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┗891.とりごや(11-15/98)

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15 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/23(木) 22:44


【自分取り扱い説明書】
>>15-18

製品名:
全/自/動/わ/ん/こ……ではなく、山/姥/切/国/広という。

対象年齢:
目上の男/士に……しか、懐かない。これは、完全に……その。……こ、好みの問題だ。

適正動作環境:
よく干した、布団の中……だろうか。湿気には、やや……弱い、が。寒さや……暑さには、わりと。いや、めっぽう……強いほう、だ。

製造元:
本/丸にある、炉だ。……俺は、いわゆる。は/じ/ま/り/の、なんとか……では、ない。鍛/刀の際に、出てきた。よくある、はずれくじ……だ。

製造日:
早春の、ある日……だった、らしい。……直接、聞いてくれれば。仔細も、一応……教えられる。ここは……写/しも、聞きたいところだ。……もともと、政/府の刀だった男/士も。製造日……くらいは、記録されているんだろうか。

保証期間:
原則、終生飼育を希望する。……もし、今後。この、首輪……が。抜けてしまうようなことが、あったら……だな。二度とは、外れないように。しっかりと、はめ直してやってくれ。

価格:
拾われたので、価格は……ない。……だからと、いって。価値がない……というわけでは、ないはずだ。
俺は、たしかに、道端に転がっていた……かも、しれないが。それを……こうして、拾ったうえで。きれいに磨いて、大切にしてくれている刀……が、いるんだ。あまり、自己を卑下しすぎたくは……ない、と思う。

>>16 につづく



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14 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/23(木) 22:43


傷。

主の護衛として、万/屋まで御/伴をした。行き先は、石の店……だった。宝石、というんだろうか。自然の形を、人間が……わざわざ、削って。きらきらとさせた、あれだ。きれいな細工だと、感心するよりも……先に。石たちにとっては、痛かっただろうな……と。そう、考えてしまった。俺たちは……もともとが、玉鋼であるせいだろうか。どちらかといえば、石のほうに……思いを寄せてしまう。
しかし、傷が……ああいうふうに。ひかりを反射して、かがやくのなら。たとえば……こころがひどく、傷つくような経験も。悪いばかりのものでは、ないのかも……しれない。


白文鳥。

この日の……帰路に、寄った茶屋に。おおきな鳥かごが、吊るされていた。その中に、看板娘が……いたんだ。白一色の、なめらかな羽毛。つやつやと光る、赤いくちばし。まるで、高級な……なんだろう。……そうだな。高級な……い、いちご大福。いちご大福の、ようだった。
とても高貴なたたずまいで、かなり……ぷりぷりと、怒っていた。……そこも、含めて。俺の好きな刀に、似ていると思った。ありがたいことに、写/しは……あまり、叱られないがな。あくまで、印象の話……だ。



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13 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/23(木) 08:51


修/行。

忠誠心が低いにしても、限度があるだろう……と。そう言われてしまう、話……かもしれないが。主の刀には、あまり……なりたくない。だから、この写/しは……修/行には、まだ出ていない。今後、出る気も……さほど、ない。この身は、たしかに……主のものだ。……刀/剣/男/士として、この世に顕/現させられている以上は。それは、もう……しかたのない事象だ。そこには……さすがに、諦めがついている。
それならば、せめて。この心だけは、俺のものに……しておきたい。……そうではないと、おちおち。恋も、できやしないだろう。


押入れ。

それでも……、……。行きたい……と、そう言うのなら。逆立ちをしたって、俺には……止められない。慕わしく思い合う仲、とはいえ。そんな権利までは、さすがに……有していないと思う。
だから、押入れに隠してしまった。ほかのだれかのための……刀には、まだ。……まだ、ならないでほしい。もう少しだけ……で、いいから。俺のためだけの刀で、いてほしい。



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12 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/22(水) 12:16


きぼう。

行灯につける、ろうそくの灯。夜空の遠くで、こうこうと燃えている星。そういう……明かりのようなものに、なれたらいいと思う。刃生は、暗い。その道をゆく足元を、少しは照らせるくらいの……細くても、たしかなひかりに、なりたい。あの日に、この手を取ってくれた……ということは、おそらくは。はじめから……すべてのものを、諦めてしまっているわけでは。きっと、ないだろうから。


才能。

なぜ俺なのだろうとは、あまり考えない。あのとき、あそこにいたからだろう……と、そう思っている。これは、悪い意味では……なくて、だな。なにか……生きものでも、飼ってみようと決めた人間が。どんな個体であれ、その家に迎えたものを……ひとまずは、きちんと愛してみる。それと似たような、よさがある。……愛は、才能だと思う。俺のかたなには、そういう……才能が、ある。



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11 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/20(月) 16:47


夜半。

物音が、する。……それは、寝返りの音だったり。あるいは……衣擦れの音だったり、する。その音……さえも、いとおしいと。……そう、思う。生きている音。生活している、音だ。心細い時間帯には、そればかりが……写/しの、こころの頼りで。耳をすませて、ずっと。その音を、聞いていたくなる。


「ちょっと、ごめん」。

「ひとの子って、オスでも、たまごを宿すのだっけ」……と。脇/差のほうの兄弟から、問われた経験がある。俺の見る限りでは、兄弟は。いくらか……混乱を、きたしていたから。「おそらくは、宿さないはずだ」と。俺は……しっかり、返しておいた。そのあとに、「そうだよね」と、納得してくれていた……ので。少しは、役に立てたんだ……と、思いたい。
俺は、俺で。自分に生えている、脚の本数……が。いきなり、わからなくなったりもする。……こういうことは、お互いさまだ。聞けば、すぐに……解決するのだから。恥を忍んで、聞いてしまうに限る。



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16 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/25(土) 11:35


>>15 のつづき

【以下の動作方法】

話す:
実は、好きなほう……だ。ある程度のあいだ……なら、放っておいても。自由気まま……に、しゃべっている……と、思う。……ひと振りで。壁に、向かって……。

誘う:
遠回しな、言いかた……で、誘われてしまうと。この写/しは、気づいてやれないときが……多い。まあまあの、鈍感……だ。……それに。何事も、すなおに。口に出して、もらえるほう……が。俺は、好きだ……と、思う。……まっすぐな、言葉は。心に、こう……ぐっと来る、だろう。

笑わせる:
機嫌のいいとき……は、常に。ほのかな笑み……を、浮かべている。……そんな気が、している。うその笑顔……は、あまり。作ることが、できないほうだと思う。……最近、は。俺の、好きなかたなの……笑顔に、つられて。少し、笑う……という、機会も。いい意味で、増えてきた。

泣かせる:
……、……。感情、が。脳の許容量を、いっぺんに……超えてしまうと。自動的に……目から、汗が出る。そういう、しくみだ。……「悲しい」ばかりが、涙の理由では。どうやら、ない……らしい。……体のしくみは、難しいな。

怒らせる:
定期的に、自分で……勝手に。パンクする、傾向がある。ぐずぐずとして、要領の得ない話しか……しないとき、は。たいてい、そうだ。怒り……というよりは、悩んでいる。……とはいえ、それも。一日は、持たないはずだ。

謝らせる:
ため息をつくと、謝る……と、思う。……相手の様子が、いつもと違うふうに見えたら。自分の言動を、省みる時間……を。一度、設けるように……心がけている。……けっこう、すぐに。さくっと、謝ってしまえるほうだ。

倒す:
指で、火/縄/銃を……形づくってから、だな。こちらに向けて、「ばん!」……と、言えば。うれしげな様子で、倒れてゆく……はずだ。

>>17 につづく



15 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/23(木) 22:44


【自分取り扱い説明書】
>>15-18

製品名:
全/自/動/わ/ん/こ……ではなく、山/姥/切/国/広という。

対象年齢:
目上の男/士に……しか、懐かない。これは、完全に……その。……こ、好みの問題だ。

適正動作環境:
よく干した、布団の中……だろうか。湿気には、やや……弱い、が。寒さや……暑さには、わりと。いや、めっぽう……強いほう、だ。

製造元:
本/丸にある、炉だ。……俺は、いわゆる。は/じ/ま/り/の、なんとか……では、ない。鍛/刀の際に、出てきた。よくある、はずれくじ……だ。

製造日:
早春の、ある日……だった、らしい。……直接、聞いてくれれば。仔細も、一応……教えられる。ここは……写/しも、聞きたいところだ。……もともと、政/府の刀だった男/士も。製造日……くらいは、記録されているんだろうか。

保証期間:
原則、終生飼育を希望する。……もし、今後。この、首輪……が。抜けてしまうようなことが、あったら……だな。二度とは、外れないように。しっかりと、はめ直してやってくれ。

価格:
拾われたので、価格は……ない。……だからと、いって。価値がない……というわけでは、ないはずだ。
俺は、たしかに、道端に転がっていた……かも、しれないが。それを……こうして、拾ったうえで。きれいに磨いて、大切にしてくれている刀……が、いるんだ。あまり、自己を卑下しすぎたくは……ない、と思う。

>>16 につづく



17 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/26(日) 03:47


>>16 のつづき

相談する:
正解のある答えを、うまく返すこと……は。あまり、得意では……ないが。基本的に、ひとの価値観を……強く、否定したり。そういう対応は、しないほうだ。……そこは、話し相手として。そこそこ、向いている……と、思われる。

騙す:
すなおな性質なので、とても……簡単だ。……この刀にならば、多少のことは。裏切られても、まあ……構わない、という。信頼を寄せて、生活している。……俺からの、信用を。仮に、すこし……失ってしまったと、しても。また……積み木のように、積みなおせばいい。

味方にする:
なつくと、自動的に……なる。平たいことばで言えば、全肯定をするほうだ。……そういう味方が、だれにでも。この世の中に、ひと振りくらいは。いてもいいだろう……と、思うからだ。好いた刀が、白だと言うなら。まっ黒いものも、白として……見るぞ。

服従させる:
ひとの言うことを、よく聞ける……ほどに。出来のいい脳みそでは、ないんだ。いつも自由に、のびのびと……していて。自立心にあふれている……と、いうふうに。できれば……肯定的に、捉えておいてほしい。しつけ……は、一応。受けつけては、いる。

>>18 につづく



18 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/28(火) 11:25


>>17 のつづき

【メンテナンス】
故障かな? と思ったら、以下の事柄をお試しください。

一、静かになったら
電池切れ、だろうな。はしゃぎ疲れると、ときどき……糸が切れたように、眠ってしまう。……すこし寝て、起きてきたら。また、元気になって。いつものように、騒ぎ出す……はずだ。……いったん、見守ってくれれば。写/しとしては、それで構わない。

二、変な顔をしていたら
悪いものを、食ったわけでは……なければ、だな。いつも通りに、刃生だの……なんだのを。憂うつがって、悲観しているだけだ。放っておくと、そのままの状態でいる……わけだが。いっぺん撫でてやると、ぴたりと止まるらしい。

三、ため息をついている
悲しい気持ち……を、いくらか。溜め込んでしまっている、かもしれないな。……少しばかり、時間を作って……。写/しの言いわけを、聞いてやってくれ。ひとしきり、話してしまえば。きっと……気分も、晴れることだろう。

四、何もしていないのに怒りはじめたら
今までに……書いてきたことの、合わせ技がいい。……つまり、一度。写/しに、話す機会を……与えてみて。それから……しばらく、見守っていてくれ。そのうちに、疲れてくるはずだ。疲れてきたら、怒りつづけては……いられない。
……、……それで。頃合いを見て、抱きしめて……。口づけて、撫で回せば。それで、おしまいだ。……写/しは、見事に。なにも、わからなくなる。なにか、気の迷いが……きれいさっぱり、晴れたような。おそらくは……そんな表情で、はにかんでいる。

【本製品に関するお問い合わせ先(回す人)】
これは……「取り扱い説明書」の、名の通りに。好いた相手への、自分の……取り扱い、説明書として。とても、使い勝手がいいと。そう、思った……ので。通りすがりに、これを見かけた者……は。……ほんとうに、自由に。好きなように、持っていってくれ。