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┗193.『戦隊学園』制作スタジオ(21-40/850)
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21 :小説
2021/05/08(土) 02:10:18
ご無沙汰しています。元・コミュニティガールズレンジャーのガールズレッド、猫野瑠々です。
今私はどうしているか、それをお伝えしようと思ったのです。ですが、百聞は一見に如かず、そして百見は一聞に如かず。総てをお伝えすることは、できないのです。だから今は、ただ私が体験したことを、手記としてここに残すのです。
――戦隊学園――
その朝は、気持ちの良い、晴れでした。
8時05分私は家を出ます。定刻通り、いつもと変わりありません。
「おはよ。」
頭の中に声が響きます。いつも私の中に居て、一度も顔の合わせたことの無い誰かが、私に囁きかけるのです。
「今日もさえないよねえ貴女。でも、問題ない。なーんにも問題ない。全部いつも通りだから。ほら、そこを曲がれば、学校。いつも通りの学校。つーまらない、貴女の日常が、ね。」
私はそこを曲がる。
そこにある筈のものはなかった。
学校が、道が、空間がまるで破り取られた絵本の様に切り取られている。
その代りに真っ赤なペンキで塗られたような禍々しい大きな穴が口を開けており、無音で私を呼んでいるようだった。
「へえ。ちょっとは面白そうじゃないか。」
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22 :小説
2021/05/08(土) 02:12:57
「へえ。ちょっとは面白そうじゃないか。」
気持ちの高揚を感じる。つーまらない日常に終止符を打つ嗜虐的な何か。
「戦い、争い、貴女本当は、好きなんでしょ。」
私は迷わず穴に飛び込んだ。
まるで大きな傷口の様だった。中には無音の赤い空間が広がり、地平という物も存在しない。だが私は走る。
直ぐに邪悪を感じる。
私はカバンを放り捨てると、スマホを取り出し、あの呪文を唱えた。
「コミュニティアプリ起動。」
前方の赤に何かどす黒い物がうずくまって居た。
それはむしゃむしゃと町を喰っていた。
私はドキリともせずに、それに向かって問いかける。
「何が目的?」
それは顔を上げる。いや顔ではない。ちいさくて真っ黒な体の上に無邪気な子供のかおが乗っていた。
「何てヴァカだねえきみは。ぼくの目的なんて決まってるだろう?ぼくはMARCH。世界をくいあらすもの。」
MARCHはキャキャと笑いながら振袖を持ち上げた。すると敵は数えきれないほどに増え私を取り囲む。
「ダサい手を。」
私はこの状況を楽しんで居る。
「炎の勇者ガールズレッド!スパイラルフレアー!!」
炎が忽ち幻影を掻き消す。
「クレーン現象!」
追随、私は手をマジックハンドの様に伸ばし敵の本体を掴み寄せる。
「三手目で詰み。闇魔術:きゃとるみゅーてぃれーしょん。」
私はひょいひょいと手を動かす。敵の体は粘土のように簡単に千切れバラバラになる。
勝った。わけではない。
「ガーッ!」
MARCHは体を持って居なかった。闇そのものが意志を持ち、私に覆いかぶさった。
「ああ!」
呪文を唱える猶予すら与えられなかった。
スマホが手から落ち、バキンと音を立てて割れた。
闇は私のキズナフォンを――コミュニティアプリを完全に破壊した。
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23 :小説
2021/05/08(土) 02:15:26
「きみのちっぽけな勇気も、身体もタマシイも全部、ここで終焉しろ。」
私は変身を解かれ、身動きも取れずに横たわって居る。闇はもぞもぞと私を蝕む。抵抗する気力も、起きなくて。
「やめたまえ!!」
朦朧とする意識の中、御芝居で聞いたような大仰な声がした。
闇はだりぃという風に受け答える。「誰だにゃ。」
「我、闇を払う者。戦隊界のプリンス、レジェンドレッド!ここであったが1000年目。今日こそ決着の時だ!」
またもやもったいぶった声。
だが次の瞬間には、闇が彼に標的を変えていた。
「クソがぁぁああああ!!しねやあああああああああああああ!!!」
レジェンドレッドは腰の鞘から白い短剣を引き抜く。
「心臓にグサリ。」
ひょいと短剣を投げる、それだけだった。闇は消え去り、私は、気を失った。
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24 :小説
2021/05/08(土) 02:16:26
目を覚ますと、私は草の上に寝ていた。
まるで天国のような場所であった。
上体を起こすと、ここが平地でなく、丘の上であることが分かった。見下ろすと、壮大な敷地の――まるでテーマパークのような――施設が見えた。
「起きたかい?」
振り向くと私の座って居る位置よりも少し高地に、赤い戦士の姿があった。
男らしい体躯に、金色のバイザーが眩しい。
彼は変身を解いた。
高身長、精悍で逞しい顔つきの青年だった。
「気分はどうだい、かわいいお嬢さん。」
「かわいいお嬢さん!?」
私はつい叫んだ。そんなこと言われるのは初めてのような気がした。
「ハハハ…からかってすまない。お嬢さんいや、“猫野瑠々”。」
私がその疑問を口にするより早く先方がそれを答えた。
「何で知ってるかって?そりゃ、我が学園が目をつけている人材のことは1から10まで調べるのが我らのやり方でね。言ってしまえば君の経歴から読んだ漫画の冊数、君が今中3で、進路に悩んでいることも全部知っている。今度は君がこちらのことを知る番だ。」
私の理解が追いつくより彼の舌の動きが早かったのだが。
おかまいなしで彼は丘の下の施設を指さした。
「私は戦隊学園二年伝説クラスにして、首席である、志布羅一郎(しふ らいちろう)だ。レジェンドレンジャー LEGEND RANGER という戦隊ユニットを組み、世をあらすものと戦っている。我が戦隊には欠員が出てね。現在4名しか居ないんだ。察しの良い君ならわかるだろうが。」
彼は冊子を取り出した。
私はそれを手で貰い受ける。つるつるとした表紙、『戦隊学園 入学案内』と印字されていた。
「49ページ目に書いてあるんだが、伝説クラスは学園の中でも特に超高倍率でね。生半可な才能と経験と鍛錬では到底手が届かないんだが。」
羅一郎は屈みこむと、にっこりとほほ笑んだ。
「君のそれは、生半可じゃあ、ないよね。」
私は何故かどぎまぎして言った。
「理解はした。でも私に何の得があるの?」
「うん?」
羅一郎は「わかってるだろ?」とでもいうように眉を動かした後。
「つーまらない日常にはもう、オサラバしたいだろ?」
ルルはぽかんとしていた。
「君がプロの戦隊を目指さないのは、実に勿体の無いことだ。絶対試験に受かってくれと、信じて待つよ。」
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25 :暇人大魔王
2021/05/08(土) 12:54:48
まさかルルが来るとは思わなかった...
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26 :げらっち
2021/05/08(土) 15:12:59
あ、これはプロローグなので本筋の主人公は別になるよ
ゲラフィ1周年までに第1話を出します
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27 :黒帽子
2021/05/08(土) 17:50:23
これを読んで思ったんだ 婚約破棄の件をね
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28 :げらっち
2021/05/08(土) 23:53:27
>>27
わかってた
クラス数変更
○格闘クラス
○生物クラス
○工学クラス
○化学クラス
○文学クラス
○忍術クラス
○魔法クラス
○宇宙クラス
○芸術クラス
○霊能クラス
○探偵クラス
○伝説クラス
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29 :すき焼きのタレ
2021/05/09(日) 00:00:01
伝説クラスは一部のエリートしか知らない超極秘クラスとかは?
まあがんばってください
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30 :げらっち
2021/05/09(日) 00:17:43
>>29
それは13番目のクラス…
てかタレの小説とかぶった
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31 :すき焼きのタレ
2021/05/09(日) 01:23:28
個人的にはあんまなんもかぶりとかおもってないからだいじょうぶ
ネタバレさせてたならすまん
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32 :黒帽子
2021/05/09(日) 09:47:12
霊能増やしたのは単にルルを出したいだけだろロリコン
各クラスが実際に放送されたスーパー戦隊のどれに当てはまるか一覧を作らなきゃな
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33 :げらっち
2021/05/10(月) 00:11:47
>>32
ゴレン・ジャッカーは工学
BFJは格闘かな?
そして御免、全部書き直すわwwww
プロローグは忘れて
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34 :黒帽子
2021/05/10(月) 11:52:50
工学科が雷陀高校と協力した開発研究を行っているとか魔法科が麩理急吾女学院と対立しているとかやってもいいんじゃね?って思う今日この頃
当初目指してたのってモンスターズユニバーシティみたいなストーリーラインだろうなって予想付いた
あのアニメも落ちこぼれの集団が成長していくんだよなあ
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36 :げらっち
2021/05/10(月) 15:59:32
>>34
たぶんその線に戻ると思う
シリアス調を考えていたがギャグっぽくなるかもー
あと短くて濃い内容を目指すため7~12話で蹴りつけます
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37 :げらっち
2021/05/10(月) 16:33:27
○学園戦隊オチコボレンジャー
戦隊学園各クラスのオチコボレ生徒の混成部隊。
小豆沢七海(あずさわななみ) オチコボレッド
文学クラス1年女子。東京都出身。
ひょんなことから才能を見出され戦隊学園にスカウトされる。
エリート揃いの文学クラスでは他生徒に見下されるも、潜在能力は高く、怒りが爆発すると非情に強い。
好きなもの…かなり辛いカレー
嫌いなもの…動画サイトの広告
伊良部楓(いらぶかえで) オチコボピンク
動物クラス1年女子。沖縄県出身。
小学生の頃に愛犬の一郎兵衛を自転車で轢き殺す事故を起こしてしまい、一郎兵衛の供養のために様々な動物を手なずけ戦うことを決意する。
鰻佐奈(うなぎさな) オチコブルー
工学クラス1年女子。福岡県出身。
オタク気質。身長137の低身長がコンプレックスであり、巨大ロボを完成させた暁にはチビと馬鹿にした奴らを踏み潰すつもりだ。
江原公一(えばらこういち) オチコボグリーン
忍術クラス1年男子。三重県出身。
有名な忍者・江原忍一の一人息子である。が、本人はもやしっ子なのでクラスの厳しい訓練から落伍し、退学したいと思っている。
七海に恋心を抱いているが…?
大岩大之助(おおいわだいのすけ) オチコボイエロ―
格闘クラス1年男子。北海道出身。
通称大ちゃん。こども相撲では横綱だったがクラスでは序二段クラス。
カレーの大喰い対決で七海に負けオチコボレンジャーに入隊させられる。
>変更になる可能性アリ
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