スレ一覧
┗891.とりごや(6-10/98)
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10 :
山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/19(日) 16:43
苦手なもの。
この写/しは、鼻がいい……らしい。ほかの男/士の……あれは、香水? なんだろうか。そういう匂いで、鼻の中が……ちくちく、と。痛くなってしまうときが、ある。……それも、わりあい。頻繁に、あるんだ。
本/丸の畑にまく、害獣向けの……忌避剤のように。この写/しを、寄せつけたくないときがある……なら。自分の匂いを、きつくしておくと……いいと思う。効果、てきめんだ。
寝息。
明日の朝には、息絶えているかもしれない。そう思って、寝息を確かめる。……あまりに、不安がるせいで。あらゆる方法で、死なせてしまう夢……を。以前は、頻繁に見ていた。ここしばらくは、ほとんど見ていない。夢よりも……現実のほうが、いまは怖い。俺の気が、急に……触れてしまって。それで、うっかり……手にかけてしまったら、どうしてくれよう。
命は、戻らない。命は、戻らないんだ。……よく、気をつけなければ。
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9 :
山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/16(木) 14:27
あつい。
……会いたい。……、……触れたい。
好きなもの。
鳥が、好きだ。行/軍の合間にも、野鳥がいると……つい、目で追ってしまう。探して歩くとき……は、目線よりも、ずっと上のほうに。意識を、向けつづけている……ので。必然的に……足もとのほうは、不注意になってしまう。……、……つまり。木の根に、すねを……うっかり、ぶつけたり。やたらとかたい野草に、足を取られたり……する。
そのせい……で。写/しの膝から下は、いつも……あざだらけだ。兄弟たちには、もちろん。すでに、しっかりと……呆れられている。……それでも、やめられない。好きなものは、やはり……好きだ。それを……目で追わない、刃生など。いくら安全でも、俺は。つまらない……と、そう思ってしまう。
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8 :
山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/14(火) 04:35
重い。
頭と体が、思うように動かない。何をするにも……いつもの二倍は、時間がかかっている。今いる場所が、夢の中……なのか。そうではないのか……が、まあまあ頻繁に、分からなくなる。……もともと、あまり。地に足がついている、とは……言いがたい性質の、刀だ。自分でも、そう思う。そういう……自覚は、ある。
この名を呼んでくれる、あの声と。この体に、触れてくれる……あの手の、おかげで。こうして、毎度……現し世に、引き戻されているわけだ。……正気、というものが。俺にも、きちんと……備わっている、ならば。それをなんとか、保てている……のは。……この部屋の中にも、こういう形で。一条のひかりが、差してくれるから……だと、思っている。
まなざし。
視線が合うと、何もかも。心の汚さ……まで、すべて。見透かされている、ような。……そんな気持ちに、なる。せめて、目に映るところだけでも。きれいでいたい……とは、思うんだが。……俺は、自分がわからない。
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7 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/13(月) 15:27
晴れている。
天気がいいせいか、とても眠たい。夜の時間に、備えるつもりで……少し、眠ろうと思う。午前中のうちに、干しておいた布団は……とても、あたたかくて。いつもの、太陽の匂い……に、混じって。俺ではない刀の、匂いがする。
この匂いには、まだ、慣れない。……と、いうか。まだ、慣れたくない……ような、気分でいる。当たり前に、この部屋に、あってくれるもの……だとは。まだ……あまり、思いたくない。そういうこと……を、言いたいんだ。いま、こうあれる……状況は。もっと、尊いもの……だと。……そう、感じているから。
機嫌が悪い。
俺ではなく、愛馬の話だ。ここ最近、ずいぶんと気が立っている……様子が、見られる。この写/しに、できる限りのことは……してやったつもり、だが。それでも、効果のほどは……正直、いまいちだと思う。……これ以上は、俺には。もう、どうにもしてやれない。愛馬に対する、申しわけなさと……やるせなさ、で。こちらの神経が、いくらか……参ってしまっている。
自分の無力さを、痛感している日々だ。明日からの出/陣では、いつものように……よく、やってくれるだろうか。……厩に行くのが、少し憂うつだ。嵐のような不機嫌が、早く……過ぎ去ってくれるよう、祈っている。
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6 :山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2024/03/02(土) 22:13
眠れない。
そんな日も、たまには……ある。地面が揺れたあと……は、とくに。しばらくのあいだ、おそろしくて。小心者の写/しは、そこから……何日も。こっそりと怯えて、過ごすことに……なる。……親しい刀が、はるか昔に。災害にともなう、事故か……なにかのせいで。その身が、一気に焼けたんだ……と。そう、教えてくれたことがある。
長い歴史を、見てきた刀……が。過去の、天変地異について。話してくれた……ことも、ある。この写/しは、怖くて……たまらない。ことに、戦時中の……日常。などという、代物……は。とても、もろくて……儚いものだ。
それなのに。けして、失いたくないもの……を。……この身の、いのちや。審/神/者に仕える、という……なによりも大切なはずの、役目よりも。優先してしまいたい……ほどに、大切なものを。俺は、いま。少しばかり、抱えて……しまって、いる。……だから、おそろしいんだ。
この写/しは、あまり。信心深くは……ない、が。こういうとき……だけは、特別だ。近所のやしろ……に、わざわざ、おもむき。……そこで、祈る。どうか、何事もなく……つつがなく。この……毎日、が。ほんの、一日だけでも……長く。なるべく、平和に。続いていく……ように。……ねがう。願い、つづける。
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