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┗睡蓮の記憶(203-212/261)

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212 :日吉若
2010/02/16 17:25


>>211,0 その後

風邪を引いているあの人の傍についていながら、情けないほどに頼りがいの無い俺はあの人に手を取ってもらって、その一カ所で、繋がる。
二人でこんなふうに、意識して手を繋いだのはいつ振りだろう。ひどく昔のことのようにも思えるし、今回が初めてだと言われれば、そのような気もしてくる。

温かかった。俺の手よりも少し大きくて、ほどよい筋肉と弾力性を持つ骨張った手。
今の俺の力を簡単に捩じ伏せてしまう手。俺だって、けして弱くはないけれど今の一つの年の差は残酷なまでに広い。

そうして、珍しく、あの人が甘えてくるので(とても嬉しかった)文字通り「猫可愛がり」する。キスをするとくすぐったいと言って恥ずかしがる。今更でしょう、そんなの。それとも、頬が弱いのか。
首筋を撫でると、まだ、喉が完治していないのに反応して漏れる声がまた―――っと、その後のことはここでは割愛。御想像にお任せします。

あんまり書くと、後で怒られるかもしれませんから、ね。

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211 :日吉若
2010/02/15 22:55


あの人に、当たる。

俺が単に不安定なのか、はたまた俺の中に知らないうちに堆積していた寂しさからなのか(あなたはあなた自身に対して非常に無頓着だといつだったか言われたことがある。)今読んでいる本のせいなのか(古本屋で先日買った新書だ。)、咄嗟にあの人の頬を、はたいた。
自分が悲しかった。すぐに後悔した。怒ればいいのに、あの人は俺を抱き締める。それがひどくいじらしい。どうして、俺を責めない。非常に、不可解。

俺はあの人が何を考え、何を思っているのかを未だに上手く掴めずにいる。
すべてを見ることは不可能だと、知りながら。

それでも、好きだし、愛している。

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210 :日吉若
2010/02/12 23:50


相も変わらず、俺は帰りを待ちわびる。

こういうとき、俺にはあの人しかいないのだ、と。
思う。

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209 :日吉若
2010/02/09 02:29


あの人は俺といない間、何を考えているのだろう。

今日は(今日も)目覚めるとあの人がいた。
隣じゃなく、少し離れたところ。…だったのは、俺の方が後に目覚めたから。
あの人が飼い猫と戯れた指先で俺の髪を撫でる。その動きはまだ愛猫に対するそれで、俺は少しむっとして指先を甘く噛んだ。一瞬、痛がるのに大抵は優しく宥めようとする。或いは、痛いと悲しんで見せ、時にやはり愛猫のように、叱る。何れにしても、そう、それだ。俺が欲しいのは。俺にしか見せない顔。それに満足げに口元を歪めて見せる。
その間に交わした言葉は非常に少ない。それなのに不思議と満たされている感覚。言葉を持ちながら、如何して俺たちは言葉を使いたがらないんだろう。


そうしているうちに、あの人は出掛ける。猫も何処かへ行ってしまう。
帰る時間の連絡さえせず、ただ気紛れにスペースを共有し、触れたいときに触れたいと。言う。

時刻は深夜。あの人は未だ作業に追われている。ぽつりぽつりとその背中に向かって言葉を吐く。俺は一人で布団の中。冷たい布と素肌が擦れる音は、きっと俺の耳にしか入っていない。


何も言わないときが一番怖い。
言葉を使わないから、ひどく不安になる。

如何して。



>>>


久々に(本当に、久々に)さむ部長と犬庭千石さんの夫婦(?笑)に会う。
相変わらずの仲の良さでした。幸せそうで、何よりです。
アンタたちの惚気話も聞かせろ。(…ふは)

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208 :日吉若
2010/02/07 23:29


ふと、気付いたら
互いに恋人になってから1ヶ月以上も経ってたんです。

過ぎる時間があまりにも自然で、何も伝えなかったのを(俺が気付けなかったのを)もしかしたらあの人は気にしているのかもしれない。
愛している、と伝えたときと同じように、待っているのかもしれない。
…と、いくら考えても考えても、俺の思考の中のあの人は現実のあの人と同じ答えを出せない。
それが、結局は他人、ということ。

一つになりたい、と言ったら(それは勿論、思考も身体もすべてという意味を含めて言ったら)おまえがいなくなるのは嫌だ、と。言われた。
俺にはわからなかった。それは物理的に触れることよりも、そこに所在することよりも、如何に感覚を共有するかということに重きを置いていた所為だと思う。(このあたりは、まだ貴方の影響が残っているんですね。愛しきれなかった、貴方の。)(事実と言えど、こう言ったらあの人は嫉妬するんだろう。とても。)
あの人は俺に触れていたいのだろう。そりゃあ、俺だって触れていたい。いくら恋愛観が前述した通りでも、肉体的な繋がりをないがしろにしたいわけじゃあない。
そして互いに求め合った結果なのか、実際のところ、行為には殆ど毎晩のように及んでいる。もう彼の体温なしには眠れないとさえ思う。…中毒?まさか。
…そう。あの人は行為のとき、しばしば、俺を粗雑に扱う。それは俺がそう望むからだ。モノみたいに扱われたい、と言えばその通りにしてくれる。どうすれば俺が痛がるのか、どうすれば俺が屈するのか、すべてを知っているような、すべてを見透かすような瞳と手と言葉と、で。
おかげで俺は未だに、「優しく抱かせろ」というあの人の希望(命令?)に応えられていない。

実は誰かに抱かれるなんて俺にとっては初めてのことで、あの人のしなやかな腕や艶やかな声が俺を捕まえるとき、俺の身体の上を滑るとき、俺は、心臓が壊れそうな感覚を覚える。
俺が俺じゃあなくなっているんだと思う。でも、あの人と俺は身体しか交差していない。思考は溶けない。
一つになれない、あの人と俺はいつまでも二つ。

それでも
あのブルゥの光に貫かれる度に、俺の知らないあの人を見る度に、俺はどうしようもなくあの人を愛していると強く想う。


二つ、も、案外悪くないのかもしれない。

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207 :日吉若
2010/02/06 20:06


いつ、帰ってくるんですか。

アンタがいないことに不安は抱かないが、(だって不安になったところで心が痛むだけで)帰ってきた瞬間というのに、ひどく安心を覚える。
それだけ、惚れているってことなんでしょう。俺が、俺じゃあなくなるくらい。

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206 :滝萩之介
2010/02/06 03:57


指先が切れて、血液が漏れる。
なんて甘い、僕の一部。

熱い痛みは慰めだろう。

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205 :滝萩之介
2010/02/04 17:11


靴を新調する。

革靴ね。ほんの少し、踵が高いやつ。
これで僕だって170cm。

成長、したら世界はこんなふうに見えるんだって
期待、したいわけ。

すぐに伸びるって、わかってはいるけれど。
(コンプレックス、)

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204 :滝萩之介
2010/02/02 21:01


いきものっていうのは一生のうちの鼓動の回数が同じらしい。

花に流れる血潮も、そうなの?
熱を孕んだ彼女の香は、何故だか僕を強く惹き付ける。

イート・ミィと綻ぶ花弁。
でも、もう少しだけ待って。
君を眺めていたいから。さ。

そう、例えば陽に透けるドレスだとか。

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203 :日吉若
2010/01/29 04:01


水の匂いがする。
酸素に触れて腐敗していく水の匂い。

見えないものに毒されていくっていうのは、きっとそういう感覚。
海底で眠っていた間に水面が凍るような、そんな。

本当は、聞こえてたんです。
水の変化するメロディが。

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