スレ一覧
┗1407.telescope(17-21/32)
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21 :ア/ベ/ン/チュ/リ/ン(h/s/r)
2025/01/09(木) 01:29
このペンは僕の大切な宝物。
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20 :
Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/01/06(月) 01:47
彼の抱負に呆れ、そしてまるで変わりなく愚鈍の根絶のみを目標に掲げようとしていた僕だが、こうなると短期目標として『堪え性を身に付ける』を追加するべきだ。
※
詳細は伏せるが、今回も、成人指定が必要な内容ではない。
帰宅にあの男の出迎えがあったものだから、――いや、きっとそれよりもずっと以前から焦がれていたようで、その身体を抱き締めた途端に彼の温度や手触りすべてが恋しくて堪らなくなった。数日前、荒事に傷を負って帰ってきたばかりである彼を、躊躇いなくきつく抱き締めてしまった。
怪我のため入浴を禁じられているとはいえ、許されるだけを清めた身体は傍目には普段とそう変わらない。それなのに、深く鼻先を寄せればその香りはいつもよりずっと濃かった。彼の匂いが鼻腔を満たす幸福に唾液が滲んで、己が獣になったような錯覚までもしたし、実際あのときの自分は好き勝手に彼の縄張りを踏み荒らす獣未満の生き物だった。衝動のままに噛んで、摩って、嚥下して、そして許される喜びに肌が粟立つのだから支配欲とは厄介なものだ。
これ以上はしない、と僅かばかりの正気に踏みとどまったそのときには、キッチンでスープはとっくに冷め切っていた。僕が玄関の扉を開ける前、彼が用意をしていたはずのものだった。
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19 :
Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/01/04(土) 15:52
彼に改めて向き合うとき、僕は随分と冗長な文章ばかりを垂れ流す愚鈍であることを何度でも思い知らされる。彼がこの日を1ヶ月とするのなら、僕もやはり、今日の日を祝って良いのだろう。彼への言葉は直接伝えたため、ここには書き残しはしない。このノートは、あくまで思考の整理のための走り書きだ。
彼から手渡された目に痛い配色の花束を、飾るならあのやんちゃな創造物たちの手が届かないところに置くべきだろうが、とまでを思い巡らせて、自宅に持ち帰るという発想が出て来なかった自分には呆れた。派手好きなギャンブラーに似合いの薔薇は、あの部屋こそが相応しいということにする。虹色の夢だとかは、彼に届いていればいい。
一つ前のページで紙面にも騒々しく喚いている喧しいクジャクのような男だが、このノートが並ぶ愛読書の一覧を見つけたときの顔を僕は知っている。このごろ彼と顔を合わすのはプライベートばかりなものだから、外向けの面を整えたギャンブラーを眺めているのは少し愉快で、同時に大変気分が良い。機会を与えてくれたどこかの読者にも感謝を。僕も後程、君たちの日記帳を手に取らせてもらおう。
しかし、次にカンパニーから要請があったとして、今まで通りの顔をして彼の任務に同行できる気もしなければ、まさか一人で行かせろと断り文句を用意する気にもなれはしない。さてこの頭のふやけた凡人をいったいどうするべきだろうか。いざその時までに、答えを見つけておかねばならない。
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18 :ア/ベ/ン/チュ/リ/ン(h/s/r)
2025/01/04(土) 03:59
僕は今、“ぎゃーー!!”とか“うわーー!!”とか叫びたい気持ちに駆られてる。眠ってしまった彼の隣でそんなことをするのは迷惑だから辞めておくけど。
この本棚の存在を彼からの暴露で知った僕だけど、今日初めて他の本も読んだ。
やはり殆どがプライベートな日記帳ということで読めない現実に叫びそうになり、その中でも読めた本にこの僕の彼の日記帳を愛読書として記してくれている人が二人もいて、また叫びそうになったんだ。
きっと彼の綴る言葉に惹かれたんだろうけど、そんな中僕なんかが乱入していて申し訳ない。
それにしてもどうして皆こんなに文才があるんだろう、羨ましくて叫び、自分の文才のなさが恨めしくて叫び……さて今僕は何回心の中で叫んだでしょう?なんてね、ちょっとしたクイズさ。
叫ぶなんて僕の柄じゃないけど、やっぱり日記というものは心を揺さぶるな。
僕からも愛読させて貰うよ、あくまで僕、僕はね。なんて言ったってこの日記の持ち主は寝ているから。
1ヶ月記念ありがとう。今は恋人だって胸を張って言えるよ。
七色の薔薇が君を虹色の夢に連れて行ってくれますように。
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17 :
Dr./レ/イ/シ/オ (H/S/R)
2025/01/02(木) 00:31
あの男は律儀にも、このノートのページを使うたびに報告をする。タイミングが良いのか悪いのか、これが彼の憎らしい幸運というやつなのか、ちょうど読みかけの本を開こうとしたときに声をかけられてしまったものだから、挟んだ栞の位置は今晩動きはしなかった。喧しい彼そのもののようにこちらに語りかける文章は、やはり彼そのもののように僕を読書には集中させてくれない。彼の記した言葉の一行一行を、ひとつひとつを、どれだけじっくりと指先になぞっても噛み締め足りない。以前に残したほんの一文でさえ、未だ僕の心を震わせてやまないというのに。
一つだけを付け足すなら、あのギャンブラーが勝ちを宣言した日、彼がどうにも勝負を急いでいることには気付いていた。彼という強い引力に抗わず生きようと腹を括ったばかりの僕とは正反対に、彼はこの一晩に持てる手段の全てを使おうとしているようだった。あの日僕が放った、勝ちしか見えていないんだろう、だなんて煽り言葉は、少しだけ嘘だ。僕はあの夜、ギャンブラーの定めた『勝ち』の条件がとっくに揃っていることを知っていた。後は手札を広げるだけだと、本当に『勝ち』が欲しいなら彼は自分の頭で気付くべきだった。僕はその為に、たった一言を添えただけだ。
君の〝幸福論〟に相当する言葉を、いつか僕からも贈ろう。君の囁く愛に思い浮かべたそれは、君から注ぎ込まれる「愛」と重なるものだから、そうと気付く前よりもずっと大切に抱えている。
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