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スレ一覧
┗1509.DOORS(26-30/131)

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30 :イゾルデ(リバース1999)
2024/10/29(火) 22:59


「空から星が消えて、ウィーンを美しい青で包み込む短い時間。あの瞬間をずっとこの腕に抱いていられたら、どんなにいいかな?」

🦋

選んでくれたドレスは、ベルベット。
とても深くて綺麗な青色よ。これは、あなたが好きなウィーンの夜明けの色だわ。少し毛足があるから、並毛にしたり、逆毛にしたり、あなたが手を這わせる度に色が表情を変えるの。…でも、こんなに光沢を走らせていたんじゃ、かえって目立ってしまわない?肌も露わだし、わたしには派手すぎるわ。やっぱり、出掛けるのはやめにするわ…、なんて言ったら、怒られてしまうかしら。

冒険よりも、あの空の代わりに腕の中にずっと抱き締めていてほしい……というのが本音なのだけど。



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29 :イゾルデ(リバース1999)
2024/10/28(月) 19:47


「僕が先でもちゃんと待ってるから、安心していいよ。」

🦋

一階のサロンで待つと…、お伝えした時のこと。
あなたがね、初めて、そんなふうにおっしゃってくださったのよ。それがあんまりにも自然で、わたしは黙って頷いただけ。でも、ちゃんと笑えていたかしら…?とても嬉しくて、何かを言おうとして、喉のところが熱くなったの。目の前にいたのは優しい王子様でもなく、すれっからしの王様でもない、ただのあなた。何でもないあなたが、わたしを見つめて微笑んでいらっしゃったから。

わたしの中にある無数の扉たち。だけど、本当のわたしはいつもここにいて、あなただけを待っているわ。



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28 :イゾルデ(リバース1999)
2024/10/27(日) 14:00


「僕には君の目が見えるよ。目隠しも、閉じた瞼も、何の障害にもならない。」

🦋

あなたは『見るな』と言ったわ。
その代わり、あなたはわたしを見ていてくださる…?黒いスカーフを帯にして視界を闇に塗り込めたら、驚くほど、わたしの中にはあなたしかいなかった…!見えないものを見ようとして心を映し出せば、その全てがあなただわ。どんどん、感覚が研ぎ澄まされていくのが分かるの。ほら、また、あなたが熱になってわたしの内臓に触れた。

この家に生まれた娘は、体内の臓器がさまよい歩いて狂人になる病気なの。だけど、わたしの形が崩れて眼球だけになっても、あなたを見つめているから。



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27 :紫式部(Fate/GrandOrder)
2024/10/25(金) 19:49


☯️


豈図らんや、私などが呼ばれてしまって良いのでしょうか?…などと言いつつ。ええ、はい。宮仕えをしていた頃がとても懐かしく。日暮れを惜しむ蝉の声を聞きながら、夕涼みをしたのがつい先日のように思われて。

……もうすっかり、秋なのですね。

読書が人の心を豊かにするように、書き手にも綴る楽しみが有りますので、…はい、このように。私も毎日、筆を走らせる事をすっかりと楽しんでおります。
想いを届ける者として、また、新たな教養の発露にもなるかと。紙の本という訳にはいきませんが……これは貴方と親交を深める為のとっておきの一冊。この本は私そのものですから…ええ、貴方に差し上げるものです。これからもゆっくりと言の葉を交わし、想いを綴り、共に新しき物語を紡いで参りましょう。

✾ ✾ ✾ ✾ ✾

はい、その意味…、やうやうと。
桜色というか、桃色といいますか。こうして過去を振り返る今も、貴方と共にある事を嬉しく思う私がここに。いつかの出逢い、素晴らしい御手蹟に心が震えたこと…今度、ゆっくりと聞いて下さいね。



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26 :イゾルデ(リバース1999)
2024/10/24(木) 22:40


「その色、僕にも似合うかどうか試してみるのは?」

🦋

あなたが選んでくださった、唇の色。
少し青み掛かった薔薇の発色、素敵だわ…!これは、わたしだけの色よ。熱がこもる度に練り紅の甘い香りがして、とても幸せな気持ちになるの。最後は全部、あなたに奪われてしまったけど。うっすら、赤くなったあなたの唇が可愛くて。首筋には花びらと一緒に萼も乗せたわ。ポケットチーフにも手袋にも、それから、あなたの……

メイクルームで、さり気なくあの口紅を上着の内ポケットに滑らせていらっしゃった。きっと、何度だって、あなたがわたしの唇に色を付けてくださるんだわ。そう思って、気付かない振りをしたけれど…嬉しかった。



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