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┗多重風雅。( special THX!)(482-491/500)

||||||記入
491 :越前リョーガ
2010/11/09 05:25

:

疲労感の纏う身体を引き摺って、這い出る様にして出た表のメイン・ストリート。
見慣れた往来は、今日に限っちゃア何処か居心地が悪くて、心ン中で舌打ちを打ちながら早々に車を拾う。
烟る様な朝方の空気に違和感を覚えつつ、半ば追い払われる様にして開いたドアの奥に身を滑らせる。
行き先を告げると緩やかに加速を試みる車体。
切り取られた空間が、走り出す。

明けたばかりの冬の早朝。低く白い曇り空の下で、行き交う車がアスファルトを削る音を、硝子越しに唯無心に流して。
細く深く息を吐き出し、諦めにも似た空気を纏い、シートに背を預けて其処に埋もれた。
皺一つ無く伸ばされた、白いシートが無機質で事務的で、上がるメーターの分でしか俺を受け入れちゃア呉れ無かった。其れが酷く現金で、解り易くて物哀しかった。

highwayに乗り上げた車が遠慮無く速度を加える。未だ点灯した儘の両脇の橙色の照明が、夜の名残を思わせる。車窓と向き合った俺の視界を右から左に高速で移動して、無数の橙が細かい線と成る。まるで走馬灯の如く。

外気に冷たく成った硝子に、掌を添えた。はっきりと伝わる温度に、未だ感覚が正常で在ると告げられた気がして、申し訳程度に安堵した。
同時に今日一日を、無感覚で過ごして居た事に気付いてゾッとしたのも亦、確か。

僅かに引き戻された様な、五感。

突如震えた携帯が、着信を伝える。
中を開いて確認する気力さえ、――

視界を染める淡い橙が、無遠慮に瞳に、凍みた。

明確な痛覚が、目蓋の裏に、滲む。
流れる景色が不恰好に、捩れる。
ツキリ、と毒する、胸の裡。

――探して居たモノ、に、探しモノは御前じゃア無い、と謂われたかの様に。

:

試合に塗れて居れば、

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490 :切原赤也
2010/11/08 10:10

:


タダイマ、ガッコちうな丸井センパイだか俺だかにガッツリジャッジされるペェジ。

ノチヘンシュ!


酵素パワー・メイク・アップ!
セーンパイ、酵素の実験頑張ってクダサイネ。



┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯
ってなワケで。
引き続き上のと違う俺っスよ。
丸井先輩かどうか悩んだけど…やっぱここは俺かなって。
最近俺のせいであんま話せてないっスよね、スンマセン。

さてさて、コレはこのくらいにして!
2度目の登場になりますかね。
この町に来て姿は違うけど、わりとすぐに会ってたんですよね。
そん時は浅くしか接してなかったからなんとも思ってなかったけど、きちんと深く接していくうちにハマってく感じ?
気付いてたら背中追ってたかも。
色んな顔を持ってる人だから、たまに何思ってるのかわかんなくなったりしたけど…でもやっぱり麗皇は麗皇。
面白ェし楽しいし可愛いしカッコイイし。
尊敬もチビッと混ざってたり。
お近づきになれてメッチャ嬉しいスよ。
友達も多いからたまに俺にも構って!とか思った事があるのは秘密。
嫉妬まではいかなかったけど。

生活リズムがわりと違うみたいで殆ど話してないって時期も結構長いんスよね。
でもやっぱ丸井先輩始め麗皇家皆好き。
どんな顔でも好き、勿論性格って意味でのな。
麗皇は俺の持ってないの、いっぱい持ってるんじゃねェかな。
だからスッゲェ輝いて見える。
多分夢に向かってる姿とか特に。
大変そうな時のが多いけど、それでも懸命に。
だから応援したくなる。
けど…絶対的に睡眠時間少なかったりしません?
それが心配なんスけど…
体調崩されたら俺、メッチャ心配しますからね?



そんで最後に。
もうラスト10ページ切ってるんスよね。
コレを編集してる時には既にラスト6。
もうカウントダウン。
一足先に…完走おめでとうございます(笑)
間違って消しちゃったとか悲しい事はしないでくださいね。


初期からの読者、切原赤也っした!

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489 :丸井ブン太
2010/11/07 09:53

:

アルツハイマー。丸井ブン太ー的。

最近記憶力がヤベェ。
記憶力っつうか記憶の塗り替えがヤベェ。
否、寧ろ抜け落ち、っつうんかね。

風邪薬飲んだんだか飲んで無えんだか忘れちまうし、帰って来てからちゃんと寝たのかって赤也に問い詰められても、覚えて無え、としか答えらんねえ自分が失笑モン。
だってホントに覚えて無えの。

キモチワリィ位に記憶力が良いとこだけが取り柄だったのにな、ドウシタ、俺。
けど相変わらず、柳みてえに頭ン中数字ダラケ、グラフ化だらけ。
其れでも自負してる自分は飽く迄右脳派人間、其処んとこシクヨロ。

だけど屹度、其の横でザルの様にキオクや感情の目を流れちまうモンが在る。
自分でも時々喫驚しちまう位えに。

――あ、もう其処迄来ちまった?

って偶に自分に問いたく成る。
俺って、俺が思う以上にマイペース・ニンゲン。
語尾には取り敢えずのクエスチョンマークを添えて。

遠巻きに“俺”を眺めて、嗚呼俺って斯う云う考え方すんだ、とか、斯う云う人間だったんだな、とか良く思う。
其んでも、割と解り易い人種な気がする。
丸井ブン太。マル。サクブン。

:

我が立海にやって来た特別コーチ(鬼ヶ島の鬼的ガイジン)が相変わらずキモコワモテっぽい上に、真っ赤な形相で唾吐いて怒鳴り散らすわ、ラケット振り回すわで、激怖えええ。
あの迫力満点なルックスを写メUP出来無えのが残念。

つかアレよ、スパルタっつうか、パワハラな域、じゃね?

んでもって、何言ってんだかテンで解らんねえし。ガイコクゴ・ムリ。

『強豪だか常勝だか知らねえが、此んなちっぽけな島国の中学生レギュラーで、イイ気に成ってんじゃねェェエエェエエ!!(和訳)』

ヒィィイイ!マジ、怖ええしッ!
つか、イイ気に成って無えよッ!
ちょっとオンナにキャーキャー言われた位えじゃよ!
って何か、違う。違う。

“人は恐怖と欲望にのみ、突き動かされて居る”

昔、何かの本で読んだ。
つう言葉の意味が、何か、解った、気が、する。

オトナに成るって、…ムツカシイ。

:

『鬼の首を捕った様なカオだったりは、世界を跨いでからしてみろ!』

……イエス。鬼の首。
先ずは其の、アンタの首から。

じょっきん。ジャッキー。

:

とうちゃん、かあちゃん、あかや。
おれはいま、テニスがたのしくてしかたありません。

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488 :跡部景吾
2010/11/06 11:11

:

安穏に始まり、
安穏に終わる一日。

楽に繰り返される呼吸に、
素直に従う胸が上下する。

:

屹度其んな毎日に、倖せが睡るのだろう。

今日が今日で在る事への、感謝。

“俺”と云う無形の存在は、屹度周りが在る事で有形へと昇格し、同時に俺と云う“個”は周りに生かされて居るのだと云う事実を、多分に感じる此の頃。

生まれた意味、生きる事の意味を闇雲に問うた事も在った。
我武者羅に走った日々の熱を胸に抱きながら、今年の下半期を少し落ち着いて過ごす事で、視えた多くのモノ。
熱く渇望する一方で、悲観視したモノも在った。

其の凡てをひっくるめて、大袈裟だが“生きて”居て良かったのだと、思う。


>            ( ――万物に、有難うを。)


俺と云う人間に関わって呉れた凡ての人間へも同等の気持ちを。

:

実りの秋は、命の貴さを謳う。
続く厳しい冬の匂いを風に運びながら。

穏やかで在りながらにして、最近は一日一日を生き長らえるのに必死だ。
其れでも弱肉強食のピラミッド社会は、待った無しの緊張感を漂わせながら、俺を腐らせねえで居て呉れるから好きだ。

其れも或る意味での、解り易い安寧。

此れからも荒波に揉まれる先で、酸素の味を知るのだろう。

[返信][削除][編集]

487 :丸井ブン太
2010/11/05 20:29

:

剥いちまうのが勿体無くて、林檎。
買ったのはずっと前だった、林檎。
紅く丸うく熟れて控え目な、林檎。
皮を擦って鼻を寄せてみた、林檎。
仄かに佳い香りが優しくて、林檎。


食べちまうのには未だ早い、林檎。


俺のダイジなダイジな、林檎。
ずっと俺を見ててくれた、林檎。
気付けば何時も其処には、林檎。
シアワセの木の実は、林檎。


禁断の果実は一説に寄れば、無花果。
だから、遠慮無く、此の手にもいだ。
俺の内側は林檎一色。


林檎。林檎。林檎。林檎。…―――

:

APPLE OF EYE、
アパ・オブ・愛、

其れは、唯一無二。

:

紅い果実な御前は。
もう、俺だけの、モン。

:

太陽でも林檎でも。
今日30回目位ェの、キュン死。

父ちゃん母ちゃん、俺を生んで呉れてサンキュ。
息子はシアワセモンです。

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486 :観月はじめ
2010/11/03 05:28

:

聖ルドルフの面々で紅葉狩りに、来て居ます。
正確には紅葉狩りがメインでは無く、近くのコートでラケットを振った合間に、なんですがね。
沢山写真も撮りますよ。んふっ。

裕太くんと黄粉餅と小豆餅、善哉に御雑煮の売り場に並んで居ます。
流石は祝日、家族連れやカップルで賑わう山渓。

:

穏やかな日常。

時めき < 安らぎ

なのかも知れません。

:

ふわふわ・ふわふわ。
毛足の長い濃密な絨毯みたく。

ふかふか・ふかふか。
まるで冬のコートのリアルファー。

しっとり・さらさら。
高貴な長毛種の猫の様に。


覚醒と同時に、暖ったかくて、溺れそうな気配が、攫う。

限り無い、安寧。
拡がる、至福。

:

大事にするから、だとか、
舞い上がる、だとか。

微笑ましくて大変倖せな気持ちに成りますよ。

然う。此方迄…――、

貴方達の倖せを。
願って、居ます。

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485 :橘杏
2010/11/02 12:42

:

# 汝の/敵を/愛し、
# 汝らを/責むる者の/為に/祈れ。


あたしは、クリスチャンでも何でもないけれど。
聖書の言葉の様にはとても生きれそうにもないのよ。


# 愛は/寛容に/して/慈愛で/在り。
# 愛は/妬まず、/愛は/誇らず、
# 驕らず、/憤らず…


人は人を、愛してしまったら。
如何したって醜い感情も少なからず生まれてしまうものだと思うの。

あたしだって昔よりは子供じゃ無くなったけれど。
相変わらず小さな妬きもちだって妬いてしまうし、好きな人の事は知りたいし、自分を見て欲しいって気持ちが少なからず在るのは否定できない。

聖書には、こうしなさい、ああしなさい、こうするべき、ああするべき、が多過ぎて、例えるならエゴグラムのCPやNP部分が強い人、みたいだわ。

ねぇ、聖人君子みたいに生きれたら。
もっと此の世の中は、楽に生きれるのかしら。

:

聖書には、こう生きよ、こう在れ、だとかは沢山書かれて居るけれど。
こう生きる為に、具体的に如何したら良いかだとかいう実践例みたいなのは何も書かれていないのよ。


きっと恋する乙女が読むには、なんだかちょっと。

不完全な理想論。

:

# 愛は/寛容に/して/慈愛で/在り。

そう、言われたって。
慈愛に満ちた寛容さを簡単に身に付けられたら、誰も悩まないで済むと、思うわ。

:

あたしは、あなたの__で在れたら、良かった…

[返信][削除][編集]

484 :橘杏
2010/11/01 11:01

>> maid in mermaid、
>> 脚の代わりに、声の代わりに、




# 恋に破れて、海の泡となった
# 哀れな人魚姫の気持ち。
# 今なら解る気がするのよ…――


そんな科白を吐ける程、あたしは可愛いオンナでも、ユメミガチに少女趣味でも無かったみたい。

だけど、


# 次に逢ったオウジサマには、
# 硝子の靴にサインして、
# 名刺代わりに手渡すわ。

# 「これであたしを探してね


なんて言える程、逞しくもなかったみたいよ…、

……当分。あたしはあなたとの想い出に浸って、海の泡にも似た揺りかごの中。

:

王子様は、硝子の靴なんかよりも、姫の顔を覚えてはいなかったのかしら。
靴を頼りに花嫁探し、だなんて甲斐性の無いオトコ、あたしなら願い下げだわ。
例え顔を覚えていなくとも、運命の相手なら、何度出逢ったって恋に落ちるはずなのよ。
嗚呼、もう。だらしがないわね!何度だって、ビビビッ、と来ちゃいなさいよ!

姫はそんな相手で良かったのかしら、とたまに思うの。

でもそうね。彼女が王子のルックスや地位や財産に惚れたのではないとしたら。本当に純粋な気持ちで惚れてしまっていたのなら、相手の甲斐性の無さや欠点すらも関係無くなってしまうのも解るから。

恋、ってそういうものよね。
恋に狂った恋人たちは、短所も長所に脳内変換されちゃえば、この人じゃなきゃ駄目だ!とか、あの人の為なら死/ね/る!だとか本気で思えちゃう。

ご愁傷様。
悪いけど噴き出しちゃいそうなの。
思い込みが激しくて、単純で、若くて、馬鹿みたいだわ。

だけど、だけどね。
解らない訳じゃあないの。
いつの時代だって、きっと理屈じゃないのよ。

:

―――…ねぇ。

あなたのオウジサマはきっと。
この先もずっと。
あなただけをアイシテルと。
そう誓って、笑うんだわ。

馬鹿なオトコ、ね…、

:

有り難い事にお伽話の人魚姫さまのように声は失わなかったから、オウジサマはオヒメサマと眠るまでお話をしたいとそう申し込みました。

オヒメサマは海から上がったばかりで、ひどくお疲れで眠かったのです。
眠りが二人を分かつのを寂しがって「離れたくない」とぐずるオヒメサマ。
だけれど、オウジサマがさらに疲れていて睡魔に犯され始めていた事もご存知だったのです。
彼女は寂しい気持ちを抑えながらも、彼を気遣ってこう言うのです。「お身体にさわります、どうかもうお眠りください」

「あなたが眠ってから。わたしは眠りにつきましょう。それまで起きて姫のそばにいましょう」オウジサマはそう、お約束なさったのです。


オヒメサマは、しあわせ者、だわ。

:

これはまた、別のお伽話。

[返信][削除][編集]

483 :橘杏
2010/10/30 19:12

>> Cinderella syndrome、




互いに素直に成れなかったばっかりに、擦れ違ってしまった恋人たちの話なんて。

退屈過ぎて、娯楽性皆無な時代のお伽話にさえ、きっと採用されないんだわ。


馬鹿げてる。

酷く馬鹿げてて、安っぽいお涙頂戴にも成らないくらいに。

:

だけど其れは__、

嗚呼嗚呼、本当、下らないのよ。

:

オウジサマとオヒメサマの物語?
冗談じゃないわ。

オヒメサマとオヒメサマの話なのよ。
お話だの、物語だの、言えないくらいに、ストーリー性さえも無い。

シンデレラでさえ。わざと階段で靴を脱ぐ芸当をやってこなしたっていうのに。
平成の此の世の方がずっと。
娯楽性なんて皆無で退屈、だわ。

:

王子様の気が惹きたいなら、ガラスの靴をわざと脱ぐくらいじゃ手緩いのよ。
あたしだったら、ドレスを脱いで其の場で誘惑するわ。

カボチャの馬車がただのカボチャに戻ろうが、みすぼらしい元のあたしに戻ろうがそんなの関係ないのよ。

帰れなくなったのなら王子様のベッドに押し掛けて其処で眠ればいい。
みすぼらしい姿に戻ったところで、シンデレラは元がいい設定なんだから、ノー・プロブレム。
きっと王子様だって着飾った貴族の娘の誘惑になんて慣れてるわ。
庇護欲そそる灰被り姫の、ギャップたっぷりな誘い文句に、世間知らずのボンボンはイチコロだと思うの。


やるだけやってから、へこめばいいのよ。
異論、なんて認めないわ。




# シンデレラ・シンドローム
# 脱ぐ靴がないのなら、
# ドレスを脱げばいいじゃない


:


でも、あたしは。
タダじゃ脱がないって、だけ。

此処ゾ、という時に脱がなきゃ、
威力なんて半減以下、だわ。

:

……ねぇ。あたしは、本気だったの。

- - - - -

あなたに硝子の靴は投げられなかったけれど。
精一杯の誠意と真摯な言葉なら、投げたつもりよ。
時にはあなた限定に向ける極上の笑顔も投げたし、時には甘いkissも投げた。

あたしの気持ちが。
あなたに少しでも伝わっていれば、良いと思う。

一生懸命なだけのオンナでごめんなさい。
でも、あたしに他に取り柄なんて、
きっと…――、

:

失恋したら髪を切るだなんて、誰が決めたの。
其れでも、今度ばかりはバッサリいってみようかしら。
そしてあなたに髪束を送り付けてあげる。

あたしって、怖いオンナね。

:

( ……なんて。此処からじゃあなたには届かないと解って、いるのに。)

[返信][削除][編集]

482 :越前リョーガ
2010/10/28 01:43

:

こけら落しから、×日目。

:

( 上記は屡々報道等でスポーツにも遣われる言葉だが誤用だとの声も。だが敢えての使用。)

:

試合の出だしは好調。
そして此の悦びを誰依りも伝えてェのは、御前、だったりする。

御休み、今宵も甘い夢に御前が守られます様…――

:

今さっき。Topのcounterが、today:777だったっつう。
幸先良い事を願いつつ。

試合ゾッコウ。

- - - - -

客席に御前が居る、
其ンな夢を視たのよ――。

:

銀色に光るfenceのムコウに見慣れた御前の仏頂面。
ゲーム開始のcallは数時間後。
雨に濡れたgreenに白線のエンド・ラインが鮮やかで、踏み締めると真新しい天の涙が靴底から滲み出た。

昨日の緊張感は、別のカンジョウが拭って呉れたが、其れはresetとは懸け離れた箇所での現象だった。

雨に打たれて短いデモンストレーション。
余興にも成りゃし無ェ俺の内側は、不思議とracketの描くラインにゃ然程影響は出なかった。が、同時に、身体に染み込ませたplayっつうのには抗えねェンだなと思ったら自嘲が滲ンだ。

丁度、靴底で踏み締めた其処から、ジワリ、滲む雨の残骸みてェに。

:

ボールを取り零しそうに成った俺を、離れたfence越しに、御前が嫌味たらしい顔で笑った気がした。
途端、自ずと活力に火が点いたのは言う迄も無ェ。


―――ハ、上等。

今日の試合も、負ける気が、し無ェよ。

御前の其のガキ臭ェ皮肉めいたカオすら。勝利の女神の微笑みに見えちまった俺は今日、イチバンイカレちまってる。

- - - - -

御前と居ると嘘みてェに時間がアッと云う間だった。
記憶に在る限りでも数少ねェ逢瀬。


すっ…げえシアワセ、だったよ。
御前に触れりゃア柄にも無く。
触れた箇所から、内側から。
蕩けちまうかと思った。


――…THX.

:

熱冷ましに打たれた、雨の向こうに白く烟る、景色。
足許の地が酷くぬかるンで、良く見えずに居る。
思考を穿つ雨雫を払う、時間を。俺に。

然う、だな。せめて。
tourが終わる、――迄。

:

―――、delete、

- - - - -

御前からの手紙を開いて読み返す。
飴玉を包むみてェな小さな紙に、掠れた文字。
面倒臭そうに粗雑に結わえられて。
筆跡は彼奴自身の性格を表して居る様で、酷く素っ気無く。

未だに愛おしくて仕方が無ェのよ…、御前のスベテが。
出来る事なら時間を巻き戻して。
御前を抱き締めて、髪を撫でて、此の腕のナカの御前を。

アイしてた。アイしてる。

嗚呼。俺は本当にシアワセ、だったよ。

彼ンなに満たされたのは。
何時振り、だったかね――。

:

モウイチド、
アジワイタクナルキモチヲ、
_____。

:

――なァ。御前のオニイサマは。
矢っ張り御前じゃ無ェと駄目で。
御前が居ねェと、生きて往けねェ、みてェよ。

出来る事なら御前を此の腕に掻ッ攫って、熱い儘の気持ち、熱い儘のカラダを交えて抱き合いてェよ…――

:

……スキよ、坊や。
俺と同じカオした、ナマイキ・ケムシ。

例えカタオモイに成っちまったとしても。
御前を、アイ、シテル。

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