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200 :そのころのとある民家4
2009/05/04(月) 16:30:47

オッサンは自分がものスゴイ声量で吠えているため気づいていない。

ヴォアアアと叫びつつブンブン剣を振り続けるオッサンをよそに、走ってきた小鬼がオッサンを包囲する小鬼達に何事が口走る。

それを聞いた小鬼達は、互いに少し顔を見合わせた後、じりじりとオッサンから離れて包囲を解いていく。

そして少しずつバラけた後に、オッサンを置いて全員が集落の奥へと走っていった。

私「…あ。
ゴブ、いなくなった…」
母「南無妙法蓮解経般若波羅」

オッサンはポツンと取り残され、まだヴフーヴフー言いながら周囲を警戒していたが、しばらく時間がたつとだんだんと落ち着いてきた。

私「え…
どうなるんだろ…
…このままだともしかして私たちが…?」
母「(無言で娘を抱きしめ覚悟の表情)」

オッサンは、周囲をしばらく見回した後

オッサン『ふぅんん』

膝と腰が同時に砕けて、その場に気絶した。

子分『アッ…アニキイィイー!!!

死ぬなでヤンスゥウううゥウー!!!』

今までどこに隠れていたのか分からない男がいきなり現れオッサンに駆け寄り上げた叫びが、白々しく空に響いていた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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199 :そのころのとある民家3
2009/05/04(月) 16:00:37

オッサンは、非効率の塊のような振る舞いをぶちまけながら、自分は期せずして案外と良い効果を導き出していた。

私「おっかねえ…

言われなくとも、外なんか出るワケないよ…
あんなトチ狂ったバケモンみたいなの前出たら、ブチ殺されるだけじゃなくてどんな汚らわしい行為をされるかわかったもんじゃないじゃん。
絶対出ねえよ…」
母「カオリ、カオリ。
隠れなさい。
見られたら呪い殺されてしまうわ。」

見ているものにとっては、単純に恐ろしいバケモンの群れと、見た目が空前絶後に恐ろしいバケモン、どちらかがなにか間違って死なない限り、自宅から出る気など微塵も起こらない状況だ。

とりあえず見ている者全員が、人かバケモンか関係なくどっちか死ぬまで待とうと決心したその時、ギャアギャアとうるさい声がどこかから聞こえた。

オッサンを取り囲んでいる小鬼達は、まるで幽鬼かなにかと対面しているかのように萎縮し押し黙っている。
こいつらの声ではない。

一匹の小鬼が村の奥側から走ってきていた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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198 :そのころのとある民家2
2009/05/04(月) 15:37:48

無駄しかないような動きの繰り返しで、初めて見るオッサンの体は疲労の極みに達していた。

恐怖に蹂躙された心を無闇に振り回し、精神のほうも傍目から見ても限界中の限界だ。

要するに、どう見てもお前はもう死んでいる感じのオッサンは、私にはもはや時間の問題に見える。

しかしその命が繋がっているのは、ひとえにその気迫によるもののようだった。
オッサン『家から出るんじゃあねぇえぇえエエエ!!!
絶対、絶対に家からァアアアああァアアア!!
家ぇエエからああァアアア出たらぁあァアアア俺の未来がァアアアああ!!』

手負いの獣のように全開でもがきながら、オッサンが吠える。

顔面中の汁を垂れ流しながら刃物をフルスウィングしながらなにかワケのわからない言葉を吠えたけるガタイのいい男の姿は、はっきり言って恐怖の対象でしかなかった。

小鬼もそう感じているのか、数の面でも戦力の面でも完全に圧倒しているにも関わらず、オッサンを遠巻きにして攻めあぐねている様子だった。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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197 :そのころのとある民家
2009/05/04(月) 15:01:53

集落ランドリート側のこの家は、型自体は他の民家と一緒だ。

しかし、他と違う集落の中央通りを見渡しやすい窓が、私の密かな自慢だった。

その私は、今母と一緒にその窓を覗き込んでいる。

私「…母ちゃん、アレ、なんだろう。」
母「だ、だめだよカオリ。
あたしが見とくから、あんたは見ちゃいけないよ。」

母にはそう言われるが、あまりにも目を引き過ぎてとても言うことを聞けるものではない。

私「かあちゃん、すごいよ。
涙と鼻水と涎垂らしながらモノッスゴイ暴れてる。
台風の時壊れてバタバタバタバタいいながらびちゃびちゃ雨水こぼしてた雨樋にスゴイ似てる。」
母「カオリ、カオリ。
頭、頭を下げさない。
口から何を吐くかわからないから。」

窓の外では、オッサンが顔面中から汁を垂れ流しながら引くぐらいじったんばったんもがいていた。
初めて見る顔だ。

とにかく小鬼を近づかせまいとブゥオンブゥオン剣を振り回し、疲労で覚束ない足元がその脅威の大振りの勢いでバランスを崩し転び、それを隙と見て殺到しかけた小鬼をまた滅多やたらに剣と汁を振り回し追い払い這いずるように立ち上がる。
それを繰り返していた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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196 :襲撃さなかの村で8
2009/05/01(金) 20:29:52

こちらの被害が今まで見られないくらいならば、入り口方面はより少ないと見ていいだろう。

奥側の家屋も残り少ない。
とりあえず仮避難が終了したら、あとは防衛を考えず反撃に転じることができる。

しかし、狙いである家屋の略奪が困難になれば…当然狙いは俺かオッサンに集中することになる。
俺だってヤだが、オッサンが小鬼の全戦力を相手にするのはもっとキツいだろう。

(まあ…こうなるんだよな
めんどくせえ、クソ
依頼主はともかくとして、なんで性犯罪者予備軍まで気回してやらなきゃなんねんだ…)

胸中毒づき、チッと一人舌打ちしながら立ち止まる。

柵で区切られた集落の奥側、終端だった。



立ち止まった背後から、ギィギャア耳障りな声が聞こえてくる。
肩越しに見やると、喚きながら小鬼が十数匹ほど一団になってこちらに走ってくるのが見えた。
恐らく略奪をしていたぶんではなく、集落を包囲していた予備兵力なのだろう。

それから一度目を離し、前方に視線を戻す。

そちらからは背後よりは比較的静かに、森の木々の間から小鬼がぽつぽつと姿を現す。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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195 :襲撃さなかの村で7
2009/05/01(金) 11:25:05

一つ頷くと、俺は坊主の頭を叩いて一息に窓から飛び出した。
勢いそのまま地面に転げて受け身をとり、すぐさま走り出す。

一応自分も窓から出る時は警戒しなくてはならないが、グズグズしている時間はない。
だから、とりあえずはこれでいい。
気構えなく急に窓から飛び出してくるものを攻撃するのは、人間も小鬼も困難だろう。

とりあえず追撃はない。
窓の外での待ち伏せはない。

こんな調子で、さしたる混乱もなく数軒の家屋を回り終えた。
いくつかの怪我はあったものの、まだ犠牲者は発見していない。

どうやら一応村の者も小鬼に何度か襲われているだけあって 、不用意に家屋の外に出るのが危険だと分かっていたようだ。

しかしそれでも襲撃時に外にいた人間は襲われたようだが、それも逃げるために家屋内に避難したため、それが幸いした。
それらの理由が重なり、村人の避難は当初の予想より順調にいっていた。

(とりあえず、ここまではラッキーだな…)

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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194 :襲撃のさなかの村で6
2009/04/29(水) 18:29:50

しっ、と軽く息を吐き傾け逆側に脚をかけると、棚がふらりと揺らぐ。

さっとかけた脚を引き抜いてすぐ、棚は中の食器を粉砕するけたたましい音を立てて倒れた。

それをドガアと蹴り込んで扉に押し込み、入り口を封じる。

ちゃりぱりと棚から零れた食器の破片を踏みながら父親に近づき、俺は脇にあった農作業用の刺叉を握らせた。

俺「入り口封じたから小鬼はあの窓からしか入ってこれない。
あの窓じゃ入ってきても一匹づつだから、入ってきた端から突いて始末するんだ。
できるよな。」
村人「あ、ああ
あんたは?」
俺「ん。
雇われた用心棒。
今村に入ったの始末してるところだ。
追い出すまで家に籠もっててくれ。」
村人「…そうなのか?
分かった、頼む…」

急な話だったが、親子が混乱した様子はない。

突然のことでなにが起こったのか把握できていないのが幸いしている。
こういう状況では周囲の状況を見て恐怖を喚起することが主なので、逆に冷静に指示を出すと相手も落ち着き素直に指示を聞くものだ。
今まで見回った家も、だいたい似たようなものだった。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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193 :襲撃さなかの村で5
2009/04/29(水) 18:11:33



駆け出す先で、見えた端から小鬼を切り払う。

基本的に脚は止めない。

全力疾走から槍間合でいきなり斬りかかり、一匹殺ってすぐさま返して次を斬って、そのまますぐにまた槍を振り回し小鬼を追い払って担ぎ直してまた走る。

基本的にバラバラに略奪をしている小鬼は地形を利用はしているが連携はしていないのだが、数が違うので囲まれると面倒だ。
間合いが違うなら遠目から数を減らして逃げたほうがいい。
弓ほどではないが、槍でもこれならそれなりに安全だ。

そうしてまとまった一団を全滅させてから、戸内を見回っていく。

村人「う…あっ?!」

かちゃりと軽く扉を開くと、暗い部屋の中で影がびくりと震えた。

俺「平気か」
村人「えっ…
ああ、うん…」

部屋の中には三人の村人が固まっていた。
夫婦と、息子だろうか。
母親が太股に怪我をしている。

俺「坊主、母ちゃんの太股にコレ当てて強く押さえろ。」

ビッ!!と軽く自分の服の裾を破って息子に放ってやり、部屋の脇の棚に手をかける。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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192 :襲撃さなかの村で4
2009/04/28(火) 19:41:00

俺「!」

はっと気づき、村入り口のほうに耳を澄ます。

だいたいが小鬼の声だが、中に一つだけ…野太い男の声のように聞こえる。

(始めたか)

善戦しているのか、もうなぶり殺しに合っているのか、どっちかは知らないが、とりあえずあの騒ぎが収まるまではオッサンに入り口方面の小鬼が集中する。
その間は、村人が逃げる時間を稼げるというわけだ。
よしんば死んでも小鬼が死体を損傷し飽きるまでは効果が続く。

まあ、それはオッサンに限ったことではなく俺も一緒だ。

仕事を請けた以上、それは仕方ない。
割に合わないと思わなくもないが、そういうものだ。


オッサンがちゃんと仕事を始めたのを確認し、俺は軽く首を鳴らした。

俺「…さて…
俺も行くか。」

一つ呟いて駆け出したころには、村長の笑いへの疑問など忘れていた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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191 :襲撃さなかの村で3
2009/04/27(月) 13:31:30

村長「さて。
それでは、儂等はこれから入り口を封じてしまうから、戻ってきても簡単に避難はできん。
分かっているな。」
俺「…え?
あ、ああ」

自分で言ったことだ。
当然分かっている。

村長「…一応な。
儂も、アンタがなにをするつもりかは察しがついてる。」
俺「…何?」

村長は、言いながら小さく笑みを浮かべていた。

村長「だが、そんなにうまくいくとは思えなかったからな…少し半信半疑だったんだが。」
俺「…」

なんとなく、感じるものがあった。
村長はもしや…

村長「まあ、いいだろう。

任せる。」

そう言って、村長は軽く手を挙げ扉を閉めた。

(…なんだ?)

複数の叫び声が、村入り口のほうから響いた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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190 :襲撃さなかの村で2
2009/04/27(月) 13:15:00

それを聞いて村長のほうを見ると、村長は少し悪戯ぽくこちらを見て言った。

村長「危ないんじゃないのかね。」
俺「い、いや、それは…俺のせいじゃねーっつうか…」

カイジはともかくマヤはまだ気にしているようだ。
俺の周りをうろついている。

村長「急いでもいるはずだ。」
俺「そりゃそうだよ。
アンタらが素直に籠城してくれたらもう行くっつってんのにアンタら」

その様子を見て、村長がまた笑う。
先ほどより笑い声が砕けて大きい。

別に馬鹿にされている気配はない。
だから不快ではないのだが、なんだかわけが分からず俺は眉を潜めた。

村長「…分かった。
ほら、お前たち。
いくぞ。
お兄さんの言うことを聞くんだ。
ここは危ないんだからな。」

そう村長に促されると、少し心残りがある様子を見せたものの、カイジとマヤは素直に村長の元へ歩いていった。

自分の元に来た二人の手を引いて宅に入りながら、村長が俺に言った。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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189 :襲撃さなかの村で1
2009/04/27(月) 12:50:07

村長「…なにかね
今のやりとりは」
俺「え。
…馬鹿を焚きつけてみたというか…ここに居残られると迷惑だと思って。」
村長「それもまた酷いな。」
俺「働かない中年なぞ邪魔なだけかなと。」

村長と話している間に近づいてきていたマヤとカイジが、俺の服を引っ張った。

俺「うわ、なんだよ。
中に入れっつったろ。」
カイジ「いや、あの…ぽつぽつ意味がわからん言葉があったんですけんど」
俺「気にせんでいい。
大人になっても何一つ知る必要ない言葉だ。」
カイジ「はあ。」
マヤ「しきってなに?
マヤは夏がすきだよ。」
俺「いや、それじゃなくてな。
…でもそれでいいや。」
マヤ「そうなの?
でもマヤとしきをあげるってどういうこと?
おじちゃんといっしょにからあげつくるの?」
俺「いや、四季は揚げられないからそれはさすがに違うが

なんていうかなあ」

なんだかわちゃわちゃしてきた。

それを見て、村長が小さく笑い声を上げた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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188 :匿名
2009/04/26(日) 23:51:56

始めるまでちょっとだけ雑談
>>180様、ステータス設定はこのぐらいでいかがですか
ちょっとは想像の足しになりましたでしょうか…

む、その通りですね。
では、再開します。
次から中断より続けてお読みください。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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187 :インターミッション
2009/04/26(日) 22:57:57

はじめ>>91
これまでのあらすじ>>126
小鬼編導入>>139
小鬼編までのあらすじ>>161
小鬼編本編>>162
主人公ステータス>>183
オッサンステータス>>184
兄妹ステータス>>185
村長ステータス>>186

少ししてから再開します。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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186 :ステータス設定:村長
2009/04/26(日) 22:50:01

名前:オウギュスト・D・ヤンケ
年齢:64歳
髪目色:白髪・青
身長:177cm
体重:78kg
出身:アラセマ本国首都

レベル:37
力:35
敏捷:25
知覚:65
同調:50
霊感:40
魅力:40
運:30

ステータスから少し経緯が察せるかも。
体には衰えがきてレベル相応のステータスではないけど、知覚はまだ並冒険者以上を保っています。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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185 :ステータス設定:カイジ・マヤ
2009/04/26(日) 22:38:05

名前:兄カイジ・妹マヤ
年齢:兄8歳・妹6歳
髪色:栗色
出身:ランドリート島(両親が渡島後に生まれた)
身長:兄110cm・妹95cm

レベル:兄8・妹6
力:兄25妹5
敏捷:兄20妹5
知覚:兄30妹35
同調:兄20妹20
霊感:兄20妹20
魅力:兄20妹40
運:兄20妹30

装備品
武器:無し
防具:野良仕事着
アクセサリー:兄、形見のペンダント
妹、髪結りぼん

ふつうの子供です。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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184 :ステータス設定:オッサン
2009/04/26(日) 22:25:03

名前:決めてない
とりあえずオッサンで
年:32歳
出身:アラセマ本国のどっか田舎
髪目色:茶・黒
身長:182cm
体重:87kg

レベル:15程度
力:70程度
敏捷:10程度
知覚:5
同調:10程度
霊感:60程度
魅力:3
運:40程度
かしこさ:19

武器:もーガタガタのブロードソード

防具:レザーチェスト
レザーファウルカップ
盾:子分

ブロードソードは、市販品。
しかし買い替える金がないため目釘が緩むはグリップは割れるは刃こぼれバキバキだわになっても使って使い続けていたため、武器名が変わってしまった。
レザーチェストは革製の胸防具。
が、胸防具とはいえ急所である腹を隠す面積が少なすぎ全く人気が無かった製品が投げ売りされていたのを買ったため防御能力はかなり低い。
ファウルカップは、股関を守る目的。
なんというか、とにかく股関の機能は命より大事だから厳重に守っている。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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183 :ステータス設定:主人公
2009/04/26(日) 21:37:52

名前:金 言音(ジン イァンユィン)
年:21歳
髪目色:黒・黒
身長:173cm
体重:67kg
出身:環の国

レベル:25程度
力:40~50程度
敏捷:60~70程度
知覚:50~60程度
同調:30~40程度
霊感:20程度
魅力:20程度
運:2

武器:折り畳み槍
小太刀
防具:ハードクロース
シェルブーツ

槍は市販されている安いもの。
取り回しは良いが、頑丈ではない。
小太刀は家を出る際に実家の蔵にあったものを持ち出した。
防具というほどの防具はつけていない。
シェルブーツは鉄骨仕込みで鉄片を組み合わせて補強した防御というより蹴り用のもの。
一応足首の急所は守れる。

>>180
答えは、主人公はまさかの敏捷メイン・力、知覚バランスでした。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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182 :ステータス設定を書いてみましょうの巻
2009/04/26(日) 21:19:29

お言葉をいただいたので、ステータスを考えてみようと思います。

基本、みんクエパラメータと少し備考、メインキャラクターのみを考えていますが、ご要望があれば設定事項を増やしますので、どうぞ御意見をください。
では、参ります。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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181 :ご迷惑をおかけしております
2009/04/26(日) 21:09:41

>>180

ありがとうございます。
長ったらしく書いているのが問題ですので、中断は気にしないでください。

む、ステータスですか…
ちょっと待ってください。
少し中断して書いてみます。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
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▲頁上|||1-|||

[闇レクへ][設定]
WHOCARES.JP
183 :ステータス設定:主人公
2009/04/26(日) 21:37:52

名前:金 言音(ジン イァンユィン)
年:21歳
髪目色:黒・黒
身長:173cm
体重:67kg
出身:環の国

レベル:25程度
力:40~50程度
敏捷:60~70程度
知覚:50~60程度
同調:30~40程度
霊感:20程度
魅力:20程度
運:2

武器:折り畳み槍
小太刀
防具:ハードクロース
シェルブーツ

槍は市販されている安いもの。
取り回しは良いが、頑丈ではない。
小太刀は家を出る際に実家の蔵にあったものを持ち出した。
防具というほどの防具はつけていない。
シェルブーツは鉄骨仕込みで鉄片を組み合わせて補強した防御というより蹴り用のもの。
一応足首の急所は守れる。

>>180
答えは、主人公はまさかの敏捷メイン・力、知覚バランスでした。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
184 :ステータス設定:オッサン
2009/04/26(日) 22:25:03

名前:決めてない
とりあえずオッサンで
年:32歳
出身:アラセマ本国のどっか田舎
髪目色:茶・黒
身長:182cm
体重:87kg

レベル:15程度
力:70程度
敏捷:10程度
知覚:5
同調:10程度
霊感:60程度
魅力:3
運:40程度
かしこさ:19

武器:もーガタガタのブロードソード

防具:レザーチェスト
レザーファウルカップ
盾:子分

ブロードソードは、市販品。
しかし買い替える金がないため目釘が緩むはグリップは割れるは刃こぼれバキバキだわになっても使って使い続けていたため、武器名が変わってしまった。
レザーチェストは革製の胸防具。
が、胸防具とはいえ急所である腹を隠す面積が少なすぎ全く人気が無かった製品が投げ売りされていたのを買ったため防御能力はかなり低い。
ファウルカップは、股関を守る目的。
なんというか、とにかく股関の機能は命より大事だから厳重に守っている。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
185 :ステータス設定:カイジ・マヤ
2009/04/26(日) 22:38:05

名前:兄カイジ・妹マヤ
年齢:兄8歳・妹6歳
髪色:栗色
出身:ランドリート島(両親が渡島後に生まれた)
身長:兄110cm・妹95cm

レベル:兄8・妹6
力:兄25妹5
敏捷:兄20妹5
知覚:兄30妹35
同調:兄20妹20
霊感:兄20妹20
魅力:兄20妹40
運:兄20妹30

装備品
武器:無し
防具:野良仕事着
アクセサリー:兄、形見のペンダント
妹、髪結りぼん

ふつうの子供です。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
186 :ステータス設定:村長
2009/04/26(日) 22:50:01

名前:オウギュスト・D・ヤンケ
年齢:64歳
髪目色:白髪・青
身長:177cm
体重:78kg
出身:アラセマ本国首都

レベル:37
力:35
敏捷:25
知覚:65
同調:50
霊感:40
魅力:40
運:30

ステータスから少し経緯が察せるかも。
体には衰えがきてレベル相応のステータスではないけど、知覚はまだ並冒険者以上を保っています。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
91 :匿名
2008/11/05(水) 21:58:16

〔また、別の始まりの話〕




『あれ?
女学者と女弟子とかのくだりじゃないんですか?』
『はい、違います。
落選ですね。
残念。
ブッブー。』





不意に船の中で目覚めた時に感じたのは、何かを逃したような感覚だった。

かと言って、なにか損をしたという訳でもなく、やもしたら大いなる貧乏クジを回避できたような気もするのだが、それはそれとしてなにか万人が受けられるサービスを受けられなかったような妙な理不尽さを感じる。

しかしその出所は分からず、疑問は雑多な歓声にかき消された。
なにやら船内で喧嘩でも起こっているらしい。

騒ぎすぎると船から放り出される事さえある以上船内の喧嘩は珍しい事ではあったが、この船に乗っているのはある意味追い詰められた末ね博打のような選択で本国から乗り込んだような連中が多いのも事実だ。
期待しつつも実は逃避に似た前途の見えない鬱々とした気分を少しでも紛らわそうと、気持ちの澱を弱っちそうな奴にぶつけてみようかという連中がいたとしても、特におかしくはないのかもしれない。
見れば、確かにアヤをつけられているらしい奴はどうにも厄介事に巻き込まれやすそうな面構えをしている。

(あンだかなア…

わざわざ船ン中で、周りン目ン中で一人を二人でどうにかしたって、どうにかなんのか…?)

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
126 :いままでのあらすじ
2009/04/04(土) 12:23:50

旗本の三男坊(?)的な生まれのため家を継ぐ目もなく、なかばヤケクソ気味に当代随一の魔域と名高いフローリア諸島に渡航した主人公。

しかし、例えなんのアテもないとはいえ新天地、根拠はなくとも少しは希望抱いていたが、船内でとても疫病神っぽいオッサン二人に懐かれいきなり幸先にミソがついてしまう。

案の定、上陸後いきなりオッサン達は酒場で本領を発揮し、さあボコられるぞというまさにその時、一行は少年に声をかけられる。

その少年は小鬼撃退の依頼を持ちかけてきたのだが、割に合わな過ぎるため主人公も一度は断ろうとする。

しかし少年の妹を目にした途端、オッサンが立つ。

オッサンは、ペドだったのだ。

主人公は少年達の集落というか少年の妹を守るため、やむなく少年の依頼を受けることとなる。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
139 :匿名
2009/04/08(水) 21:35:20

高い日が梢の葉を打つ。

風も強くなく、しかしそよぐ程度に肌を日差しの熱から冷まし、過ごしやすい良い日よりだ。

ランドリートから郊外に向かう間、天候にこれだけ恵まれると、移動はとても快適で順調だった。


『だった』というのは、もう快適ではないということだ。

涼やかな風が吹き抜ける街道に、今は獣の甲高い鳴き声とそれと似たようなダミ声が交錯していた。

オッサン「食ぅウらええェェいあァア!!!」

気合いと共に繰り出された驚くほど隙のデカい横薙ぎが、小鬼の胴体に叩き込まれる。

被弾箇所から上が中空に吹き飛ばされ、街道脇の根元にドンと鈍い音をたてて落下し転がった。

俺「…」

打ち終わりの体勢のまま残心よろしく静止している男がゆっくりと立ち上がり、俺に向かって振り向き髭面を綻ばせた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
161 :小鬼編・これまでのあらすじ
2009/04/12(日) 20:16:15

徳田新之助的家の邪魔者げな立場から、家を出てフローリア諸島に渡った主人公。

ところが船でオッサン二人に懐かれたのが運の尽き、ロクな情報にありつけないわ酒場に出禁寸前になるわ、挙げ句の果てにはオッサンの片割れがモノホンのペドロマルチネスであったがために、年端もいかない依頼人を放っておけず割に合わない依頼を受ける羽目になってしまう。

不安要素しかないまま郊外に向かう一行だったが、その道中に不審な小鬼の一団と遭遇。
一体、集落の状況はどうなっているのだろうか?


はじめは>>91
小鬼編までのあらすじ>>126
小鬼編・導入>>139

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
162 :集落へ
2009/04/15(水) 19:16:55

ほどなくして。

不意に森が切れた先に、街の外延らしい柵が見える。
どうやらあれが、目的の集落らしい。

なんとか日没までに到着できたようだ。

とりあえず味方からの夜討ちは避けられたことに安堵しつつ、気持ちを切り替えて周囲を見回す。
既に襲撃を受けている集落である以上、小鬼が周辺に潜んでいてもおかしくはない。

が…

(…襲撃の気配はないな…)

殺気や血臭も感じず、周囲に闘争の雰囲気はない。
一応再度警戒しながら、俺は槍を畳んで子供達に手招きした。

俺「カイジ」
カイジ「なんじゃろか」
俺「妙な気配はあるか?」

言われて遠目から街を眺め、カイジが首を振る。

カイジ「…いや。
むしろ平和な感じだあけども」
俺「…そうか。」

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
180 :愛読者
2009/04/26(日) 13:44:33

>>179、おっさん遂に動いたー! 

 いつも、更新される度に読んでます。応援してるので頑張って下さいね。 

 おっさんと主人公のステとかもちょっと見てみたいかも笑っ。

 主人公は力槍っぽいけど、おっさんは力…にみせけたバランスだったりして! 

 などと妄想しとります。 

 本当はSS読者スレを作りたい位だから、こっちに応援レスするのは気がひけるけど、変た…いや、愛読者一同からの応援という事でお許し下さいm(_ _)m


 >>188、先生!大満足です!!なるほど、命中・回避の概念がある世界ならば敏捷は重要ステですもんね。 

 とりあえず、作品の邪魔になる無駄レスを避ける為、追記で失礼しますm(_ _)m

(ez/W31CA, ID:m4kmDDCiO)
188 :匿名
2009/04/26(日) 23:51:56

始めるまでちょっとだけ雑談
>>180様、ステータス設定はこのぐらいでいかがですか
ちょっとは想像の足しになりましたでしょうか…

む、その通りですね。
では、再開します。
次から中断より続けてお読みください。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)
179 :匿名
2009/04/24(金) 22:38:26

それを真っ直ぐ見返して放たれた俺の言葉を受けて、オッサンが俺の手を払いのけた。

オッサン「…クソ…
ふざけやがって!
やってやろうじゃねえか!!」

払いのけられた手を下ろし、挑発気味に笑ってオッサンに聞く。

俺「できんのか?
村入り口側に回って、家から出るなって触れ回るんだぜ。
当然目立つ。」
オッサン「なめるなよ…
そんなん簡単に決まってるだろうが!」
俺「既に屋外にいた連中の村長宅への誘導もだぞ。」
オッサン「なんの問題もねえな!」
俺「へえ…じゃあ手並みを見せてもらおうか」
オッサン「よっく見とけ。
マヤちゃん!
帰ったら式挙げような!」

そうマヤに爽やかに言い放つと、オッサンは恐ろしい速度でズガガガガガと村入り口方面へ走り去っていった。



あたりが急に静かになる。



ふと気づいて振り返ると、村長と兄妹が呆然とオッサンの走り去った方向を眺めていた。

(ez/W61T, ID:3Cu7xFH5O)