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190 :
襲撃さなかの村で2
2009/04/27(月) 13:15:00
それを聞いて村長のほうを見ると、村長は少し悪戯ぽくこちらを見て言った。
村長「危ないんじゃないのかね。」
俺「い、いや、それは…俺のせいじゃねーっつうか…」
カイジはともかくマヤはまだ気にしているようだ。
俺の周りをうろついている。
村長「急いでもいるはずだ。」
俺「そりゃそうだよ。
アンタらが素直に籠城してくれたらもう行くっつってんのにアンタら」
その様子を見て、村長がまた笑う。
先ほどより笑い声が砕けて大きい。
別に馬鹿にされている気配はない。
だから不快ではないのだが、なんだかわけが分からず俺は眉を潜めた。
村長「…分かった。
ほら、お前たち。
いくぞ。
お兄さんの言うことを聞くんだ。
ここは危ないんだからな。」
そう村長に促されると、少し心残りがある様子を見せたものの、カイジとマヤは素直に村長の元へ歩いていった。
自分の元に来た二人の手を引いて宅に入りながら、村長が俺に言った。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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189 :
襲撃さなかの村で1
2009/04/27(月) 12:50:07
村長「…なにかね
今のやりとりは」
俺「え。
…馬鹿を焚きつけてみたというか…ここに居残られると迷惑だと思って。」
村長「それもまた酷いな。」
俺「働かない中年なぞ邪魔なだけかなと。」
村長と話している間に近づいてきていたマヤとカイジが、俺の服を引っ張った。
俺「うわ、なんだよ。
中に入れっつったろ。」
カイジ「いや、あの…ぽつぽつ意味がわからん言葉があったんですけんど」
俺「気にせんでいい。
大人になっても何一つ知る必要ない言葉だ。」
カイジ「はあ。」
マヤ「しきってなに?
マヤは夏がすきだよ。」
俺「いや、それじゃなくてな。
…でもそれでいいや。」
マヤ「そうなの?
でもマヤとしきをあげるってどういうこと?
おじちゃんといっしょにからあげつくるの?」
俺「いや、四季は揚げられないからそれはさすがに違うが
…
なんていうかなあ」
なんだかわちゃわちゃしてきた。
それを見て、村長が小さく笑い声を上げた。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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188 :
匿名
2009/04/26(日) 23:51:56
始めるまでちょっとだけ雑談
>>180様、ステータス設定はこのぐらいでいかがですか
ちょっとは想像の足しになりましたでしょうか…
む、その通りですね。
では、再開します。
次から中断より続けてお読みください。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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187 :
インターミッション
2009/04/26(日) 22:57:57
はじめ
>>91これまでのあらすじ
>>126小鬼編導入
>>139小鬼編までのあらすじ
>>161小鬼編本編
>>162主人公ステータス
>>183オッサンステータス
>>184兄妹ステータス
>>185村長ステータス
>>186少ししてから再開します。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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186 :
ステータス設定:村長
2009/04/26(日) 22:50:01
名前:オウギュスト・D・ヤンケ
年齢:64歳
髪目色:白髪・青
身長:177cm
体重:78kg
出身:アラセマ本国首都
レベル:37
力:35
敏捷:25
知覚:65
同調:50
霊感:40
魅力:40
運:30
ステータスから少し経緯が察せるかも。
体には衰えがきてレベル相応のステータスではないけど、知覚はまだ並冒険者以上を保っています。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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185 :
ステータス設定:カイジ・マヤ
2009/04/26(日) 22:38:05
名前:兄カイジ・妹マヤ
年齢:兄8歳・妹6歳
髪色:栗色
出身:ランドリート島(両親が渡島後に生まれた)
身長:兄110cm・妹95cm
レベル:兄8・妹6
力:兄25妹5
敏捷:兄20妹5
知覚:兄30妹35
同調:兄20妹20
霊感:兄20妹20
魅力:兄20妹40
運:兄20妹30
装備品
武器:無し
防具:野良仕事着
アクセサリー:兄、形見のペンダント
妹、髪結りぼん
ふつうの子供です。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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184 :
ステータス設定:オッサン
2009/04/26(日) 22:25:03
名前:決めてない
とりあえずオッサンで
年:32歳
出身:アラセマ本国のどっか田舎
髪目色:茶・黒
身長:182cm
体重:87kg
レベル:15程度
力:70程度
敏捷:10程度
知覚:5
同調:10程度
霊感:60程度
魅力:3
運:40程度
かしこさ:19
武器:もーガタガタのブロードソード
防具:レザーチェスト
レザーファウルカップ
盾:子分
ブロードソードは、市販品。
しかし買い替える金がないため目釘が緩むはグリップは割れるは刃こぼれバキバキだわになっても使って使い続けていたため、武器名が変わってしまった。
レザーチェストは革製の胸防具。
が、胸防具とはいえ急所である腹を隠す面積が少なすぎ全く人気が無かった製品が投げ売りされていたのを買ったため防御能力はかなり低い。
ファウルカップは、股関を守る目的。
なんというか、とにかく股関の機能は命より大事だから厳重に守っている。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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183 :
ステータス設定:主人公
2009/04/26(日) 21:37:52
名前:金 言音(ジン イァンユィン)
年:21歳
髪目色:黒・黒
身長:173cm
体重:67kg
出身:環の国
レベル:25程度
力:40~50程度
敏捷:60~70程度
知覚:50~60程度
同調:30~40程度
霊感:20程度
魅力:20程度
運:2
武器:折り畳み槍
小太刀
防具:ハードクロース
シェルブーツ
槍は市販されている安いもの。
取り回しは良いが、頑丈ではない。
小太刀は家を出る際に実家の蔵にあったものを持ち出した。
防具というほどの防具はつけていない。
シェルブーツは鉄骨仕込みで鉄片を組み合わせて補強した防御というより蹴り用のもの。
一応足首の急所は守れる。
>>180様
答えは、主人公はまさかの敏捷メイン・力、知覚バランスでした。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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182 :
ステータス設定を書いてみましょうの巻
2009/04/26(日) 21:19:29
お言葉をいただいたので、ステータスを考えてみようと思います。
基本、みんクエパラメータと少し備考、メインキャラクターのみを考えていますが、ご要望があれば設定事項を増やしますので、どうぞ御意見をください。
では、参ります。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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181 :
ご迷惑をおかけしております
2009/04/26(日) 21:09:41
>>180様
ありがとうございます。
長ったらしく書いているのが問題ですので、中断は気にしないでください。
む、ステータスですか…
ちょっと待ってください。
少し中断して書いてみます。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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180 :
愛読者
2009/04/26(日) 13:44:33
>>179、おっさん遂に動いたー!
いつも、更新される度に読んでます。応援してるので頑張って下さいね。
おっさんと主人公のステとかもちょっと見てみたいかも笑っ。
主人公は力槍っぽいけど、おっさんは力…にみせけたバランスだったりして!
などと妄想しとります。
本当はSS読者スレを作りたい位だから、こっちに応援レスするのは気がひけるけど、変た…いや、愛読者一同からの応援という事でお許し下さいm(_ _)m
>>188、先生!大満足です!!なるほど、命中・回避の概念がある世界ならば敏捷は重要ステですもんね。
とりあえず、作品の邪魔になる無駄レスを避ける為、追記で失礼しますm(_ _)m
(ez/W31CA, ID:m4kmDDCiO)
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179 :
匿名
2009/04/24(金) 22:38:26
それを真っ直ぐ見返して放たれた俺の言葉を受けて、オッサンが俺の手を払いのけた。
オッサン「…クソ…
ふざけやがって!
やってやろうじゃねえか!!」
払いのけられた手を下ろし、挑発気味に笑ってオッサンに聞く。
俺「できんのか?
村入り口側に回って、家から出るなって触れ回るんだぜ。
当然目立つ。」
オッサン「なめるなよ…
そんなん簡単に決まってるだろうが!」
俺「既に屋外にいた連中の村長宅への誘導もだぞ。」
オッサン「なんの問題もねえな!」
俺「へえ…じゃあ手並みを見せてもらおうか」
オッサン「よっく見とけ。
マヤちゃん!
帰ったら式挙げような!」
そうマヤに爽やかに言い放つと、オッサンは恐ろしい速度でズガガガガガと村入り口方面へ走り去っていった。
あたりが急に静かになる。
ふと気づいて振り返ると、村長と兄妹が呆然とオッサンの走り去った方向を眺めていた。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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178 :
匿名
2009/04/24(金) 22:20:33
俺「覚悟決めろっつってんだよ…!!」
オッサン「…!」
ぎしり、と睨み付けられ、オッサンが押し黙る。
俺「ペドが命を張るべき理由が今目の前にあるんだろうが。
ペドのくせして幼女の危機以上に何に命かける気だ?
特異体質もいいトコなくせして一丁前に分別あるフリしてんじゃねえぞ。
それとも何か?
テメエは幼女が好きなんじゃなくてロクに適切な年代の女性に相手にされないから自分の中でへーんだいいもんねーだ俺は本当は幼女が好きなんだもんねーだテメーらなんか本当はこっちが相手にしてないんだもんねーとかいう自分対象の言い訳がいつしか本当のペドと自分で勘違いするようになった手の施しようのない救いがたさの仮性ペドか。
オイ?」
オッサンが息を飲み、はじめて声の調子を上げて反論した。
オッサン「…ち…
…違う…
俺は…
俺は本物だ!!」
その真っ直ぐな目を見て
俺「…それなら…
自分が本物だと証明するために、ペドはペドらしく幼女を守って死にやがれ!!」
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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177 :
匿名
2009/04/24(金) 21:53:56
不意のテンションの変化でじわりと涙を滲ませたオッサンにむしろ淡々と続ける。
俺「いいかペド。
このまんまのルートで行ってもまともにクリアと呼べるエンディングにいく分岐なんて転がり込んでやこねえんだよ。」
オッサン「えっ?!
や、やめろよう
なんでそんなこと言うんだよう
そんなん聞きたくないよう!!」
襟首を捻られながらぶんぶん首を振って現実から逃げようとするオッサンの首を無理やり上からめきしと押さえつける。
俺「わかんねえのか。」
オッサン「…は?」
俺「その正規のルートじゃあ絶対転がりこんでこないエンディングへの可能性がある分岐が、今目の前にあるんだぞ。」
オッサンがぴくりと反応した。
俺「まあ命がけでここ凌げば株も上がるわな。」
オッサン「う…
まあ…そうだが…
しかし…
命の危険が…」
俺「だが逆にここでアレを縮み上がらせて手を引いてみろ。
マヤのシナリオはジ・エンドだ。
ていうか多分マヤ死ぬしな。」
オッサン「ぐむ?!
…だ、だが、しかし…命には、替えられんというか…」
俺「それどころか悪名はイーサを通じて世界中に伝導し、ここを逃したら最後世界中の幼女から『あ、いいです』って避けられることになる」
オッサン「ええなんでそこまで大規模に?!」
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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176 :
集落へ
2009/04/18(土) 00:07:15
俺「ぅうるっせエェエ!!!
この状況で世間体とか戯言ぬかして面倒増やすんじゃねェド低脳!!」
オッサン「う!!?
え…あ?」
いきなりの怒声にビクビクーンとオッサンが伸び上がる。
俺「ああオイペド。
手前なんつうかこのままの流れで自分にペド的goodendに突入できる分岐が転がってくるとか本気で思ってんのか。
ああ?
オイ。」
徐にオッサンの胸倉を掴み捻ってやる。
オッサン「ぐぅえ。
え、や、それは、その。
ええと、未来はわからないものだからそういう可能性もあるんじゃないかなって思うんですけどホラ、あの、世界は美しい希望に溢れているっていうか」
掴んだ胸倉を絞り上げ、ゴズ!!とオッサンの額を俺の額で強めにこする。
俺「無ェよ!!」
オッサン「ぴっ
えっ。
ちょ
そん…」
俺「黙っとけカス中年」
オッサン「カス中年?!」
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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175 :
集落へ
2009/04/17(金) 21:01:00
村長「…わかった…
が…村人は、どうなる…」
村長の目が、俺に質問しながらありありとものを言っている。
『村長である私がいかなければ。』
天を仰ぐ。
ぷるぷると手を震わせ、なにかを我慢するように耐える表情を見せて…ふとそれを断念し
俺「あァ!!」
ッヴン!!と槍を脇に振り下ろし、刃に付いた血を払う。
ビシャシャッ!と周囲の木々に血の雫が無数の真円の痕跡を残す。
村長「な、なんだ?」
俺「俺が行くよ!!
俺が!!
アンタが行ったら、ここをマヤとカイジの子供二人じゃ凌ぎ切れねーじゃねーかよ!!」
村長「え?
いや、しかしあの二人は」
俺「連れてく。
生命の危機に陥った状況で幼女とペド野郎を残していけねーだろ。
どうせ死ぬからとかヤケんなって何するかわかんねえ。
信用できるか」
村長「な、なに?!
それは、確かに…」
オッサン「冗談じゃねー!!
ていうかなんだペドラザがどうのって人聞きが悪いっていうかその」
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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174 :
集落へ
2009/04/17(金) 20:39:39
村長「…『奪り尽くす』気か。」
俺「そうだろうな」
村長「村人はどうなる。」
俺「戦力調査が終われば、村人は単なる障害物だ。
調査が終わるまでは殺しはしないほうが村の抵抗を小さくできるから殺さなかったんだろうが…それが終われば、わざわざ手加減する必要なんぞないからな。
女は愉しむために連れてくかもしれんが…他は皆殺しだよ。
そのために効率よくするために、家の前で待ち伏せしてんだ。」
村長「まさか…そんな知恵が」
俺「賢しい浅知恵は働くんだ」
槍の柄尻をつかみ、小鬼の頭を踏んで、一気に槍を引き抜く。
ごり、と木を擦り割る音と、びりぃっ!と肉と皮が一気に裂かれる音が混じった生々しいものが響き、びしゃっ!!と血と腹の中の物をそこらにぶちまけて槍が木から引き抜かれた。
俺「だから…家から出るな。
正面にタンスからなにからありったけ積んで、窓を固めて入ってきたら容赦なく下から槍で突け。
なきゃ箒の尻に包丁つけてでもなんだっていい。
とにかく…家にこもって絶対出るな!」
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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173 :
集落へ
2009/04/17(金) 20:24:07
俺「く…」
急に吹き出た汗を拭いつつ、槍を回収しようと踏み出す。
カイジ「大丈夫ですかい?!」
マヤ「おいちゃんー!」
その背中に、声がかかる。
はっと振り向き、俺は二人を制止した。
俺「出るな!」
村長「…どういうことかね…?」
二人の後ろから村長が現れ、二人を後ろに下がらせ俺に問う視線を向けた。
俺「…あいつら、入り口から出た俺を待ち伏せした。」
村長「…うむ」
俺「あいつら…建築物の出入り口を把握してるんだ。
どこまで計画的かはわからない。
が、少なくとも、地形は押さえて襲撃してきたってことだ。
これまで、そんなことは?」
村長「いや…
そんな計画性は、なかった…」
俺「そうか。
なら…斥候が終わった、ってことなんだろうよ。」
村長の顔に理解の色が浮かび…あまり動揺の見せない顔に薄く戦慄の色が浮かんだ。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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172 :
集落へ
2009/04/16(木) 19:54:04
スパァン!!と足をすくわれ、おそらく小鬼自身も体験したこともないような速度で小鬼の体が横に回転する。
回転についていけず側頭から地面に突っ込み、一瞬動きを止めた小鬼の頭を…俺の踵が撃ち抜いた。
砕けた感触の後になにかゼリー状のものを踏みにじる感覚が足の裏に伝わる。
その感触からべりりと足を引き離し、同時に槍を抜いて開き…ぐぅん!!と自分の背後へ振り向きながら大きく振りかぶる。
前蹴りから立ち上がり俺を背後から攻撃しようとしていた小鬼の腹にフルスウィングで槍を投げ込むと、着弾の衝撃で吹き飛んだ小鬼は
『ズコォン!!』
と高い音を立てて木に縫い止められた。
槍を打ち込まれた瞬間には声を上げなかった小鬼が、木に縫い止められてから
『ギヒイィイィィ!!』
と耳障りな叫び声を上げる。
そのまま叫びながらばたばたとしばらくもがいたあと、ずろ、と槍と傷の隙間から腸が落ちたところで小鬼はやっと動かなくなった。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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171 :
集落へ
2009/04/16(木) 19:40:11
『グェエエ!!』
と、獣の吠え声が聞こえた。
村長「!」
カイジ「こん鳴きは…」
マヤ「あんちゃんー」
顔を上げて立ち上がる。
視界の端にオッサンが緩んだキャメルから抜け出しかさかさと卓の下に逃げ出したのが見えたのが見えたが無視し、窓に駆け寄る。
ちらと外を警戒し、飛び道具がこないことを確認して一気に窓を開ける。
来たほうと反対…つまり、村の奥から叫びと悲鳴が遠く聞こえてきた。
俺「クソッタレが…!!」
来るんじゃねえか!!と心の中で怒声を上げ、村長宅の入り口へ走る。
勢いのまま扉を弾き開けそのまま現場に駆け出そうとする俺に対して、小鬼二匹の鈍器が襲いかかってきた。
(待ち伏せ!?)
止まって距離を取る暇も得物を抜く暇もない。
前のめりになった体勢から跳ね上がるように足を突き出し前蹴り一匹吹き飛ばし、下ろした蹴り足に後ろ足を引きつけるようにしてもう一匹との距離を詰め…沈み込み水面で拳を警戒した小鬼の足を刈る。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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179 :
匿名
2009/04/24(金) 22:38:26
それを真っ直ぐ見返して放たれた俺の言葉を受けて、オッサンが俺の手を払いのけた。
オッサン「…クソ…
ふざけやがって!
やってやろうじゃねえか!!」
払いのけられた手を下ろし、挑発気味に笑ってオッサンに聞く。
俺「できんのか?
村入り口側に回って、家から出るなって触れ回るんだぜ。
当然目立つ。」
オッサン「なめるなよ…
そんなん簡単に決まってるだろうが!」
俺「既に屋外にいた連中の村長宅への誘導もだぞ。」
オッサン「なんの問題もねえな!」
俺「へえ…じゃあ手並みを見せてもらおうか」
オッサン「よっく見とけ。
マヤちゃん!
帰ったら式挙げような!」
そうマヤに爽やかに言い放つと、オッサンは恐ろしい速度でズガガガガガと村入り口方面へ走り去っていった。
あたりが急に静かになる。
ふと気づいて振り返ると、村長と兄妹が呆然とオッサンの走り去った方向を眺めていた。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
180 :
愛読者
2009/04/26(日) 13:44:33
>>179、おっさん遂に動いたー!
いつも、更新される度に読んでます。応援してるので頑張って下さいね。
おっさんと主人公のステとかもちょっと見てみたいかも笑っ。
主人公は力槍っぽいけど、おっさんは力…にみせけたバランスだったりして!
などと妄想しとります。
本当はSS読者スレを作りたい位だから、こっちに応援レスするのは気がひけるけど、変た…いや、愛読者一同からの応援という事でお許し下さいm(_ _)m
>>188、先生!大満足です!!なるほど、命中・回避の概念がある世界ならば敏捷は重要ステですもんね。
とりあえず、作品の邪魔になる無駄レスを避ける為、追記で失礼しますm(_ _)m
(ez/W31CA, ID:m4kmDDCiO)
183 :
ステータス設定:主人公
2009/04/26(日) 21:37:52
名前:金 言音(ジン イァンユィン)
年:21歳
髪目色:黒・黒
身長:173cm
体重:67kg
出身:環の国
レベル:25程度
力:40~50程度
敏捷:60~70程度
知覚:50~60程度
同調:30~40程度
霊感:20程度
魅力:20程度
運:2
武器:折り畳み槍
小太刀
防具:ハードクロース
シェルブーツ
槍は市販されている安いもの。
取り回しは良いが、頑丈ではない。
小太刀は家を出る際に実家の蔵にあったものを持ち出した。
防具というほどの防具はつけていない。
シェルブーツは鉄骨仕込みで鉄片を組み合わせて補強した防御というより蹴り用のもの。
一応足首の急所は守れる。
>>180様
答えは、主人公はまさかの敏捷メイン・力、知覚バランスでした。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
184 :
ステータス設定:オッサン
2009/04/26(日) 22:25:03
名前:決めてない
とりあえずオッサンで
年:32歳
出身:アラセマ本国のどっか田舎
髪目色:茶・黒
身長:182cm
体重:87kg
レベル:15程度
力:70程度
敏捷:10程度
知覚:5
同調:10程度
霊感:60程度
魅力:3
運:40程度
かしこさ:19
武器:もーガタガタのブロードソード
防具:レザーチェスト
レザーファウルカップ
盾:子分
ブロードソードは、市販品。
しかし買い替える金がないため目釘が緩むはグリップは割れるは刃こぼれバキバキだわになっても使って使い続けていたため、武器名が変わってしまった。
レザーチェストは革製の胸防具。
が、胸防具とはいえ急所である腹を隠す面積が少なすぎ全く人気が無かった製品が投げ売りされていたのを買ったため防御能力はかなり低い。
ファウルカップは、股関を守る目的。
なんというか、とにかく股関の機能は命より大事だから厳重に守っている。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
185 :
ステータス設定:カイジ・マヤ
2009/04/26(日) 22:38:05
名前:兄カイジ・妹マヤ
年齢:兄8歳・妹6歳
髪色:栗色
出身:ランドリート島(両親が渡島後に生まれた)
身長:兄110cm・妹95cm
レベル:兄8・妹6
力:兄25妹5
敏捷:兄20妹5
知覚:兄30妹35
同調:兄20妹20
霊感:兄20妹20
魅力:兄20妹40
運:兄20妹30
装備品
武器:無し
防具:野良仕事着
アクセサリー:兄、形見のペンダント
妹、髪結りぼん
ふつうの子供です。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
186 :
ステータス設定:村長
2009/04/26(日) 22:50:01
名前:オウギュスト・D・ヤンケ
年齢:64歳
髪目色:白髪・青
身長:177cm
体重:78kg
出身:アラセマ本国首都
レベル:37
力:35
敏捷:25
知覚:65
同調:50
霊感:40
魅力:40
運:30
ステータスから少し経緯が察せるかも。
体には衰えがきてレベル相応のステータスではないけど、知覚はまだ並冒険者以上を保っています。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
188 :
匿名
2009/04/26(日) 23:51:56
始めるまでちょっとだけ雑談
>>180様、ステータス設定はこのぐらいでいかがですか
ちょっとは想像の足しになりましたでしょうか…
む、その通りですね。
では、再開します。
次から中断より続けてお読みください。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
91 :
匿名
2008/11/05(水) 21:58:16
〔また、別の始まりの話〕
『あれ?
女学者と女弟子とかのくだりじゃないんですか?』
『はい、違います。
落選ですね。
残念。
ブッブー。』
不意に船の中で目覚めた時に感じたのは、何かを逃したような感覚だった。
かと言って、なにか損をしたという訳でもなく、やもしたら大いなる貧乏クジを回避できたような気もするのだが、それはそれとしてなにか万人が受けられるサービスを受けられなかったような妙な理不尽さを感じる。
しかしその出所は分からず、疑問は雑多な歓声にかき消された。
なにやら船内で喧嘩でも起こっているらしい。
騒ぎすぎると船から放り出される事さえある以上船内の喧嘩は珍しい事ではあったが、この船に乗っているのはある意味追い詰められた末ね博打のような選択で本国から乗り込んだような連中が多いのも事実だ。
期待しつつも実は逃避に似た前途の見えない鬱々とした気分を少しでも紛らわそうと、気持ちの澱を弱っちそうな奴にぶつけてみようかという連中がいたとしても、特におかしくはないのかもしれない。
見れば、確かにアヤをつけられているらしい奴はどうにも厄介事に巻き込まれやすそうな面構えをしている。
(あンだかなア…
わざわざ船ン中で、周りン目ン中で一人を二人でどうにかしたって、どうにかなんのか…?)
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
126 :
いままでのあらすじ
2009/04/04(土) 12:23:50
旗本の三男坊(?)的な生まれのため家を継ぐ目もなく、なかばヤケクソ気味に当代随一の魔域と名高いフローリア諸島に渡航した主人公。
しかし、例えなんのアテもないとはいえ新天地、根拠はなくとも少しは希望抱いていたが、船内でとても疫病神っぽいオッサン二人に懐かれいきなり幸先にミソがついてしまう。
案の定、上陸後いきなりオッサン達は酒場で本領を発揮し、さあボコられるぞというまさにその時、一行は少年に声をかけられる。
その少年は小鬼撃退の依頼を持ちかけてきたのだが、割に合わな過ぎるため主人公も一度は断ろうとする。
しかし少年の妹を目にした途端、オッサンが立つ。
オッサンは、ペドだったのだ。
主人公は少年達の集落というか少年の妹を守るため、やむなく少年の依頼を受けることとなる。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
139 :
匿名
2009/04/08(水) 21:35:20
高い日が梢の葉を打つ。
風も強くなく、しかしそよぐ程度に肌を日差しの熱から冷まし、過ごしやすい良い日よりだ。
ランドリートから郊外に向かう間、天候にこれだけ恵まれると、移動はとても快適で順調だった。
『だった』というのは、もう快適ではないということだ。
涼やかな風が吹き抜ける街道に、今は獣の甲高い鳴き声とそれと似たようなダミ声が交錯していた。
オッサン「食ぅウらええェェいあァア!!!」
気合いと共に繰り出された驚くほど隙のデカい横薙ぎが、小鬼の胴体に叩き込まれる。
被弾箇所から上が中空に吹き飛ばされ、街道脇の根元にドンと鈍い音をたてて落下し転がった。
俺「…」
打ち終わりの体勢のまま残心よろしく静止している男がゆっくりと立ち上がり、俺に向かって振り向き髭面を綻ばせた。
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
161 :
小鬼編・これまでのあらすじ
2009/04/12(日) 20:16:15
徳田新之助的家の邪魔者げな立場から、家を出てフローリア諸島に渡った主人公。
ところが船でオッサン二人に懐かれたのが運の尽き、ロクな情報にありつけないわ酒場に出禁寸前になるわ、挙げ句の果てにはオッサンの片割れがモノホンのペドロマルチネスであったがために、年端もいかない依頼人を放っておけず割に合わない依頼を受ける羽目になってしまう。
不安要素しかないまま郊外に向かう一行だったが、その道中に不審な小鬼の一団と遭遇。
一体、集落の状況はどうなっているのだろうか?
はじめは
>>91小鬼編までのあらすじ
>>126小鬼編・導入
>>139(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
162 :
集落へ
2009/04/15(水) 19:16:55
ほどなくして。
不意に森が切れた先に、街の外延らしい柵が見える。
どうやらあれが、目的の集落らしい。
なんとか日没までに到着できたようだ。
とりあえず味方からの夜討ちは避けられたことに安堵しつつ、気持ちを切り替えて周囲を見回す。
既に襲撃を受けている集落である以上、小鬼が周辺に潜んでいてもおかしくはない。
が…
(…襲撃の気配はないな…)
殺気や血臭も感じず、周囲に闘争の雰囲気はない。
一応再度警戒しながら、俺は槍を畳んで子供達に手招きした。
俺「カイジ」
カイジ「なんじゃろか」
俺「妙な気配はあるか?」
言われて遠目から街を眺め、カイジが首を振る。
カイジ「…いや。
むしろ平和な感じだあけども」
俺「…そうか。」
(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)