三十八日目 俺はアイツのことを とても愛おしく思う。 昨日は会話の中のふとした瞬間に 独占欲が立ち込んで 酷く乱暴に犯してやりたくなった。 誰のものか知らしめたい。 俺のものだと安心したい。 週末に肌を重ねる約束をしているが 俺は待てるだろうか。 待たなかったらごめん。 湯上がりに首に噛み付いたとき 本当に喰ってしまいたかったんだ。 …………戦車の安堵に包まれてよく寝られたが、 あまり逞しさを褒めると 弱さを見せづらくなるだろう? だから、ここで密やかに。 |
三十七日目 初夢は散々だった。 暗く息苦しい場所で 誰かの気配が傍にあって ”ああ、殺される” と思ったところで 目が覚めた。 縁起の悪さに溜息しか出ず 誰にも言わずに このまま忘れてしまおうと思っていたら 昨日、不意にアイツが 俺を殺した夢を見たと言った。 不思議だなあと笑い合ったら もう、運の悪さを感じなくなった。 忘れようとした記憶なのに お前が関わると記念に変わる。 死ぬほど好きだし、 死んでも愛しているよ。 …………” 君のいない世界で生きたくない” ありがとう。 幸せだった。 |
三十六日目 大いに笑った一日だった。 朝から晩まで笑っていたんじゃないだろうか。 きっと今年はいい年になる。 賑やかな面子に改めて感謝を。 新しい時短方式をなんと名付けよう。 "春画起こし" 成程、いい。 …………"困った俺の可愛い子犬ちゃん" お前はキザな台詞が似合うなあ。 |
三十五日目 お前が笑っていないと俺は落ち着かない。 感情が揺れた時は また一番に俺を頼って欲しい。 もし、この先いつか、 想いがすれ違って 俺の声が届かなくなったとしたら 此処を覗きに来い。 この場所はお前を想う気持ちで溢れているから 愛されているなあ、と実感して またふにゃふにゃ笑って欲しい。 アイツの腕枕で初めて寝たら 息の近さに気分が甘く染まった。 …………新年早々泣かせてしまった。 二度と過ちを繰り返さないように 戒めとしてここに記す。 |
三十四日目 新年を迎えたと同時に顔を向き合わせる。 改まった挨拶を同時にしたら 仲の良さを痛感して、 夫婦のようだと互いに笑った。 俺の初笑いを奪ったと主張するアイツが 去年と変わらずふにゃふにゃと笑っているのが とても心地いい。 あけましておめでとう。 今年も、来年も、末永くよろしく。 …………” 初夢は是非俺を呼んでおくれ… 俺も君の夢が見たい。” ─ 是非そうしよう。 今夜は夢で待ち合わせだ。 |