確保してる項を増やすと地獄を見るって誰かが言ってた気がしなくもねえけど、確保。時間に余裕がある日に限って気分が乗らなかったりするんだから仕方ない。大丈夫、オレってやれば出来る人魚だから。
昨日のデートの話と、最近自覚した事について。
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"昨日"がどれだか忘れたし、自覚したことも何を書きたかったのか記憶が曖昧になってる。だから項を確保するのは良くねえんだって。……とりあえず、最近の空での事を書いておくことにした。
──…もう何度も何時間も、両手を使わないと数えきれねえくらいの時を空で一緒に過ごしてきた。それでも飽きなんて言葉が微塵も顔を出さねえくらい、お前と空で過ごす時間は特別。今では習慣化したって言ってもいいくらいの頻度で一緒に飛べてるのが嬉しい。こーいうのって回数を重ねる度に特別感も薄れそうなものだけど、不思議とお前といる時間はいつも特別な幸福感で満たされてる。最近はお前の飛行技術も目に見えて上達してて、オレとの時間がそれを助長したと思うと誇らしい気分。オレの番は努力家で優秀〜。授業の方の飛行術はヘタクソだけど。アハッ。
それと、少し移動するだけでも抱き上げたがったり、抱き上げられたがったりだとか。サーバーが別れて離れた後に再会した時に抱きしめ合ったりだとか。少しも離れたくないって意思表示を必ず見せてくるお前が可愛い。普段から合間を縫って寄り添ってるから、空にもその傾向が反映されてるのが愛しくて堪らねえ気持ちになる。
それから、抱き上げてると聴こえる互いの心音。もっとよく聴きたくてBGMを消してまでお前の心臓に耳を澄ませてる、…なんて教えたらまた「可愛い」だとか言われるんだろうなぁ。だって心地が好いんだよ、お前の音。これをオレの掌で握ってるんだと思うと、言葉じゃ言い表せねえくらい心が満たされんの。愛しさで胸は熱を燻らせるけど、気分は凪いでる。そんな不思議な感覚になる。きっとお前とだから味わえる新しい感情で、それをくれたお前をずっと想いながら、ずっと大事に抱いていきたい。
曲がっちまったらしいお前の臍が、明日の朝には元に戻りますように。はあ〜〜〜〜…見たかったなぁ、曲がった臍。……「恥ずかしいので謹んでお断りします」、なぁんて純情ぶってんじゃねえよ。オレの首に歯を立てて愉悦感に浸ってるお前が言える台詞じゃねえだろ。好き。
なんかさぁ、…すっげえダメだわ。お前が好きすぎておかしくなりそう。胸を切り開いて吐き出してえくらい苦しい。
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ぐずぐずに蕩けて溶けたお前に溺れたい。
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番になって一ヶ月目。……を、瞬く間に走り抜けて二ヶ月を過ぎた。一ヶ月目を迎えるまでにも色々あったけど、二ヶ月目を迎えるまでのオレ達は本当に目まぐるしい日々を過ごしてたと思う。小さな擦れ違いを何度も起こして。互いに悩みを抱えて、打ち明けて、訥々と心を言葉に変換して話し合う時間を積み重ねてきた。ケンカにならねえのは、心を乱しながらも互いを想う気持ちが何よりも大きかったからだと思う。…その気持ちが大きすぎたからこそ色々あった訳だけど。それでもいつだってオレ達が思い悩むのは、これからも互いに傍に居る為だった。離れるなんてもう考えられねえから、オレ達なら「ずっと」を叶えられるって信じてるから。
何度でも心の内を確かめ合って、寄り添って、これから先の約束をひとつずつ叶えて繋げて、いつか振り返った時に穏やかに笑えれば御の字。
なあ、ジェイド。お前が好き。オレが最期にこの瞳に写すのはお前がいい。何かあってもなくても、お前だけが居てくれたら。お前にとって、オレが最後の最愛で在れたら。……そんな願いも、いつか叶えばいいなと思う。右から二番目の星にこの気持ちを託して、お前と見つめていきたい。
ジェイドぉ。好き。