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スレ一覧
┗1065.ラストノートがわからない(33-37/189)

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37 :ナヴィア
2023/12/29(金) 16:50

🌹🕶あんたと綴る恋の話

書類上は今日で棘薔薇の会も仕事納め。勿論困ってる人がいるならなんの躊躇いもなく向かうつもりだけど、一旦〆を作っておくことは大事なのよ。
お菓子の生地だって一旦休ませたりしないと美味しくならないし似たようなものだと思って。
パパとマルシラック、シルヴァに挨拶を済ませてそっと吹いた風が冷たいけど優しくて、何より見上げた空がとっても綺麗で思わず風の翼と傘を駆使してふわふわ飛び降りてみちゃった!
ねぇ相棒、この前デートした時に楽しくなっちゃってついついあんたの手を取って飛んだことまだ覚えてる?
あたしとは違う意味で野を駆け山を駆け海を渡るあんたなら慣れっこだって分かってるけど、それでもあたしはあんたと浴びる風の温度を感じたかった。
スメールの緑に満ちた国もいいけど新しい文明と自然の混ざり方が綺麗なフォンテーヌだって負けてないでしょ?……なんて、分かってたことを自慢したくなるのも相棒が久しぶりなんだから。…あ、他国に友達がいないとかそんなのじゃないから!本当に!

相棒の去年は今と同じくらい幸せに過ごせてた?
あたしも失った事はとても多いけど……それでも、あの時伸ばされた手と日々向けてくれる暖かさや、普段冷静に振る舞うあんたのちょっとした甘さ…「誰にも見せなかった顔をナヴィアに見て欲しい…と思うとつい、甘えてしまう」って隣で漏らす振る舞いの尊さを知ってるよ。だからあたしは去年と同じくらい、うぅん、ちょっと上回っちゃうくらい楽しかったって胸を張って言える。
なんたってあんたが居てくれるんだから!今年の間はちょっと時間が落ち着かないみたいだけど、それでも年明け最初のホリデーはもう予約しちゃったし…ゆったりしてるけど二人笑いあって、今持ち寄せ合える愛情を大事にしていましょ。
……少し早いけれど今年最後の日は別のことを書きたいから今の内に。今年は夏からとーっても楽しかった!次の季節もよろしくね、相棒!大好きよ!


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36 :タルタリヤ
2023/12/25(月) 22:58

  • 🐋🏹境界線を葡萄酒で

    新しいものや文化を知りたがる、臆せずに目で見た後匂いから確かめる鍾離先生の野生が何だか可愛らしい。
    璃月でホリデーシーズンは若者中心でしか根付いていないらしいから仕方ない、とはいえ冬にキラキラしたものは見ていていい気分になるから北国銀行の余りを借りて飾り付けたミニツリーのオーナメントをつついたり造木と分かっていながら楽しげに嗅いだりする仕草が妙に庇護欲を掻き立てた。
    プレゼント交換の文化を態々調べて新しい店のオードブル盛り合わせを注文してきてくれて。異国の民間伝承毎に異なる”クリスマス遊び”を楽しげに俺と甘受してくれるとついついつつきたくもなって、シンプルなネックレスの裏側に態々埋め込まれた金色の石を裏返してつけてみただけで「敵わないな」と右往左往する仕草は六千年ちょっと生きてきて経験がなかったのかとつい笑ってしまった。
    互いの洞天に用意した男二人並んで使えるでっっかい枕を贈り物にして正解だった、と今日起きた時に幸福に緩んで無防備な寝顔を見て思う。心も身体も寒がりな鍾離先生を大切に守りたくて、そういう俺の没後を撫でて欲しくて授けられたネックレスを仕事着の下に忍ばせた。前代未聞の魂の売却札だなんて冗談半分愛おしさ半分で告げたらその実間違いでは無かったらしい。……大切にしよう。

    ねぇ、鍾離先生。グリューワインのスパイスを態々五香粉にしたのは文化に馴染みやすくしたのもあるけれど、一番の理由はあんたが俺に溶けてしまえばいいと思った現れでもあるんだよ。
    甘かったりピリッと刺激があったり、でも最終的には全てが円やかになって蕩けあいたいと毎日共に寝る布団の中で考えているから。牙は抜いてないけど俺に平和ボケやら帰巣本能を少し根付かせた罪はでかいんだよ?
    だからどうか来年も俺と生きてくれ。……あぁいや、これは来週続けるべき言葉だね。兎角こうして俺達は”クリスマス遊び”を楽しんだと記録に残しておこう。
    愛している。


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    35 :ニィロウ
    2023/12/22(金) 02:21

    🪷💃🏻ナイショの香り、ふたり

    一緒に司会担当を頑張っていた時は不潔と思われないか心配していたのに、お付き合いを始めた今はありのままをアルハイゼンさんに貰って欲しくて、ドキドキのための下準備もあなただけの物だよって手を伸ばしたくて仕方がないんだ。
    …女の子として恥ずかしいのに、ちょっとした寝起きの朝の匂いもアルハイゼンさんが「君らしい」と気に入ってくれた香水も、指が伸びる度に心の奥が一番美味しく煮込めているタイミングのシチューみたいにふつふつしてもっと抱き締めさせて、って呼吸も切なくなってしまいそう。
    ……執務室でほんの少し、アルハイゼンさんも好きなちょっと焦れったい事をしただけであなたが思う以上に大好きが止まらなくなるんだ。でも止めないで、私の体温も愛で方も、あなたと過ごしてやりたくなったやり方ばかりなんだ。
    寒い夜だから、何となくふたりで溶けてしまいたい…迄はまだちょっと恥ずかしいけれど。

    アルハイゼンさんが大好き。ただただそんなことばかりが浮かぶ日があってもいいよね。
    ……夜、あと少しで本当に溶けてしまっていたかも…私にだけ大きなわんちゃんみたいに尻尾を揺らして甘えてきてオネダリされると弱いって知られてるのに…っ。


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    34 :リオセスリ
    2023/12/18(月) 00:24

    🐺⛓️赤薔薇一輪

    誕生日おめでとさん。あれやこれやと考えてみたが、俺が結局言いたいのはそれが最優先だった。
    激務の中地上からパレ・メルモニアの印が印刷されて届く書類の言葉達の隅、必要では無い箇所に書かれた他愛もない話が好きだ。通信機の接続環境をいよいよ本格的に整備しないと色々拗れるんじゃ、と俺自身に思う程度には。
    誕生日を適当な頃合で定めた話は笑っちまったし何れも真っ当じゃあないが、俺と違って産まれるべきタイミングで適切に何処かの日で産まれて天から降り数百年を過して、罪を裁くだけでなく流すのも成し遂げたあんたのデスク周りと郵便受けは今日の何時に花や山盛りのプレゼントで埋まっちまうんだろうな?
    今ヌヴィレットさんが出来る最善は「何気なく置いておく私物は無地を沢山用意しろ」に限る。一つにつきステッカーが五枚くらい貼れると尚良い。
    ま、少し執務室を離れるタイミングがあるなら俺にも時間を教えてくれよ。いつも通りなら夕方くらいには一度手が空くんだろう?腕のいいシェフに雇われてた囚人から美味いスープを出すレストランを聞いてるんでね。
    なに、仮に気圧差で体調が芳しくなくても無理ない範囲で一口飲んでくれるだけでも俺は嬉しいさ。……夕方くらいまでは落ち着いてたんだが日付が変わって程なくで崩れ始めちまうこの人を介抱したい気持ちもある、それを前提で人の外から人を守る器用な生き方に隠した不完全さだって相も変わらず愛でるに値する箇所だ。

    ビジネスパートナーのような会話をしてみても結局は普通のパートナー同士のテンションになっちまうのを理解した上で頬を染める姿が愛おしい。
    品行方正、天秤を違えずこの地を慈しみながら見下ろす眼差しが今この時だけは隣に居る俺にのみ注がれている。俺とだから味わえ感じられ、新しく覚えることを大切に撫でる手の尊さを忘れることは無いと微笑む顔こそ俺は焼き付けておきたい。
    甘えを甘えと理解して沿う素直なとこもあんたの美徳だ、引き続き俺にだけ見せてくれ。……甘えさせるフリをして独占を促してる?いやいや。そんな訳はそこまでないぜ。

    冗談半分で聞いてたあのノート本当に作ったのかよ……!


    🫧🐉

    スープご馳走様。今は君の寝顔を見ながら、勝手に借りた上着で暖を取りつつペンを握っている。
    今日はリオセスリ殿に会う前、真新しいノートを持ってメリュシー村に行ったのだが、同行したシグウィンが表紙と裏表紙に沢山のステッカーを貼ってくれた。このノートは、個人的にリオセスリ殿の魅力を書き起こす為の物だとは伝えていないのだが、彼女がステッカーを貼ってくれたことで正真正銘世界に二つとない特別なノートになったと言える。
    最初のページには、「忙しい中に少しでも隙間ができれば顔を見せに来てくれるところ」と書いてある。全てのページを埋めたときには、ティータイムに持ち込んで読み上げよう。


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    33 :タルタリヤ
    2023/12/16(土) 23:12

    🐋🏹慈雨と星

    日記にも記した前回の流星群からまた見ようと約束をして、鍾離先生が数週間前からそわそわしていた木曜日~金曜日の流星群は璃月では見られなかった。予報士曰くモンドの北西部では見られたそうだけど、日帰りで星を見る為だけに行くには遠すぎる。
    それでも、と悪足掻きをして雲間を睨んでいた病み上がりの俺を気遣ってくれてか自分の楽しみの為にも鍾離先生はコレクションにしていただけの特別な水瓶に俺の水元素をたっぷりと張って仙力を注いだ水鏡で雲の上を切り取った星空の一端でずるい天体観測を提供してくれた。
    長く縦に流れる星、横一文字に流れる星、緑色に一瞬光る星、大きく膨れて弾ける星、端で短く落ちた星、放射点を境に連続で落ちる星。予測通りとはいえ前回よりずっと多く暗闇を飾っていた。
    鍾離先生の洞天いえの中、稲妻から男二人並んでも余裕なサイズで特注した炬燵だって言うのに二人お茶を片手に肩をくっつけて子供のように笑って軌道を指で追いかけて、たまには良いだろうと二人の心の中で小さな小さな願いを星に託す仕草の無邪気さはそれはもう俺達には不相応だっただろう。
    でもそれこそ、俺が欲しかったもの。荷を下ろして一人浮世を歩きながら過ぎ去った物を嗅覚で辿って遠くを見つめるつまらない生き方の面倒を見たくなって、あの人が今をなんの気兼ねもなく笑う時が増えればいいと伸ばした手で渡した手紙は契約書に変わって、もう片手で抱き寄せられていた。

    先生が個人的に得たいと思ってしまった幸せの大部分が俺であるなら、そこは星に願うものじゃないんだ。絶対に達成させるからこそ声に出して星に宣戦布告をする。
    二人で叶えるものだ、と楽しげに俺の頭を撫でるこの生き物と戦場では得られぬ最たるものたる”幸せ”を添わせているんだざまぁみろ。……そういう扱いにしては丁寧な言葉で宣言という名の願いを口に出しあった。
    「どうかこのまま、鍾離先生の笑顔を一番近くで見続けられますように。」「次の流星群を見る日は晴れますように、公子殿の体調が安定して年を越せますように。」
    口に出してない範囲が何なのかは聞いていないけど、俺が何の気なしに作った自家製バターで提供したパンを食べながら公子殿このバターでサブレが食いたい(※作ったことない)と真顔で突然強請るような部分的に変になる先生だから、突拍子が無くて新しい事を願っているんだろうと予測はつけている。
    下らない事を一緒に見ていようよ、蕩けた声で名前を聞き合う夜を増やそうよ、武具でも筆記具でもなく互いに触れる手を躊躇わずにいようよ、二人で囲む食卓で美食の記憶を舌で覚えようよ、大切な人の香りを鼻と心で紐付けさせていようよ。
    ───叶えるからこそ時間差で俺はここにも”願い”を時間差で書き残しておこう。先生、ズルして愛して思い出を増やしてくれてありがとう。だいすき。


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