にさせるところはどんな時でも変わらないね。もちろん、虜になったのは声だけじゃなかった。…あのまま続けてたら、全身の血が沸騰してたんじゃないかなぁ。

赤い薔薇を見つけられないナイチンゲール、その後はどうなるんだい?はやく続きを!……なんて甘える前に、童話には書けない、僕らだけの秘密の時間を作りにいこう。



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49 :アベンチュリン(崩壊:スターレイル)
2024/11/04(月) 18:17


僕が登場人物たちの台詞を読むと、彼女の肩が小さく震える。もしかして笑ってた?

お姫さまの台詞を読んでくれという提案は、ただその方が楽しくて、舞台の上じゃない彼女の演技も見てみたいってだけだった。照れて少しだけぎこちない、でも期待以上に意地悪で可愛いお姫さまだった。だから、もっとその声に聞き入りたくて瞼を閉じたんだ。
……不意打ちはやめてくれと言ったけど、うまく言葉を紡げなくなったこの口も、熱くなったこの頬も、決して嫌なわけじゃない。どうすればいいのか分からないだけ。どうすれば…格好がつくのか。
だけど、僕がどれだけ迷って途方に暮れても、君がそこにいるんだね。

ブルーファンタジアにダリア、暖かくなったら庭に咲くという花。花冠なんて初めてだし、ハンスがお姫さまにあげた王冠よりずっと見劣りがするだろう。それでもいいと笑って、その細い指で、我慢強く教えてくれよ。



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48 :アベンチュリン(崩壊:スターレイル)
2024/11/02(土) 23:13


ふたりで本を覗き込む時、頬にあたたかい額が触れて、池の中の魚が飛沫をあげるみたいに心臓が跳ねた。ぴったりくっついた額とふわふわの前髪が、僕に甘えてるみたいで。
少し触れたくらいでどうして…と思ったけど、ああ、そっか。多分、お互いに許し合ってる距離ってやつが、その時にはっきり分かったからかもしれない。本の位置を変えることだってできた。顔が触れないところで覗くことも。でも彼女はそうしなかったし、僕はそれを嬉しく思った。

何気ない時、ちょっとした仕草で想いが伝わるものだね。そういう当たり前のようで普段意識もしないことを、いつも微笑みながら僕に気付かせるんだ。ほんと、油断ならないよ!



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47 :アベンチュリン(崩壊:スターレイル)
2024/11/01(金) 18:20


アンデルセンとオスカー・ワイルド。立派な装丁の二冊を胸元に抱いた姿が、どうしてだろう、とっても素敵に見えた。僕は『のろまのハンス』を読み聞かせることになって…彼女の方は、まだ分からない。うーん、わくわくするね。

炎のゆらぎと薪の爆ぜる音、燃える木の匂い、じんわりとした暖かさ。暖炉の前のソファに寝転がるとその全てを感じて、僕の胸に頬を寝かせた彼女の重みと呼吸するたびに動く胸が、その時、この世界でもっとも特別なものに思えた。
僕の身体に半身を重ねる時、嬉しそうに笑いながらも彼女の仕草は楚々としていた。もちろん普段からそうさ。でも、きっと僕が窮屈さを感じないように、そっと鳥の羽根を置くみたいに座ったんだ。ソファの下で上品に揃えられた脚が、ドレスの形も相俟ってほんとうに人魚みたいだったよ。

羽根と言えば、脇腹をくすぐってきた指がまさにそんなふうだったな。小さくて真っ白な羽根。
あれは先にいたずらした僕への仕返しだと思うけど、「仕返し」をしてきたってことが何より可愛くて……だから僕が笑ったのは、ただくすぐったいから、だけじゃなかったのさ。



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46 :アベンチュリン(崩壊:スターレイル)
2024/10/31(木) 19:55



🍏

あれ、今日は皆お楽しみのハロウィンじゃないか!
と言っても何か特別なことをするわけじゃない。ただ、せっかくだからね、君にしてもらいたい仮装について寝る間も惜しんで熟考してみたよ。聞いてくれるかい?

魔女や悪魔、シスター、他にも色々と思い浮かんで、どれも抜群に似合ってしまうという結論に達したんだけど……実はひとつ、心臓に深く刺さって抜けないものがあるんだ。
元は民族衣装だけど、場合によってはウェイトレスやビアガールと似た仕事をする時の衣装。ディアンドルというらしいね。高貴な生まれの君が、奉仕をする側の、だけどメイドのそれほど堅くもない華やかな装いをしているのが見たい。
きっと…いや、絶対に似合うよ。仕立て代なら何着分でも全て僕が払う。一から特注にしよう。

こういう色で丈はこのくらいで…なんて考え出すと際限がなくて頭が回らなくなってきた。チョコレートか何かで回復すべきだね。そうだ、こう言ったら、もしかすると優しい歌姫からもらえるかな?

「やあマイレディ、Trick or Treat!」

🎃

これは独り言だけど、今夜、日付が変わった瞬間…僕の手元にある金のうさぎたちをチップに勝負に出る。久しぶりのオール・オア・ナッシングだ!

 11/1 真夜中 
最高!君の祈りのおかげで、更に強く、美しくなったよ…!具体的には二段階ほど。
僕の幸運は君にも良い結果を齎してくれたかな?



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