前編続き

12．寂しい時には［ ○○ー…(主の名前)等と ］鳴きます。その時は［ 構って ］あげて下さい。

13．激しく興奮すると［ 鎖骨付近に噛み付き ］ます。その時は［ 耐えて、髪を撫でながら良い子だ ]と言ってあげて下さい。

14．絶対に［ 血 ］を与えないで下さい。［ 超絶変態になっ ］ても保証はしかねます。

15．病気かなと思ったら慌てずまずは［ 機嫌を伺って ］みて下さい。

16．［ 散歩(逢瀬)約束予定日を告げた ］時は冬眠します。心配には及びません。

17．恋をすると［ 異様に構ってチャンに成り ］ます。その際は［ 蹴散らしあしらって下さい。尚更纏わり付きます ］です。

18．恋が上手く行っている際は［ 他人を中々近付けません ］が、一旦低迷してしまうと［ 根暗に ］なります。［ ですが、どんなに落ち込んだ後でも一度涙を流し夜を越えれば大抵の事は翌日には忘れています ］。

19．［ 大人の玩具や豆知識 ］を与える事は非常に危険です。何故なら［ 好奇心大勢故に試したく為る ］からです。

20．持病は［ 怠け癖 ]です。それらに対して本人は自覚は［ 有ります ］。

21．人に言えないこんな秘密を持っています。例えば［ 知恵足らずで､誤字脱字 ］等がこれに当たります。うっかり見てしまった時には［ スルーして解読してあげて下さい。内心迚も感謝為る筈です ］。

22．御疲れ様でした。飼い方を知りたいあの子に回して終わりです。
此方こそ初バトンおおきに､滅茶苦茶楽しい思いさせて貰ったで乾君､有り難うな。

>>泡沫夢路、月華蓮/白石君
>>抱きしめながら逝く/丸井君
>>悪戯アリス。/幸村君
>>夜空、輝く。/越前君

上記の方々には愛読入れて貰ったり､毎度コッソリ愛読させて貰っとります。故に後でコッソリ､ひっそりと私信送る思うんで見るだけでも見てって呉れたら嬉しいなァ…とか言うてみたり。では今回は此の辺で、アデュー…ナンテな。

飼い方バトン
監修：乾貞治 / Li:be:rt:as.
［］に当て嵌る言葉を記入するバトンです。
思い付かない箇所が有れば空欄も可。
無理矢理感満載、歓迎。
必要が有れば簡単な説明も付けてみてくれ。

#以下、【 アネモネ-今宵君今何処二-/白石遍 】の飼い方についての注意事項。
１．主食は［ 野菜ジュース ］です。ただし、与え過ぎると［ 拘りを口に為る ］ので、ご注意を。

２．機嫌が良い時は［ 他人様の指先を銜えたりキス魔になり勝ちです ］が、機嫌が悪い時は［ 人を完全無視し引き籠もり ］ます。機嫌の悪い時の対処法としては［ 敬意をもって手の甲に口付けを贈ると大抵治ります ］。

３．主な特徴は［ 他人の言葉を復唱為る事 ］です。理解してあげないと［ 連絡を取らない様に ］なります。

４．基本的には［ 御人好し ］ですが、意外と［ 不精癖な ］ところもあります。また、［ 泣き虫 ］な一面も持ち合わせています。

５．鳴き声(口癖または好きな言葉)は［ 愛しとるよ(飼い主限定) ］です。聞いてしまった時は［ 愛でて ］下さい。

６．平均睡眠時間と時間帯は［ 一切予測不可能 ］です。その際は［ 逢う約束をこじつけて ］下さい。何故なら［ 安心して眠れる ］からです。

７．特技は［ 御世辞 ］です。

８．身に付ける物や身嗜みには意外と拘りがあるようです。例えば［ 包帯を巻く角度や髪の外ハネ具合 ］等。［ んっんー、絶頂ィー(喜ぶ時は希で大抵はドン引きします) ］といった風に褒め(指摘し)てあげると喜びます。

９．散歩は［ 月に１日、２ ］日に［ 海等人がいない場所 ］へ連れて行きましょう。その際［ 襲われ無い様 ］に気を付けて下さい。

10．突然［ 噛み癖が発動する ］事があるので［ 其の際は逃げて ］下さい。

11．［ 愛 ］が無いと死んでしまいます。必ず傍に［ いて､腕枕等して側に貴方 ］を置いてあげて下さい。

後編続き

一つ、二つ、後三つ…

覚醒した意識ン中で唯只管仄暗い閑散した空間漂うんは、躯を丸めた自分自身の抜け殻やった“幽体離脱”正にそないな言葉が当てはまる…──左右上下も在らへん場所から達観視した空間から眺める自分は誰で、今何処に在るンかと問い掛けても、吐き出す言葉は風の音に掻き消される程小さ過ぎて…言葉に成ってたンかすら今の俺には解らへん。


唯な、暗かったボヤケた視界に映った小さな…豆電球みたいなちっこい灯りがアンマリにも綺麗過ぎて。静寂保って無音遣った世界に小さく、ホンマに小さく聞こえてきた『其れで良えンか…──』と、アレは誰遣ったんやろ。


そんなん、語らず共解っとる…憎たらしい顔した彼奴。俺は変われるンやろか財前…、正直な不安や亦此処に戻って来る事が。人は触れた温もりを忘れる事は出来んから、……それでも学ぶ事は出来る筈やと自分やったら笑うて呉れるて信じとる。苦みも痛みも何時か笑い話に出来る筈やから



───ただいま、そう笑って帰って来れたンは。此処を見て呉れとる自分等の御陰


ただいま

ンでもって御帰り…

　　　　　　　　──新しい俺。

御前の間抜け面、…矢っ張り可愛えな。阿呆な子、……──詐欺師様なら見破って呉れんと。

放置癖

刻々と過ぎ去る日々の中で、正味忘れ掛けとった此の場所。部長が何やかんやで人に押し付けてった儘遣ったから忘れてしもてたわ…──とか言うたらど突かれ然うやし、戯れ言は此の辺で。


取り敢えず、久々の検索…結果は上々過ぎ取って。一瞬高鳴る鼓動と頭上に浮かぶ疑問符で脳内真っ白遣ったンは、つい数分前の出来事。此処に需要何在る筈無いと俺自身投げ捨てた居場所を消さず、残して……──更には名前迄記しとってくれはった方々。


此処の住人サン達には頭上がらヘン限り。なァ、部長見てはりますか、アンタん名前…色んな人が書いて連絡迄呉れとる。沢山の私信、宛の在らへん名前や無くて確りアンタ宛や…なァ帰って来ませんか良え加減。

頬を伝う液体は屹度アノ人の代わりのモノなハズ──……。

夢現ｰユメウツツｰ

遠くで聞こえる聴き慣れ親しんだ聲。アレは一体誰だったか、ンな事を覚えとる筈も無い…消え去られる記憶ならば此方側から消しちゃるよ。愛想を尽かされたと想うた奴に俺は二度と気持ちは揺らぐ事は無い。おまんが幾ら嘆き聲嗄らすまで喚いた処で俺は痛くも痒くもない。熱し易く冷め易いんは今に始まった事じゃ無かろうて…――。知っとうじゃろ、御前にはもう愛想を尽かした早よ消え去れ。目の前ウロつかれても迷惑やき言うとるんじゃ、然う言えたらどれ程楽なんかのォ。

苛立ち(背後噺)


何処まで腐っとンのや。一回頭カチ割って遣りたい思っとる俺は正常な筈…──何処の常人が真夜中や言うンに鋤焼きの牛肉無いからて母親に買いに行かせて喚いとるんや、鬱陶しィて仕方無い。

時折同じ空気吸う事さえ嫌になる、自分が何したン？確かに俺は未だ餓鬼や何も出来ん……思うが儘動かん躯を幾度恨めしいて思ったか解らん。もう一度人生生まれ変われる事が出来るン遣ったら生まれン事を唯只管願う。彼奴の血が通う汚れた俺が生まれんかったら好かった何て…そないな事考えとる時点で餓鬼やわな。


嗚呼、早よ夜に成らんやろか…彼奴が居らん空間が今は堪らなく待ち遠しい。

　歪んだ願望

想うがまま貫いた感情が端々から罅割れ砕け散る音が遠くで為るンは屹度気の所為や。


余にも鮮明過ぎる夢を見過ぎたモンやからこないな下らん事ばっかり考える、アンタが最後に言いはった言葉が曖昧遣ったケド聞こえた其れが、何時の日かのアレと酷似し過ぎとって。

何でアンタに触れるとると感情が漏れ出してしまうんや。何時かて弱音漏らしとった気ィが為る、そないな俺を何時かて拒絶せんと莫迦みたいに嗤って…其処がアンタの良え処ですわ。矢っ張り好き。其処が、凄く

　感情

此処最近謙也サンに連絡してへん。あの気まずい事情柄以来…──ホンマは気まずいなん微塵も思ってへんケド、知り過ぎたから。

最初に拒んだンは俺、其れでも一面俺色やった其処の頁が何時しか違う奴の名前に彩られ染まりきってた事が赦せんかったから…小さな嫉妬心から。好き、其れが周りが言うとる恋愛感情云々かは別の噺。唯玩具取られた餓鬼みたいに喚いとるだけやって理解もしとっても自分からは連絡した無い。最後の小さな俺の意地

アンタから連絡寄越さん事認識しながら両手に握り締めたまんまの鳩を飛ばさん俺を、謙也サンは如何思う？ホンマは期待してたンや…恋人でも友達すら無い俺等、勿論先輩後輩そんなちっぽけな関係でも無いと俺は勝手に想っとった。アンタが言い張ったんデスよ心友やと“宝物”そんなちっぽけなモノにアンタが例えはるなら、俺は其れに従うだけや

何時かて然うやった互いに求め過ぎん此の関係は酷く心地好くて其れが何時からこんなに重成ったんやろ。なァ…──謙也サン、頼むから笑わんといて

俺がアンタに最後に望んだ事はホンマは嘘やから。