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┗-SLEEPING FOREST NEST-(318-327/336)

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327 :千歳千里
2008/12/31 19:44

一年間お疲れ様でした。
二度目の大晦日は初めての年越し蕎麦、
零時ちょうどの誕生日おめでとう、
…蔵、蔵、
振り返ると、俺の一年お前でいっぱい。
いっぱい、ありがとう。
そんでまた、来年も宜しくお願いします。

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326 :千歳千里
2008/12/19 19:45

おれの「つめたさ」
はそういうことなんだな
と気づいた
のは先日のこと
でおれは哀しくなった
のは彼を泣かせてしまったから
だけではなくて…


朝から晩までずっと
ずうっと離れずに居られたら
いいのにね
と願う彼の心は泣きそうだったろう
に俺は彼の涙を…
葉の上にいじらしくとどまっていた滴を
らんぼうな風で揺すり
散らせてしまった
つめたい風で、散らせてしまった


おれたちがずっと離れずに
ずうっといっしょに居られるには
だれもしらない海
の見えるだれもしらない丘
のあるだれもしらない山
にあるだれもしらない川
の畔のだれもしらない家
とその日を過ごせるだけの
ごはんと水と
ずうっといっしょにいたいって
ふたりの気持ち





(何処だっていい筈なのに)
(みんなのしってる場所だって)

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325 :千歳千里
2008/12/04 02:59

蔵、くら、

御前のたった一言で、
頑張ってみようかなって想える。

御前は決して
「頑張って」
とは言わずに、

「無理せんで」
「ちゃんと休んで」
と言って呉れるんだけど、

頑張っちゃおうかな。

心配させたい訳じゃなくて…
どんなにへこたれてても、
まだまだいけると想えちゃう。
御前が、居るから。

帰って来たらテーブルの上にグラタン。
持ち上げると当たり前ながら冷えてて、
でも、とても暖かかった。

眠くて仕方無かったのに、
布団に入って、御前の可愛い寝顔と
可愛い寝息を見詰めて居たら、
愛しくって、胸が擽ったくて
たくさん口づけしたくって、
でも起こさないようにそっと
一度だけ、ちゅってして…

どんな夢を見てるんだろう、
其処に俺は居る?
少し寂しくなっちゃったから、
俺ももう、寝ます。
明日の朝は御前が早く起きて、
俺はきっと未だ寝てる。

おはようのキスで起こして欲しい
けど、叶わんだろうなあ…
愛しい人の寝顔って、護りたいから。

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324 :白石蔵ノ介
2008/11/30 01:02




千歳、毎日遅く迄お疲れ様。

お前が此の日記を見るのは、早くて明日の朝やろうな。
大切な記帳、俺の稚拙な言葉で頁を埋めるのは申し訳無いと思い乍も、お前が眠っとる傍らで、筆を執っとる。
普段、日記を書き綴る事が無い俺は、語彙も少ないし、自分の感情を綺麗に比喩する事も出来ん。
其れでも、お前が喜んで呉れるなら、何度でも此の日記帳と向き合いたいて思うよ。

なァ、お前は意識しとらんかも知れんけど、此の日記帳に居る「千歳千里」と、俺の傍に居る「千歳千里」は、同一人物で、けれど全く、違うよな。
俺の傍で、毎日泣き笑いを繰り返すお前は、本当に子供の様で、忙しなく変貌する多彩な表情が、本当に可愛らしくて。
けれど此の日記帳に居る千歳千里は、同様の千歳千里で在る筈やのに、何処か纏う空気が違って、並ぶ文字が生み出す想いに、感嘆して仕舞う程や。




何時もは、くら、くら、って子供みたいに俺の名前呼んで、俺が見えんかったら、しょんぼりして、デカい図体しとる癖に幼子みたいに、可愛くて。
好いとう、とか、愛しとう、とか、阿呆の一つ覚えみたいに何度も紡いで、其の大きな掌で俺を抱き締めて、「充電。」って笑う顔はホンマに無垢で、泣きたく成るのに。

クリスマスは一緒に過ごしたいから、学校サボろうとか計画立てて、…やけど其の時季は既に冬休みやろう、て解ったら二人で面白可笑しく笑ったりして。
18に成ったら車の免許取ってドライブに行きたいだとか、そんな話ばかり、毎日毎日繰り返して、幸せを噛み締めとる。
俺はもう、お前が居らんと駄目なんやなァて、そう思うよ。此れって依存や無いんかな。お前は俺に依存しとる?俺が居らんと駄目?
…千歳は他に関して、無関心過ぎるから、偶に不安に成るんやで。お前の関心の対象から俺が外れたら、…そう思うと怖い。

色々な事を考えとるけど、最終的にはお前が好きやって結論に辿り着く。
考え損な気がせん訳や無いけど、一日の、僅かな時間でも、お前と一緒に過ごせる時間が在るから、俺は此処に居たいと、強く思う。




好きやで。ホンマに、…大好き。一杯、大好き。愛してる。
な、雨が降ったら、相合傘しよ。…此の時季やったら、もう雪やろか。
緋色の番傘で、寄り添って、二人で傘の柄持って、笑って、ずっと一緒に、…一緒に。

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323 :千歳千里
2008/11/22 23:19

樹々の間を抜けてく風が
何だか寒くて、抱き寄せた細い肩
儚げで、腕が勝手に強く君を

引き金を引いたのは
口づけだったか、
君の切ない瞳だったか

真っ白な白鳥のボート
真っ白な寝台のシーツ
行き先は何処だって

雪のように白い君の肌
どんな白より美しい君の白
触れたら、蕩けるように
春めいた薄紅色が微笑んだね

君はスノー・ホワイト
おれの口づけで目覚めた、今朝
そしておれの口づけで君は眠る

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322 :千歳千里
2008/11/19 12:14

1たす1は2です。
と言う。
1たす1はどうして2なの?
と訊いた。
1たす1はどうして3じゃない?
1ってなあに?2ってなあに?
どうしてたすの?たりないの?

俺のココロ、幼い頃より幼く、
どうして、と
問いかけ続けている。
答えはない。
其れが答えだ。
俺達は割り切って暮らす術を身に付ける。
だから俺は割り切れないものが好きだ。
無理数が好きだ。
簡単に割り切れない奇数が好きだ。
2より3が好きだ。
3より7が好きだ。
5はあまり好きじゃない。
7より9が好きだ。
9がいちばん好きだ。
あとちょっとで10になれるけどあとちょっとが届かない9が好きだ。
ぎゅっと抱きしめたくなる。
9より10が偉いかは知らない。
人間界のテストなるものでは9点より10点が偉いことは知っている。
が、100点より99点をとりたい俺だ。
9は3で割り切れるけど、そんなこと吹っ飛ばしちゃうくらい9が好きだ。
果たして9が10になりたいのかは解らない、すべて俺の妄想だ。
9にしてみりゃいい迷惑かも知れない。
本当のところを聞いてみたいが、如何せん9が何処に居るのか俺には見つからない。
隠れているのか。
俺が数字を忘れた頃にひょっこり現れて、さがし物は見つかりましたかと訊くつもりか。
なんて性悪なやつ。
そんなところも好きだ。
(すべて俺の妄想)

答えがないという事は、
何もないという事ではなく、
答えになり得るものが幾つもあるという可能性だ。
その辺に石ころみたいに転がっているどうしてを拾っては考え、立ち止まっては拾い
何してるんだと嘲られたって、そう言うあなたは何をしてるの、何を考えてるの、
と俺のどうしては又増えるのだろう。
どうして、どうしてって思うんだ。
きりがない。
悟るよりも、悩んでいたい。
生きてるって感じがするから。
心配しなくても悩み有りまくりだろう、
ともう一人の俺が何処からか笑う。
その通りだと俺も笑う。

(笑)(笑)

此れがなかなか楽しい。
だから人々の葛藤も矛盾も愛しい。
すべてが思い通りにいく世界で、いったい何を見つけられるだろう。

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321 :千歳千里+白石蔵ノ介
2008/11/18 23:29

お付き合い一年が経ちましたのページ。
おめでとう俺たち。
ありがとう、これからもよろしく。





(考案中)

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320 :千歳千里
2008/11/11 19:43

俺は白石の為ばかりで、
自分の為になんにも無い…
ように思える、らしい。

でも俺は
俺がそうしたくて全部やってて、
其の総てが
最終的に彼の為になっているのだけど、
其処に在る俺の意志が彼を
心配させるなら、
彼の笑顔を曇らせるなら、
俺はどうしたらいいんだろう。

(此れが駄目なんか…)

知ってる。
彼を幸福に出来るのは俺で、
同様に、或いは其れ以上に
彼を不幸にするのも俺だ。
なのに彼を離したくなくて、
彼の幸せを願いながら
勝手な男だと思わないか。
不幸を知ることも幸福だと
思えるのだけど…
彼には唯、幸福をと
願ってしまうよ。

彼の許へと冷たい雨が降りしきるなら
俺は両手を広げて傘になろう。
雨がやがて雹になっても
雹がやがて槍になっても
俺は傘で在る事を止めないだろう。
彼は優しいから
俺を見つめる彼だから、
傘の内側には
青く澄んだ空と、
美味しそうな綿菓子雲を浮かべておこう。
彼は優しくて、心配性だから…

なんて

彼に深々と槍が突き刺さる光景を
見たくない、俺のエゴイズム。
彼を護れない自分は嫌だから、
彼の為に身を削り心を労することが
彼をどれだけ悲しませ、
どれだけ苦しめるかも判っていて
俺は
此の身を呈すのに、躊躇いは無い。
此の背がハリネズミのようになっても、
彼を抱き締めるのに
何の問題も無いけれど…
抱き締め返してくれる彼の
可愛い指を傷つけちゃっても大変だから。

槍が降ったら逃げようと思う、
彼の手を引いて。
雹が降ったら逃げようと思う、
彼の手を引いて。

雨が降ったら…相合傘やね。
俺が傘になることはない。
俺が傘を持ってあげたらいい。

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319 :千歳千里
2008/11/11 07:37

貴方の膝にころりと寝て

羽根に絡んだ現し世の濁りは
するりするりと
落ちてゆくのです。

すべてを赦されるような
護られているような

然うして亦、俺は
甘えて仕舞うことなのでした。

然うして亦、俺は
飛翔ぶことが出来るのでした。

立ちこめた靄に透ける太陽の光は
竪琴の糸、貴方の指がそっと触れては
静かな森に朝は、
今日も優しく告げられるのでした。


 


(花は色づき)
(鳥は羽ばたき)
(風は唄い)
(月は…見守っている、)

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318 :白石蔵ノ介 / 居候
2008/11/02 13:24

千歳の感受性は他に類を視無い気が為る。
俺の一句を、或は言乃葉に隠す気持ちの総てを、汲み取る奴の神経は、一年刻を共にし未だ尊敬の域。



何気無い日々の中で、遣り取りの最中で、彼奴が視る世界は俺の其れと如何異為るのか、興味が無い訳や無い。器量の広い彼奴故の語彙も多少影響は在るやろう。




>だからこそ、――

何十回の「好き」と、何百回の「愛してる」依り、唯一度で良い。御前の独占欲を俺に見せて。


「俺の、…」
小さな呟きに反比例為る強い両腕の抱擁が、不意の告白に動揺し微動出来ずに居る俺を束縛為る様に、

囚われていたい。叶うなら、永久に―

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