スレ一覧
┗62.長文コンクール(781-785/785)
▼|
前|次|
最初のレス|
最近のレス|
検索|
書き込み|
更新
781 :げらっち
2023/04/27(木) 18:40:54
ダイ・ハード4.0
3から12年も経ち、一気に近代化した。大抵この手の作品は数を重ねると球威が落ちてくるが、ダイ・ハードはそんなことない。今までの骨子を保ったまま、新しい要素をぶつけて成功させているのが本当に素晴らしい。
今回の監督は1~3の大ファンらしく、「製作者、今までのシリーズをわかってるな!」というような内容。
サイバーテロが起こる中、時代についていけないマクレーンが、己の直感と鍛えられた肉体だけで闇に潜むテロリストにじわりじわりと迫っていく、というシンプルで爽快な内容。1を想起させもする。
1・2のホリー以来のマクレーンの家族登場。今回は娘ルーシーが人質になるので、よりマクレーンがアツくなる。
敵の親玉ガブリエルは私の大好きなキャラ。現代風のキレる痛い奴で、ハンスやサイモンほどのカリスマ性は無く、用済みの仲間は捨てるほど非情。それなのに何故か魅力的。あの躊躇の無い極悪非道っぷりがカタルシスを産んでいるのだろう。吹き替え声優も良かった。
マットやワーロックのオタクキャラが濃すぎる。
後半になるにつれマクレーンが完全に不死身になってしまうのを問題点と見る向きもあるようだが、私はあそこまでやり切ったのはむしろ良かったと思う。自分ごと敵を撃ち抜くラストは、不死身の男の最大の戦果と言うにふさわしい。
テロリスト
トーマス・ガブリエル 天才ハッカー。ハンス、サイモンほどの寛大さは無く、パワハラで部下から恨みを買っている。マクレーン始末の為関係の無い市民を巻き添えにする、用済みの部下を殺すなど情け容赦無い。シリーズ中でも最も嗜虐的な性格で、マクレーンとの罵り合いの末、娘を誘拐するという暴挙に走り執念の追跡を受ける。最期はマクレーンによって自分の体に銃弾を貫通させるという荒業で隙を突かれ撃ち殺された(マクレーンは生存)。
マイ・リン ガブリエルの恋人。体術に長けており、マクレーンに女忍者と揶揄される。マクレーンとの肉弾戦の末死亡したが、このことがガブリエルとマクレーンの煽り合いを生む。
エマソン 現場班のリーダー。序盤ではマットを逃がすという失態を演じたが、かなり終盤まで生き残った。実はガブリエルより後に死んだので、4作の中では一番最後に倒された敵である。
ランド 現場班の1人(エマソンの部下?)。パルクールを使った奇抜な戦法を得意とする。マリオのような壁キックも使う。ヘリから落ちても平気というマクレーン並みの不死身さ。マクレーンとの肉弾戦の末、歯車に巻き込まれて死亡。今回の壮絶な死に方の人(1はフランコ、2はコクランとベーカーとグラント少佐、3は船で体を切断されたテロリスト。2悲惨な死に方多いな…)。
トレイ ハッカー班のリーダー。老けたハリー・ポッター。ガブリエルほどではないがかなり有能なハッカー。しかし戦闘面では1のユーリと並んで超弱く、終盤、マクレーンに出合い頭に一撃で射殺された(何故抵抗しなかったんだ?)。
キャスパー ハッカー班の1人。ルーシーの居場所を特定したりとそれなりに腕の良いハッカーだと思われるが、終盤、用済みとされ、トレイ以外のハッカー班は全員まとめて射殺された。テロリストAがキャスパーを撃つ際だけは若干ためらう素振りがあった為(?)、班の中では2番目に優秀なハッカーだったと推測できる…かも。
ルッソ ルーシーを誘拐した実行犯。抵抗したルーシーを平気で殴る野蛮な男。最期はマクレーンにキャスター付きの椅子に乗せられたまま階段から落とされ脊髄損傷したのか動けなくなり、放置された。
テロリストA ハッカー班を始末した黒い帽子を被ったテロリスト。終盤に登場するが、マクレーンにトレイの直後に射殺される。
ロビンソン ハッカーたちの本拠地であるトラックを運転しているテロリスト。終盤、マクレーンにトラックを奪われる際に射殺され路上に投げ落とされた。
[
返信][
編集]
782 :げらっち
2023/04/27(木) 20:17:03
ダイ・ハード ラストデイ
1~4はどれも魅力あふれる内容だった。一本調子にならず果敢に新しい要素を入れ、更に面白くしていた。
しかしこれはちょっと…と言う残念な内容。評価できる点が見当たらないレベルで酷かった。4までが完璧だったから余計に…
大筋は、今まで出てこなかったマクレーンの息子(ルーシーの妹)が、CIAとしてロシアで特殊任務をしていたため、何故かマクレーンが乱入してそれを助けようとする、という物。
今まで「不運にも事件に巻き込まれてきた」マクレーンが、今回は自分から巻き込みに行ってる時点で失敗だった。
マクレーンと息子は対立しつつも絆を深めていく、というあるあるのものだが、その過程も丁寧に描かれているとは言い難く、感情移入できない。
CIA無能すぎる…
尺からして物足りない。4までは全て120分を超える長尺だったのに対し、今回はわずか98分。
内容も濃いとは言えず、むしろ薄い。なんと、肉弾戦が一度も無い。銃撃戦と爆破シーン、後述のカーチェイスに頼り過ぎている感がある。ブルース、年喰って肉弾戦はNGだったのか?
カーチェイスについて。今回一番の見せ場は序盤のカーチェイス。お金かけてるんだろうなあ…とは思うものの、魅力的かと問われれば、そうでもない。第一、肉弾戦+意外と頭の良いマクレーンの掛け引きが面白かったシリーズに、カーチェイスを求めていたファンは少ないと思う。1はそもそも密閉された空間なのでカーチェイスは無し。2はスノーモービルによるチェイスがあるものの、敵を追うだけのシンプルな物で短い。3は中盤、命を狙われたマクレーンとゼウスが車で逃げるという物で、これもすごく短かった。初めてカーチェイスがフォーカスされたのは4の終盤。戦闘機まで巻き込んだチェイスは派手ではあるものの若干長く、無理があった。ラストデイではこのカーチェイス要素を更に引き伸ばして大仰にしてしまったという感じ。内容はまるで無い。マクレーン、息子、敵の三つ巴のチェイスはそれぞれが何を目的にしているのかもよくわからない。
台詞も薄っペラい。今までの作品は全て敵との掛け引き、印象的なぼやきなどがあったのに…
致命的な欠陥はまだまだある。そもそも、プロット自体がダイ・ハードシリーズとは思えない内容なのだ。
今までの作品は「一貫した悪者が居て、マクレーンが倒す」というかなり明瞭なものだった。しかし今回は「キーキャラが終盤になって裏切り、黒幕だったことが判明する」という、シリーズらしからぬミステリー色の強いプロットになっている。そのため一貫して憎む敵がおらず、序盤から登場していた見せかけの敵はあっさり片付けられてしまう。黒幕に対しても特に怨恨が無いため、倒したところでカタルシスが無い。肩透かしを喰ったような展開で消化不良。このシリーズに謎解きは求めてないのよ…
見せかけの敵であるアリクはキャラこそ立っていたものの、小物感がある。
全体的にアクの強いキャラがおらず、敵が弱い。
今までは敵はカッコいいし、脇役(1のアーガイル、2のロレンゾ、3のチャーリー、4のワーロック等)は魅力的だったのに。今回は好きになれるキャラが0である。
4作と比べると見劣りするだけならまだしも、1つの映画としても見所が無く、つまらない。
この作品がシリーズのラストになってしまったのは不甲斐無い…
[
返信][
編集]
783 :げらっち
2023/07/03(月) 13:08:44
インディー・ジョーンズシリーズ感想
このシリーズは、1~3が完璧と言えるレベルで面白い。
今更語るほどでも無いのでサラッと。
1 レイダース失われたアーク
まあ、完璧。
何よりスピルバーグの演出とハリソンの演技が上手すぎる。曲も良い。
敵のルネ・ベロック、トート、ディートリッヒ大佐のキャラのコントラストも良かった。
ラストもキマってる。
2 魔宮の伝説
1つだけ雰囲気が違う。低俗で暗く、スピルバーグも本作を黒歴史認定しているようだ。
だが冒険活劇としては非常にスリリングで良くまとまっている。ショート・ラウンドも◎。
3 最後の聖戦
まあ、完璧第2弾。
ショーン・コネリーが素晴らしすぎる。滲み出る存在感の大きいこと。
サラ、ブロディも良い。この4人の冒険がまた見たいってくらい…
敵のドノバンは、残念ながらやや弱い。エルザも微妙な線なので今回の悪役で光っていたのはフォーゲル大佐の悪辣さかな。カジムもかっこいい。
[
返信][
編集]
784 :げらっち
2023/07/03(月) 13:14:29
4 クリスタル・スカルの王国
この作品は、3作目までを神格化するファン(主に年配の方)に、毛嫌いされている。
20年ぶりの新作という事で期待値が高すぎた分、仕方ない面もあるかもしれないが…
人によっては1作だけかなり過小評価したり、無かったことにしているくらいだ。だが、シリーズのファンなら、1つの作品だけを下に見ることがどれほど情けないことかわかるだろう。何よりハリソンに失礼だ。
私は、普通に面白かったと思う。1~3と並べても問題ないくらいに。まあ、少しは劣るというのもわからなくはないが。
具体的にどこが3作に及ばなかったか、書いてみる。
[
返信][
編集]
785 :げらっち
2023/07/03(月) 13:43:47
①ハリソンの高齢化
4作目の時点でハリソンは65歳。定年である。かつてのような活力や張りが無いのは、仕方の無いことと言える。
作中でもインディーは年を取っており、父親になっている。
ハリソンは老いても演技が上手く、老けは見ているうちに気にならなくなってくるだろう。
1作目に登場したヒロイン・マリオンが再登場するが、その女優がオバサンになって体型が崩れてしまったという指摘や落胆の声もある。そこは触れないでおこうよ…
②家族のドラマが、うまく機能していない
さて今回のドラマの主軸となるのは、父親となったインディーと、妻マリオン、息子マットの関係。
の筈だが…
これが全然機能していない。
3ではインディーと父親の関係が、冒険とうまく融和していた。
だが4では、途中のマリオンとの再会、その後の夫婦喧嘩くらいまではまあ何とか良いのだが、その後滝に落ちる辺りから、家族のドラマが一切見られなくなってしまう。遺跡に侵入、マックの裏切り、宇宙人登場と急転直下であり、家族置いてけぼり。遺跡探索でインディーは何の活躍もしていないのだが、何故かラストでマットが父を認めるのは「?」となった。いや、何で?普通「宇宙人!??」って唖然として終わるでしょうよ。あの超常現象の後に一家団らんする意味が分からない…
③ラストが宇宙人
②でも触れたが、今作のラストは宇宙人が登場するチグハグな物だった。
1~3は考古学だったのに、4は天文学である。秘宝の正体が宇宙人、遺跡の正体がUFOだったというのは、突飛すぎて、3作のファンがついていけなくなるのもまあわかる。
だが私は、宇宙人オチは嫌いじゃない。いや好きだ。何故なら私はマリルイ2の影響で宇宙人・UFOが好きだからだ(CGRでも戦隊学園でも敵の本拠地はUFO)。
但し、これが家族のドラマと何の融合もできておらず、せっかくの父子のドラマや歴史探訪が突如現れた宇宙人によって打ち切りのように終わってしまうのは問題があった。この問題をクリアすれば、宇宙人の登場自体はそこまで悪くなかった気も…する。
スピルバーグは『宇宙戦争』、ジョージ・ルーカスは『スター・ウォーズ』で宇宙人を描いており、この登場はやむなしというところか。噂によればスピルバーグやハリソンが反対するのをルーカスがゴリ押しし宇宙人を登場させた、とも言われている。それが真実だとすればルーカスの好み押し付けが大戦犯になったと言える。
3作目までに見られた、秘宝や古代の遺物、神への「敬意」、「神秘さ」に欠けているという意見も尤もだ。
アメリカ人はSFが好きだが、このラストは日本のファンのみならずアメリカのインディーファンも失望させており、制作陣が方向性を間違ったと言わざるを得ない。
④敵が弱い
今回の敵である女性イリーナ・スパルコは、キャラが強かったに関わらず、ラストが弱すぎる。
マックの裏切りによりインディーたちを出し抜いた後、あっさり主導権を握り宇宙人と対話し、勝手に宇宙人に殺されてしまった。遺跡に入ってから自分の力では本当に何もしていない。レイピアの出番も無し。
1も同じような超常現象ラストなのだが、それが起きる直前にインディーとベロックの緊張感漂う対話シーンがあったため、敵の影が薄くならず、むしろ最適な最後に思えた。
4も終盤でスパルコとインディーが駆け引きをしたり一戦交えていれば少しは評価が違ったかもしれないが…
屈強なロシア兵ドフチェンコは力強く存在感があり、死に方も凄惨を極めており印象に残った。
⑤核の冷蔵庫
これだけは、擁護できまへーん。
有名な話だが、インディーが冷蔵庫で核爆発を生き延びる、と言う現実味も配慮も一欠片も無いシーン。
そもそもストーリーにおいて全く必要のないシーンであり、ただヘイトを集めるだけになってしまった。
印象に残るシーンではあるのだが…
⑥村井國夫じゃない
劇場公開時、吹き替え声優が1~3の村井國夫では無かったので、戸惑う声が多く上がった。
但し2023年金曜ロードショーにて村井の新録が実現したため、この問題はクリアされた。
だがこの時の村井の演技は少々老いてしまって迫力に欠けたため、普通に内田直哉版のほうが上手かった気もした。
要するに宇宙人の登場が、シリーズファンから嫌われている一番の理由だろうと思う。
S・ラブーフ演じるインディーの息子マット、狂人オックスリー、裏切り者マックのキャラが良かっただけに、他の要素で台無しにしてしまったのはもったいない。
5作目は果たしてどうなるだろうか。
[
返信][
編集]
▲|
前|次|
最初のレス|
最近のレス|
検索|
書き込み|
更新
[
管理事務所]