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┗891.とりごや(21-25/98)
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25 :
山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/02/02(日) 17:02
たんぽぽ。
厭世家では、おおいに……あるんだが。……そのわりには、あまり。ひとぎらいでは、ない気がする。あらためて書いてみると、変な刀だ。かといって、環境に恵まれていた……というほどでは、なく。そういうものは……むしろ、まったく。よくは、なかった。ただ……、……。何度、打ちのめされても……最終的には。こうして前を向くふうな、そういう……性質なんだろう、と思う。
どんなに……暗いところで、生まれても。木々の葉は、日の光のほうをめざして……伸びるだろう。世の中には、そういうふうに。生まれついているものが、あるんだ。……写/しは、きっと。そういうもののうちの、ひとつなんだ。
なぜ俺は、こうも……ばかで。学習というやつを、まったく……できないんだろう、と。……自分でも、ときどき。思わないでも、なかった。……、……。そういう、刃生だった……が。たまに、さみしい眼をする……俺の刀に、とっての。た……たんぽぽ、の、ような。……そういった……ちいさい、ひかりに。なるため、だったのかも……しれない。写/しが、たんぽぽを名乗る……のは。おこがましいが、しかし……。黄色と、みどり色……なのでな。色としては、わりあい……合っている。
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24 :
山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/02/01(土) 12:38
「こ/れ/か/ら/の」。
「二/ヶ/月/の/こ/と/何/も/か/も」……「思/い/出/と/し/て/始/ま/る/二/月」、だな。ひとに記憶される行為……を、通じて。俺たちは、ここに在れている。と、思っている……ので。……俺も、好いた刀のことは。ちいさなこと……ほど、よく。覚えて、おきたい。
指の……関節の、かたさ。それから……すこし、困っているふうなときにだけ。視線の合わないようにする、くせ……だとか。日常の温度に……すぐに、とけて。消えていってしまいそうな、そういうものたち……を。俺は、いつも。とても……いとおしく、感じている。
見せたくないものが、あるならば。無理に、見せなくていい……と、思っている。……だから、この写/しは……。顔をいきなり、引っ掴んだりは……しない。北風と、太陽……と、いうやつだ。……見せてもいいと、思ったときにだけ。そうっと見せてくれれば、うれしく思う。
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23 :
山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/31(金) 09:29
くせ。
この写/しには、もともと。目を逸らすくせ……が、あった。いまでも、まあ……あるな。すこし前までは、あの……まなざしの、強さというか。……熱さ、というか。まっすぐさ……を、なかなか。うまく、受け止められなかった。……俺の刀は、なんだか。俺の暗さも、すべて……光の下に、引っ張り出すような。そういう眼を、しているように思う。
俺が、強く……強く、慕っていることや。たくさんのもの……を、欲していること。……もっと、知りたいと。そう、思ってしまっていること。全部が、ばれてしまいそう……で。……あのまなざしと、向き合うことが。はじめのうちは、どうしても……、……。どうしても、気恥ずかしかった。だが、そんなのは。俺ひと振りの、都合の話だ。
こういった関係は、相手のあること……だと、いうのに。俺は、みずからの都合ばかり……で。あれは……ほんとうに、よくなかった。いまでは、よく気をつけている。……俺も、男だ。自分のなかに、どんな羞恥心が……あろうが、だな。好いた相手に、さみしい思い……を、させてしまうほうが。ずっと、ずっと、いやだと思う。……あとは、たぶん。腹のうちを、いくら知られたところ……で。そんなに、いきなり。手のひらを返すように、嫌われたり……は、しないはずなんだ。さすがの写/しも、そのあたりは……よく、わかってきた。
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22 :
山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/31(金) 09:27
予後。
「僕/に/は、花/一/輪/を/さ/え」……。「秋/風/記」だ。愛の、加減……というんだろうか。そういうものは……いつになったら、覚えられるのだろう。寝ているあいだに、からだを……思いきり、抱きしめてみると。あばら骨の、きしむ音が……した。
最近のことばでは、「キュートアグレッション」……と、表現するらしい。この欲望が、理性を上回るとき……に。申しわけなく、心苦しくなる。しかし、だな。そういう罪悪感で、よりいっそう……ほの暗い興奮が、……。……? 俺は、いったい。何の話を……しようと、していたんだったか。
なまえ。
俺という存在が、奪ってしまったかもしれないもの……が。……少しでも、もとに戻るように。そう思って、いつも……呼んでいる。……同情、というほど。高い位置から……おこなっているつもりは、なく。……なんだろう、な。……、献身……。だろうか。とはいえ、べつに……求められたわけでは、ないんだが。
欲しいものが、もし……あるならば。なんでも、くれてやりたいだけだ。それが、なまえなら。それでもいいと、俺は……思う。……そのときには、新しい名を。直々に、つけてもらうんだ。……、……。「ぽち」だったら……どうすれば、いいんだ? 俺は、よくても。俺以外の人間……が、おそらく。よしとはしない、気がする。さすがに、いったん……持ち帰るか。
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21 :
山/姥/切/国/広(刀/剣/乱/舞)
2025/01/29(水) 13:25
一輪。
花脈に、透き通るような青色が……きれいで。俺の好きな刀に、似ていると思った。……それで、うっかり。万/屋の前で、立ち止まってしまった。カオリエンドウという名の、春の花……らしい。もともとは……乳白色の花弁を、持っている。そういう、個体に……。あとから……色水を、吸わせることで。……花を、人為的に。うつくしい色に、染めているそうだ。
水彩画のような、繊細な……瑠璃色が。人造のものなんだ……と、知らされて。ますます、いとおしく感じた。色づけられた花弁で、あるならば。どちらかといえば、俺に似ている。俺も、こういうものになりたい。……なにも、花でなくともいい。葉脈だとか、血管に。この、うすい青色が……全身に、通っているものに。……そう、思ったら。どうしても……持ち帰らずには、いられなかった。
いまは、部屋の……文机の上で。一輪だけ。きれいに、咲いてくれている。……花瓶の水を、替えてやったときに。いつもの、この布のすそ……に。そいつの色水が、ついてしまった。手のひらで、いくら……こすっても。うまく落ちては、くれなかった。うすい、青色だ。……、……。洗濯の当番に、漂白剤を……つけられるまで。このままでいても、いいだろうか。
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