日記一覧
┗ベルベットノクターン(5-9/24)

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9 :跡部景吾
2010/03/27 03:55

_に悪戯されたままお預け喰らった挙句、彼奴は何やら好敵心に静かに燃えてるらしい。


阿保か、てめぇは……ンなもんに気を取られてンじゃねぇよ。俺を見てろ、この俺様をよ。
溺れる前に拗ねてやろうか、アァン?…ったく…ただでさえ留守番気味だってのによ……枕に浮気してやるぜ。

……チッ…酷い甘え様だぜ、少し前ならあり得無ェ程に。

と、普段の一面を覗かせて綴ってみる。



お前の寝顔を見ながら感じる事。
幸せ、甘えてぇ、甘やかしてぇ、寂しい、欲しい、満たしたい、満たされたい、…他にも色んな欲が出過ぎて訳解らねぇ…。
お前と居る様になってから始まった自問自答に苦笑しちまうぜ。

侑士は俺が可愛いと言う。疑った事は無ぇ…不思議には思うが。

だが…素直で可愛らしい奴が羨ましい、何て下らねぇ事を思い始める事もある。反面、それだけじゃ嫌で中途半端な自分が気に入らねぇ。自尊じゃなく、未だ…未だ虚栄に縛られてンだろうか。

浅ましく売女の様に腰を揺すりながら求める事が出来たら…俺の中で何か変わンだろうか。


なぁ、侑士……下らねぇって笑うなよ?




愛してる。











あの本は暫く封印しとく。
諸々大切なものを確認出来たが、俺には刺激も強かったしな…またフラッシュバック的に思い出すのも…どうかと思うしな。だが…良い話だったぜ。
サンキュ…
また何か良い本があったら教えろよ。
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8 :忍足侑士
2010/03/25 01:16


誰が見てもうちの氷帝の部長さんは美しくてしなやかで…強靭や。
誰も寄せ付けない自尊心の高さ、誇りの強さは俺には持ってないモノ…。 


せやけど、俺の前だけで見せる跡部の仕草、言動は俺だけに向けられるもの、全てが愛しい。 
甘えの裏腹の虚勢は、俺なりにお見通しやと自負しとる…。

可愛ぇ、可愛ぇ…跡部…。なんて言うたら、又、眉を寄せるんやろうか。
俺の腕の中に居る御前は何処までも可能な限り、愛したくなるねんで…。

跡部の苦手な___に悪戯しながらの反応見るのが好きや…性格悪いと言わんといてや…。
教えた景吾が悪いねん、俺の所為や無いで。
怒らんといて…?



そんな俺は日記を綴りながら、景吾を組敷いとる真っ最中…。


俺の腕の中で仮面を剥がして溺れればえぇ……。
素顔を総て晒したらえぇで…。


求められたら求められる程、快楽の熱は醒めない。


景吾…愛しとるで…。










…せやろう?
あの本は互いの気持ちの深さを再認識する事が出来る話やったな。

もう一冊も然り…やけどな?
抱き締めて尚更離してとう無くなった…。



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7 :跡部景吾
2010/03/23 06:08

夜、お前の寝顔を見ながら…首筋に残ってるだろう痕に触れてみる。

自然と緩みそうになる唇を堪え、起こさねぇようにこめかみに落とす口付け。
愛しくて堪らねぇ…
お前と居ると、甘えたくなる。
片時も離れたくなくなる。
我儘になってく。

だが、お前は微笑って…曝け出せと言ってくれるンだろう。

解って、いる。

生憎感情表現や伝達能力には掛けてるみてぇで、お前が…侑士が欲する程に俺自身を表現したり気持ちや内面を表す事が出来て無ェらしい。

正直もどかしい。こんなに好きで愛してンのに…勿論それは侑士だって解ってるだろうが…。
もっと表現が上手くなりてぇ…

恋人を喜ばせてぇってのは当たり前、だろ?



態々飾る何て事はしてねぇ…ストレートに、伝えてる。…だが、時には…歳だとか部長だとか気にせずただのガキみてぇにねだれば…理性を引きちぎれば、少しはお前の言う俺の総てに近付くンだろうか?

お前のインサイトは、俺より正確に隠れた俺を見抜く。



なァ…愛してるぜ?




―――――――――


侑士に教えて貰った本を全部読んでみた。
そしたら、侑士や宍戸の言ってた意味が…何となく分かった。確かにあれは、―――みたくなるじゃねぇの。
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6 :忍足侑士
2010/03/20 19:04



俺の大変革の話…・…。



欲しいモンなんか無かったし、欲しがられても与える気は全く無かった俺……。
況してや興味を沸く存在も皆無やったなぁ…。
人の気持ちを推し量る事も面倒で、食指もそそられん。
そないな俺が・…・…・…。




存在も出で立ちも美しい跡部との出会い--------------------



跡部は自分で辛辣やと言う。確かにそうや、言葉は悪い、食って掛かる、俺の言葉に怯まず噛み付く…。
せやけど…その言動も行動も裏表無く、俺には寧ろ凛々しく清々しいものやったで…。
…其れが俺に対しての好意の裏返しだと理解したのは、跡部が俺に歩み寄ってくれたからやな。

俺は何時の間にか漠然と跡部の存在を頭の片隅に認識して行ったと共に、唯一無二の存在に君臨して行ったのは、そないに時間は掛からんかったな……。




頭の後ろを何かに殴られた様で彼奴に俺の全部を奉げたると、幾ら湾曲した歪んだ愛情表現やとも、跡部なら全て受け入れる器が有ると確信したんや。



御前を前にしとると直ぐ触れたなる…。
薄い唇を奪いたなる…。
組み敷いてた時の眉を顰める自尊心が全面に出る相貌をへし折りたくのは男の性やろ…。


外側だけやない、御前の内側からも食い尽したいのは何ん……猟奇的て自嘲笑いしてもうたな。


穏やかな時間の裏は一歩間違えると、情欲を貪りたいが為の伏線。

…当然やろ、跡部…。奪えと言う御前の言葉を見す見す聴き逃す俺やないで?
何処までも、御前の望む儘に棘の鎖で縛ったるから覚悟しときや…。


破滅的や刹那的や無い、先の未来を見据えて誰の者でも無い、互いが片翼になるのが運命やったと、悟った時の瞬間きっと、俺も御前も言い知れない感情が有ったんやないか。


混ざり合った狂おしい程の晒された互いの根底を…。





そして今日も跡部の美しい項に俺は所有の刻印を散らす--------------------------。



永久に消えない証を御前に……。







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5 :跡部景吾
2010/03/19 17:44



胡散臭ェ、妖し過ぎる。


それが最初の何よりの印象。掴み所は無ェし、睨んでも悪態吐いても怯まねぇ。まるで暖簾に腕押し、そんな感覚に陥った。そのくせお前は俺の態度をものともせず、気が付けば隣に立ち余裕面で逆に圧力を掛けてきた。

印象が変わり、面白ェと思う様になったのは程無くしてだった。

俺の視線を真っ向から受け止め、それでいて飄々と嫌な表情を微塵も見せない奴は初めてだったからな。


距離を正確に測った上で遠慮せずに踏み込んで来るお前に内心慌てつつも、追い詰められる事が嫌な訳じゃ無かった。
否定と肯定を繰り返し時には傷付く虚栄心。それでも何処からか漂う愉悦。
決して被虐を好む訳じゃ無ェ、寧ろそんな事は許せ無ぇタチだが何故かお前ならば許せちまった。


愛しいと思えば思う程に、この身に爪を立て屠れば良いと…そんな風に感じる事が増えてくる。
首でも差し出せば喜ぶだろうかと、下らない事迄考える辺り好きすぎてヤバいらしい事が俺自身解る。勿論、肉体的に…じゃねぇんだが。


まぁ…その位好きになった奴なんざ、お前が初めてだぜ侑士?

だから、お前が食いたければ好きなだけ食えば良い。俺は拒否しねぇ。多少抵抗するかもしれねぇが、捩じ伏せろ。
何も解らなくなるくらい、お前の色で染めて満たし奪え。


俺もお前が居れば何も要らねぇ。
愛してる。

それが総てだ。



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